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アスカ「おはよ~・・・あれ?ハル姉どっか行くの?」
ハルヒ「やっと起きたわね。アスカ、あんたこれやっといてくれる?」
アスカ「何コレ?翠星石のドレス・・・?」
ハルヒ「そっ。あの子今日からジュン君ちにお泊まりでしょ。でも今朝慌てて出かけて、替えのドレス忘れてったみたいなの。それで持っていこうと思ったら、ここスカートのところがほつれてるのよ。だから直しといて」
アスカ「えー、何であたしが。ハル姉がやればいいじゃん」
ハルヒ「あたしは今日、除霊に行かなきゃいけないの」
アスカ「除霊ってなによ!?朝から爽やかな発想を撒き散らさないで!」
ハルヒ「うるさいわね!ジャンジャックの命がかかってんだから!つべこべ言わずにやりなさい!!」
アスカ「あぁ、そう。ジャンジャック。へー・・・」(ワケ分かんない・・・)
ハルヒ「夕方までに直してジュン君ちに届けるのよ?あーそれと夜ご飯ご馳走してくれるそうだから。あたしもそれまでに行くわ。じゃ、お願いね」
アスカ「・・・いってらっしゃ~い」

アスカ「はぁ~何であたしが」
翠星石のドレスを手にとるアスカ。
アスカ「なによコレ、結構ほつれてんじゃない。あ~あ。大体さー、ハル姉の洗濯の仕方が悪いのよ・・・あれ、裁縫道具どこかしら・・・何でもかんでも洗濯機にブチ込んで。少しはネットに入れるとか・・・ん、あったわ。よいしょっ。よし、準備OK!」
アスカ「ふーむ、この生地が重なってる部分が特に酷いわね・・・」
ほつれを直し始めるアスカ。

夕方、桜田ジュン宅にて。
ハルヒ「こんばんわ」
ノリ「ハルヒちゃんいらっしゃい!いつも翠星石がお世話になってまして」
ハルヒ「こちらこそお世話になってます」
翠星石「そうですよノリ。むしろ翠星石が世話してやってるんですぅ」
真紅「あら・・・その様子じゃ手がかかって大変そうねハルヒ。いらっしゃい。今日はゆっくりしていって頂戴」
翠星石「むむぅ、どういう意味ですか!真紅!」
ハルヒ「あ、いえ。楽しいですよ、とっても」
翠星石「ハル姉・・・」
ノリ「さ、立ち話もなんだから、入って」
ハルヒ「すいません、おじゃまします」

ハルヒ「・・・あれ、アスカは?」
翠星石「まだ来てませんですけど?」
ハルヒ「どうしたのかしら」
アスカの携帯にかけてみる。
ハルヒ「だめ。つながらないわ」
翠星石「アス姉は何してるんですかね・・・」
ハルヒ「そういえば翠星石。あんた替えのドレス持ってくの忘れたでしょ」
翠星石「はいですぅ。うっかりしてたですぅ」
ハルヒ「アスカに持ってくるように頼んだのよね。ついでにほつれていたところも直しておくようにって」
翠星石「そうだったんですか。でも大丈夫ですよ!!おいチビ人間!」
パンパンと手を鳴らす翠星石。
ジュン「なんだよ、召し使いみたいな呼び方すんなよ」
翠星石「あれをここに!ですぅ」
ジュン「~。わかったよ。ちょっと待ってろ」

新品のドレスを持ってくるジュン。
翠星石「替えを忘れたから、チビ人間に作らせたですぅ。どうですかハル姉!」
ハルヒ「すっごーい!!綺麗なドレス!えっ、これジュン君が作ったの?」
ジュン「え?あ、まぁ・・・」
ハルヒ「へーっ!ビックリだわ」
翠星石「ふふん。チビ人間も中々やるですぅ。早速これに着替えてきますね。ちょっとノリ!手伝うです!」
ノリ「はいはい。忙しい子ね」
真紅「まぁ。随分お気に召したようね」
ハルヒ「そうみたいね。でもあんだけ作れるならジュン君はデザイナーになれるんじゃないかしら?」
ジュン「いや、そんなこと・・・替えのものだから簡単なのでいいかなって、即席で作ったもんだし・・・」
ハルヒ「そうなの?簡単に作れちゃうなら尚更すごいわ、自信持っていいわよ」
ジュン「い、いや・・・」
着替えて戻ってきた翠星石。
翠星石「む、何を赤くなってるのですかジュン。ちょっとほめられたからってすーぐデレデレしちゃって。別にいーですけど!ハル姉も少しほめすぎですぅ」

