蛾娘ID:f/fKRjVw

「あ~もしもしー?今から電車乗るところれ~す」
「早くしてよね待ってんだから」
終電に乗り遅れまいとする人々でごった返す駅の中、男は電話していた。蚊に。
「いや~急な会議が入っちゃいましてえ~マ~ジすんませんキート先輩ぃぃ」
「どーせまた飲んでんでしょこの酔っ払いが!」
「えっへへへへぇぇぇばれた?ばれた?」
「うっざ…」
名前のなかった蚊娘は自らを『キート』と名乗ることにした。
『モスキート』の『キート』からとったらしい(男が提案した『イン○クター羽賀』は却下された)。
男はなんだかんだでキートとの共同生活を楽しんでいた。
「あ、電車きたわ。じゃまた後でねニート先輩♪」
「ニートじゃねええ!!」

プッ ツーッ ツーッ

「野郎…覚えてろよ」
キートは買ってもらった携帯電話を布団の上に放り投げ、4本の腕で伸びをして羽を震わせる。
「はぁ……喉…かわいたなぁ…」
こんな夜更けに、闇と風の中にチャリンコを走らせるのは誰だろう。
それはアホだ。アホは電車を降りて自宅に向かっている。
「オウ!イエス!勝利へのーたーたーかい~♪」
酔っ払っているうえに、片手には駅前のコンビニで買った菓子の袋(キートへの土産)をもっており、
フラフラ走っているのでかなり危なっかしい。
「あいこーとばーはーひーとつ~~ オウ チェンジ!チェンジ!チェーーオゴェッッ!!!!」
電柱に衝突する前に、口の中に何かが入って男は自転車を止めた。
飛んでいた虫がダイブしたのだ。
「ペッペッ!! かああなんだこいつ!口ん中気持ちわりいぃ…うえええ」
虫は蛾だった。
涎まみれになったが飛ぶのには支障ないらしく、また夜の闇の中へと消えていった。


「ペッ!」
男は再びペダルをこぎだした。
「…早く帰らないとまたニートがうるさいな」
驚いたのと口の中の気持ち悪さのせいで酔いが醒めてきていた…はずだった。
グニャリと視界がゆがみ、景色が一変する。
「な…なんだぁ!?」
周囲を見渡しても街灯や住宅街の灯りも見えない。ただ薄暗くて何もない。
「こりゃあ…飲みすぎたか…あっはっはっ………」


「ここは…私が作り出した空間ですわ…名付けて…ええと…モス・フィールド!!」
何もなかったはずの後ろから声がした。
男が後ろを振り向くと7,8メートル先にチャイナドレスの女が立っていた。
「え?モスバーガー?」
「ちがいます!!えーなんでしたっけ…そう、モス・フィールド!」
「自分で覚えろよ…」
女の顔は薄暗くてよく見えないのだが、男はこの女が「いい女」だということは理解できた。
なぜかは男にもわからないが、理解できてしまっていた。
心での理解ではない。
肉体が強烈なメスの「引力」にひきつけられているのを男は感じた。

女は肩までかかる金髪をかきあげながらつかつかと歩み寄る。
年の頃は20歳位といったところか。
男は近づいて初めてあることに気づいた。
背中には大きく美しい羽が生えており、頭には触覚、腕は4本ある。
「!!  まさかあいつと同じ…!?」
「あなたね、さっき私(わたくし)を食べようとしましたですわね!!」
「はああああああ!?」
「おかげで涎でドロドロじゃないの!ああ…私の美しい羽が台無しに…
 本当に人間はどうしようもない生き物でございますわ…
 この私に手を出したのが運のつきです。お覚悟なさい!!」
「おまえさっきの蛾か…? そっちが勝手に口に入ってきたんじゃねーか!!
(こいつもアレか。穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めたスーパー虫娘か。)」
「問答無用! あなたはこれからたっぷり苛めて辱めてあげますわ」

蛾娘は4つの手、20本の指をわきわきさせてにじり寄る。
「うっ…こいつらはみんなこうなのか?」
「ウフフっ もうそこは期待してらっしゃるのかしら?」
蛾娘の視線の先…男の股間は既に大きくなっていた。
「え…な、なんで!?」
「私の『フェロモン』を吸い込んでいらしてましたからねぇ」
男が感じた「引力」の正体である。
後ずさりしようとしたが足が思うように動かない。
もつれて転んでしまった。
「あらあら…私からは逃げられませんことよ。
 さっき私の羽についた『鱗粉』をお召し上がりになられあそばされたんですからね。
 『鱗粉』は筋肉を弛緩させるけど、代わりに皮膚の感覚はとても過敏になるんですわよ。」
男は手足をばたつかせて抵抗するが、力が入らない状態ではすぐに4本腕につかまってしまう。
「HA☆NA☆SE!」
「こら!おとなしくなさい!」
「この虫野郎!! マル○アみたいな変な日本語やめろ!!」

