「は?濡れ女ぁ?」
友人の馬鹿げた言葉に、俺はつい素っ頓狂な声を上げてしまった。
俺の名前は鏡 恭司。一応はフツーの高校生なのだが……
家が『討魔士』なんて時代遅れ甚だしい職業をやっているため、
その跡取りである俺も、小さい頃からやれ妖怪の退治方法やら、やれ怨霊の成仏のさせ方やら…
訳の解らない、修行とは名ばかりの拷問を受けていたため、身体と腕っ節だけは人一倍…
いや、二倍も三倍も丈夫過ぎて、我ながら困っている。
そんな俺の出自を知っているオカルト部の友人が、俺に非常識すぎる相談を持ち掛けて来た。

「そうなんだよ恭司!この現代に妖怪濡れ女!しかも襲われてるのはウチの運動部のエースばかりだって…」
ああ良く知ってるとも。家柄が家柄だけに、妖怪なんて馬鹿らしいモノの知識は、
それこそ水木○げる御大も裸足で逃げ出すほど良く知っていた。
ちなみに濡れ女とは、上半身は美女、下半身は大蛇で、赤子を模したとてつもなく重いモノを持たせてくる妖怪だ。
おまけに妖力もハンパでなく、大妖怪としても名を連ねている。
「……で?濡れ女は確か、岩より重い赤ん坊を持たせて、人間を圧死させるはずだが…」
「ポイントはソコ。被害者は全員無事は無事なんだけど…」
「…歯に衣を着せた様な言い方してねぇで、さっさと言え。」
生憎だが、俺は確かに『討魔士』ではある。しかし妖怪やら怨霊悪霊やらの類は全く信じていない。
馬鹿馬鹿しい話が延々続きそうだったので、ぶっきらぼうに急かしてやった。
「せっかちだね、恭司。被害者は全員、土気色の顔してて…体力って言うか精気って言うか…それが殆ど無かったんだ。」
「……なんだと?」
それが本当に濡れ女ならおかしい。彼女はあくまで人間を圧死させたり、天変地異を引き起こす妖怪だ。
人間の精気を吸い取るなんて…少なくとも、クソ親父とバカ母から聞いた話の中では、聞いた事が無い。
「…お前、濡れ女だって言ったけどよ…本当に、濡れ女か?」
疑問に思った俺は、眉間に皺を寄せながら目の前のオカルトヲタクを睨め付けた。
「被害者の見た特徴は全て一致、最後に見たモノは上半身美女の下半身蛇。だけど詳しくは覚えてないってさ。」
「……へぇ。」
もし本当に妖怪なら面白い。興が乗った俺は、口の端を歪めて不敵に微笑んでやった。
「ま…あのバカ家族から仕込まれた技や力を試す、いい機会かもしれねぇな…場所は何処だ?」

逢麻ヶ淵――俺の通う高校の直ぐ近くにある、バカでけぇ沼だ。昔からこの辺じゃ、何か得体の知れないモノを見たって人間が多

く、
バカ親父が仕事を取ろうと、必死でここいら辺で聞き込みしたり、三日三晩寝ずに見張ったりしてたが、収穫は無かった。
「さて、と……それじゃ鬼が出るか蛇が出るか…って、もし出たら蛇一択なんだけどな。」
俺は家から勝手に持ち出してきた、宝剣とやらを携えて淵の周りをうろついていた。
――その時、急に風が生温くなって…周り一帯から音が消えた。さっきから聞こえていた、運動部の奴等の掛け声や、
帰宅部連中の話し声、遠くで響いていた、往来を行き来する車の音…鳥の鳴き声すら聞こえやしない。
「……どうやら、お出ましみてぇだな……」
目の前の淵の中心から、円形に細波が立つ。それはドンドン激しくなって来やがって――
その中心から、ゆっくりと…黒髪の女が現れてきやがった。
「……ホントに蛇が出やがった、か……」
まさか、本当に出るとは思いも寄らなかった。そいつは間違いなく、クソ親父達から見せられた書物に描かれていた…濡れ女。
ただ…俺は思わず息を呑んだ。なぜなら……そいつが、この世にいるどんな美女だろうが、女優だろうがが、
束になっても叶いやしないほどの、絶世の美女だったからだ。
腰の辺りまで伸びた長くて、艶やかに光る黒髪…それは憂いを帯びた瞳、真っ直ぐ伸びた鼻筋、
スケベ黒子がアクセントについた、濡れた唇、そして、白磁のように白くて、絹よりキメの細かい肌…
それら全てを、より一層艶やか…いや、淫らに、且つ美しく際立たせていた。
おまけに、そこらのグラドルや巨乳を売りにしたAV女優が泣いて逃げ出すほどデカイ乳房が…なんと4つも付いてやがる。
天辺の桃色をした乳首からは、白い筋…多分、母乳が、幾筋も垂れて来ていて…下半身が蛇だって解ってても、俺の息子が反応し

