夜半に降り出した雨は、激しさを増し窓を強くたたいていた。
「梅雨だな」
父がそうつぶやいたと同時に、携帯に着信が入った。
「え?あぁそうですか。分かりました、すぐ出ます。」
慌ただしく身支度を整えだした父は、どうやらこの雨の中外へ出かけるようだ。
「ちょっと出てくる。今日は帰れないから戸、閉めといてくれ」
この時期よく村の川の水かさが増す事があり、地元消防団に属す
父は河川増水の警戒活動の為夜出る日があった。
「一人で大丈夫だな?」
「高校生にそれはないだろ・・・」
父子家庭の為我が家には二人しか住んでいないこともあり
父の軽口も冗談半分、本気半分といったところだった。
「この雨じゃ消防宿舎に泊まりだな・・・じゃ行ってくる」

父が出かけた後、雨足がさらに強くなった。
何気なく窓際に立ちカーテンをめくった。瞬間、空に閃光が走り
けたたましい轟音が響いた。落雷である。近くに落ちたらしく家の電灯が消えた。
「くそっ、停電か・・・」
懐中電灯を探そうと、暗闇の中目を凝らした。そんな時

か…め…ご……はい…つ…い…で…る…よ…つ…と…べ…

僕の耳に若い女の声で何かが聞こえた。耳を澄ますと外から歌が聞こえて来た。
風雨の音ではない人の声。そしてこの声の聞こえる方向にある家は――

「誰だ・・・?」

ど田舎と呼ぶほど田舎でもないものの、この地域は一軒一軒の家の距離が
空いている事が多い。我が家も周囲を森に囲まれており最寄りの隣家は
歩いて5分ほどの所にあるという現状だ。ただし人が住んでいない廃家が
家からすぐのところに一軒ある。
僕が生まれる少し前に、住んでいた家族が引っ越し空家となったらしいのだが
それから取り壊されもせずに十数年そこにある、日本家屋系の・・・廃家である。

どうもその家から聞こえるであろうこの声・・・
僕は不審に思ったのだが、それを上回る好奇心がムクムクと湧き上がってきた。
そもそもあの空き家は、小学生時代の僕が何度も遊び半分で友人と
侵入を試みた家である。まぁ、結果は何処からも入れず諦めたのを皮切りに
徐々にあの家屋に興味をなくし今に至るのだが・・・

今僕の耳に聞こえる声は?こんな夜中に、こんな雨の中で、一体誰が?

考えもまとまらない中、何かに突き動かされる様に、携帯を取り
寝巻のまま運動靴を履き傘を片手に外へ飛び出した。

「(これで、聞き間違いとかの、なんてことない理由だったら僕バカだな)」

そんな事を考えながら雨風の吹きすさぶ森を、歌を頼りに進み例の廃家に辿り着いた。
小学生時一度も空かなかったガラス戸に目をやり、僕は少しためらいながら
戸口に手をかけゆっくりと開けた。
奥から例の歌がはっきりと響き、僕は生唾を飲み込んだ。

かごめ かごめ  かごの なかの とりは いついつ でやる  

家屋の中は暗闇で満たされており僕は携帯電話の灯りを頼りに歩を進めた。
ぎぃいいいい、という嫌な音を立て床が軋んだ。外から見るのと違い以外にも
中は広いらしく、どの部屋から歌が聞こえているのか迷う程だった。
僕は恐る恐る居間、台所、便所、寝室と思われる部屋を見て回った。
どの部屋も人の暮らした後などなく文字どうり廃家の様相を呈していた。
また、案外この状況下で僕に恐怖心は無く、他人の家を勝手に見まわす
背徳的な興奮で一杯だった。

何より歌が聞こえつづけることで僕が家に侵入した事が声の主に
知れていないという安心感を自分に与えた。
この風雨の音が恐らくかき消したのだろう。

やがて僕は一番最後の部屋である和室に踏み込んだ。
途端歌が止んだ。携帯の明かりは消していたし床も軋まなかった筈なのに――?

