はい。おそらくは、彼女の仕業かと。
僕としては、親切のつもりだったんです。
僕が下校中、同じく渚カヲルと碇シンジが一緒に下校しているのをこっそり尾行していた惣流アスカラングレーを見かけましたので、
涼宮さんの妹さんを無視するわけにはいかないと判断して声をかけました。…ええ、それはそれは驚いていましたよ。
彼女の必死の弁明をちょうど赤いきつねが出来上がるくらいの時間聞いた後、
僭越ながら、あなたももう少し素直になられた方がよろしいかと、という趣旨の忠告を少々、させていただきました。
はい?他にですか…ああ、そういえば恋愛の形に関しても、つい熱く語ってしまったかもしれませんね。
ちょっとした口論になってしまいました。
愛情を持つのは男女間だけだという傲慢は、許せない性質でして。
…ええ、えらくマジです。

話を続けてもよろしいですか?はい、それでは。
今日の事について、お話ししようと思います。
僕は毎日、放課後まではごく普通の学生生活を送っているのですが、今日は教室に入ろうとするところを涼宮さんに捕まってしまいまして。
そこで言われたわけです。古泉君がわたしの人工精霊を知ってるというのは本当か、と。
僕は訳がわからなかったので詳しく聞きました。
簡潔に言いますと、どうやら普段から妹の人工精霊に興味を持っていた涼宮さんに、昨夜突然惣流アスカがこう言ったそうです。
ハル姉だってマッガーレとかいう人工精霊もってるじゃん、と。そして僕がその正体を知っているとも。
さすがの僕も動揺しました。あんなに冷汗をかいたのは初めて神人と戦った時以来ですよ。
なんとかはぐらかして急病を理由に早退してきたわけです。
ええ、先ほどから閉鎖空間が頻発していることは知っています。僕のせいでしょうね…
もし涼宮ハルヒが本気で人工精霊を望むなら、それに選ばれるのは僕でしょうか…それとも彼でしょうか。
いずれにしても、彼とゲームができなくなるのは多分に残念ですね。

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最終更新:2007年10月07日 09:43