やがる…

「っ……テ、テメエが、その…濡れ女、か…?」
そのスケベな…いや、淫靡な姿に見惚れてしまっていた俺は、首を左右に振って自分を取り戻し、目の前の妖女に声をかけた。
「……寂しいの…」
………は?おいおい、質問に質問で返すと0点だって、学校で教わらなかったのか、マヌケッ!
俺の質問を無視して、濡れ女は水の上を滑る様に…一気に俺の目の前に立った。
「…私、寂しいの……この淵で、何百年も、ずっと一人なの……」
「えーと……」
……目の前にすると、益々美人だ。おまけに、その声まで極上の弦楽器みたいに透き通ってて…俺は警戒心を削がれてしまった。
「だからね?最近……此処を通る男の子とつがおうとしたの…でも、皆ダメ。私に精を、吸い取られちゃうの…」
その瞬間、目の前の女が淫らに微笑んだ。ムスコはより反応しちまったが…それ以上にコイツはヤバい。
俺の本能が告げた瞬間、俺は左手に持っていた宝剣を抜いて、濡れ女の喉元に衝き付けようとした。が…
「…そんな危ないもの、しまって?私とつがおうよ…若くて、逞しい討魔士さぁん……」
コイツは第六感か、それともセブンセ○シズが発達してるのか、俺を人目で討魔士と見抜いた上…
鱗で黒光りする、蛇の下半身を器用に使って宝剣をヘシ折りやがった。
「んなっ……!!」
「此処は…もう、私の結界で包んでるの……だから、今は貴方と私の、2人きり…貴方のお名前、教えて?」
…どうやら俺は、何年も血の滲む体罰…いや、修行を受けたのに、コイツには敵わないらしい。
このままコイツとヤッちまうのも悪くない、か…降参した俺は、両手を上げながら自分の名前を告げた。
「恭司だよ……鏡、恭司。」
「恭司様…素敵な名前……さ、私とつがいましょう……」
濡れ女は、その白い手を俺の胸板に添えると、そっと唇同士を触れ合わせてきた。

その唇はとんでもなく柔らかくて、さっきまで沼の中に居たって言うのに、なぜか甘い味がして…
たった一度キスしただけなのに、俺の脳みそはもう蕩けかけていた。
「ん…恭司の唇、美味しいの……もっと…いやらしくなっちゃう……」
俺の唇から離れると、見ただけで射精しそうなほど、淫靡な笑顔を見せ付ける。
おかげで、俺のムスコは完全に勃起して、臨戦態勢に入っていた。
「あ……♪恭司のおちんぽ…硬い、よ……?」
目の前の蛇女は、俺の肉棒をズボンの上から擦ると、嬉しそうな顔を浮かべながらその蛇の下半身を、完全に水から出してきた。
黒光りする蛇の身体は、全長が…目測だが10m近く。その尻尾の部分が器用に蠢いて、俺の服を脱がせていく。
「まっ…待て!まだ、心の準備が…」
…恥ずかしながら、コイツとヤっちまおうと思った最大の理由…俺はこんなナリだが、童貞だ…
こんないやらしい女に誘われて、ヤリたくないとほざく童貞は、多分世界中探しても居ないだろう。
「嫌…早く、恭司とつがいたい……ほら、全部脱げた…凄い、筋肉……♪」
濡れ女は嬉しそうに…下半身を俺の全身に纏わり付かせ、更にその淫蕩な上半身を押し付けてきた。
「おぉうぅっ……!」
蛇の身体のはずなのに、鱗の隙間一つ一つから、何か暖かい粘液の様なモノが染み出してきて…
鱗の感触とあいまって、酷く気持ちいい。おかげで、情けない声を出しちまった…

