【ちなみ】 主人公の義妹。現在高校二年生。 気が強い活動的な現代的な娘。一人称は「オレ」。 内面的には真の部分で少女趣味もあり、打たれ弱いところもある。 表面的な性格は防衛本能の表れでもあるのだろう。 物語開始当初から義兄に対しては好意を持っているが、 それを表面に出すのにはひねくれすぎている様子。 義兄が東京で一人暮らしをするタイミングで 無理を言ってそのアパートに転がり込んだ(兄は両親に非常に信用されている)。 現在は二人暮らしなのだが、それがくすぐったくて かえってムキになって兄にはつんけんした態度を取る日々。 義兄に対しては、「養子」という大きな罪悪感を抱きつつも その保護者ぶった態度には反抗せずにはいられないという矛盾を抱えている。 自分を守ってくれる義兄。 でもそれは養子というしかたのない負い目を担保とした関係。 その罪悪感と、胸の中に芽生えた恋心が「ちなみの物語」。 好きなものは犬(特に大型)。嫌いなモノは英語。 得意技は海賊の演技による兄の酷使と、暴飲暴食。 |
【祥子】 ちなみの親友でクラスメート。 高校になって外部から入ってきた非エスカレーター組で元ヤン(今は更正)。 |
【伊月】 主人公の男。現在大学一年生。 幼少時に養子としてもらわれてきたために、思慮深く周囲には気をつかう性格。 ……なのだが「気を遣う」あまり、現在はある程度気楽に好き勝手な行動を取るバカ兄貴路線を選択中。 実家は埼玉県にある比較的裕福な家庭なのだが、大学に通うために都内西側のこぎれいなアパートに住んでいる。 インドア派だが体格は悪くない。一人称は「俺」。義妹に対しては、両親からの強い言いつけである「義妹を守るのがお前の役目」という言葉に従い、非常に父性的な態度を取ってきた。 養子に取られた自分、でもその家にはちゃんと実子がいる。 ナイトとしての役割を期待される自分。その周囲の期待とその期待に応えたい主人公の気持ち、悲しさみたいなものが「伊月側の物語」 趣味は仏像鑑賞。苦手なモノはきゅうり。 得意技はさり気ない保護者ぶりと、意図的な逆ギレ。 |
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