姉のアケミが女になった僕を見て、
「顔つきも背丈も胸の大きさも私と同じじゃない」
「そうかな?」
姉さんと僕は双子の姉弟だが、姉さんはおてんばでずぼらな性格だったのに対し、
僕はおとなしく几帳面な性格だったので、
よく両親は、「アケミが男で、リョウタロウが女だったら良かったのに」と言っていた。
アケミは着替えを済ました僕に、
「アンタの学校に私を男にしてくれるように頼んでくれない?」
「急にどうしたのさ?」
「アンタが女になって私が男になれば釣り合いが取れるでしょ」
「無茶を言わないでよ」
翌日、僕が目を覚ますと姉さんが何故か男になっており、
「リョウタロウ、驚いたか?」
男になった姉さんは顔つきも背丈も体格も女になる前の僕と同じで、
「これが男の体か」
最終更新:2012年04月26日 20:04