ハルヒ「遅いわねーアスカ。携帯もつながんないし。ここからそんなに遠いわけじゃないから、道草くってるとも思えないわ」
翠星石「ほんとですぅ。アス姉待ちとはシャクにさわるですぅ」
ハルヒ「あたし、ちょっと探してくる」
翠星石「あっ!待って!翠星石も行くですぅ!!」

近くの公園で、ベンチに一人座るアスカ。
アスカ「参ったわ・・・帰ろうかな・・・」
遠くの方から聞きなれた声が。
ハルヒ「あれ?あそこにいるのアスカじゃない?」
翠星石「きっとそうですぅ!」
小走りで近寄ってくる二人。
ハルヒ「ちょっとあんた何してんのよ!みんな待ってるわよ!?」
翠星石「ホントですぅ!何考えてるんですかアスバカ姉は!」
アスカ「誰がアスバカ姉よ!!・・・ちょっと、替えのドレスがさ・・・」
ハルヒ「ひょっとしてサボったわね?しょうがない子ね」
アスカ「ん・・・っと、」
ハルヒ「大丈夫よ。ドレスなら翠星石が忘れたからってジュン君が作ってくれたの」
アスカ「え?そうなの?・・・」
翠星石「このドレスが目に入らぬかですぅ!!」
アスカ「そっか・・・ステキなドレスじゃん・・・」
ハルヒ「・・・あら?なにその紙袋は?」
アスカ「えっ!?あ、いや、これは・・・」
ベンチに置いてある紙袋を後ろに隠すアスカ。
翠星石「怪しいですぅ見せやがれですぅ!」
アスカ「あっ!ちょっ・・・」

翠星石が中身を取り出すと、出てきたのは今朝アスカがハルヒに頼まれていた替えのドレス。しかし──
ハルヒ・翠星石「こ・・・これは・・・」
アスカ「あ、あのね!ほつれたとこ直そうとして、そっそれはちゃんと直ってるでしょ?そんで、ただ直すだけじゃ芸が無いじゃない?・・・って、せっかくだし!ねっ?ちょっとゴージャスなドレスに大変身させちゃおっかなーと、思っ・・・てさ・・・」
そのドレスは奇抜を通り越して奇怪な形に生まれ変わっていた。
ハルヒ「それでこんな妙ちくりんな形に・・・」
アスカ「どうしよーって思ったら・・・」
ハルヒとアスカに背を向け、無言のまま改造ドレスを見つめる翠星石。

翠星石「・・・できないくせに無理するからこんなことになるですぅ」
アスカ「そっ、そりゃ翠星石が着てるような綺麗なドレスは作れないけどさ!でもっ!あたしはアン・・・」
翠星石「・・・」
アスカ「・・・今度お詫びに新しいドレス買ったげるわよ」
翠星石「そんなの、いらないです・・・」
ハルヒ「翠星石・・・」
重い沈黙が流れたあと、ドレスを手にしたまま振り返る翠星石。
翠星石「こ~んな変な形のドレスなんて、世界中に一つしかありませんですぅ!だからアス姉の恥ずかしい過去として、翠星石が一生着てやるですぅ!せいぜいハズカシがるがいいですぅ!」
アスカ「えっ・・・」
翠星石「ほら、ちゃっちゃと行くですよ!ノリたちを随分待たせてるんですから」

桜田家に向かう三人。
アスカ「えーと、わ・・・悪かっ・・・たわ。うん。ご、ごめん、なさい・・・」
翠星石「いつまでウジウジしてるですか?まったく。そうだ!今日は二人とも泊まったらどうですか?そんでアス姉はジュンに裁縫でも習うといいですぅ。ちったぁ女らしさが身につくですぅ」
アスカ「なっ・・・!?」
ハルヒ「ナイスアイディアね!」
アスカ「ちょっと!どういう意味よ!」