京都にある貴船神社、その奥宮にはある神が祭られている。
 名を、高於加美神(たかおかみのかみ)という、龍神である。
 その龍神の神気が感じられなくなった……そう優奈に伝えられたのは昨晩のことだった。
 少し様子を見て来いと、使いの天后の口から当主の命令が下る。
 優奈にとって、当主の命令は絶対である。
 逆らうものなら、最悪干乾びて死ぬ危険性もあるのだ。
「うーん……」
 そして翌日、優奈は少ない荷物と妖刀・魂剛を持ち貴船に訪れた。
 優奈達、神崎家の人間やそれに属する九尾には高於(たかお)と呼ぶことを許している高於加美神は、本来は貴船の奥宮にいる。
 丁寧語で呼べば、眩い白い光とともに白銀の身体に綺麗な青い瞳の龍が現れるのだが、優奈が呼んでも高於は現れる気配はない。
 それどころか、たしかに当主の言ったとおり、出ずとも感じる人は感じる高於の神気がまったく感じることが出来ない。
「おかしいな……」
 まわりは不気味と言えるほど人がおらず静まり返っている。
 やはり何かがおかしかった。
 人がいないにせよ、自然の多いこの場所で鳥の声すら聞こえないのは不自然だ。
「優奈様」
「あ、天一、どうだった?」
 優奈が辺りを見渡していたとき、彼の背後から静かな女性の声がし、優奈は振り向いた。
 そこには、金色の9本の尻尾と金髪の髪の毛と同じ色の狐耳を生やした九尾の狐、天一が少し険しい表情で立っていた。
 今回、優奈は四聖獣達は連れてきてはいない。
 高於の神と同じ、神に近い存在であるらしい彼女たちは揃って行きたくないと言い張ったのだ。
 なぜかは聞かないでと、優奈に伝え各自室に閉じこもってしまい、今回は元々同行することになっていた天一と二人っきりなのだ。
「どうしたの? 何かあった?」
 天一の真剣な表情に、優奈も魂剛を握る手を強く握りなおしながら、真剣みのある声で訊ねた。
「はい。やはり、何かがおかしいのです。動物も人間も、妖怪や霊すらも感じることが出来ません。まるで、ここには私と優奈様しかいないようです」
「何もいない……ゴーストタウンってやつかな」
「……でも、優奈様と二人きり……」
「ん? 何か言った?」
「い、いえ! 何でもありません」
 天一が顔を赤くしているのは大好きな優奈と二人きりだからだが、当の本人は気づいていない様子。
 霊や力の弱い妖怪は、高尾の神の結界により貴船に入ることは出来ないが、人間や動物がいないというのはやはりおかしい。
 ゴーストタウン化した貴船神社……優奈の危険や何か大きな力に反応し震える魂剛も震えないあたり、本当に生き物はいないのだと優奈は思っていた。
「……よし、一度本宮に戻ろう。僕達だけで対処できないことがあったら、一度戻るしかないし」
「え……あ、はい、戻るんですね……」
 この場にいてもどうしようもないと判断した優奈は、一度貴船神社の本宮に戻ると言う。
 その言葉を聞き、せっかく二人きりなのにと思ってしまい、天一の狐耳と尻尾は少し垂れ下がった。
「どうしたの? 元気ないよ?」
「な、何でもありません……はぁ」
「??」
 元気なくトボトボと歩き出した天一の後姿を見ながら、優奈も歩き出そうとした。
 その時だった……二人の背後が光り、優奈が持っている魂剛が激しく震えだす。
 二人は驚き後ろを向く……更に驚くことになった。
『ほう、お前か……』
「た、高於の神、さま……っ!」
 優奈たちの前には、白く光り美しい白龍が、艶な声を響かせそこにいた。

 優奈と天一が振り向いた先、そこには神々しい雰囲気を漂わせる白い龍の姿があり、奥宮の屋根の上にいる。
 長い身体は白というより白銀という感じで、目は青く美しく、一本の腕には丸い龍玉を持っている。
 女のような艶な声を出し優奈を見つめているこの龍こそ、優奈達が探している高於加美神なのだ。
「ど、どうして……」
 天一が思わず声を上げてしまうのも無理はない。
 今は身体が痺れるほど感じる神気が、つい先程までまったく感じることも出来なかったのだから。
