注:このセッションは、一応、『グランクレストRPG』ではありますが、本来のルールおよびコンセプトからは大幅に逸脱した内容です。そのことを踏まえた上で、下記のハンドアウトを読んで興味を持った方は、一番下のコメント欄に書き込むか、Y武まで御一報下さい。

開催予定日:2017年2月16日(木)
会場:学生会館談話室

今回予告
 アントリア中部に位置するバランシェの街には「神聖学術院」という名の教育機関が存在する。その実態は、聖印教会内で最も実利主義派と言われる「月光修道会」の出資によって設立された総合学術研究所であり、「国家」「商業」「歴史」「啓蒙」「技術」「物質」「生物」「人体」「教養」という九つの学部から成り立っている。
 月光修道会とは、唯一神を崇め、皇帝聖印の実現による混沌の撲滅を目指す聖印教会の一員でありながらも、「皇帝聖印実現のために投影体を利用すること」を是とする特殊な宗派である。ブレトランドにおいては、アントリア騎士団の副団長アドルフ・エアリーズがその一員として有名であり、彼もまた、この「神聖学術院」の有力な出資者の一人である。
 彼等は、邪紋使いや投影体に関しては、その大半は「自分の意思とは無関係に、混沌によって発生させられた産物」であり、「いずれこの世界から消えゆく宿命の存在」と位置付けた上で、君主に服従することを条件とした上でその存在を認めており、この点に関しては、同じ聖印教会の中でも、神聖トランガーヌを中心とする日輪宣教団とは明らかに認識が異なる。
 だが、エーラムの魔法師協会に関しては「彼等は自分達の権益を守るために、表面上では君主を支援しつつも、裏では(彼等の力の根元である混沌の完全消失をもたらす)皇帝聖印の成立を阻もうと暗躍する黒幕である」と断定し、彼等の本質はパンドラと変わらないと位置付けた上で、混沌を積極的に用いようとする所業に対しては批判的な姿勢を見せる(ただし、上述のアドルフのように、同僚の騎士達が魔法師と契約することを黙認する者もいる)。
 それ故に、彼等はエーラムの魔法大学による知識独占に反発し、独自の学術機関を創設した。それが、このバランシェの神聖学術院である。ここでは「混沌の力が完全消失した後の世界」を想定した上で、投影体からもたらされる知識や技術を、この世界の本来の物理法則に適合させて用いようとする研究や、そのような技術を正しく活用するための社会の在り方などが探求されている。それ故にエーラムからは敵視されているが、今のところは相互不干渉の方針であり、裏では両者の間で何らかの密約が交わされているのではないか、と憶測する者もいる。
 学生達の大半は貴族や豪商などの名家の子弟であるが、原則として「聖印」や「邪紋」を持つ者の入学は認められない(故に、一時的に聖印を親族などに預けた上で入学する者達もいる)。これは、まだ精神的に未熟な学生達の間での「力」の暴走による事故を防ぐための規則である。ただし、例外的に学長から「人格的に信用に足る学生」として認められた四人の学生達だけは、学長から従属聖印を受け取り、学内で混沌災害などの深刻な事態が発生した場合に限り、その力の使用が認められる。彼等は学生自治機関の代表でもあり、「聖徒会」と呼ばれている。彼等の任命に関する明確な規則はないが、一般的には「前任者の推薦」に基づいた人選が多い。
 形式的にはアントリア傘下の機関だが、経済的に貧しいアントリアには子弟に学問を学ばせるほど余裕のある家が少ないこともあって、ヴァレフールや大陸諸国の出身者も多く、現在の聖徒会は四人中三人が幻想詩連合諸国の出身である。だが、約3年前にアントリアがヴァレフールと戦争状態となって以降、彼等が「アントリアで得た知識」を祖国(敵国)に持ち帰ることの正当性に疑念を呈する者も多く、学内では微妙な緊張関係も生じつつある。
 PC①・②・③はこの学術院の生徒であり、いずれも「男爵家」の一員である。それぞれの学部内で優秀な成績を収めており、次世代の聖徒会候補とも噂されているが、各々の実家の様々な政治的立場の事情もあり、彼等にこの学術院の実権を握らせることに対しては、それぞれに賛否両論が渦巻いている。
 これは、そんな複雑な国際関係の中で、それぞれの「お家の事情」に振り回される名門貴族の子弟達による、恋と青春の物語である。

グランクレスト単発シリーズ「ブレトランドの光と闇」第4話
「月光の煌めき」

混沌を収め、聖印に至れ!