「ねぇ…恭司、気持ち…いい…?」
「そりゃ…こんだけのコトされれば、気持ちいいってぇの……くっ…!」
「嬉しい…ね、もっともっと一つになろうよぉ……♪」
全身に纏わり付く蛇の身体と、俺の厚い胸板に押し付けられる、暖かい4つの水桃果…
そこから滲み出す体液の感触が、その快楽を何倍にも増幅させて、俺の脳を直接刺激してくる。
「っま…待て、一旦、離れろっ……」
「やぁだぁ……恭司の身体、気持ちいいもの…もっとくっつこう?」
濡れ女が、その柔らかい上半身を押し付け、滑る蛇の下半身を纏わり付かせた瞬間…
「うっ……うおおおおおぉぉぉっ?!?!」
情けない事に、俺の息子は白濁した粘液をたっぷり吐き出しやがった…
なのに、俺の肉棒は萎えるどころか、ますます硬さと太さを増して、鎌首をもたげた。
「うっ……うそ、だろ…?射精したばっか、なのにっ……!」
「利き始めた…?私のお汁ね、男の人をすっごく興奮させちゃうの…おまけに、絶倫にさせちゃうの…」
…被害者が精気を抜き取られたのは、コレが原因か…
こいつの淫気に中てられただけでなく、コイツを摂取しては射精し、またこの濡れ女の体液を、全身で摂取して…
地獄のローテーションを繰り返してるうちに、被害者が本来持っていた精気が根こそぎ吸い取られたようだ。
その上、肌からも染み込んで来るらしく、俺の愚息は射精したばかりなのに、さっきよりビンビンに勃起したままだ。
「今度は…直接、飲んで?もっともっと…気持ちよくなれるから……」
濡れ女は、俺の身体に纏わり付かせていた下半身を移動させ、俺の目の前にそのたわわな4つの爆乳を持ち出してくる。
滑る蛇の身体が心地よい上、目の前の4つの乳首は勃起しきり、白い蜜を噴出しつつあった。
顔に掛かって、口元に零れてきた母乳を、少しだけ舐め取ってみた。
「甘い…それに、美味い……美味すぎるっ……」

…気が付くと俺は、夢中になって濡れ女の乳首に吸い付いて、赤ん坊みたいに母乳を飲み始めていた。
蜂蜜より…いや、この世のどんな甘露より甘くて美味い。そう断言出来る媚薬が、どんどん俺の体内に摂取されていく。
「んあぁぁぁぁぁぁ……♪きょうじぃ…きもちいいよぉ……もっと、もっとのんでぇ…?」
濡れ女は俺の頭を抱え込むと、その爆乳を俺の顔全体に押し付けて来た。
不思議と息苦しくなく、俺は母乳を飲むのに専念できた。どんなに飲んでも飽きやしねぇ…
「かぶっ!んむっ…じゅるるっ!ぢゅるるるるるっ!んぐっ…ん、ぐっ…ぢゅぶぶぶぶぶっ!」
「あぁぁぁぁぁっ♪いいよぉ…おっぱい、気持ちいい…のんで、のんでぇ……♪」
俺は言われるまでも無く、自分から進んで媚薬を飲み進める。しかしこの母乳…媚薬としては強力すぎた。
この母乳を飲んでいるだけで…射精が止まりゃしねぇ。おまけに、射精すればするほど、どんどん次の射精がしたくなる。
こうして運動部の連中は精を搾り取られたのか…納得はしても、本能は捻じ伏せられねぇ…俺はその内、猿みたいに腰を振り始めた。


