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①「これが我等の……」

 ――呉軍基地

「あぁ~、疲れたぁ~……もう出陣したくねぇ……」
 生気の無い声を吐く青年――孫桓は基地に入るなり、基地内に簡易的に設置された長椅子に転がった。数ヶ月前より呉軍は急激に勢力を伸ばし、それに伴って出陣命令の増えた孫桓の疲れが、今、絶頂に達したのだ。
「……寝よ。出陣命令は無視だ」
 職務怠慢である。
 孫桓が数分とせずにまどろんだ時、そこへ1人の男がやってきた。
「相変わらず出陣続きのようだな、孫桓よ。さすが、活躍順位で3番を取るだけのことはある」
「……潘璋さん」
 間の悪い時に来やがったな、と内心で悪態をつきながらも作り笑いを作る。
「そういう潘璋さんこそ、最近活躍続きで今や11番じゃないですか」
 相手は仮にも先達。格下であろうとお世辞は忘れない。
 流石、知力6は世渡りが上手である。
「フッ、恐らく俺はここらで限界だろう……これが我等の現実よ」
(その顔ですましても格好よくねえよ)
 孫桓のお世辞に気分を良くした潘璋は、高笑いを響かせて珍しく戦場へと消えていった。

①終