涙雨

【ここはまりさ♪むう♪の家】
??? 「はっ!ここはどこ?・・・って、何であたし軒下に宙づりにされているの?」

まりさ♪ 「平和だね~♪ハーブティうめえ。ズズー。」
??? 「むぎゅぅ。くびがしまるぅ!だれがだずけで!」
まりさ♪ 「あれ?むう♪。お帰り。エミリ♪ちゃんの中にいた意識が帰ってきたの?」(※Trick or Treat参照)
??? 「ちがう。ぢがう。早く、だずけで!」
まりさ♪ 「わかったよ。すぐおろしてやるから待ってな。」
??? 「はあ、はあ。ありがとう。まりさ♪ちゃん。助かったわ。」
まりさ♪ 「あれ?あンた、むう♪じゃないの?あンた誰さ?」
女王 「あたしは、蟲の女王です。げほげほ。」
まりさ♪ 「何で女王様がむう♪の体の中に入っちゃったンですか?」
女王 「あたしにも訳わかんないです。目が覚めたらヘリコプターの中にいて、それで墜落しそうになって。急に意識が遠くなって。また、気が付いたらこの子の中にいたんです。」
まりさ♪ 「ふ~ン。」
女王 (・・・・あたしの体を今支配しているのは、おそらく別人格でしょうね。意識だけが体を離れることなんて今までなかったのに・・・・。)
まりさ♪ 「どうしたンだい?女王様。」
女王 「とりあえず、あたしは虫の楽園に行きます。」
まりさ♪ 「むう♪の体は、どうするンですか?」
女王 「少しの間、貸してもらえませんか?」
まりさ♪ 「わかりました。むう♪には、そう言っておきます。」

【ここは、イコマ山山頂】
ロンシャン 「僕は、今から女王の暴挙を止める!」
あゆみ 「その前に鼻血出てるから、ティッシュつめて。」
ロンシャン 「はい。」
サムソン 「女王の攻撃ヘリが来ますよ。」
ロンシャン 「?????!力を貸してくれ!」
????? 「え?私?」
ロンシャン 「そう、お前だよ。ずっとしゃべってなかったから、読者様だって忘れてたかもしれないけど。」
????? 「私、使ってもらえるのですか?ロンシャン様を殺そうとしたのに・・・。」
ロンシャン 「それは、もういいよ。で、お前、何か飛行タイプに変身できないか?できれば氷攻撃に耐性があるのがいい。」
????? 「わかりました。うれしいです。」ドロン!
ロンシャン 「おお。ペリッパーか。まあまあだな。じゃあ、僕を空を飛ぶで運んでくれるか?」
????? 「わかりました。私の足に掴まってください。」バサバサ!

さとり♪ 「女王様!ロンシャンペリッパーに掴まって向かってきますぅ。」
女王 「飛んで火に入る夏の虫だね。撃ち落としてやる!くらえ!ファイアー!!!」

????? 「わあお、ロケット弾!危ない!」
ロンシャン 「おっと!うまくよけれたな。」

女王 「おしい。外れたね。ロケット弾にはホーミング機能がないからしょうがないね。」
さとり♪ 「残念ですぅ。」
女王 「ロケット団をロケット弾で壊滅なんて洒落たのがいけなかったかね。ミサイル搭載しとけばよかったよ。」
さとり♪ 「ロケット団じゃなくてR団ですぅ。」
女王 「何でもいっしょだよ。それもう1発!ファイアー!!!」

【反乱軍】
サイダイジ 「はあ、はあ。もうダメだ・・・・。みんな、ボロボロだ・・・・。」
ウジヤマダ 「サイダイジ!あなたは、無事だったのですか?まだ、戦えるのですね?」
サイダイジ 「もうダメです。投降しましょう。女王の乱入で反乱軍にはまともに戦える者はもう残っていません。みんな逃げるだけが精一杯です。」
ウジヤマダ 「ダメです。理想郷を作るのです。私は、最後の1人になっても戦います。」
サイダイジ 「何をおっしゃるのです!もう守備隊だって、戦っている者はいないのですよ!まだ生き残っている者だけでも撤退するか、投降するか指示をしてください!」
ウジヤマダ 「ダメです。私は、レジアイス。神がこの世をお作りになったときに生まれたポケモンです。ロンシャン、いいえ女王にだって投降するつもりはありません。」
サイダイジ 「ウジヤマダ様!お気を確かにしてください。もう終わりなんですよ。もう終わりなんです。」
ウジヤマダ 「ダメです。私は、レジアイス。神がこの世をお作りになったときに生まれたポケモン・・・・・。」
サイダイジ 「・・・・・ウジヤマダ様・・・・・。」

ひゅーーーーー。

サイダイジ 「うわ!ロケット弾の流れ弾がくる!よけろーーーー!!!!」

ドカーーーーン!!!

