第三十五話
「夜明けまで」
そうしていると呂伯奢が帰ってきた。何でも、私用があったらしい。
呂伯奢「…もうここを出られると…?」
曹操「ああ、世話になったな。」
呂伯奢「わかりました、しかし、この先には最後の検問があります。そこを通り抜けるために、私達が送って差し上げましょう。」
曹操は呂伯奢の促すままに、トラックの荷台にある酒樽に隠れた。
呂伯奢の運転するトラックはゆっくり検問所へ向かっていく。
夜明けまで三時間。
曹操は無事、故郷にたどり着けるのか…。
最終更新:2006年11月23日 21:57