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1200_IoT時代の組み込み系ソフトウェア

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IoT時代の組込み系ソフトウェア開発における課題と提言/金子 博(株式会社東芝)

2020-10-20(火) 12:00-12:50 CEATEC 2020 ONLINE

近年の組み込みソフト
開発の形態
→アンケート実施結果から擦り合わせが必要になっている。
 →擦り合わせ型が増加
 →組み合わせ型:横ばい
 →混合型:微減
→擦り合わせ型:機能要素と構造要素が多対多で対応
 →部品感の関連が強い
  →部品設計の擦り合わせが必要

IoT時代における組み込みソフト開発の新しい波
→大規模化、短納期化、複雑化、複数機種並列開発+新しい波

  • I4.0 (Industry 4.0)
  • SoS (System of Systems) → Complex System
  • CPS (Cyber Physical Systems)
  • Artificial Intelligence (AI)
  • Big Data
  • DX

ハイプ・サイクル - ガードナー
→多くのIoT関連技術は過度な期待のピーク期を過ぎた辺り

  • IoTセキュリティ
  • アジャイル・プロジェクト・マネジメント
  • エッジ・コンピューティング
  • IoTプラットフォーム
  • モノのインターネット
  • DevOps
  • OT(運用技術)とIT(情報技術)の融合

IoT開発の実態

  • 業種:工業制御、建設機器>コンピュータ周辺機器>輸送機器、自動車機器>エンタープライズ系>...
  • 開発形態:擦り合わせ開発が多い
  • 開発方法:ウォーターフォール≫アジャイル型開発
 →過去から大きな変化は無い
 →アジャイル開発の目的:仕様編k脳への柔軟性

課題/施策/スキル
→設計
 →重要スキルの認識が高い
→次点:開発コスト、運用コスト、セキュリティ、人材育成
 →上位課題だが対策に遅れ
→要求分析、セキュリティ、企画は常に上位
 →テスト、人材育成が近年重視

モデリング:アーキテクチャ≫要求、設計>データ、ビジネス

IoT開発で必要な施策:アジャイル>PoC (Proof of Concept 概念実証)、DevOps>CI (Continuous Integration)、SPL (Software Product Line)

開発プロセスの課題
要求変化への適応性、柔軟性、俊敏性が求められる

IoT開発の特徴

  • デバイス、エッジ開発
 課題:常時接続、長期運用、遠隔保守、機能・品質要求
 →要求変更の用意性や保守対応の速さが求められる
  • 情報技術サービス開発
 課題:SoS開発、システムスケーラビリティ
 →PoC積極活用が増えている
  • ネットワーク設計
 課題:情報量に合わせたネットワーク、ネットワーク障害、優先・無線全てへの対応
 →様々なプロトコルへの対応、初めて接続されたデバイスへの対応
  • IoTシステム開発プロセス
 課題:新しい要求、要求変動、新技術導入、既存資産活用、新しいシステム保守
 →素早いシステム機能更新、安全性、DevOps・CPSへの対応

IoTシステム事例
  • 通れた道マップ:テレマティクス(GPS)
  • 列車位置情報サービス:列車GPS
  • バスドライバ監視システム:テレマティクス、ウェアラブルセンサ
  • エアコン遠隔監視:機器センサ
  • 化学プラントの予兆保全:プラント内計測器
  • 重機保守管理:テレマティクス(双方向)
 →KOMTRAX
  • LPガス配送業務効率化:機器センサ(流量計)
  • サーモスタット:機器センサ、コントローラ

各国のIoTシステム開発リファレンスモデル
  • 独:RAMI4.0 (Reference Architecture Model for Industrie 4.0)
  • 米:IIRA (Industrial Internet Reference Architecture)
  • 日:IVIプラットフォーム2017 (Industrial Value chain Initiative)

→オープン化
→IoT開発の覇権争いとなるか?

