++雪の魔女2++

ほぼ思い出したぜ。
俺は、むう♪とともにこの雪山に登った。
炎の魔人に対抗できる氷剣エクスイカバーの材料となる氷の槍を探して・・・。
しかし、雪が強くなってきたな・・・・。
ちょっとやばいんじゃないか。これは。
むう♪が作ってくれたマントもあまり効果がなくなってきたな・・・。
一人で雪山を歩くのは、もう限界か。zzzzz。あれ?幻が見えてきたぞ。

おイヒけ♪ 「グビグビ、ぷはぁ~♪おい。むう♪。何作ってるんだ?」
むう♪ 「武器です。これがスリープダガー。攻撃力+5、攻撃後に1割の確率でスリープの追加効果。」
おイヒけ♪ 「そっちの杖は?」
むう♪ 「スリープロッドです。特攻+5。直接殴れば、1割の確率でスリープの追加効果。」
おイヒけ♪ 「お。なかなかいいな。その杖。素早い魔法剣士向きかな。」
むう♪ 「まあ、勇者様が直接攻撃しなければならない状況ならば、まず負けでしょうね。」
おイヒけ♪ 「・・・・・・・・。で、たくさん作ってるみたいだけど、どうするんだい。」
むう♪ 「売るんですよ。」
おイヒけ♪ 「売る?」
むう♪ 「そうですよ。いくらクエストをクリアして報酬をもらっても、勇者様のお酒代で全部消えちゃうンですよ。もっとお金を貯めて、いい装備を買わないと。」
おイヒけ♪ (・・・話題を変えよう・・・)「むう♪。その首に掛けてるものは何だい?」
むう♪ 「あ。これですか。これはお守りです。ボクが召喚されたときの生け贄の一部を使って、お守りを作ったンです。あまり効き目なさそうですけどね。」
おイヒけ♪ 「ほんとにむう♪は、手先が器用だな。よろしく頼むぜ。」
むう♪ 「あ、そうそう。これから雪山を登ることになりますので、装備を作っておきました。勇者様、このマントをお使いください。ボクの霊毛を編み込んでいますので、軽いけど、とっても暖かいですよ。」
おイヒけ♪ 「おお!サンキュー!」

また、過去の記憶の幻想を見てたみたいだな・・・・。
あれ?足跡がある・・・・。
誰か俺以外の者も、この山に登ってるのか?
おい待てよ?この足跡!
これは、おれの足跡だ!
ちくしょう。さっきから俺は同じところを回ってるのかよ!
そういえば、あの樹氷、さっきも見た気がするな・・・。
!!!
違う!あれは樹氷じゃねえ!
魔物だ!
氷の魔物が氷柱(つらら)で串刺しにされてやがる。
女の魔物だ・・・。見た目はまだ子どもだな。
そうか。これが噂されてる雪の魔女って奴だな。
!!!
動いた。生きてやがる!!!
攻撃してくるぞ。
しかし、俺の方が早いぜ。
成仏させてやる。
シャドーボーーーーール!!!

当ったが・・・・。
気を失っただけのようだな。
この魔物は不死身なのか。
しかし、これは酷いな・・・。
誰か知らんが、いくら魔物でも氷柱で貫くなんてよ・・・。
そうか、この氷柱が氷の女王の氷の槍だ。
間違いないぜ。
こいつを引っこ抜いて、手に入れればいいわけだ。
ぐい。ぐい。
ちくしょう!凍り付いてて、抜けないぜ!!!
ぐい。ぐい。ぐい。

??? 「・・・・痛いよ・・・・。」
??? 「・・・・むう♪のにおいがする人間・・・・。」

おイヒけ♪ 「!!!」

??? 「クスクス・・・。あなたは誰?」
??? 「・・・・助けて・・・・。」
??? 「・・・・むう♪ンとこに行かせて・・・・。」

おイヒけ♪ 「・・・これは、何なんだ!何人も一度に俺に話しかけてくる。その中でも俺の頭の中に直接話しかけてくる声。誰なんだ?頭が割れる!!!やめてくれ!!」


(2009.9.19)

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最終更新:2009年09月20日 22:33