PC① クラス:一般人(下記参照) LV:5 年齢:10代
 キミは、アントリア騎士団の副団長にして神聖学術院の有力出資者の一人でもあるアドルフ・エアリーズの長男or長女だ。最近、彼は君と某名門貴族子女との間で縁談を考えているらしい。だが、キミには現在、心に秘めた想い人がいる。それは、この学術院の生徒である。
+ アドルフ・エアリーズ(父)
因縁:下記の7名のNPCの中から任意で選択 推奨感情 メイン:慕情/サブ:任意

PC② クラス:一般人(下記参照) LV:5 年齢:10代
 キミは、アントリアと対立するヴァレフール騎士団の副団長グレン・アトワイトの孫だ。昨今、グレンはキミに帰国を促している。どうやら引退を考えているらしい。だが、キミにはこの学術院に想いを寄せる生徒がいる。彼(彼女)と別れたくないキミは、どうするべきだろうか?
+ グレン・アドワイト(祖父)
因縁:下記の7名のNPCの中から任意で選択 推奨感情 メイン:慕情/サブ:任意

PC③ クラス:一般人(下記参照) LV:5 年齢:10代
 キミは、アントリアと同じ大工房同盟に所属する大陸国家ユーミル男爵領の国主ユージーン・ニカイドの末弟or末妹だ。彼はキミに対して、ユーミルのために働く優秀な人材を勧誘するよう促している。キミの想い人である彼(彼女)は、君と共にユーミルに来てくれるだろうか?
(ユージーンの詳細に関しては『ルールブック2』のp.238を参照)
因縁:下記の7名のNPCの中から任意で選択 推奨感情 メイン:慕情/サブ:任意


+ 特別ルール「一般人」について
 本セッションでは、本来のグランクレストRPGには存在しない「一般人」というクラスのPCを作成する(下位分類としての「スタイル」は不在)。作成法は以下の通り。

  • 能力値/HP/MPのスタイル修正&成長値:全て0
  • 習得可能特技:ワークス特技のみ
  • その他のルール:通常のPCと同様(天運も所持)

 選択可能ワークスは「クラス制限のないワークス」のみ。ただし、「アカデミー学生A〜D」に関しては、全く同じ数値の「学術院学生A〜D」に置き換えて選択することを可能とする。
 成長時には、1レベル上がるごとに、ワークス特技を一つ追加し、任意の参加者の能力値を+1する(つまり、今回のワークス特技の合計レベルは「6」)。
 なお、PCは将来的には君主となることを促されている立場であり、セッションの展開次第では途中で「何らかの特殊な力」に目覚める可能性もある。そのため、事前に「目指している未来像」をイメージしておくことも悪くはないが、それがセッション中に実現するとは限らない。

+ 神聖学術院における所属学部
 神聖学術院には九つの学部が存在し、それぞれにシンボルとなる「宝石」が設定されている。これは、エーラムの魔法学校における学科ごとのシンボルカラー制度に対抗して作られたと言われている。

国家学部(黒真珠の学部)
 研究対象:国家機構の構造
 卒業後の主な進路:役人
商業学部(キャッツアイの学部)
 研究対象:経済の物流構造
 卒業後の主な進路:商人
歴史学部(サファイアの学部)
 研究対象:古文書解析
 卒業後の主な進路:不明
啓蒙学部(アクアマリンの学部)
 研究対象:教育全般
 卒業後の主な進路:教員
技術学部(オパールの学部)
 研究対象:この世界の本来の物理法則に基づく技術
 卒業後の主な進路:職人
物質学部(ダイヤモンドの学部)
 研究対象:この世界の本来の物質&物理法則の本質
 卒業後の主な進路:不明
生物学部(エメラルドの学部)
 研究対象:この世界に住む動植物全般
 卒業後の主な進路:農家
人体学部(ルビーの学部)
 研究対象:人体の構造
 卒業後の主な進路:医者
教養学部(アメジストの学部)
 研究対象:上記に該当しない全ての事象
 卒業後の主な進路:多様

※PCの所属学部は「プレイヤー自身の専門に近い学部」を選ぶことを推奨

+ PCの恋愛対象となる7人のNPC(表向きの情報)

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最終更新:2017年02月06日 20:27