部屋の様子をうかがおうと目を凝らすも、その和室は人影一つ
見えず伽藍としていた。歌が止み静寂の支配する和室

「そこ 下を見やれ ここじゃ」

足元から例の声が放たれた。僕はあわてて携帯の明かりをつけ床を照らした。
そこで僕が見たのは、まるで牢獄のように張り巡らされた木製の柵だった。

「(だれ・・だ?)」
携帯の明かりが届かぬほどに床下深くまであるのか、その柵の隙間から下を覗き込むが
声の主の姿は目にすることが出来なかった。そんな僕の苛立ちに天が味方するが如く
落雷の閃光が走り、障子越しに部屋を照らし出した。

柵の下には、声の主であろう紅い着物を着た女がいた。そして長い長い黒髪を地に垂らし
陶器のように真白い顔をこちらに向け、にんまりと微笑んだ。
美しいと思った。しかし僕の視線を釘付けにしたのはもっと下―――



「うっ・・うわぁああああああああ」
僕は絶叫すると、一目散に部屋を後にし逃げ出した。そして玄関まで飛ぶように駆けた際
ある物を発見し僕を凍りつかせた。先程空けた戸口を跨いで二つに破けたお札である。

「小童 感謝するぞえ お主が ながき 苦しみを 破ってくれた はは ははは」
女の声が家中に反響した。僕はわき目も振らずに雨の中駆け出すと家に向かって一目散に逃げた。

家の鍵を占め二階へ駆け上がると、布団にもぐり濡れた体もそのままに今の出来事を
頭の中で反芻した。あの柵(座敷牢?)の中で見た女の姿、あれはまさに”化物”だった。

美しい女の着物の下の下半身、そこから伸びるはずの足など影も形もなく
変わりに巨大で細長い肉の塊がとぐろを巻いていた。さながら蚯蚓・・・
そう下半身はミミズだったのだ。そんな化物が自分を見て微笑んだのだ。

それは心からの感謝の笑顔であり、その理由はあの化物を封じていたであろうあの場所の・・・
「あぁ、ダメだッ考えようとすればするほど、頭が混乱する」
何故自分はあんな廃屋に出かけようなどと思ったのだ!?

ズルズル...ズル...ズル

何かを引きずるような音が、下の階から聞こえた。次いであの歌が――

かごめ かごめ  かごの なかの とりは いついつ でやる  

僕の心臓は早鐘を打ち、体の震えを抑えることが出来なかった。

よあけ の ばん に つる と かめ が すべった

―ズルズル...ズル...ズル―

うしろ の しょうめん だあれ

―ズルズル...ズル...ズル―

歌が止んだ。同時に引きずるような音も止まった。
布団越しに僕のそばに居るモノを悟った。雨ではないものが
僕の全身を濡らした。

「むかえに きたぞ 褒美を やろう」
僕の布団が勢いよく剥ぎ取られた。

髪は伸び放題だが黒々と艶があり、肢体は着物越しにも分かる豊満な肉付き
そして、見る者を魅了する蠱惑的な唇と、その微笑―――きっと
魔性の女とはこういう人物を指すのであろう。上半身に限っては・・・
薄闇の中ではっきりと異質さを感じさせるそのミミズの如き下半身は
改めて見ても僕の背筋を凍りつかせた。

布団を跳ね除けられた僕の前に立っているのはまさしく”異形”なのだ。
「小僧 わらわが おそろしいか 」
僕は生唾を飲み込んだ。言葉が出ない
「ふふふ」
一瞬女の影が動いた気がした。いや、動いたのは僕自身である。
何が起こったかを理解するのに時間はいらなかった。
体中を締め付ける、滑り気を帯びた弾むような肉質――
僕は女の下半身に締め上げられ持ち上げられていた。
「っはぁ!?」
胸を締め付けられ咽る。しかし女はお構いなしに僕を床に叩き付けた。
「さて まいろうかの」
「・・・・?」
息も絶え絶えの僕の疑問符を読み取るように女が答えた。
「あんずるな こぞう おまえには 褒美を やるだけだ・・・
 わらわの 腹も満たす ためのな」
女の意味することが分からないまでも、本能的に悟った。
それは搾取する側の愉悦の言葉だったからだ。
故に僕は精一杯の抵抗を試みた―――

「ああああああああああああああああああ」
「うぁああああああああああああああああ」

「ははは よい声だ 小僧 」
女がゆっくりと進みだした。僕の慟哭を祭囃子のように
心地よさげに聞きながら、部屋を抜け階段をおり
廊下を引きずり、暴風雨の外へと僕の体を引きずり出した。