「もう…悪いお口は塞いでしまいましょうか」
ぶちゅうッ
蛾娘は無理矢理に顔を押さえつけてキスをした、がそれだけではない。
「んぐッ!んぅぅッ!?んぅぅぅううううううううううううううう!!!!!!!!!」
口の中に直接フェロモンを流し込んだのだ。
強気だった男も、フェロモンの催淫効果によって性欲が極限まで高まり、快感は倍増し、
されるがままになっていた。
さらに蛾娘は、4本腕で器用に服を脱がせた後、羽をはばたかせて体に鱗粉をまぶしていく。
舌で唇を、舌を、歯を、歯茎を舐められしゃぶられ、4本の腕で体中をまさぐられる。
スリットから伸びる太ももが下半身にまとわりつく。
鱗粉のサラサラとした感触がより快感を高め、触れられている部分全てが熱く、感じてしまう。
蛾娘は左下の手でチャイナドレスを捲り上げて男の肉棒にかぶせてしごきだした。
左上の手は男の頭を支え、右上の手は乳首をいじり、右下の手は玉をもみしだいている。
「んぅ!んぅ!んぅぅ!んんぅぅ!んんっぅぅぅんぅうう!!!!」
ドクドクッドクッドクッッ

「ぶはっ!ハァっ…ハァっ…ハァッ……」
「ふ~すごい出ましたわねぇ
 こんなに私の服を汚してしまって…フフフ」
「あ…だってそれは自分が…」
「何か言ったかしら?」
蛾娘は射精したばかりで敏感な肉棒を再びしごきだす。
「や、やぁああ!!!! やえ、やえてよぉぉ!!!!」
男はすでに呂律も回らなくなってきている。
涙を流しながら、わずかに動く首で「いやいや」をした。
「かわいい…女の子みたいですわ…! もっともだえさせてあげる!
 次はこっちにもフェロモンを…ね?」

蛾娘はペロっとひと舐めしてから肉棒にかぶりつき、鈴口からフェロモンを流し込んだ。
「にゃあああああっ!!!んあああ!!!こわい!こわい!こわいぃぃぃ!!」
未知の感覚に恐怖を感じ、男は子供のように泣き叫ぶ。
「やだ!それやらぁ!あったかいのが入っれぇ…んあっ!くるぅぅぅ!!!!!!」
陰嚢までフェロモンが達し、超スピードで精子が作られていく…。
蛾娘はフェロモンを注入しながらも肉棒全体を舐めしゃぶりまわし、
玉を、太ももを、なでさすりもみしだいている。
激しい責めに男は10秒と持たずに射精し、蛾娘は噴出したものを全て飲み干した。
「おいしい…もっと飲みたいですわぁ…フフ…フフフ…!!」
さらに自分の秘部も男の顔に押し付け、上と下の両方からフェロモンで男の体を満たしていった。


男はそのまま7回も射精させられていた。
それでも、フェロモンのおかげか肉棒は萎えていない。
むしろ以前よりも大きくなっていた。
「ゲプッ …あらごめんなさい。私としたことがはしたないですわねぇ。
 ちょっと飲みすぎたかしら?」
蛾娘は口の端から精液を垂れ流し、顔は紅潮している。

「さて次は…こっち!!」
「や!だめ!そっちはだえだっ…んあっあああああああ!!!!!!」
ぐったりしていた男だが、初めての感覚に声を上げてしまった。
蛾娘は男に『パイルドライバー』をかけたような体勢をとり…肛門に舌とフェロモンを注入した。
ヂュッ! ヂュバッ! ヂュヂュゥゥゥ!!
「あ…!あ…!あああ…!!ああああああ!!!!!!!!」
腸の奥まで快感が侵食していく感覚…自分がどうなっているのか…男はもう何も考えられなかった。