 今まで姿も神気も隠していたのか、それとも何処かへ行っていたのか。
 どちらともありえる話だ。高於の神は意外と気まぐれなので、偶に何処かへ行ってしまうときがある。
「あの、高於の神さま……今までどちらに?」
 その問いを、優奈が代表して高於の神に問うと、気まぐれな龍神は少し微笑みながら口を開けた。
『そこのお前……たしか優奈だったな。もっと近くに来い』
 答えになっていない。命令口調で優奈に命令する。
 優奈は困惑するが、何をされるか分からないのでその場に立ったまま。
 その神に逆らう的な行動が少しばかり高於の神のカンに触れ、高於の神の瞳が光る。
 すると、優奈の身体が浮き吸い寄せられるように強制的に神との距離が縮まっていく。
 その際に、優奈は魂剛を手から離してしまい、魂剛は情けなく地面にひれ伏しカタカタ震えていた。
「うわあああぁ!」
「ゆ、優奈様ぁ~!!」
 神により吸い寄せられ、勢いよく地面に着けられた優奈を追いかける天一。
 だが、彼と数メートル離れたところで、何か壁のようなものに当たり少し飛ばされる。
 天一は起き上がり、更に優奈救出を試みるも、何度やっても壁のようなものに当たってしまう。
 目では見えないが、高於の神が天一では突破できないであろう強力な結界である。
 結界は優奈を中心に球体になっているため、360度防がれてしまった。
「優奈様! 大丈夫ですか!?」
「う、うん、大丈夫。高於の神様、これは一体どういうことですか?」
 ゆっくりと起き上がり、心配そうに声を上げる天一に笑顔で返した後、自分を見下ろす高於の神に問う優奈。
 その口調は真剣そのものであるが、自分より遥かに力が弱い相手なので高於の神は余裕なままである。
 やがて龍神の姿が霧のように消え、優奈の目の前に雨のような細かい光りが降り注ぐと同時に、彼女は現れた。

「そう怒るな。可愛い冗談というやつだ」
「可愛くはないと思います!」
「うるさいぞ、そこの九尾」
 光が収まり、出てきて早々天一に指をさして指摘する一人の女の子。
 服は一枚の白い布と露出の高い格好をし、彼女の隣に水晶のように丸い玉がふわふわと浮遊している。
 白銀の長い髪は一つに束ねられ、青い虹彩が綺麗な相当美しい、優奈と同年代を思わせる女の子。
 優奈、天一はすぐに女の子の正体に気づいた。
 人の姿になろうとも感じる神気は間違いなく、高於の神のもの。
 つまり、高於の神が龍から人の姿、人型(じんけい)になったである。
「あの……どうして人型に?」
 しかし何故人型となったのか分からない。
 何かの事情がありそれを話すだけなら、龍の姿でも十分なはずであり、むしろ自分を結界に閉じ込める意味も優奈には分からなかった。
 だが、それはすぐに嫌でも分かることになる。
 高於は妖艶に微笑み黙ったまま、ゆっくり優奈に近づいていく。
 地面は砂なので高於が歩くたびに、ザッと音が鳴り、何となく嫌な予感がした優奈はしゃがんだまま後ずさる。
 しかし、すぐに結界という壁に背中がつき、高於に追い詰められた。
「あ、あの……高於の神さま?」
「せっかくお前の年齢に合わせてやったんだ、人型の時は高於と呼べ。ふふ、相変わらず可愛い奴だ」
 高於は微笑みながら、徐にしゃがみ前かがみになり優奈に近づいていく。
 どんどん高於の顔が近づき、優奈は顔を真っ赤にさせ、ついには高於に抱きつかれた。
「な、なっ……た、高於さま!?」
「ゆ、優奈様! た、高於の神さま、優奈様に何を!?」
 暖かい感触が包み込むような感触に、優奈は戸惑い、天一は混乱する。
 そんな天一に、高於は勝ち誇ったような笑みを見せると、優奈を開放し彼の頬を両手でつかむ。
 優奈が横目で高於の手を見た……その瞬間、高於の唇が優奈の唇と重なった。
「んッ!」
「なッ!!」
「ふふ……んむッ」
 これまでの経験上、こうなることも予想済みであった優奈だったが、いざされるとやはり驚き身体を硬直させてしまう。。
 天一にいたっては驚きを通り越し半放心状態である。
 そんな二人の反応を楽しんだ高於は、さらに優奈の口内に舌を入れ絡ませる。
