596 名前:桃色亭犬逆姦[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 00:06:01 ID:lscF5XaV
毎度、ばかばかしいお笑いを一席。

世は元禄、綱吉公の時代。
戌年生まれで、学問好きだったお上は何かよい事をしなければと思い、
あの有名な『生類憐れみの令』っつうお触書を出したんですな。
さあ、江戸の街は大騒ぎ。こっちにお犬様、あっちにお犬様と町の衆は
今まで蹴っ飛ばしていたワン公を『お犬様』ってあがめなくちゃあいけない。

「おいおい、八っあん聞いたかい。これからは『お犬様』って呼んで大事にしなきゃあいけねえ」
「なんだい。ワン公でいいんじゃねえかよ、あんなイヌ畜生」
「しっ!おかっ引に聞かれたらどうするんだい!!バカ!」
と、町の衆は大事にするヤツとそうでないヤツの二つに分かれちまった。
八っあんの方はまだ可愛いもの。しかし可愛そうにひねくれものっつうのは、どの時代にもいるもので…。

「きゃんきゃんきゃん!!」
「おい!見ろよ八っあん!お犬様が木にくくられてるよ!!」
「あららら!ひでえことするんだねえ。よしよし、今助けてやるからよ。あらよっと」
「きゃんきゃんきゃん!!」
「おい!命の恩人に噛み付こうとしてるよ、このお犬様」
「バカ!ありがたく噛まれるんだよ。ほら、今縄をといてやんからさ」
「いててて!このやろ…よしよし、いい子にするんだよ。お犬様。熊さんや、そっちを持ってくれ」
「あらよ…そら!おお、かわいいもんだ。女の子だよ、おい!おい!…ああ、逃げちまったよ」
「なんでえ。人間の女の子だったら良かったのによ、ちぇっ」

草木も眠る丑三つ時。町の長屋に一人の娘の姿があったんですな。
その娘、かなりのべっぴんさん。だけどおかしなことに、お犬様のような耳に
お犬様のような尻尾を持った『お犬様の化身』のような娘だったんですな。
ドンドンドン!
「開けて下せえ」
ドンドンドン!
「八さん。ここにいるのは分かっているんですよ」
ドンドンドン!
「わたしは今日助けていただいた、イヌの『シロ』でございます」

「…なんだって?」
「お会いしとおございました。熊さん、あなたは命の恩人です」
「お前さん、なんなんだよ。おれが助けたのはお犬様だよ。人間なんか助けちゃいねえ」
「まだ分かりませんか?かぷっ!」
「いててて!ん?この牙は、あの時の…」
「そうです。木にくくられていたイヌでございます」
「ふーん。不思議な事もあるんだねえ。で、こんな夜中に何かあるのかい?」
「せめての恩返しにやってきました」
「別にいいよ。お上のお達し通りに助けてあげたわけだ」
「ときに八さん。一人身でございますね」
「ああ。それがどしたのかい」
「さぞかし寂しい夜をお過ごしなんでしょうね。わたしが一晩お供いたしましょう」
「余計お世話だい!けえったけえった!!」
「なりません!」
と、シロは八っあんを押し倒す。悲しいかな、八っあんも男の端くれ。
こんな若い娘に覆いかぶらされちゃあ、黙ってるものも、黙っちゃいられねえ。
シロの口吸いが八っあんを責める。乱れたシロの髪の毛がふわりと八っあんの顔に降りかかると
八っあん、さらにおったってしまった。初めての経験だ。


「ああん!八さん…。あたいのこと抱いてくれるかい?」
「お、おまいさん!尻尾が揺れてるよ!」
「嬉しいと尻尾が揺れるんです。あん!ほら…ここんところ触ってごらん」
「んん!なんだかべたついてやがる。おまえさん…」
「ふふふ。八さん、はじめてなんですか?」
「よ、余計なお世話でい!あうう!!」
八っあんのふんどしを緩ませると、シロは八っあんの硬くなったイチモツを
ぱくりと咥えると、ぶんぶんぶんと更に尻尾を振り出す。
八っあんも八っあん、こんな真夜中に大声を出しちゃあ、長屋のみんなが飛び出して
笑いものにされちまうと思ったのか、静かにシロの思うがままになってるんですな。

「ぴちゃ!八さん、桃色でかわいいイチモツだねえ」
「女の子が…そんな事言っちゃ…いけねえ…」
「八さんもホントは好きなくせにねえ」
八っあんのイチモツからなにやら透明な汁があふれ出す。
シロは顔中べた付かせながら、わんわんわんと尻尾を振っている。

「んぐ、んぐっ!あたし、八さんのこと好きだよ」
「んんんあ。ガマンできねえ…」
「それじゃあ、あたいも丁度火照った事だし、秘め事と参りますか?」
「ちょ、ちょっと…」
「なんだい、お犬様の言う事が聞けないのかい?」
「…聞かせていただきます」


シロが静かに着物の裾を広げ、腰巻をおもむろに脱ぎ捨てる。もう既にぐちょっとしたシロの
花びらに、八っあんのイチモツをあてがうと、ぬるっと静かに入り込んでしまった。
「なんだか…ぬるっとしてるなあ」
「ひん!動かしたらダメかい?」
「…お犬様にゃ、かなわねえ」
ゆっくりシロは腰を動かすと、一緒に八っあんもくらくらしちまった。

「わん!わん!」
「し、静かにしなさいよ!ううう!」
「八さ…ん、あたい…ひん!」
「ふううん!ふ、筆下ろしが…お犬様で…」
「もっと動かすよ!それ…。ちゅ!」
「うううん!!いけねえ…」
八っあん、体の奥からなにかがこみ上げてきた。いつものせんずりとは訳が違う。
「どんな…春画より、あたいの方が…ご、極楽だよ…ね」
「す、すまねえ!お先に…」

ふたつが一つになった瞬間、八っあんのイチモツからだらーりと白いものが垂れていた。
シロの方も花びらからたらーりと白いものが垂れていた。
「これで、もう一緒だよ…」
「…おまいさん…なんなんだよ?」
「ただのお犬様でございます…」

あくる日、八っあんが町を歩いていると、この間のお犬様がぱたぱたと歩いてきた。
「八さん!会いたかったんだよ!!」
「お、おまいさん!何してんだい」
「ふふふ。八さん。ここにいるのは分かっているんですよ。くんくん」
「ふーん、さすがお犬様の鼻は良く効くもんだねえ」
「そういう八さんも、お犬様っぽくなってますよ。ワンワン!」
「何言いやがる」
と、目の前を長屋から飛び出してきた、熊さんとそのおかみさんが横切る。

「バカ!どうしてあんたはこんなにバカなんだよ!」
「うるせえ!こんな所まで追っかけてくるんじゃねえ!」
「もう!今日と言う今日は許さないよ!」
「バカヤロウ!お前こそ、田舎に帰っちまえ!!」
シロも八っあんも目をクリクリして見ている。

「こりゃあ、一大事だ。ちょっくら止めてくる」
「おやめになったほうがいいですよ。ほら、八さんの頭にもお犬様の耳が生えてます」
「何言ってるんだい。早く止めなきゃいけねえ」
「ほらほら、尻尾も生えてきてますよ。昔から言うじゃないですか。
ほら、『夫婦ゲンカはイヌも食わない』」


お後がよろしいようで。

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最終更新:2008年07月13日 00:38