蛾娘は2本の手で男の両足を開いて支え、残り2本で下向きにそそり立った肉棒と玉をいじりまわしている。
「ほらほらまーた出ちゃいますわよ!
 いいんですの? いいんですの~? このまま出すと自分のお顔にかかっちゃいますわ!大変大変!」
肛門をしゃぶりながらも、興奮して胸を男の背中に押し付け、
足を支えていた手のうち1本は自らの秘部をさぐりはじめた。
男の顔に狙いをつけ、夢中で肉棒をしごきまくる。
ドグドグドグッドグッッッ!!!!!
「んゃああ!!!あああああ!!!!」
前立腺を刺激され、男は凄まじい量の精液を自分の顔に浴びせていた。

「フフフ…アッハハハハッハハハハハッハハハ!!!
 おいしいでしょう?自分の精液!アハハハハハハ!!!!!」
蛾娘は羽をはばたかせて悦んでいる。
彼女も性欲が限界に達していた。
「そろそろ私も気持ちよくしていただきましょうか…ん…っしょっと」
ズヂュゥ!
蛾娘は無抵抗の男にまたがり、腰を振り始めた。
「ん、ああ!いいです…おっきいですわぁ…あの子が自慢してた通りぃ!」
「(………?)」
一瞬男の頭に疑問が浮かんだが、すぐに快楽でかき消されてしまった。

蛾娘は男の上半身を抱え上げ、対面座位でラストスパートをかける。
彼女の秘部は、フェロモンによって増やされた精液を全て飲み込もうとグチュグチュと蠢いていた。
「ねえ、すごい音がしてますですわよぉ!
 いやらしい!人間のおちんちんはいやらしいですわぁ!!」
さらに羽で男の体を覆い、なすりつける。
「ん…!はぁ!気持ちいい!!
 あなたホントに素敵…私の羽にたっぷり匂いつけてぇ…あなたの匂い大好きぃ…!」
ズヂュッ ニュヂュッ ヂュッ ヅヂュゥッ!!!!!
「んやああああもうだめ!私もイくぅ!気持ちいい!気持ちいいですあよう!!!!!」
「ああ!ふああ!!出う!また出うぅぅ!!!!!」
「にゃぁあ!!はぁああ!!んああああああああああああああッ!!!!!!!」

男の意識はここで途切れた。


そして…

「んーもう一度聞くよ。君は何でまた道路の真ん中で裸で寝てたのかね?」
「いや、ですからぁ…」
「羽の生えた女がって君ねぇ…」
こんな早朝に駅前の交番にいるのは誰だろう。
それはアホだ。アホはおまわりさんに怒られている。
「まあもういいでしょ、大方酔っ払って夢でも見たんだろう」
後ろで話を聞いていた年配の警官が立ち上がってため息をついた。
「君、もう大人なんだから余り人様に迷惑をかけたらいかんよ。
 それに車に轢かれるところだったんだぞ?」
「はぁ…(今日は会社休もう…)」
男は朝4時半頃、通りかかった車に全裸でぶっ倒れているところを発見されたのだ。
「夏だなあ」
男が交番を出たあと、年配の警官はしみじみとつぶやいた。
今日も快晴、朝から容赦なく陽射しが降り注いでいた。



「ただいま…」
「遅い!どこをほっつき歩いてた!」
「いや…それがですね…………って…あああああああ!!!!!」
男は目を疑った。
「あら、おはようございます」
蛾娘がなぜか家に上がりこんでいるのだ。
「ああ、あの子はわたしの友達のガッちゃんだよ。服が汚れたらしいから洗濯機貸してあげてんの。」
「ガッちゃんはやめてといったでしょう。 本名はガリン・モスウィングと申しますですわ」(当然自分でつけた)
「てんめええええええよくも!!!!」

ゴッ!  キートのパンチが顎に入り、のたうちまわる男。
「何興奮してんのこの変態が」
「そいつのせいで遅れたんだよ!!」

「蚊流撃震拳!!」
ドゴォッ!!   キートの必殺奥義がみぞおちに入り、のたうちまわる男。 
「何ガッちゃんのせいにしてんのこの変態が。あと敬語使え」
「はい…すんません…」

「それじゃあ血、吸わせてね、それと交尾♪」
一晩も待たされ、キートは上の口も下の口も潤したかったのだ。
男はまたしても押し倒された。
「HA☆NA☆SE!」
「あ、私もまぜてくださーい♪」
「この虫野郎!!」

男は再び蚊娘と蛾娘に襲われた…そして二度と自転車に乗りながら歌を歌わなくなった…