不毛な争い

イコマ山山頂】
おけいはん 「さあ、雪降ってきよったで。これからは、うちら氷ポケモンの独壇場や!」

KTナラ 「ピィィィィィィーーーーーーーーーーー!!!」

おけいはん 「敵はんの鳥ポケが突っ込んで来よんでえ。全員で吹雪をお見舞いしたる!いてまえ!!」

KTナラ 「ピィィィィィィーーーーーーーーーーー!!!」

吹雪を見舞われた鳥ポケたち、多くの者が撃退されましたが、耐え残った者は勇猛果敢にブレイブバードで守備隊に突っ込んでいきます。

おけいはん 「ちっ!敵はんもなかなかやりよんな。ブレイブバードで特攻かい!今の攻撃で双方どんだけ被害でたん?」
キタハマ 「敵の特攻部隊は全滅しました。しかし、最後のブレバの特攻で当方も相応の被害が出ています。」
おけいはん 「衛生兵は、すぐに負傷者の救護や!敵の負傷者も忘れたらあかんで。昨日の敵は今日の友や。」
キタハマ 「これで、別働隊に挟撃されるおそれはなくなりましたね。」
おけいはん 「天王山はこれからや。下からの炎ポケモン重歩兵部隊のご到着や!!」

【反乱軍】
ウジヤマダ 「KTナラの別働隊は、どうなりましたか?」
サイダイジ 「全滅した模様です。しかし、最後は全員が特攻し、それなりの戦果を・・・・・。」
ウジヤマダ 「どうしました?サイダイジ同士?」
サイダイジ 「KTナラーーーーーーーー!!!!!ちくしょう!!先に逝っちまいやがって!!!」
ウジヤマダ 「友の死を無駄にできません。さあ、我々も進むのです。」
サイダイジ 「うう。うぅ。KTナラ・・・・・・。」
まさこ♪ 「あんた!あたしとあんたは平気だけど、他の兵の体力が少しづつ消耗してるよ。」
ウジヤマダ 「この雪が兵の体力を奪っていますね。数的には我が隊の方がまだ有利ですが、長引くと不利です。」
まさこ♪ 「だったら、どうするの?」
ウジヤマダ 「前線の炎ポケモンは、火炎放射を放出しながら進んでください。この炎が我々の生命線です。」

【守備隊】
キタハマ 「前線が火炎放射の集中砲火を受けているもようです。かろうじてキョウバシが受けとめているようですが、もう持ちません!」
おけいはん 「キタハマヨドヤバシ!あんたらキョウバシの援護や!前線まで行って地震とストーンエッジで返り討ちや!」
キタハマヨドヤバシ 「ラジャー!!」
おけいはん 「ちょい待ちい。」
キタハマヨドヤバシ 「はい?」
おけいはん 「あんたら。死んだらあかんで。死んだらあかん。絶対帰ってきいや。」
キタハマ 「隊長代行・・・・・。」
ヨドヤバシ 「うう・・・・・・・・。」
キタハマ 「死地に活路を見いだしてきます。行くぞ!ヨドヤバシ。」
ヨドヤバシ 「うう・・・。うううぅ・・・・・。」
キタハマ 「泣くな。兄弟。泣くのは勝ってからだ。」

おけいはん 「すまんねえ。あんたら・・・。この戦い、生き残る方が難しいやろな。でも、うちは負けへんでぇ。何が反乱軍や!何が女王や!うちは絶対に悪には負けへんでぇ!」

【東に向かうヘラクロスカイロス
イ♪ 「やっぱりヘリの速度と俺たちじゃあ競争にもならんな。」
チョキン♪ 「俺が虫だったことが恨めしいぜ。せめて鳥だったらな。」
????? 「イ♪ーーーーー!!チョキン♪ーーーーーー!!!!」
イ♪ 「あ!あれは、ヤマメ♪。」
チョキン♪ 「ハチ♪しとり♪ヌケサク♪もいるぜ!」
イ♪ 「それにあのテッカニンは誰だ?」
ヤマメ♪ 「やっと追いついたよ。ひどいじゃんか。あたいたちに黙って出ていっちゃって!」
ハチ♪ 「俺っちも虫しやがってよ。てやんでぇ。」
イ♪ 「ごめんよ。急いでたから。」
しとり♪ 「ふう。おいらここまでヤマメ♪さんを運んで来るの大変だったよお。あとは力持ちのイ♪さん頼むよお。」
イ♪ 「ああ。」
ヤマメ♪ 「お姫様抱っこね。」
イ♪ 「はい。」
チョキン♪ 「でもずいぶんお前ら速いじゃないか?なんでだ?」
ヤマメ♪ 「ああ。実はね。この人ヌケサク♪の知り合いの忍者なんだけど。」
イガカンベ 「拙者、イガカンベと申します。よろしくお願いします。」
チョキン♪ 「R団のポケモンじゃないのか?」
ヤマメ♪ 「辞めたらしいよ。」
チョキン♪ 「で、なんでお前らそんなに速いんだよ?ああ!そうか。」
ヤマメ♪ 「そう。この人の特性、加速。この人と一緒にいればみんなスピードアップするんだ。」
チョキン♪ 「なるほど、やるな。」
しとり♪ 「あと、スピーダーも持ってきたから、イ♪さんとチョキン♪さんも飲んでけろ。」
イ♪ 「よーし、じゃあ女王様を追うぞ。」
チョキン♪ 「みんなで力を合わせて、女王様を助け出すんだ。」
イ♪ 「ヘラクロスの救助隊の再編成だ!」

