男遊郭

販売元:D3PUBLISHER
開発元:ブリッジ
公式サイト

製品概要

タイトル 男遊郭
ジャンル 恋愛ADV
対応機種 PS Vita
定価 パッケージ版:5,980円(税別)、ダウンロード版:5,500円(税別)
発売日 2015年2月19日
判定 クソゲー
ポイント 雑すぎるシナリオ

選評

アプリゲームの移植作品といえばKOTYエントリー常連ともいえる乙女ゲー業界であるが
2015年2月19日D3PUBLISHERから発売された「男遊郭」も漏れなくそのKOTY一直線を突っ走る出来であった

アプリ版「逆転吉原」から名前を一新し「男遊郭」として発売された今作品は
新攻略キャラクター伊藤慶次追加、シナリオ・イベントグラフィック共に大幅ボリュームアップと
宣伝を打ちながらも本編ハッピーエンドといわれるシナリオは無料で遊べるアプリ版からのほぼ加筆無し
ボイスはBGMとのバランスもとれていない+こもった最悪音質、スチルも手直しなどした形跡のない
雑な線・複雑骨折・塗りはみだし・・・

宣伝詐欺ではないかという仕様の中6,458円という強気価格で発売された。
(※アプリ版の方は序章+1話無料で1キャラ400円)

アプリ版からほぼ加筆無しという時点でお察しの通り
1キャラ攻略するのにボイスをすべて聞いても2時間弱
ボイスを飛ばせば1時間半弱といったところだろうか。

肝心のシナリオの中身といえば新幹線電車にでも乗ったかのような
急展開で進み、困難が立ちはだかるものの困った困ったという文章を何行か読み
暗転演出後(次の章)には即時解決しているようなシナリオなのである。

・裕福な過程ではないけど都合よく手に入るお金
・お嬢さんは特別だからと何度も発生する無料サービス
・突然の鬼と人間のハーフという告白(当人√以外では鬼なんて一切出てこない)
・主人公の指名後、お前以外の客はとれないと言い出す傾城たち(働けよ)
・何度も通わなければ寝所は一緒にできない筈なのに1章からヤルぜ!という展開
・吉原を抜けた後も立ち絵の衣装は基本1種類なので花魁姿
スチルも着替える事無く花魁姿である。誰か服を買ってやれ
・アプリ時と同じ章切り替えなので切らなくては良いだろうという場面で突然次の章になるシナリオ

他にもあげればきりが無い、すべて都合よく進み手抜き満載で進んでいく
無料アプリなら許せる範囲かもしれない。

追加加筆として宣伝しているおまけシナリオの方だが、本編シナリオを考えるといったいどの時点での
話だよと首を傾げたくなる時間軸の無視っぷり
(突然のバレンタイン・ホワイトデー・まではいいが突然の節分)
萌えるどころか気分はファンの二次創作を読んでいるかのような気分になる。そして短い。
あと全編描き下ろしたから必要無いという判断なのか追加キャラの慶次にはおまけシナリオは無い。

なお、この謎の二次創作小説とは別に攻略キャラクターとくっついた後の後日談シナリオというのが
存在する。
発売日と同時に有料配信(全員パックで2000円)しているDLCコンテンツとして
筆者はこれ以上無駄な金を落としたくなかったので遠慮させて頂きますが。

ダミヘCDなどで事前展開していたにも関わらず
ゲーム本編では籠った音声の最悪音質での提供

バックログはあるけど巻き戻しは無い不親切設計

クイックなのに□ボタン押しながらL/R押ししないと出来ない

やっぱりアプリゲームの移植はろくなことが無いという事を
2015年でも乙女ゲーマーに学習させてくれた「男遊郭」を私は上記理由でコティに推奨します。

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最終更新:2020年07月02日 22:32