やがて女がどこに向かっているのかを僕は理解した。
あの廃屋である

女がこの廃屋にたどり着くまでの僅かな時間に僕の声は
枯れ果て、僕の体は度重なる風雨で冷たく疲労していた。
女はかつて自身が閉じ込められていた床下の牢に
僕を引きずり込んだ。そしてそこでやっとその長い胴体を放した。

冷たい床に体を投げ出された僕は、床が石畳になっている事に気付くと
所々に生えた苔や、室内全てを覆うじっとりとした湿気が
さながらこの場所を「四角い井戸」だと錯覚させた。

「さぁ こぞう はじめようぞ」
女はずぶ濡れの着物をはだけさせ、巨大な下半身を僕に近づけた。
重い体を起こそうとするが女の胴体のほうが早く、ミミズの下半身の
頭頂部は僕の胸元まで来ると一筋のよだれを垂らした。

僕は自身の衣服を滑らせていくその粘液を感じながら眼前にある
頭頂部の中央の口が徐々に開いていく様に釘付けになった。
「もっと あびるとよい」
女の言葉を皮切りにその腔からどろどろと粘液が滴り落ちた。
女は呆ける僕の衣服に手をかけると一気に剥ぎ取った。滑り気の為か
あっけなく僕は丸裸にされた。僕の一物はかつてないほどに萎縮していたというのに・・・


女の下半身は涎(いや下半身から出たのであればこの液体は女の膣液?)
を流すのを止めた。そして僕の体を再度その胴体で縛り上げると
開いたままの僕の口に自身の紅い唇で吸い付いてきた。
丹念に口の中を赤い舌が這い回り、痺れるような甘い香りが僕の鼻腔を
くすぐった。
長い口付けが終わると女は僕のモノの鈴口に人差し指をあてた。
その時になって僕は気付いた。萎れていた僕のものはいつのまにか
固い怒張を取り戻していたのだ。

口元を綻ばせた女は人差し指を離すと、その指に女の粘液とは違う
液体が糸を引いた。

「小僧 お前も喜んでおるではないか?ふふ」
?僕は何か違和感を感じた。
「このように垂らしおって・・・心地よいのか?」
そうだ。この女の口調だ。流暢に成っている。
「解せぬ・・・という顔をしておるな小僧」
「・・・・」
「押し黙っておっても何も分からぬぞ」
途端僕のモノは女の右手に握り潰されかけた。
「い!?ぃいっつ・・ぅううう・・・」
何かしゃべらなければ緩みそうもない、そう悟った僕は
「言葉・・・片言じゃなくなって」

「なんじゃ、そのようなことか?」
本来なら他にも聞くべきことは山ほどあるが僕の口をついて出た
質問に女はつまらなそうに答えた。
「長い年月、言の葉を使わぬとな舌がこわるのじゃよ」

じゃあさっきの歌は―――?
そんな新たな疑問を思いついた矢先
「では、舌の”こり”をほぐすとするかの」
女は口を大きく開けると僕のものにしゃぶりついた。
暖かな口内で女のざらつく舌が竿に巻きつき、断続的な刺激が
僕の脳みそを蕩けさせた。
「だ、やめ・・・ろって!?でっ」
ものの数秒で果てた僕は女の口に精液をぶちまけていた。
女は瞳を閉じて味わうように口の中の白液を飲みこむと恍惚の表情を浮かべた。
「美味じゃ・・・まこと。これほどまでに濃い露は始めてじゃぞ
 ・・・・ん・・・おい、このざまはなんじゃ?」
射精直後僕のモノは怒張を失っており、僕自身肉体が疲労感で一杯だった。
それを叱責するように女は眉根を吊り上げた。
「仕方のない子じゃな」
女は肌蹴たままの着物の胸元を僕の顔に擦りつけてきた。
冷たい頬に触れる着物越しの暖かさと柔らかさに牡の性欲が掻き立てられた僕は
大きく開いた胸元に舌をあて乳房を舐めだした。
「はぁ・・・ん・・・ふふ・・・そうじゃ・・・」
僕は襟に歯を立て乳房からゆっくり脱がした。すると真白い肌に浮かぶ薄い血管、
零れ落ちるという表現が相応しい大きな乳房が顔をだし僕を誘惑した。
「どうじゃ・・・こらえきれんじゃろう」
僕は眼前の女が人外であることなど忘れ、その乳房の先についた桃色の突起
に吸い付き一心不乱に柔肌を舐りまわした。