 優奈の口の端からは唾液が一筋流れ始め、優奈は目を瞑り涙を溜めていたが、高於の両肩を掴み引き離した。
「ちょ……いきなり――」
「逃げることは、ないだろう?」
 しかし引き離した瞬間、高於は優奈の両手を払い強引に唇を押し当てた。
 再び引き離そうとするが、今度は何らかの力で身動きがとれず、一方的に舌を絡ませられる。
 しかし、それでも優奈の股間はどんどん膨らんでいた。

「んッ……うぁッ!」
 頭の横を、前後に何度も往復する高於の頭。
 鼻や頬に伝わってくる髪の毛の感触と、首筋を舐められる舌の感触に、優奈は声を殺しながら耐えている。
 時折耳を甘噛みされたり頬を舐められ、唇を押し当てられて舌を入れられる。
 高於の何らかの力により優奈は腕を動かすことも、声も出せなくなってきている状態。
 舌を絡ませられている間、衣服を脱ぎ取られ、嫌だという感情と裏腹に肉棒は硬くなりズボンに当てられ痛みさえも感じた。
「ふぅ……相変わらずいい体をしている……」
 ようやく高於の唇が離れ、二人の唾液が糸になって光っている。
 頬を赤くしている優奈の表情を見て高於は微笑み、再び舌で頬を愛撫し、優奈の体を下がっていく。
 胸や手の指の一本一本を音を立てて舐め上げ、下腹部まで行くとズボンを脱がし始めた。
「ほう、もうこんなに硬くさせていたのか?」
「ぅ……」
 ズボンをパンツごと膝あたりまで脱がし、姿を現した優奈の肉棒を高於は瞳を潤ませ微笑みながら優奈に聞く。
 恥ずかしさから優奈は顔を真っ赤にし、期待通りの反応が帰ってきて高於は肉棒に軽くキスをした。
「ッ……!」
 軽く口が触れただけだが、優奈は体を震わせ肉棒はビクッと動く。
 そして、高於は肉棒を口で咥え、頭を上下に動かし始めた。
「ぁッ……あ、んッ……」
「んんッ……んぶッ、じゅぷッ……ッ!」
 長い髪を掻き分けながら高於は久々の肉棒を味わう。
 亀頭から出る透明液を唾液とともに吸い、徐々に優奈を追い詰めていく。
 やがて肉棒から口を離し、竿全体を舐め上げ片手で肉棒をしごき、片手で袋を強めに揉んでいく。
「んちゅッ……大きくて、素敵だぞ? んッ……ん?」

 潤んだ瞳で肉棒を舐めあげながら高於は艶な声を上げ、何かに気づいた。
 それは目を瞑り唇を噛み、射精を我慢している優奈の背後、高於が作り出した結界の外からくる、天一の視線。
 嫉妬など負の念がこもった視線を感じ取り、高於は再び勝ち誇った笑顔を天一に見せる。
 神と九尾の狐では力の差は歴然、無論天一に結界を破るだけの力はなく、その事実がさらに天一を追い詰め、いっそう高於を睨みつけた。
「うぅ~……優奈様ぁ」
「ふふ……お前もやりたいか? 九尾」
「え?」
 思いがけない言葉が天一の耳に入り、彼女の狐耳と九本の尻尾が瞬時に立った。
 高於は亀頭の先を舌先でチロチロと舐めながら、天一を誘うように上目遣いで彼女を見る。
 本当は行きたい……行って優奈にあんな事やこんな事をしたい……
 だが、行けば何かに負けたような、そんな思いが天一の脳裏によぎり、一瞬彼女を迷わせた。
「どうした? 早く答えないと、出してしまうぞ?」
 しかし、高於が肉棒を口に咥え、音を立てて吸った瞬間、天一は欲に負けて首を振った。
 その事にショックを隠せない優奈。
 だが、現実はそう上手くはいかないものなのだ。
「ふ………だ~め、お前は寝ていろ……」
「はぅッ!」
 天一をからかうように高於が笑い、それと同時に浮遊していた龍球が白く眩く光った。
 その瞬間、天一は声を上げてその場に倒れこみ、高於が言ったとおり眠ってしまった。
「天一っ!」
 優奈も状況が理解できず真剣な声を上げた。
「案ずるな。ただ眠らせただけだ。さて、そろそろ一度出すとするかな……んむッ!」
 そんな優奈を安心させるかのように、優しげな声を上げる高於。
 だがその刹那、再び妖しい口調に変わり肉棒を咥え込んだ。
 天一のことで一瞬忘れていた射精感が再びこみ上げ、優奈は体を震わせ何とか射精を我慢しているが、それも無駄なこと。
