動乱が続くブレトランドにおいて次々と名乗りを上げる新世代の君主達。だが、そんな彼等の中には、既に村や国を治める身でありながらも、未だ契約魔法師を持たぬ者達もいた。一方で、既に契約魔法師となるに足る実力を持ちながらも、未だ君主との契約を果たさぬ魔法師達もいる。これは、そんな彼等の「出会い」の物語である。

レギュレーション
  • 使用可能ルール:基本1・2、AF、戦記DB、上級、百花繚乱、R&R記事
  • 使用禁止スタイル:ウィザード
  • PCレベル:3
  • マスコン&国ルール:使用せず

今回予告
 ブラフォード動乱(BS45・46)終結後、父を失ったセシル・チェンバレンが治めるマーチ村はグリースの保護下に入った。この結果、山岳街道を完全に手中に収めたグリース子爵ゲオルグは、セシルと、その従兄弟であるトーキー村の領主エディ・ルマンドに、街道警備の強化のため、契約魔法師を迎えることを強く勧め、そのための契約金を貸与する準備がある旨を伝える。
 その頃、エーラムにおいては、リアン一門に所属するアルジェントとメルキューレという二人の高等教員が、自分達の弟子達に就職先を斡旋すべく、一つの計画を立てていた。それは、君主と魔法師が互いの相性を確認するためにおこなわれる伝統行事「合同合宿」の開催である。今回、その舞台として選ばれたのは、アロンヌとハルーシアから程近い海域に浮かぶ、小さな無人島であった。果たして彼等はこの地で、無事に契約相手を見つけることが出来るのだろうか。

グランクレスト・セミキャンペーン「ブレトランドと魔法都市」第一話
「新興国家の契約事情」

混沌を収め、聖印に至れ!

PC① 推奨クラス:メイジ
 キミの両親は、魔法師を忌み嫌う聖印教会の熱心な信者であった。だが、キミはそんな両親と袂を分かって、エーラムで魔法師となるべく修行を積んでいる。教会はキミのことを「裏切り者」として目の敵にしているため、なるべく今後は彼等の前に顔を出さない方が無難だろう。
因縁:教皇ハウルI世 推奨感情 メイン:任意/サブ:不安
 聖印教会の指導者。混沌を利用すること自体を悪と断じているため、エーラムとは対立。

PC② 推奨クラス:メイジ
 キミは、異界から投影されてきた「神」を信仰する少数民族の出身であり、その中でもキミの家族は、エーラムとは異なる手法で独自に生み出した魔法技術を継承する「自然魔法師」の一族である。その継承者であるキミは、より幅広い魔法を学ぶために、エーラムに留学している。
因縁:異界の神(どんな神かは自由) 推奨感情 メイン:崇拝/サブ:任意
 キミの一族が信仰している神。しかし、キミ自身は一度もその実体を見たことはない。

PC③ 推奨クラス:メイジ
 キミはかつて、ランフォード子爵領カサドール地方の村の領主と契約を交わしていたが、突如出現した凶悪な投影体集団によって君主は命を落とし、村も壊滅してしまった。かろうじてキミだけは生き延びてエーラムへ帰還し、今は次の契約相手となる君主を探しているところである。
因縁:バウザー 推奨感情 メイン:憎悪/サブ:任意
 キミの契約相手だった君主を殺した投影体。二足歩行で歩く巨大な爬虫類のような姿だった。

PC④ 推奨クラス:メイジ
 キミはかつて、領邦国家アロンヌ西部の沿岸都市の領主と契約を交わしていたが、その君主が好色漢で、名家の婿養子であるにもかかわらず、キミに対しても執拗に性的関係を迫り続けてきたため、我慢出来なくなったキミは師匠の調停の下で契約を解除し、エーラムへと帰還した。
因縁:ルイ・デュヴェルジェ 推奨感情 メイン:嫌悪/サブ:任意
 キミのかつての契約相手。気に入った相手を見つければ男女問わず手を出す悪癖の持ち主。