「はぁぁぁぁぁ…恭司の精液、熱いよぉ…♪それに、美味しいぃ……量も多いし…倒れないのも、初めて…」
「おうぅっ…あ、あがぁぁぁっ……!」
コイツは俺の射精しっ放しの肉棒を、手の平で包み込んで、溜まった精液を啜り始めた。
そのスケベな水音と、咀嚼音で、俺の理性は完全に壊され、溶かされて…
しかも、鱗から染み出してくる粘液はその量を増して、俺の身体を肉棒に見立てて、ずちゅずちゅ音を立てて扱いてきた。
勿論、空いている3つの乳首からも母乳は止まらず、俺の身体は全身媚薬を塗り込められて行った。
全身に快楽を叩き込まれ、刷り込まれて……俺はもうマトモな思考が出来ていなかった……

「い…いれ、たい……おまえの、なかにっ……!」
完全に性欲の虜になった俺は、全身を蛇の身体に絡め取られながら、腰を卑しく揺らめかせてしまった。
「ああ…恭司、つがってくれるんだ…♪私と、恭司の赤ちゃん……作ろう?」
「孕ませでも妊娠でもさせてやるっ…だから、はやくっ…!」
俺は自分の言った事の重大さにも気付かず…早く目の前の妖女とセックスしたい一心で、濡れ女の肩を掴もうとしたが…
蠢く尻尾に阻まれたどころか、その器用に動く尻尾に操られるまま、地べたに仰向けにされた。全身に蛇が絡んだままで。
「あはっ……嬉しい…恭司の赤ちゃん、産めるんだ…恭司とつがえるんだ……私も、我慢、できない…」
濡れ女は、身体を少し浮かせると…ちょうど蛇と人の身体の境目―骨盤の辺り―を曝け出した。
境界線が曖昧ではあるが、女の肉穴が付いている場所は、もう蛇の身体だった。
しかし…その肉の隙間から、愛液をたっぷりこぼしているそこは、何故か画像で見た、普通の女の肉穴より卑猥だった。
「見て…?これから…恭司と、一つになるところ……恭司の赤ちゃん、産むところ…」
濡れ女はその牝穴に手を添えると、左右に思い切り広げた。
その瞬間、愛液の量は桁違いに増え……その牝肉は綺麗な桃色で、肉棒を飲み込みたそうに蠢いてた…
「今までの男の子……此処までで倒れてたの…でも、やっとつがえる…交尾、できる…もう一人じゃなくなる……」
心底嬉しそうに呟いた濡れ女は、俺の身体に圧し掛かってきて……母乳を吹き散らしながら、俺の胸板に手を置いた。
男を誘う為だけにある様な、卑猥な身体が目の前に来て…俺は蕩けた脳みそが、更に興奮するのを覚えた。
「あっ…あ……あぁ……」
「恭司…凄く発情してる……私を、孕ませたそうにしてる…私も、孕みたい…いく、ね…?」
手も添えず、器用に下半身の力と、肉穴の締め付けだけで俺の亀頭を下の口で飲み込むと…そのまま一気に腰を沈めてきた。

