第七十二話
「連合軍、解散」
『…続きまして、連合軍を率いました袁紹氏の支持率ですが、戦前の84.2%から、大きく下がりまして21.5%になりました、これについてどうお考えですか?橋玄さん。』
橋玄『あ~、彼は圧倒的な軍勢を率いながら、優柔不断であり、数々のチャンスを逃してきたな、更に、兵糧の輸送ミスで孫堅軍を失ったのも大きい、この数字は当然だろうな…。』
『そうですか、ありがとうございます。続きまして、依然、復旧活動が続く洛陽から…プツン。
袁紹幕舎に重苦しい空気と沈黙が混ざりあう。
鮑信「袁紹殿…、気を落とされるな…、相手は董卓、何があっても不思議ではありませぬ。」
王匡「そうですとも…、董卓を洛陽から追い出せただけでもよしとせねば…。」
袁紹「……、洛陽は消滅したとしても…?天子様を救えなかったとしても…?董卓を倒せなかったとしても…?」
袁紹は俯いたまま、静かに声をもらした。
袁紹「……解散だ…。」
張バク「…今、何と…?」
袁紹「連合軍を…、反董卓連合を解散する。」
袁紹は机を叩いて叫んだ。
袁紹「連合を解散する!」
かくして反董卓連合軍は事実上、解散した。
董卓を洛陽から追い出した功績と、董卓を倒せなかった失態を残して。
最終更新:2006年11月27日 23:44