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 暑いからかき氷でも作ろうか。幸い氷はたくさんあるし、蜜もまだ残ってる。
「翠、アンタも食べる?」
「勿論、食べてやるですぅ」
 ちょこちょことやってくる翠の前にガラスのお椀を二つ置いて、別の一つを氷削器にセット。
「あの~、アス姉? どうして三つも用意しやがるんです?」
「あのねぇ、アタシたちが食べてたら、ハル姉が欲しがるに決まってるじゃないの」
「アス姉? ハル姉ならSOS団の合宿でいやがらねぇですよ?」
 あ。忘れてた。
 無言でお椀を一つ片づけると、翠が笑っていた。
「アス姉は、ハル姉がいなくて寂しいのです」
「何馬鹿言ってるのよ、この暑苦しいときにあんな五月蠅いのがいないとせいせいするわよ。翠もそう思うでしょ?」
「そうですね、いくらハル姉とは言え、五月蠅いのはゴメンです」
「でしょ? さ、スプーンでも出してよ」
「はい、です」
 翠がスプーンを出してきた。
 三つ。
「翠?」
「なんです?」
「なんで三ついるの?」
「何言ってやがるです……ハル……あ」
「アンタだって、ハル姉がいないと寂しいんでしょ」
「そ、そんなことあるわけねーです!」