全身をとぐろ巻くミミズの胴体に縛られ、妖艶な女の乳房に酔いしれる少年
はたから見ればその少年も異形の存在であっただろう。

当然の如く僕のモノは息を吹き返し固くそそり立っていた。
女はそれを見逃さず、僕に授乳するような格好から位置を変え
その両の乳房で僕の竿全体を包んだ。
「ふっううん・・・」
僕はあまりの乳圧に射精をこらえきれずに半分イってしまった。
「おやおや・・・まさか挟んだだけでこのように・・・汁が出ておるわ」
女はお構いなしに豊かな胸に手を当て僕のものをこねくり回してきた。
僕の竿はすっぽりと包み隠され断続的に亀頭が現れては消えを繰り返し
一度射精したとは思えぬ先走り汁を分泌した。

「まって・・・くれ・・・もう我慢が」
体の自由が効かない拘束された状態で懇願するも女は
上気した顔に嗜虐の色を浮かべ、ひたすらに胸で僕を犯しつづけた。

「ぬ・・・ん まったく堪え性のない小僧じゃな しかしわらわには
 好都合じゃな。ふふ」
女の思惑通り僕は二度目の迸りを両乳房に挟まれた状態で放った。
ぬちょり、とした音がして女が包んでいた胸を放した。すると尋常でない量の精液に
塗れた僕のものがどろりと女の胸を離れた。正直な感想を言えば
僕は女の快楽に溺れていた――――

ドサッ
不意に僕の体が自由になった。熱を帯びた体は仰向けに床に落とされ
粘液でべたつく肌に石畳のひんやりとした感触が伝わった。
「っ・ハァ・・ハァ・・?」
僕を解放した女はほんのり紅く色づいた頬に冷たい笑顔で僕を上から覗き込んだ
「小僧 心の準備はよいか? もう わららも我慢の限界じゃ」
僕は静かに覚悟を決めた。もしこの後この化物に食い殺される運命だとしても
それすら悦びに感じられるほど、僕はこの女に酔い狂わされつつあった。

鎌首をもたげた女の胴体の頭頂部が僕のそそり立つ一物に接近し
その腔が大きく広がりを見せたかと思うと・・・
膣液をたらしながら僕のモノを飲み込み始めた。

見る分には緩慢な動作だった。しかし僕の口から出たのは叫び声だった。
生きている襞が僕のモノに一部の隙もなく吸い付き、肉壁全体が凄まじい吸引
で射精を促したのだ。ミミズの搾精腔はいまや僕の竿の根元まで飲み込みぴたりと止まっていた。
内部で蠢く雌の機関が雄であり餌である僕を蹂躙した。

僕の一物は耐え切れず精を女の膣に吐き出した。しかし女は絶えず膣内の
動きを弱めることなくさらに強めた。
「うぁああ、やめ・・・・・うぁあああああああ」
女の肉襞は貪欲に僕の精液の残滓をすすりつづけた。
「ほれ、ほれ・・・まだじゃ・・・まだ足りんぞ小僧」
尿道に残った全ての精液を絞り尽くした搾精腔は細かな振動を始めた
胴体もそれに合わせてまるでポンプのように脈動しだしたのだ。
「さぁ 吐き出せ小僧 お前の子種をすべからくわらわの 養分に変えてやろう!」
僕はまた精を放った。いや、性を放ちつづけた。射精が止まらないのだ
狂喜する女の嬌声が井戸中に木霊した。

僕の下半身は度を越えた快楽に痙攣し始めていた。
「も、もうだめだ・・・し・死ぬ・・・・」

「はぁ はぁ ふはは・・・何、殺しはせんさ。小僧、これを飲め」
「?」

徐に僕に顔を近づけると女は半開きの僕の口に自らの涎を流し込んだ。
「!?な・・・なにを」
「ばかもの! 零すでない・・・これはわらわの唾液じゃぞ?
世が世なら百薬長寿の秘薬じゃ 体が楽になったじゃろ」
気のせいか飛びそうになる意識を持ち直し途切れ始めていた射精が
再会し始めた。女は満足そうに唇を重ねると唾液をいとおしそう舌で
喉奥まで流し込み始めた。