「んんッ……じゅるるるぅぅッ……ッ」
「うぁ……ああッ!!」
 高於が唾液を口内に溜め、透明液と共に一気に吸い上げた瞬間、優奈は体を痙攣させ彼女の口内に精液を放った。
 白濁した液が高於の口内に流れ、それを感じ取り一瞬眉をひそませ瞳に涙を溜める高於だったが、すぐに喉を鳴らして飲んでいく。
 彼女の口からは精液が一筋流れており、射精が終わるとゆっくりと肉棒を口から離した。
「ん……ふう、ふふふ、随分と溜まっていたようだな。ほら、お前も味わえ」
「はぁ、はぁ……あむッ!!」
 射精の快感に浸り肩で息をしている優奈を見ながら、徐に高於は体を上げ彼の顔に近づく。
 そしてまた口を押し当て、舌を使い口内に残しておいた優奈の精液を彼の口内に送り込む。
 不意に苦い味と妙な臭いが口内に広がり、涙を浮かべて優奈は体を硬直させた。
 そして精液を送り終え、高於の妖艶な笑みとは裏腹に優奈は気持ち悪さから何度も咳き込んでいた。
「……大丈夫か?」
「けほっ! 大丈夫じゃ、ないです……」
「そうか……ならば治してやろう」
 体調が悪くなってしまった優奈を治すべく、高於は力を使った。
 龍球は再び光り、優奈の体もまた光っていく。
 すると、優奈は自分の体の変化に気づき驚く。
 先ほどまで気分が悪かったのだが、それがだんだん薄れていき、また体も自由に動かせるようになったのだ。
「これは……あぅッ!」
「さて、気分もよくなっただろう? 続きだ……」
 ついでに肉棒も硬くそそり立っていた。
 それを高於は片手で掴み上下にしごき上げ、射精後なので敏感になっていた肉棒を刺激され優奈は身を震わせた。
 亀頭からは透明液が溢れて高於の手を汚す。
 数往復しごくと、彼女は手の動きを止め、立ち上がり身にまとっている白い布を脱ぎ始める。
 布はすぐに緩み、高於は全裸となった。
 その美しい体に、優奈は少し見惚れてしまい、高於は微笑みながらゆっくりと優奈の上に跨いだ。
 その意味に優奈が気づいたときにはもう遅い、既に片手で肉棒を握り高於は腰を下ろし始めていた。
「た、高於さま、それは……っ!」
「こんなにしておいて何を言うか。私はこれが欲しいんだ……んんッ」

 亀頭が高於の膣内に入り始めた。
 肉棒を伝い、彼女の愛液が流れ落ち、優奈は体に快感が流れ始め高於を引き抜こうと彼女の腰に手を当てた。
 だがその前に、彼女が腰を一気に降ろすほうが先だった。
「ああぁッ……入った……あッ♪」
「うくッ!」
 肉棒の根元まで一気に納め、高於は微笑みながら身を震わす。
 そして休む暇なく、激しい出し入れが開始される。
 高於は優奈の肩に手を掴み、笑みを浮かべて喘ぎだした。
「あぁッ、いいッ、久しぶりだッ……あッ、ひあッ!」
 笑みを浮かべている高於の口からは唾液が一筋ながれ、結合部からは卑猥な音と共に愛液が飛び散っている。
 神気こそはピリピリと感じるものの、優奈の目の前にいる女神は美しくも淫らな姿を優奈に見せている。
 後ろ髪を縛っていた紐は音を立てて切れて挑発を乱れさせ、彼女の淫猥な表情に優奈は見惚れた。
「あんッ、ほら、お前も、動け。私を突き、せめろ……ッ!」
「……え?」
「早くしろ……でないと、祟るぞ?」
「は、はい……ッ」
 優奈は高於の言うとおりにした。
 少し体を前にやり、体を寝かせて腰を動かし高於を攻める。
 高於は嬉しそうにその快感を感じ、優奈の胸に両手を当て、前かがみになり自らも動き回り動きは激しくなっていく。
 彼女の肌は火照り、頬は赤くなっていた。
「はあぁッ、きもちいッ……おまえは、どうだ?」
「気持ちいです、高於さま………ッ」
 潤んだ瞳で高於は見下ろしながら優奈に問う。
 優奈は自分の気持ちをありのままに答え、その回答に満足し、高於は身体を寝かせて優奈と再び唇を重ねる。
 今度の口付けは高於の一方的なものではなく、優奈も舌を彼女の口内に入れお互いは舌を絡ませる。
 お互いの唾液を交換し合い、二人は上と下の口でお互いを求め合った。
