【ここはコガネシティの北端辺りの街】

林立するビルの合間の公園を見つけ、虫たちは今日はここでキャンプをすることにしました
ここから西に見えるはずのカブト山もビルの陰になって見えません
イ♪たちのふるさとのロッコー山も見えません
この街の太陽は山に沈むのではなくビルに沈んでいくのです

イ♪ 「かなり遠くに来たな」
チョキン♪ 「でもまだ半ばだな」

しとり♪ 「おーい!みんなー。晩ご飯できたぞー」
ヤマメ♪ 「わーい♪しとり♪のご飯はおいしいから。あんたいい婿になるよ」
 「…そういえば、あたい、前にひどいこと言っちゃったな…しとり♪ごめんね…」
しとり♪ 「んん?何だったっけ?…おいら、よくおぼえてないから、気にしなくていいよ」
ヤマメ♪ 「ありがと…あんた優しい虫ね」

突然ハチ♪のタマゴがふるえだします

ハチ♪ 「うお!うおお!」
チョキン♪ 「どうした?ハチ♪!」

あれ?タマゴの様子が……

タマゴが孵った
アメタマ 「ピーピキッ!」

ヤマメ♪ 「あーアメタマだ。かわいい~♪はじめまして」
アメタマ 「ピーピキッ!」
ヤマメ♪ 「あたいヤマメ♪だよ。あなたの名前もう決まってんだ。タマ♪ちゃんだよ」
タマ♪ちゃん 「ピーピキッ!」
ヤマメ♪ 「まだ言葉しゃべれないんだ。かわいい♪」
 「でも、この子ってビードルじゃなかったんだね。てっきりひと夏のあやまちってやつで…」
ハチ♪ 「るっせいやい!」(…生まれるのまだ早えよ…)

??? 「ほほほほ。ほんとかわいい子です!」
チョキン♪ 「誰だ!」
声の主 「あたしはポケコピー。改造人間です」
イ♪ 「改造人間?」
ポケコピー 「ほほほほ。ちょっとあなたたちと遊んでみたくなりましてね」
ハチ♪ 「てやんでえ!お前みたいなオカマ野郎と遊ぶ気はねえぜ!」
ポケコピー 「でも、ここで遊ぶのは無粋ですねえ…あそこに空中庭園がみえます。あそこにしましょう」

ポケコピーは辺りでも一際高いビルを指さします

イ♪ 「だから誰もあんたに付き合う気はないぜ!」
ポケコピー 「いいえ。付き合ってもらいます」
ハチ♪ 「あっ!タマ♪ちゃん!!」
チョキン♪ (…あいつ…今、手が伸びた…)
ポケコピー 「おいで男鹿無道!」
男鹿無道(エアームド) 「ピヨピーー!」

ポケコピータマ♪ちゃんを抱いたまま男鹿無道に飛び乗ります

ポケコピー 「それでは空中庭園でお待ちしています」
タマ♪ちゃん 「ピーピキ!ピーピキ!」
ハチ♪ 「やい!タマ♪ちゃんを返しやがれ!泣いてるじゃねえか!」
ポケコピー 「ほほほほ。遊びにきてくれたらお返ししますよ。ほほほほほほ!」
タマ♪ちゃん 「ピーピキ!ピーピキ!」

男鹿無道ポケコピータマ♪ちゃんを乗せて飛び去ります

イ♪ 「おい!すぐ後を追うぞ!」
ハチ♪ 「あたりきよ!」
チョキン♪ (…NNが漢字だと…)

<<つづく>>

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最終更新:2010年07月27日 15:12