「これでまだまだわらわの腹を満たせるの」

僕の肉体に漲ってくる精気、そして蘇った分全てを搾り取る搾精腔
失った分の栄養を補充する唾液――――

永遠に続く快楽の地獄。数時間に及ぶ搾精の中で僕はいつしか気を失っていた。

目を覚ました僕が目にした景色は、やはり四角い井戸の中だった。
唯、裸の僕の腰の辺りまで並々と水が満たされておりこれでは
本当に井戸の中だ。と思わざるを得なかった。

外が今現在昼であることは上から漏れてくる光でなんとなく察した。
依然として雨は降り続いているようでその光は頼りなげだったが。
昨日・・・おそらく昨日の事であるあの一連の悪夢は何だったのか?
そんな事を考えながら水の中を覗き込んだ僕はこの室内を満たす
液体が水などではないことに気付いた。

濁り気のある緑色であるが透明度は高いようで水底を除き見ることが
出来たのだが、その水底に幾つも転がっている西瓜程の大きさの・・・球体が
僕を驚愕させた。
球体の中ではジェルのようなものに覆われた膜の中で昨日僕を襲ったあの化物と
同じ容姿のモノが蠢いていたのだ。そうだ、あれは卵だ・・・
「ひっ・・・」
僕は短く悲鳴を挙げた。
一刻も早くこの場所を離れなくては、幸いあの女の姿はこの部屋にはない。
僕は壁際まで歩を進めなんとか攀じ登ろうとしたがあちこちに生える苔が邪魔で
とても上れそうもなかった。
ピチョン
背後で水音がした。振り返った僕が目にしたのは緑色の液体から浮かび上がってくる
あの女の姿だった。
「どこにいこうというのじゃ?小僧」
「い、や・・・」
僕の体を震えが襲った。恐怖で硬直した僕の肉体とは対照的に一物は昨日受けた
快楽の記憶を呼び起こし固く起立していた。女は昨晩とは打って変わり前戯もなしに
唐突にあの搾精腔で僕のモノに食いつき飲み込み始めた。
「うぁあああああぁああああ」
すぐさま吸引がはじまり僕は水の中で手足をばたつかせミミズの胴体を引き剥がそうとした
しかし、予想に反して吸引の力が強く僕の手足にはまったく力が行き渡らなかった。
ガクガクと膝が笑う中で、女が酔いしれるような表情で僕を嬲っている様を見た。
「(く、そ・・・)」
こみ上げてくる射精を抑えることが出来ず、全身の力が抜けた僕を見計らったかのように
女は搾精腔を僕のモノから引き抜いた。行き場を失った僕の精液は緑色の水の中に飛び出した
「おぉ 上手くイキおったな これで子供たちの 養分には困らぬ」
なみなみ満たされた水の中を白い濁りが広がりを見せた。
すると僕の精液は水底の卵たちに吸い取られたのだ。
僕はゾッとした。戦慄したといっても良かった。

「驚いたか?今やこの牢自体が今やわらわの胎内じゃ 小僧との子で満たされた、な
 男にとっては至極の ”褒美”であろ」


あれから幾日がたった。
相変わらず雨は続き、じめりとした湿気がこの牢を支配した

女は名前を”みずは”と名乗った。元は豊穣神としてこの地に
あった存在らしいが三百年程前にこの家に封じられ異形の祟り神として
禊を強いられ、今のような存在に身を堕としたと言う。


「ちち様 おなかが減りました」
「私も」
「ちち様 はやくぅ」

今この緑の水に満たされた井戸の中に新たな命が育っていた。
女の娘たちである。卵から孵った時は人間の3歳児ほどだったのだが
わずか3日足らずでその肉体は少女といえる大きさにまで育っていた。
勿論その下半身は親譲りで、凶悪で醜悪なものだが――――

「うっ、どうだい・・・?美味しいか」
「うんー!!ちち様の白いのすっごく甘いのー」
壁際に寄りかかる僕に幼い体を押し付け搾精腔で一物を嬲る娘
「あーずるーい次わたしぃ」
「ちがうよ。わたしだよ」

まるで大好物を取り合うように口論を始める僕の娘たち
「ふふ そう逸るな こ奴は どこにも逃げはせんぞ」

「あー、はは様!!」
快楽に完全に打ち負けた僕の伴侶となった女、みずは。

その姿はあの日から毎夜体を重ねても飽きることなく美しく
魅力的であった。いずれこの娘たちも―――



今日も僕は彼女たちのために精を放つ、自身の理性を
削り取りながら。