「ハァ……やれやれ、気が付いたら何時の間にか年を越していたのか……?」

ふと、腕時計を見て、時刻が零時を過ぎた事に気付き、俺は独り言を漏らした。

テレビに視線を移すと、その画面には看護師姿に扮装したお笑い芸人が騒いでいる場面を映している所だった。
……なんか変だと思ったら、この番組ではカウントダウンをしない事をすっかり忘れてた。
なんて迂闊……もし、他の番組を見ていたのだったら、
カウントダウンを見ながら年越し蕎麦を食べていたと言うのに! なんだか損した気分だ。

まあ、その分、多いに笑わしてもらったけど。
まさか250を超える大台を、文字通り叩き出すとは思っても見なかったぜ!
………にしても、アレだけ叩かれてお尻大丈夫なのかなぁ?

閑話休題

それにしても、今年は寂しい年越しとなってしまったなぁ……。
……そういや、去年は家族と年を越したんだっけな?

って、馬鹿か俺は?
自分から家を飛び出しておいて、今更寂しがるなんて…………ハァ…………。

くだらない事考えてるより、とっとと寝てしまおう……。
そう、思いつつ、俺は敷きっぱなしの布団に横になろうとした………その矢先。

バーンッ!ガターン!

いきなりドアが乱暴に開け放たれ、その所為で蝶番が壊れたのかドアが倒れる。
その凄まじい音で俺は驚き、思わず飛び起きた。

「あけおめだっ!光喜っ!」
「光喜さん、あけましておめでと……って、先輩! ドアが壊れちゃってますよ!?」
「げっ、やべっ!?………どうしよ?」

聞こえた声に、俺は恐る恐るドアの無くなった玄関の方を見れば、
其処には、困った表情を浮かべる着物姿の獅子沢さんと、
倒れたドアを見てうろたえる同じく着物姿の虎姐の姿があった。

大方、虎姐は獅子沢さんと一緒に新年の挨拶をしに来て、ドアを何の気無しに開けたつもりだろうけど、
こやつ、その力の加減を間違えやがったな?………
アレほど「ドアを開ける時は優しく」と言ってるのに……ここのボロアパートのボロさ加減を甘く見てたみたいだな……。

「……一体何の用だ?」
「い、いやな、光喜の事だから一人寂しく過ごしている事だろうなと思ってな!
あたしとアキラがその寂しさを紛らわしてやろうかなーって?」

ジト目を二人に向けて聞く俺に対し、
虎姐がやや焦った調子で答えつつ、俺の視線を倒れたドアの方に向けさせない様に必死に身体で遮る。
……今更隠しても、もう既にバレバレです、どうもありが(ry

「まあ、倒れたドアの事に関しては後で追求するとしてだ。
虎姐、そして獅子沢さん、俺の寂しさを紛らわすって、一体何するつもりだよ?」
「ん~、そうだな………」
「そうですねぇ~………」

何やらニヤニヤと笑みを浮かべながら、顔を見合わせる虎姐と獅子沢さん。
…………何やらすっごくヤな予感が…………?

『やっぱり、姫始め?』

やっぱりか、やっぱりそうきましたか、
口を揃えて言うって事は二人ともそのつもりでここに来たんだな!?

「まあ、取り合えず光喜は大人しくしてるだけで良いから」
「全部、私と先輩がやってあげますし」
「良くないわっ!!」

着物を脱ぎ捨てながらじりじりと俺に迫る虎姐と獅子沢さん。
無論のこと、俺はダッシュで逃亡を選択した。


「おーっと、逃がさないぜ光喜!」
「光喜さん、獣人相手に逃亡を選択しても無駄ですよ」

脱出する事はおろか、立とうとする間すらも与えられず
獣人特有の機敏さで飛び掛って来た二人に身体を押さえつけられ、俺は逃げるチャンスを永遠に失った。


「ちょ、やめろって、虎姐、幾ら何でも冗談きついぞ!?」
「あのなぁ、光喜。あたしは冗談でこんな事しないって、だから大人しくしてろ」

とかにこやかな笑顔で言いつつ、俺の服を爪で引き裂き始める虎姐、
どうやら説得を聞く気は無い様だ。

「し、獅子沢さんもこんな事止めろよ!」
「光喜さん、残念ですけどこれも運命と思って諦めてください」

言いながら俺のズボンを一気にずり下ろす獅子沢さん。
どうやら彼女もまた、俺の説得を聞く気は無い様だ。

やっぱりこのパターンか、どちくしょう。

「光喜ぃー。口じゃあ色々と言ってるけど、お前の身体は大歓迎みたいだぜ?」
「あ、本当ですねー?、これじゃあ説得力ゼロどころかマイナスですよ?」

うるせえ。説得力マイナスとか言うな!
女二人に圧し掛かられて柔かい乳房押しつけられて、
その上さんざ愚息を弄繰り回されれば誰だって反応するわ!

「んじゃ、早速………んっ」
「う゛ぁっ!?」
「あ! 先輩、ずるいですよっ!」

俺が止める間も無く、虎姐が騎上位の形となり、
既に濡れている秘所へ俺の愚息をあてがうと、獅子沢さんの抗議を余所に一気に腰を下ろし根元まで挿入する。
愚息全体を熱く包みこんで締め付ける虎姐の膣壁の感触に、俺が打ち震える間も無く

「もう………だったら、私は光喜さんに舐めてもらいますよ」
「うぶぅっ!?」

獅子沢さんが俺の頭にまたがり、腰を下ろすと秘所を俺の口に押し付け、更にぐいぐいと擦り付ける。
鼻腔と口に広がる獅子沢さんの秘所の匂いと愛液の味に、俺の意識は朦朧とし始める。

「いいぞ!いいぞぉっ!光喜っ!」
「あっ、光喜さんっ! そこっ、気持ちいいですっ!」

二人の猫科獣人に犯され、朦朧とする意識の中、
俺は、2匹の猫に捕まって舐りまわされる哀れな鼠の姿を思い浮かんだのだった。
そして、同時に思った。寂しくはなくなったけど、年の初めからこれでは、先が思いやられるなぁ、と


その後、散々犯された所為でしっかりと初日の出を見逃した俺は、
申し訳なさそうな虎姐と、同じく申し訳なさそうな獅子沢さんと共に初詣に行ったのだった。

ちなみに、御神籤を引いて見たら、何故か獣吉だった……なんだよ、これ……

――――――――――――――了――――――――――――――――――