決勝前

【ロンシャン側控え室】
セコンド 「ロンシャン様、そろそろ決勝戦の準備をしてください。」
ロンシャン 「わかった。」
Far♪ 「あのハチに賭けてたのにすっちまったよ。」
ロンシャン 「あんたまだいたのか?」
Far♪ 「でもナイスファイトだったね。」
ロンシャン 「ありがとうよ。皮肉でもうれしいよ。」
Far♪ 「あたしは、いいものはいいって素直に評価するよ。」
ロンシャン 「じゃあ僕も激励の言葉として素直に受け取っておくよ。ありがとう。」
Far♪ 「次はあんたに賭けてみるよ。」
ロンシャン 「あんたさっきすったんだろ?ゲンが悪そうだな。」
Far♪ 「正直次の試合はどうなるかわかんないね。あたしが負けた相手だし。あいつ相当堅いよ。」
ロンシャン 「まあ、なるようになるさ。」
Far♪ 「Panzerschreck(パンツァーシュレック)あるけど貸してやろうか?」
ロンシャン 「何だよ。それ?」
Far♪ 「ドイツ製の対戦車ロケット弾だよ。アメリカ製ならバズーカって言うんだけど、知らない?」
ロンシャン 「お前ほんとうに懲りないな。」
Far♪ 「多少滑っても、うけるまでやるのがナンセンスギャグの極意さ。けけけ。」
ロンシャン 「ところで、あんた暇だったらボディペイント手伝ってくれよ。」
Far♪ 「ボディペイント?」
ロンシャン 「僕はガタイが貧相だから、少しでも強そうに見せないとな。」
Far♪ 「単なるコケ威しかい?」
ロンシャン 「るっせいやい。で、手伝ってくれるのかい?」
Far♪ 「誰があんたの体になんかに・・・・。あ!」
ロンシャン 「どうしたんだい?」
Far♪ 「くくく。やっぱり手伝ってやるよ。ペン貸して。」( ̄ー ̄ )フッフッフ
ロンシャン 「ん?何だよ、その笑い。」
Far♪ 「いや。何でもない。」
ロンシャン 「そうかい?じゃあ、このペンで背中に「漢」Longchamp~Lone Wolfって書いてくれ。」
Far♪ 「ほいよ。ひひひ。」

【カシコジマ側控え室】
オシリア 「おじいちゃん。そろそろ決勝戦だよ。」
カシコジマ 「ふむ。そこのファイティング・スパッツをとってくれるか?決勝戦向けに特別にあつらえたやつじゃ。」
オシリア 「えっと・・・。これかな?」
カシコジマ 「ふむ。って、これは、ワシのフンドシじゃ!」
オシリア 「フンドシって・・・。きゃあ!」
カシコジマ 「おいおい・・・。これじゃなくて、そこにあるやつじゃ。」
オシリア 「これかな?あっ。このパンツって、怪獣の絵が書いてある。」
カシコジマ 「怪獣ではない。ドラゴンじゃ。」
オシリア 「へえ~。なんかおじいちゃんかっこいい。」
カシコジマ 「ワシも若いころはじゃな・・・・。おっと、やめておこう。長い自慢話になる。」
オシリア 「ええ~。聞きた~い。」
カシコジマ 「ふぉふぉふぉふぉ。ではまた時間があるときにしてやろう。」
オシリア 「わ~い。楽しみ~。」
カシコジマ 「ふぉふぉふぉふぉふぉ。」
オシリア 「でも、決勝戦はどうなの?団長って人1回戦完勝だったね。強かったよ。」
カシコジマ 「ふむ。試合開始当初は少し動きが悪かったが、途中で吹っ切れたようじゃな。よい試合じゃった。」
オシリア 「強敵だね。決勝戦は、大丈夫?」
カシコジマ 「なるようにしかならん。人事を尽くすだけじゃ。後は神のみが知ることじゃ。」
オシリア 「がんばってね。」
カシコジマ 「ふむ。」
オシリア 「あ。そうだ。おじちゃんは、団長(こぶし)を交えて真意を聞き出すって言ってじゃない。」
カシコジマ 「ふむ。」
オシリア 「試合をするだけでそんなことわかるの?」
カシコジマ 「わかる。あやつに邪念があるかどうか。(こぶし)を交えればわかる。」
オシリア 「そうなんだ・・・。あ!そろそろ時間だよ。」
カシコジマ 「そうじゃな。じゃあぼちぼちリングに向かいますかの。」
オシリア 「お、おじいちゃん。まだスパッツ履いてないよ・・・・。」
カシコジマ 「おお!そうじゃった。そうじゃった。着替えるからあっち向いてておくれ。」
オシリア 「もう!おじいちゃんったら。本当に大丈夫なの・・・。」

<<決勝前・次の話につづく>>
決勝戦選手入場

(2009.12.4)