日本の各社のIoTプラットフォーム

  • 日立:Lumada:データマネジメント
  • 三菱:INFOPRISM:セキュリティ
  • 富士通:K5:AI、データ分析
  • 東芝:TIRA:統合型

IoTシステムの普及、IoTアーキテクチャの標準化、IoTプラットフォームの普及
→理解が困難
 →JEITAモデルの検討 JEITA IoT参照モデル

モデルケースで学ぶ「IoTシステム開発」
スマートガレージを題材にした事例
→IoT化のモデル変化、着目点、ビジネス変化への適応性

  • モデリング、JEITA IoT分類モデル
  • IoT時代の開発観点追加
 →ビジネスモデリング、安全・安心設計(IPAモデル利用)、品質対応(IPAモデル利用)、エッジ側実装設計例
  • ワークショップ
  • モデリングに関するFAQ


雨に濡れないでガレージを開閉する
車を止めてガレージ開閉
ガレージを開けたまま外出したくない

IoT時代のガレージシステムをデザイン
→ベーシックモデル、保守機能搭載モデル共同利用モデル、サービス連携モデル

スマートガレージの課題

  • サービス連携と発展
  • 安全、安心
  • モデル図とアーキテクチャ
  • 実装
  • セキュリティ

IoT開発の課題は多いが、既存の手法で解決できる。
→ただし、IoTならではの対応、工夫が必要

IoT開発の課題に対する解決策
→開発スタイルの変化
 →従来型:企画→ハード設計→ソフト設計
  →PoC先導型開発:仮設・コンセプト→試作→コンセプト検証→実用化開発
   →プロトタイプとPoCの違い
    →プロトタイプ:コンセプトが決まった上での試作
    →PoC:コンセプトの検証も含めた試作→成功が確約されたものではない
     →あるべき姿からPoC:バックキャスティングによるPoCアプローチ
      →ニーズからPoCするとあるべき姿にたどり着き難い

コア技術を生かした新しいニーズへの対応

システム設計 モデリングの実施
→ビジネス設計:ユースケース、アクティビティ図
 →IoTシステム設計:クラス図、シーケンス図
  →組み込みシステム設計:クラス図、シーケンス図
   →組み込みsw設計:クラス図、シーケンス図
    →ソフトウェア実装

IoTアーキテクチャの変化
IoT初期→フォグ化→エッジコンピューティング+フォグ

運用
→DevOps:要求変更への対応
→SPLE(Software Product Line Engineering):後で発生する変動店対応

DevOps
→運用からの早期反映
→要求変動への早期対応
→リリース管理
→遠隔アップデート

エッジデバイスの更新自動化
→アジャイル
→CI、CD
→テスト自動化
→構成管理
→OTA (Over-The-Air)アップデートと安全性

PoC/PoB (ラピッドプロトタイピング)
リファクタリング

IoTにもたらされるモダナイゼーション

  • リビルド
 現行システムをbaseに新たに開発する
 現行システムの改善版
 時間とコストがかかる
 運用実績不足から品質への不安
  • リプレース
 ベンダー製品をbaseにシステムを置き換える
 機能差分によっては追加で開発が必要
 コスト、安定稼働に不安
  • リライト
 ツールを用いて開発環境を変換
 変換後の環境(言語)にある新しいframeworkを適用できる
  • ラッピング
 既存システムを利用し、一部機能を利用できるようにする
 容易に対応できるが、構造が複雑になる可能性大
  • リインターフェース
 UIの完了
 既存システムを利用し利便性を高める
  • リホスト
 H/W、OSなどの期限切れに伴う既存システムの移行
 新しい環境への対応で見直しの対象が大きくなる→コスト、品質に不安
  • リファクタリング
 I/Fと機能を維持し、保守性、機能改善を行う
 クローンコード対策、ロジック効率化が目的
  • リドキュメント
 既存ドキュメントの再整備

DXと組み込み
DX (Digital Transformation)

DXで重視されるスキル
→既存お延長線上に無い斬新な発想
→類似、アブダクションに基づく新しい発想
→自立組織

開発手法の変化:ウォーターフォール→アジャイル

まとめ
ドキュメントに文字が多い...
かなり先端なお話だったので、ついていけない所もちらほら。
重要なキーワードは分かったので、そちらの勉強も進める。


更新日: 2020年12月24日 (木) 17時23分50秒

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