聖邪の天使

せいじゃのてんし

収録作品:爆ボンバーマン2[N64]
作曲者:不明

概要


我スベテヲ生ミ消シ去ル者ナリ


本作のストーリーモードにおける真のラスボス「聖邪の天使」との最終決戦で流れる楽曲。
本作はサントラ未発売のため、仮の曲名としている。
ボンバーマンとは思えないほどのハイテンポさと、どこかダークさが感じられる音使いが特徴の曲調である。
なおこの聖邪の天使の肩書は「宇宙の創造者」であり、事実上の神と言える存在である。
曲から緊迫感が溢れ出ているのも、これだけの大物であると考えれば納得できるだろう。

この曲の知名度の高さの理由の一つは、このラストバトルの突き抜けすぎた攻略難度の高さ。
まず前提として、元々ボンバーマンシリーズは自爆等の要素も絡み操作性が難しいことで知られているが、これに3D操作という要素が加わったことで凄まじい操作難度となってしまった。
このため前作の時点で相当の難しさだったものが、本作はあろうことか更なる高難度となってしまい、最初のボスのベルフェルから躓くプレイヤーが後を絶たない有り様。
その後も満遍なく難易度が高く、ようやく辿り着いたラストステージの「巨大戦艦ノア」はスムーズなプレイですら一時間近く掛かりかねないという、どこぞクリスタルタワーを思い起こしそうな悶絶級の長さ。
そして女神ミハールとルキフェルス&魔神サートゥスを下した果てに登場するグッドエンドルートのラスボスである聖邪の天使が、最大6種類の多彩な攻撃手段に加えて攻撃後の一瞬しかダメージを与える隙が存在しないという理不尽且つ圧倒的な強さである。
特に氷属性の三連レーザーと雷属性の拡散電撃は極めて回避が難しく、追い詰めると本作最大の初見殺し技まで放ってくるため、これらをなんとかしないと攻略はほぼ不可能。
加えて負ければ直前の魔神サートゥス戦に戻されるダメ押しっぷりである。
ちなみにノーマルエンドルートのラスボスである「混沌の魔神サートゥス」も負けず劣らずの強さだが、こちらはまだ抜け道があると言われる辺り、聖邪の天使の隙のなさすぎる強さが分かる。 
余りの強さから、遂には攻略本すら匙を投げる伝説まで生まれてしまった。

これにより聖邪の天使に付けられた二つ名は「ハドソンのプレイヤーキラー」。
人によっては「N64最強のラスボス」「アクションゲーム最強ラスボス」とまで称しており、創造と裁きの天使の名の下、数多のプレイヤーに裁きを下しトラウマを刻みつけた事実は覆しようがない。
その分、このボンバーマンシリーズの神を下した際の達成感もまた格別である。

余談だが、『ボンバーガール』のプレイアブルキャラクターの一人であるパプルとその相棒であるセイジャは、この聖邪の天使をモチーフとしている。
またホームグラウンドといえる聖邪の遺跡の曲名が「聖邪は夢をみる」であったりヤツの像が置いてあったりと、関連性を匂わせている。
だがそれだけに留まらず、本当に転生した姿であることが仄めかされるという、とんでもない事態になっている。
もっともこれらを明かしたのがボンバーマンガというカオス極まりない内容の公式漫画であり、本当か冗談か分からないのがなんとも……。

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最終更新:2024年03月15日 20:20