彼女に剣を-phase01

  • enisi
2050年。後50年もすれば猫型ロボットが登場するそんな時代。
耳を疑うような革命的な発明がされる

  • shu
しかしその発明はあまりにも危険なものであったため、ある組織によって隠蔽され
それを知ろうとしたものはみな、この世から姿を消していった。

  • ho-senka
「…っていう噂がだな!」
「へー」

適当に相槌を打ったのに、彼の瞳は興奮の色を失うことはなかった。なおも捲し立ててくる。
ここは丘の上の高校、時間は昼休み。
この時間になるとコイツは何故か私の席まで来てムダ話を始める。

「あの有名企業、四菱が解体されたのも、その発明が関わってるらしいぜ!」
「そうなんだー」

窓の外を見ると、ドーム型気候管理施設『はれるや』の巨大な支柱が遠目に見える。巨大なスパコンによって制御され、ドーム内の天候は自由自在。

「まるで巨大な檻のようね」
「ん?何か言ったか?」

目の前の男子生徒、1年からの腐れ縁、川中島郁人(カワナカジマイクト)はキラキラした瞳を保ったまま、ようやくこちらの反応に興味を持ったようだ。

「なんにも…ていうかその話、数年前からネットで話題になってる陰謀論でしょ?数年前に見たわー」
言うと同時にバイザー型のデバイスで検索をかける、『2050年 発明 四菱』…ヒット件数46万件

「なんだ知ってたのかよ、でも最近のこういう噂は知ってるか?」
いわゆるドヤ顔で問いかけてくる。心からどうでもいいが、流れで聞かざるを得ない。
「…何よ」

  • hasetti
「最近、その発明が組織から盗まれたって噂だぜ。」
「あらそう。すごいすごい。」

適当な相槌をうって、席を立った。

「どこ行くんだよ?」
「ちょっと用事を思い出したの。その話はまた後でね。」

  • ooi
彼女はそう言うと、自分の布団に乗ってどこかへ飛んで行ってしまった。
そう、古典でお馴染みの「布団が吹っ飛んだ」が遂に実用化されたのだ。

昼休み終了までは、まだ少し時間があるようだ。
そこで俺は

  • issen
家に帰る事にした。
あの女こと"病院坂 時計(ビョウインサカ トケイ)"がいないスクールに特に意味を感じないので。
そう思い立ったが有言実行。
教室から出ようとしたところで、悪友であるところの"御手洗 大志(みたらい たいし)"と"流 清水(ながれ きよみず)"の便所コンビに声を掛けられた。

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最終更新:2011年09月26日 23:10
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