PC⑤ エディ・ルマンド(ロード/キャヴァリアー)
 キミはトーキー村の領主だ。先代の契約魔法師ジャスタカークの死後、新たに魔法師を迎えることも出来ない状態が長らく続いていたが、グリースによる山岳街道の支配が確立し、国際情勢が一段落したことで、従兄弟のセシルと共に、エーラムに契約相手を探しに行くことになった。
因縁:セシル・チェンバレン 推奨感情 メイン:家族/サブ:任意
 キミの従兄弟。強大な力を秘めた「巨大蛾の幼虫(バス・クレフ)」を飼っている。

PC⑥ SFC(投影体/オルガノン)
 キミはマーチ村の領主セシルの親衛隊長だ。セシルは現在(疎遠だったとはいえ)父を失ったことで精神的に不安定な状態に陥っている。そんな彼が、契約魔法師を探すためにエーラムへと向かうことになった。当然、キミにはセシルに相応しい相手を見極める義務があるだろう。
因縁:セシル・チェンバレン 推奨感情 メイン:庇護/サブ:任意
 キミの主人。母に続いて父も失ったことで、最近はマリカーする気力も起きないらしい。

※エディ・セシル・SFCの詳細についてはブレトランドの英霊5を参照。

+ PC達の師匠
左:アルジェント・リアン(PC①&PC③の師匠 静動魔法師 28歳 男性)
右:メルキューレ・リアン(PC②&PC④の師匠 錬成魔法師 25歳 男性)

 エーラムの高等教員を務める兄弟魔法師(魔法師の世界では珍しい「実の兄弟」でもある)。兄のアルジェントは生来病弱であったため、弟のメルキューレが錬成魔法で作り出した「義体」に脳を移植し、自身の静動魔法でそれらを動かすことで生活している(そのために必要なMPを、弟が量産するMPポーションを飲み続けることで補給している)。現在のアルジェントの顔は子供の頃の彼に似せて作られているため、メルキューレの方が兄だと勘違いされやすい。
+ ブラフォード動乱(今回のセッションとは直接的には無関係)
 ヴァレフール七男爵の一人である湖岸都市ケイの領主ガスコイン・チェンバレン(セシルの父)が、ブラフォード湖周辺の諸侯を従えて「ブラフォード子爵領」として独立を宣言した。この背後には、長城線の破壊を目論むアントリアと、漁夫の利を狙うグリースによる密約があり、トーキー村を治めるエディに対しては、グリース首脳陣から「ケイの支援に向かう傭兵団『暁の牙(に偽装したアントリア軍)』を通過させよ」という命令が下されるなど、高度な政治的駆け引きが水面下で繰り広げられていたが、最終的にはヴァレフール軍によってブラフォード軍は鎮圧され、ガスコインは戦死した。
 セシルはこの動乱の勃発の直前にグリースの首都ラキシスに(グリースとの同盟締結のための実質的な「人質交換」の一環として)「留学」していたため、直接的には動乱には関わっていなかったが、父を殺したヴァレフールへの従属を拒否し、グリース軍の支援を得てマーチに帰還することで、「グリース傘下の領主」としてマーチを収め続けていくことを宣言する。
 戦乱の早期終結を望んだヴァレフールはセシルによるマーチの領有権の継続とヴァレフールからの離脱(グリースによるマーチ支配)を黙認しつつ、セシルに対しては「五年以内にヴァレフールに帰参すれば、七男爵としての地位とケイの領有権の継承を保証する」と伝えるが、今のところセシルにはその意志はない模様である。
+ トーキー村&マーチ村の周囲の変遷
青:ヴァレフール伯爵領
赤:アントリア子爵領
紫:グリース子爵領
薄紫:ブラフォード子爵領
橙:神聖トランガーヌ枢機卿領


ブラフォード動乱期

現在

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最終更新:2017年09月20日 14:14