「なっ…なんだこれっ……んぐぉぉおおおおおおぉっ!!」
「あぁぁぁぁぁ~っ♪きょーじの…かたぁぁい……♪」
『ぬ゛ぷぢゅっ!』とスケベな音を立てて飲み込まれた俺は、濡れ女の体内に住む肉蛇達の大歓迎を受けた。
暖かい牝肉は、膣内に大量の肉襞を作り出していて…それが蛇の様に纏わり付いてきた。
しかも…まるで粘度の高いゼリーの中にでも突っ込んでいるような柔らかさが、きゅうきゅうと俺を締め上げて来る。
童貞がそんな中に入れれば…射精するのは当然。俺は意識が半ば混濁したまま、また大量に射精を開始していた…
「おごぉぉぉぉぉっ!で、でるぅぅぅぅぅっ……!!」
「ひゃあああああぁっ♪きょーじの…あつぅい……私、孕んでるぅぅ……♪」
嬉しそうな声で鳴いた濡れ女は、そのまま腰を振り、射精中の俺の肉棒を、更に苛め抜いてくる。
只でさえ敏感になっている上、肉ゼリーにしゃぶられ、扱かれ、纏わり付かれ…俺は射精を休めるどころか、
腰を振る事スラ出来ずに…だらしなく涎を垂らして、無理矢理与えられる快楽に溺れきっていた。
「でっ、でるぅぅぅぅっ!と、とまらねっ…んぐぁぁああああああっ!!」
「あぁぁぁぁぁんっ♪きょーじあついのっ♪きょーじのたねじるあつぅぅぅぅいっ♪」
濡れ女の腰の動きは、単調な上下運動だけではなかった。上下しながら腰を回転させ、強烈に俺のペニスをしゃぶり尽くしてくる。
同時に腰を大きく前後に振ると、肉の纏わりつきが強くなって…俺は睾丸の中身まで搾り取られそうだった。
「あ…きょーじ、ちょっとつらそう…私のお乳、あげるね?」
濡れ女はその言葉の直後……上半分の乳首を2つ纏めて俺の口に含ませてきた。
「んぼぉぉっ!ぢゅるるるっ!ぢゅりゅりゅりゅ~っ!んぶっ!んぐんぐんぐぅっ!」
確かに射精の限界で…赤玉が出そうだった俺は、ここぞとばかりに濡れ女の乳首を口に含み、吸い上げて…
彼女の噴出す精力剤兼媚薬をひたすら飲みつくした。すると…当然、射精の勢いが更に増して、再び濃い精液を吐き出した。


「ひゃあああぁぁぁっ♪きょーじぃ…わたしにんしんしてるっ♪きょーじのあかちゃんうんじゃうぅぅっ♪」
…コレだけ出せば当然の結果だろ。俺ももう、目の前の妖女を孕ませる事しか、頭に無かった。
ひたすらに母乳を飲み、精力を強化して…また濡れ女の子宮に精を打ち込む。ある意味、完璧なサイクルだった。
今日ほど、淫魔やら夢魔対策として、精力増強の修行まで施された事を家族に感謝した事はなかった。
濡れ女は腰を卑猥に振り揺らめかせ、その度に淫らな水音が立ち込め、揺れる4つの乳房のうち上半分は俺の胃へ、
下半分は俺の腹に噴出し、その締まる肉穴が、益々俺を追い詰めてくる。射精し続けるのが当たり前…そう思ってしまうほどに。
そして……目の前の妖女も、達する時が来たようだ。
「きょーじっ♪きょーじぃっ♪わたしもっ…わたしもぉ…いくのっ、いくのおおぉぉぉぉぉぉっ♪」
嬉しそうな悲鳴を上げ、歓喜に満ちた表情で濡れ女も絶頂したようだ。
全身から淫汁を吹き散らし、媚肉は俺のペニスに一分の隙間も無く絡みつき、締め上げてきて…
「がっ……あぐ、ぐぅぅ……!」
俺は掠れた声を出しながらも、それに応えるように快楽の許容量を遥かに超えた射精を行っていった……