「高於さま……もう、僕ッ、もうだめ、です……ッ!」
 やがて優奈は絶頂を予感した。
 高於の膣内で肉棒は膨らみ、袋は上がる。
 それを感じ取り、高於もまた絶頂を予感し、これまで以上に腰を動かした。
「ふふッ……なら、このまま出せッ……私も、そろ、そ……んッあッああぁぁッ!!」
 優奈を抱きながら身体を痙攣させ、肉棒を深く沈めて高於は絶頂を迎えた。
 膣内は締め付けを増し、優奈の我慢も限界を向かえ、彼女に言われたとおりそのまま射精する。
 むしろ、騎乗位なのだから外に出すなんて不可能に近いのだ。
「んんんッ……あつい……きもちいいよぉ……」
 自分の中に流れる精液の快感に、初めて肉体年齢に似合う口調で声を上げる高於。
 優奈もいつまでも続く射精に身体を痙攣させている。
 結合部からは高於の中に納まりきれない精液が流れ、射精が終わると、二人はしばらく繋がったまま肩で息をしていた。
「はぁ、はぁ、た、高於さま?」
「はぁ……はぁ、まだ……足りない」
 高於は耳元で優奈に囁く。
 しばらく誰かと交わることのなかった高於にとっては、これくらいはまだまだ性欲を満たすには足りない。
 そして身体を起こし、肉棒を引き抜くと優奈の横に足を左右に広げ仰向けで寝た。
「今度は、お前が攻めろ……好きにしていいぞ?」
「……わかりました……」
 魅力的過ぎる女神と交わり思考が麻痺している優奈は、高於に言われるがまま身体を起こし、彼女の秘所に肉棒をあてがった。
 すでに肉棒は硬くなっている。
 優奈自身が絶倫なのか、それともこれも神の力かは優奈にはわからないが、そんな事は気にせず肉棒を高於の膣内に沈め、腰を振りはじめた。
「あはぁッ……また硬い、もっと、突け……あぁッ」
「高於さまぁ……また、出る……ああぁッ!」
 高於を正常位で犯す優奈に早くも射精感がこみ上げ、そして彼女の中に精液を流し込んだ。
 その感触を、高於は笑みを浮かべて受け、射精中にもかかわらず肉棒はすぐに硬くなり優奈の腰は止まることがなかった。



「はぁ、はぁ、はぁ………ふぅ、なかなかよかったよ」
 高於と優奈が交わり数時間が経った。
 誰もいない奥宮に高於の満足そうな声がし、その横で優奈が眠っている。
 二人は何度も求め合った。
 騎乗位、正常位、バックから座位まで様々な体位や、高於が肉体年齢を変え熟女や幼女になったりと、彼女は優奈に色々な刺激を与えた。
 その度に、優奈の興奮は高まり何度も高於の中に精を注ぎ込み、また、高於も優奈の前立腺をいじったりし、何度も射精させた。
 しかし、優奈も限界を向かえ、最後に彼女の中に射精しそのまま眠ってしまった。
 力を使って無理やりしてもよかったのだが、この時点で高於は満足したのでそれはやらなかった。
「さて、そろそろ迎えを来させると……ん? そうだ……」
 高於はふと、何かを思いつき妖しく微笑む。
 彼女の横には、女のような寝顔の優奈の姿。
 その優奈の身体が光りだした。
「んん………」
 彼は寝返りをうった。
 光が治まると、高於の身体が光り人型から龍の姿へと変わり、そして妖艶に微笑みを浮かべた。
『ふふふ……その顔で男は、少し勿体無いからなぁ……』
 そして、龍神・高於加美神は意味ありげな言葉を残し、自らの力で優奈に服を着させその場から消える。
 この場に張られた人除けの強力な結界も消えていき、鳥の声や人の声が徐々に聞こえてくる。
 そしてこの場に残された天一が、その声と気配に気づくと慌てて耳と尻尾を隠し、優奈に歩み寄ると驚愕した。
「ゆ、優奈様!? ……まさか、これも高於の神様の仕業!?」
「ん……」
「あ、でも、これはこれで可愛い。あ、いけない!」
 天一はとりあえずこの場から離れるべく、さっきから震えっぱなしの魂剛を手に持ち飛び上がった。
 高於加美神の力にて、女となってしまった優奈を背負いながら……


―終―

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最終更新:2007年05月22日 15:48