イコマ山前線】
まさこ♪ 「ほーら。くらいな!気合い玉!!」

キョウバシ 「ぎゃーーーーー!!!!!」

まさこ♪ 「よっしゃ!当たった!これでこの砦は突破できる!あとは守備隊本陣に殴り込みだよ!ん?マンムーが2頭向かってくるみたいだね。」

キタハマヨドヤバシ 「地震ーーーーーーーーーーー!!!!!!」

まさこ♪ 「これは!相当でかいよ!!!って、避けられない!!!うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

サイダイジ 「ウジヤマダ様!!!まさこ♪様が!まさこ♪様が前線で討ち死になされたようです!!!」
ウジヤマダ 「戦況は、どうなっていますか?」
サイダイジ 「戦況って・・・・。まさこ♪様が戦死なされたのですよ!」
ウジヤマダ 「戦況を聞いているのです。」
サイダイジ 「・・・・・・・・・・・。戦況は、両軍相当の被害がでています。」
ウジヤマダ 「敵の前線は?」
サイダイジ 「マンムーが2頭、防衛ラインを引いて、そこを死守しています。」
ウジヤマダ 「敵の最も精鋭の兵でしょう。その2頭は、誰だか分かりますか?」
サイダイジ 「1頭の名は分かりません。しかし、他の1頭は、ヨ、ヨドヤバシです。ううぅぅ・・・・。」
ウジヤマダ 「そこを突破すれば、敵はほぼ壊滅するでしょう。サイダイジ同士。あなたが前線の指揮をとりなさい。」
サイダイジ 「・・・・・・・・・。はい・・・・・。」

ウジヤマダ 「あと1手が足りない。消耗戦でこの戦いに勝利しても意味はない。疲弊しきった我が軍団では、このあとキキョウを落とせない。あと1手、勝利を決定づけるあと1手が足りないのです。神よ!ご加護を!我が軍に勝利をもたらすあと1手を。敵に鉄槌を下すあと1手を。どうか神よ!!!」

イコマ山山頂に到着したウエロク隊】
ウエロク 「こ、これは!」
あい♪ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ウエロク 「バカげている。これはあまりにバカげている!!!」
HSウメダ 「ロンシャンが望んだ結果がこれです。」
ウエロク 「貴様!!こんな状況でなければ、この場でひねり殺してやるものを!!!」
HSウメダ 「ほう。仲間割れですか?元仲間ですけどね。このバカげた戦いと同じことをまたやるわけですね。」
ウエロク 「貴様の屁理屈など聞いている暇はない!俺は、この争いを止めさせる!KTナンバ!俺に付いてこい!!」
KTナンバ 「よっしゃ!任しときなはれ!」
ウエロク 「あい♪ラスカル♪は、負傷者の救護を頼む!」
あい♪ 「わかりました。」
ラスカル♪ 「僕は、PPKOに赤十字班の緊急派遣を要請するよ!」
KTナンバ 「しかし、ウエロク様、戦い止めさせるちゅうて、どないしたらええんでっしゃろ?どっちかに加担しても意味あらへんし。」
ウエロク 「俺にもわからん!とりあえず、俺は両方の攻撃を受け止めてやる!」
KTナンバ 「わかりました。わてもがんばりまっせ!」
ウエロク 「ん?何だ?遠くにローター音か?」
KTナンバ 「あ!それよりウエロク様!あの一行は。」
ウエロク 「ロ、ロンシャン様!」

<<不毛な争い・完>>

(2009.11.1)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年11月01日 23:25