「はぁ……はぁ……きょーじぃ……♪」
イき終った濡れ女は、俺に覆い被さり、甘える様に胸板を舐め回してくる。
這い回る舌の感触と、粘液でずぶ濡れの蛇の下半身、そして柔らかな上半身の感触…
それらが余りに心地よすぎて、俺は暫く陶酔しきっていた。
「きょーじ…ありがと……これで私、一人じゃない…恭司、好きぃ……」
「そいつは…どうも……」
俺は意識が混濁しきっていて…その言葉の意味も解らないまま、曖昧に返事をしたが…それが不味かった。
「恭司も……私のコト、好き……それじゃ、私のお家、行こう?」
濡れ女は蛇の身体を俺に巻きつかせたまま……事もあろうに俺を淵に引き擦り込もうとしやがった!
「ま、待て……今水ン中入ったら…間違いなく溺れる……」
「それじゃ…私が抱っこして行ってあげるね…?」
抱っこと言っても、クソ長い蛇の身体に俺の身体は持ち上げられ…そのまま濡れ女は、水上を移動していく。
その先に見えてきたのは……なんと鳥居、そしてその奥にある小さな社だった。
淵の最も奥に有る上、鬱蒼とした藪の中に見え隠れしているので、通学路に有ると言うのに気付けなかったようだ。

「アレが……お前の、家か……?」
「うん、そうだよ…あそこが私のお家。」
………待て。何で妖怪なんて不浄なモノが、神社に居を構えられる?
少なくとも、俺がクソ親父に聞いた話では妖怪は聖なるもの、清らかなモノを嫌う。神社になんか入られる筈が無い。
「お前……もしかして…濡れ女じゃ、ない……?」
「ん…?私、妖怪さんじゃないよ…私、昔にあそこに祀られた…蛇神なの。」
…………………誰だよ、コイツが濡れ女だって最初にいった奴…
まぁ、確かに容姿が似ているから、間違えてもおかしくは無いが…ああ、そうだ。あのオカルトヲタクだ…
あの野郎、帰ったらぶっ飛ばしてやる。最も…俺が生きて帰られたらの話だが。
「恭司…私が、恭司の赤ちゃん産むまで……アソコで、つがおう……♪」
……俺にとって、死刑宣告に等しい言葉が、心地よい声色と共に告げられてしまった……




…それから体内時計で約3ヶ月。蛇神が取ってきてくれる魚を料理して食っている時と、寝ているとき以外は、
ひたすらにセックス、セックス、セックス……とは言え、専ら俺が犯される形ではあったが。
途中からは俺も慣れて来て、蛇神の母乳で精力を補充しながらひたすらにその子宮に、濃い精液を注ぎ込んでいった。
蛇神の腹は日に日に大きくなっていったが、彼女はそれでも構う事無く、膣肉で俺のムスコをむしゃぶり続けた。
そして…………その小さな社に、大きな産声が響いた。
「産まれたよ……恭司の赤ちゃん……♪元気な、男の子……」
「あ…ああ……」
流石蛇神というか…まさかたった3ヶ月で赤ん坊を出産するとは思わなかった。
加えて高校生で一児の父親になるとは思わなかったし…その母親が神様とはもっと思わなかった。
でも…なんというか、自分の子供が出来たのは、複雑だが嬉しくもあった。
「恭司……私、2人目も欲しい……」
…蛇神はとんでもない事を言いながら、また俺の身体に巻きつこうとしたが、俺はそれをやんわり押し留めた。
「あー…その、悪い……俺も、そろそろ帰らないと…多分、学校も家も、俺が行方不明で大騒ぎしてるだろうし…」
「え………?」
…何か、悪い事を言っちまった気がする…俺も此処での生活に慣れたし、正直、この蛇神に愛着も湧いた…っつーか…
犯されているとは言え、身体を交えてるうちに、その……正直惚れた。それに、蛇神と人間のハーフとは言え、
自分の子供を置いていくのも……とは言え、俺も向こうでの生活がある。苦渋の決断でもあった。
ふと蛇神を見ると……泣いてた。目に大玉の涙を浮かべて、それをポロポロ溢していた。
「やだ…きょーじ、行っちゃやだぁ……私、また一人になっちゃうよぉ……」
「な、なに言ってんだ…ほれ、赤ちゃんも居るだろ?」
俺は蛇神の頭を撫でて、精一杯宥めようとしたが…
「いっちゃやだぁぁ!わたしときょーじとあかちゃんのさんにんでいっしょにいるぅ!」
…どうやらコイツは、俺の想像を超えた寂しさを…いや、孤独を味わってきたらしい。
俺の身体をぎゅっと抱きしめて、嗚咽を溢していた。
「…そんなに寂しいなら、どうして外の世界に来なかったんだよ?」
俺は至極当然の疑問をぶつけてみた。彼女ほどの力を持つ蛇神なら、外出など容易なはずだ。
「だって……怖いの…私、ここに祀られてから…外の世界、知らない…それに、昔、大きな戦があってから…街が変わって…
田んぼも、畑も…森も、全部灰色の塔や、眼が痛いお家が出来て…怖いの……」
…なるほど。彼女は此処に祀られて…外の事を殆ど知らずに育ってきた、いわば箱入り娘も同然。
それに終戦から60年とは言え、彼女にとってはそれも一瞬に等しい。
なによりこの、痴女な癖に大人しいこの性格……急激な変化が怖くて当たり前だ。