サイダイジ 「ウジヤマダ様に直撃してしまった。でもウジヤマダ様は凍り付いたりしない。」
ウジヤマダ 「ワタシハレジアイス。カミガコノヨヲオツクリナッタトキニウマレタポケモン・・・・・・。」
サイダイジ (・・・・・ダメだ。ウジヤマダ様は、おかしくなってしまっている・・・・・。)


ロンシャン 「?????女王は、僕を狙ってるんだ!誰もいない方向に流れ弾が行くよう位置取りしてくれ!」
????? 「わかりました。」バサバサ!

女王 「もう。チョロチョロと避けまくってうっとしいね。ファイアー!」
さとり♪ 「うっとしいですぅ。」
女王 「でも、19連装ロケットランチャーを4機も積んでんだ。弾はまだまだあるよ!ファイアー!」

あゆみ 「ロンシャンさま~!がんばれ~!」
サムソン 「ロンシャンさん~!がんばれ~!」
ヒヒン 「ひひーーーーん!!」
サムソン 「でも、ロンシャンさん避けるばっかりですね。何か勝算はあるんでしょうか?」

ずしんずしん。

あゆみ 「あ!あんたは、ヨドヤバシ。背中に乗せているのは?」
ヨドヤバシ 「隊長代行を頼む。だいぶ落ち着いた。今は眠っているだけだ。」
あゆみ 「あんただって、傷だらけじゃない。早く手当しないと。」
ヨドヤバシ 「いや。俺は、また仲間を助けに戻るよ。手当はそれからにしてくれ。」

ずしんずしん。

あい♪ 「ウエロク様!ウエロク様!しっかりしてください。」
ウエロク 「おお、あい♪か・・・。へへ、ざまねえな。」
ラスカル♪ 「ウエロクさん、空中で凍ってしまって、そのまま地面に落下してきたのですよ。」
ウエロク 「そうだったのか。よく地面にぶつかったとき粉々にならなかったな・・・。」
ラスカル♪ 「KTナンバさんが下敷きになって助けてくれたんです。」
ウエロク 「なんだって!KTナンバは無事なのか!」
KTナンバ 「わては無事でっせ!痛ててててて。」
ラスカル♪ 「KTナンバさんは、命に別状ないですが、全身骨折でしばらくは安静状態です。」
ウエロク 「すまん。KTナンバ。」
KTナンバ 「わては、ウエロク様の一の子分でっせ。地獄の果てまでお供しまっせ。」
ウエロク 「HSウメダはどうなった?」
ラスカル♪ 「あの方は、直撃弾を受けて凍り付いてしまってます。」
ウエロク 「そうか・・・。そういえば、俺も意識がはっきりしだしたら急に寒くなってきたぞ・・・。」
KTナンバ 「ウエロク様、まだ半分凍ってまんねん。そりゃ寒いわ。」
ラスカル♪ 「そうそう。サムソンさんがタコ焼き買ってきてくれたんですよ。だいぶ冷えちゃったけど食べますか?」
ウエロク 「タコ焼きか・・・。俺はタコ焼きは嫌いだった。でも、ほんとうのことを言うと大好物だったんだ。」
あい♪ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ウエロク 「どうした?あい♪?泣いているのか?」
あい♪ 「ごめんなさい。こんなときに泣いちゃって。ごめんなさい。」
ウエロク 「いや。謝るのは俺だ。つらい思いをさせてすまない。」
あい♪ 「いいえ・・・・。」
ウエロク 「なあ、その涙、少し貸してくれないか?」
あい♪ 「え?」
ウエロク 「俺はこの無益な争いに決着をつけるよ。あの戦闘ヘリにカミナリを落としてやる!」
あい♪ 「女王様にカミナリを・・・・。」
ウエロク 「その前にあまごいで雨を降らせる。あい♪の力を少し貸してくれ。」
あい♪ 「わかりました。どうすればよいですか?」
ウエロク 「俺の手を握っててくれ。」
あい♪ 「はい。」
ウエロク 「よし、行くぞ!あまごいーーーー!!!!」
ラスカル♪ 「あ!ポツポツ降ってきたぞ!雨だ!」
ウエロク 「げふ、げふ。」
あい♪ 「ウエロク様!大丈夫ですか?しっかりしてください。」
ウエロク 「ちくしょう!情けない。続けてカミナリを落とす力が残ってねえ!」

女王 「あれ?雨が降ってきたね。ま、もう雪はいらないし、いっか。」

<<涙雨・完>>

(2009.11.12)