エンドブレイカーリプレイアマツカグラ異聞“神の都といばら姫”

エンドブレイカーリプレイアマツカグラ異聞“悪逆の仮面、探求者の系譜”は2011年11月に発売されたアマツカグラを舞台としたTRPGリプレイ第四弾。
GM及び執筆は川人忠明さん、イラストは輝竜司さん。プレイヤー・キャラクターは、リョーマ、コノハ、ネム、シャノの4人。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関することが書かれています。



概 要

2011年11月に発売されたリプレイシリーズの第四弾。
第三弾までのランスブルグからアマツカグラに舞台を変え、エンドブレイカーの世界の中でも異質な和の世界で陰謀に立ち向かう。
ランスブルクで活躍したネムとシャノが引き続き登場、新キャラクターリョーマ、コノハが登場している。

あらすじ

ランスブルクの戦いを終え、紆余曲折の後ネムの故郷であるパユの村を目指していたネムとシャノは、いつの間にか巨大な鳥居のある都市「霊峰天舞アマツカグラ」にたどり着いた。
そこで一緒に困った人を助けたリョーマ、コノハと温泉へと入るのだが、そこにいたシロウエモンという人物が殺されるというエンディングを見る。
その事件からアマツカグラ全体に関わる事件になるとはそのときは思いもよらなかった。

舞台

霊峰天舞アマツカグラが舞台。
巨大な火山を中心に広がり、周囲を深い緑と山々に囲まれている。
霊山アマツには、火那山津見神が宿っているとされており、かつてこの霊山ヤマツに化け物が住み着いたため火那山津見神の怒りにより噴火が繰り返されていた。
その化け物を山鬼羽大神が退治したことで鎮められたのだが、その山鬼羽大神が「神楽舞を奉納するように」と言われたため各地に神社や神楽殿が作られたという伝説が残っている。
  • 神楽都
    御所のある街でアマツカグラの首都というべき街。
    • 御所
      帝の住まう場所
    • 紅大路
      平安京でいう朱雀大路、御所からまっすぐ門まで伸びている中心の路。
      御所に近いところから、公家・武家、町人、下町と住む人が分けられている。
    • 湯けむり筋
      大きな湯畑がある地区。温泉旅籠がたくさんある。
    • 火那神社
      火那山津見神を祀る神社。見習いの神楽巫女の住む清黎遼にコノハは住んでいる。
  • 鈴ヶ音森
    木々に大小の鈴が結び付けられている森。森の奥に一人の姫が眠っているという伝説がある。
  • 茨館離宮(うまらたてりきゅう)
    野茨が生い茂る帝の離宮。都から南のほうにある丘の上にある。
  • 東宮門院
    都から東に2日ほど言ったところにある社。かつて華玖那幸姫が「神火」で鍛えたという宝剣『火産巣日剣(ほのむすびのつるぎ)』が納められている。

用語

  • 温泉(おんせん)
    アマツカグラ名物。地下から沸く上質な温泉をカミからの賜り物として愛し入ることを日課としている。温泉に入ることの出来る温泉旅籠という施設がアマツカグラにはいっぱいある。
    基本的に混浴。
  • 棘霞(とげかすみ)
    突如として周囲を紫紺の闇が覆い、化け物が跋扈する怪奇現象。
    数百年前から出現するようになった原因不明の現象。
  • 異形
    バルバやイマージュに分類できない強力な化け物のこと。この世界でいうマスカレイド。
  • 神火(しんか)
    火那山津見神がもたらす聖なる炎。釣り灯篭や石灯籠に灯すことで人々を守っている。
    棘霞の闇を照らし退け、化け物を弱らせる力があるが、年々釣り灯篭や石灯篭が壊されており、人々が安心して生活できる空間が減っていっている。
  • 神楽大祭
    帝の勅令により火那神社が執り行う国家安寧を祈願する祭儀。
  • 帝(みかど)
    アマツカグラを統治している人物。世襲。
  • 公家衆(くげしゅう)
    帝の下で政務を司っている貴族たち。
  • 神祇(かんのつかさ)
    火那山津見神を祀る火那神社でカミの託宣を受ける神官。託宣を帝に伝え助言している。
  • 茨太刀(うまらたち)
    皇祖・武雄尊(たけるのおのみひこと)が持っていたといわれている霊刀。
    この霊刀を抜くことが帝になる条件とされている。


登場人物


◆プレイヤーキャラクター
  • リョーマ・オグラ
    オグラ一刀流を受け継ぐ武芸者の少年。ちょっと天然。かつて自分を救いガーディアンにしてくれた少女を愛し、彼女亡き後も思い続けている。
  • コノハ・サカキ
    火那神社に仕えるエルフの神楽巫女。生真面目で慎重。子供のころに火那神社に捨てられていたところを一人の神楽巫女の女性に拾われ育てられた。「己の一生をかけて恩に報いよう」という誓いがエンドブレイカーとして覚醒させた。温泉大好き。
  • ネム・パユ
    爪の群竜士。通称「ネム」。
    ランスブルクの辺境に住むパユ族出身のトライブの少女。
    好奇心旺盛で飛び回る猪突猛進元気娘の17歳。
    族長のあとを継ぐため旅に出ている。パユ族と女を馬鹿にすると怒る。
  • ライブラ・シャノワール
    暗殺シューズの魔曲使い。通称「シャノ」
    自称「死神」の16歳の少年。何かにつけて「美しいポーズ」をとっては場の空気を混乱させるムードメーカーだが、窮地には意外な冷静さを見せる。

◆NPC
  • レンシ
    現帝の内親王。17歳。事件解決のためリョーマたちと行動を共にする。
  • ヨウシ
    レンシの双子の妹。

  • アマツカグラを統べる現帝。この話の前に周囲の反対を押し切り異形討伐の軍勢を発したが、惨敗に終わり、そのときの傷が元で病床に伏している。
  • 皇太子
    名はヨウシンエイ。10歳。ルールブックにも登場する。
  • ムラサキ
    藤の更衣と呼ばれている内裏の女性。レンシの母。
  • キヨトモ・キフネ
    右大臣を勤める公家衆の実力者。
  • シロウエモン
    温泉で出会った武芸者風の男。サイオンジ家に仕えている。
  • ヒミコ・ヒムカ
    火那神社の最高責任者。代々火那神社の最高責任者をヒミコと呼ぶため、現在のヒミコは「1374代目」。
  • ミオ・アオイ
    火那神社の大神祇。24歳女性。神楽大祭を行うため御所に派遣されてくる。
  • セッカ・ノザラシ
    ノザラシ流剣術の師範代の黒髪ポニーテールの少女。17歳。ルールブックにも登場する。マツユキとは友人。
  • マツユキ・アゼチ
    元火那神社の神楽巫女のお祓い屋。18歳女性。コノハとは知り合い。ルールブックにも登場する。セッカとは友人。
  • キヘイ
    額に茨の刺青をしているおじいさん。困っているところを助けてくれたリョーマたちに温泉無料券をあげた。
  • カムラ
    黒い外套をまとい、腰に大小の太刀を差した謎の武芸者。



外部リンク


関連項目

最終更新:2012年09月30日 15:28