「……わーったよ、それじゃ…お前も赤ちゃんも、俺がずっと守ってやる…それじゃダメか?」
「え……?」
蛇神は意外そうな顔で、俺を見つめてきた。そして…俺は決定的な言葉を彼女に告げてやる。
「だからだ、その……お前も俺とお前の子供も、俺が死ぬまで一生守って面倒みてやるから!だから俺と一緒に来い!」
俺が顔を真っ赤にしながら叫ぶと……彼女は、また涙を溢して……しかし、ニッコリと可憐な笑顔を浮かべてくれた。
「………うんっ…きょーじ…私のこと…一生、守ってね…?」
蛇神は俺に抱きつくと、俺と一緒に鳥居をくぐった。
「そう言えば……3ヶ月もその、ヤッてたのに名前聞いてなかったな…名前は?」
「……名前?私、逢麻ノ宮水蛇ノ尊……」
「なげぇな……ま、神さんだからな…それじゃ、最後の一文字を取って、お前はミコトだ。んで、赤ちゃんは間の字を取って宮だ。」
うん、我ながら妙案。ミコトも、俺が付けた名前が嬉しいのか、何度か口の中で反芻している。
「ミコト…私、ミコト……赤ちゃんは、みや……解った。よろしくね、恭司……♪」
そして…俺は、いや、俺たち家族は、彼女が永い間済んでいた淵を離れ…一路俺の家に向かった。

…それから、外に出たのが深夜で幸いした。その上ミコトは気を利かせてくれて、下半身を人間に変えてくれたおかげで、
俺の人の目を盗んで俺は家まで辿り着いたが…
驚愕の事実が俺を待っていた。3ヶ月どころではなく、あの社に居たのはなんと半年。捜索願まで出されていた始末だ。
おまけに留年確定な上、蛇とは言え神サンと子を成して…しかも連れて帰ってきたモノだから、親父とお袋は卒倒しちまった。
まぁ…ちょっとした浦島太郎になっちまった上、高校生で嫁と子供まで作ってしまった訳だが…
まぁ、なんとかやっていけるだろう。俺には愛する奥さんと、愛する子供が出来ちまったんだから。
「……恭司、好き……♥」
「ああ、俺もだよ……」


――ハッピーエンド?

蛇だけに蛇足かも知れないが――一応、俺とミコトはその後正式に籍を入れ、
(なんでもあのクソ親父、そういう事も得意らしい。ホントに討魔士なのか…)俺はミコトに逢ったおかげで、親父の後を継いで討魔士をやっている。
お払いやらは勿論、意外とホンモノの妖怪相手の仕事も舞い込んでくる。親父はそういう所を俺に隠していたようだ。おかげで――
「いってらっしゃい、恭司……今日は、早く帰れるの?」
「ああ、今回も小物妖怪が相手だし…直ぐに済ませて帰ってくる。待っててくれよ?」
俺はミコトと、いってらっしゃいのキスを交わしてから仕事に行く。今日も早く帰って、子供達と奥さんの相手をしないと、な。

――やっぱりハッピーエンド。