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第15章・後編

「サンライト」

大きな月を細切れの雲が取り囲んでいた。あたりは薄暗い。

ボブ「弥ちゃん、何なんだろ?こんなトコに呼びだして…もしかして、あんなことやこんなことを…。」

弥「こんばんは、ボブ君…。」

ボブ「そんなこと…はっ!弥ちゃん!や…、やあ…、こんばんは。」

ボブ「な、ななな何しようか?」


弥「……ハク君、あなたばっかり雑用させて、女の子といたんだってね。」

ボブ「あ、うん…。」

弥「いつもそうやって良いところだけ持っていってた…、昔から…。」

弥「いつもおいしい所ばっかり持っていって人気者だった…。」

ボブ「弥ちゃん…。」

弥「そんなハク君をボブ君は許してていいの…。」

ボブ「……取り消してくれ、弥ちゃん。」

空気は冷えていくのがわかる。

ボブ「俺は○○でバカだ…。でもあいつを信じてる。」

ボブ「あいつは昔…、虐められて泣いてた俺に…、」

『泣くなよ、ボブ、お前が虐められないように、お前のいい所をいっぱい俺が太陽のように照らしてやるよ!』

ボブ「…って言ってくれたんだ。だから俺は信じてる。確かに動揺したけど…。あいつは俺の親友だ。いくら弥ちゃんでも許せないよ。」

弥「……そう……、じゃあ。」

弥「仕方ないわね。」


ボブの気が一瞬で遠くなる。
ボブは地面に叩きつけられるように倒れた。


ピッ。

弥「…紅馬流くノ一、アマネです。ボブは取り込めませんでしたが、気絶させました…。…ハイ、ではそのように。」

ピッ。

アマネ「ゴホン、あー、アー、あー…。」

声がボブそっくりになる、彼女は変装のプロだ、誰も素顔と本当の声をしらない。

アマネ「『俺は信じてる』…か。私もあの時、誰かにそう言われていたら…。」


アマネ「いや、よそう、私は影の者…、太陽の話は似合わぬな…。」


巨大な一枚岩の雲が月を覆い隠すとあたりは暗闇に変わった。