いつもの帰り道で犬と散歩をしている女性に会った。
女性は長い髪と整った顔立ちで一言で言うと美人だった。
すれ違いざま動物の気まぐれと言うか犬は僕に擦り寄ってきた。
金色で長い毛のゴールデンレトなんとかって種類の犬だったかな。
正直犬にあまり興味は無いんではっきりとした名前は覚えてない。
僕は犬を撫でながら女性と少しばかり世間話をしてそれから再び帰路に戻った。
「おかえりなさーい。」
帰ってくるやいなや笑顔で京ちゃんが飛びついてきた。
これだけ愛想を振りまく猫も珍しい。
が、すぐに表情が険しくなった。
「犬のにおいがする。」
尻尾をぶんぶん振るあたり相当不機嫌なようだ。
幼い頃犬に追いかけられて怖い思いをして以来トラウマになり犬が嫌いなったらしい。
そう言えば京ちゃんがまだ猫の姿でしかいられなかった時の話だけど、
一度だけ学校から帰ってきた僕を見た途端飛びついてきてブルブルと震えていたことがあったな。
たぶんその時の事だと思う。
「お仕置きだね。」
小さな声でそれでいて僕に聞こえるような大きさで脅す。
ぞくりと背中に何かが走る。
すでに京ちゃんの目つきは妖しい。
「ほらほらそんな犬くさい格好してないでお風呂に入ってきなよ。」
僕は言われるがままに風呂に入り覚悟した。
お仕置きと言っていたけれど一体何をするつもりなんだろうか。
まさかSMプレイか?痛いのは嫌だな、とか考えながら僕は丹念に体を洗った。
汚れと犬のにおいを覚悟と交換した風呂場を後にするとすでに京ちゃんは一糸纏わぬ姿となっており準備万端といった感じだった。
風呂上りに一杯といきたかったけど機嫌がこれ以上悪くならないうちに彼女のお仕置きを受けることにした。
京ちゃんに押し倒され上に乗られる。
いつも通りだ。
「ご主人様の体にボクのにおいを染み込ませてあげる。」
僕の胸元に舌を這わせそれと同時にすでに濡れている秘所を脚に擦り付ける。
ゆっくりと体を下にずらし唾液と愛液で身体をコーティングしていく。
腹部、脚が終わると今度は乳首を舌で弄り始める。
舐めながら上目遣いでこちらの表情を覗き込んでくる。
エロさと可愛さの両方をもったその目を見るとなんだかドキドキしてくる。
「おっぱい舐められて恥ずかしいの?」
そういうわけじゃないけどそういうことにしておこう。
「顔を赤くしちゃってー、可愛いんだ。」
なんだかよくわからないけど京ちゃんの機嫌はなおったみたいだ。
だけど京ちゃんは舐めるのをやめない。
乳首から首筋へ、さらにあがって顔を舐める。
息遣いが目に見えるほどに顔が近い。
つうっと舌が顔の横に逸れそのまま耳へと入り込む。
「ひゃぅ・・・」
慣れない刺激に思わず変な声が出ちゃう。
京ちゃんは構わず体を密着させさらに奥に舌を侵入させる。
むしろ身悶えする姿を見て悦んでいるみたいだった。
「あう・・・ああ」
気がつかなかった、こんなにも耳で感じるなんて。
にちゃりと音を立て京ちゃんの舌が耳から離れていく、それがなんとなく名残惜しい。
密着させてた体を離し四つん這いの格好になる。
それから先ほど脚にやってたように今度は僕の肉棒に股間を擦り付ける。
なんだかすごくじれったい、もっと気持ちよくなりたい。
「もしご主人様が嫌だったらもうやめるよ。ボクだってご主人様が嫌がる姿をみたくないもん。」
明らかに僕がおねだりするの待っている。
「いやじゃないよ。京ちゃんのなかにいれさせて。」
腰を一瞬上げそれから深く沈める。
ずっと待ってたこの瞬間を。
あとはただお互いを求め合う激しい上下運動。
僕の上で喘ぐ京ちゃんの顔はだらしない、たぶんそれは僕も同じだ。
「ボクのオマンコの中をご主人様のにおいで満たしてぇ」
「いいよ。一緒にイこう。」
焦らされたのもあってか長い射精。
その中で京ちゃんの絶頂も感じる。
ひとつになれたのがたまらくうれしく思える。
「ねえ、膝曲げて。」
よくわからないけど言われたとおりにする。
「あっM字開脚してるー。ちょっとセクシー。」
京ちゃんの体をよける為にあしを開いただけなんだけど言われてみれば確かにそうだった。
ぺたりと足と足の間に座り僕に問う。
「ご主人様の童貞ってボクにくれたんだよね?」
こくりと首を縦に振った。
「じゃあご主人様の処女もボクのものだね。」
一瞬意味がわからなかったけどすぐに理解した。
京ちゃんは尻尾を僕の肛門に突き入れた。
今、僕が犯されている場所は男の最大の性感帯である前立腺。
それを知ってか知らずか刺激してくる。
「何本目でイクかなあ?」
ゆっくりと北斗七星の形の傷でもつけるかのようなピストン運動。
僕の肉棒はすぐさま怒張し、まるで射精しているかのようにカウパーを流す。
だけど体の構造上どんなに気持ちよくてもペニスに刺激が無ければイクことはできない。
「すごい、こんなに大きくなったの初めて見たよ。」
目をきらきら輝かせながら言う。
僕より先に京ちゃんのほうが我慢できなくなったみたいだ。
まるで獲物に飛び掛るように僕を咥えこむ。
さっきよりも激しい上下運動それでも尻尾を動かすことは忘れない。
いつもより締め付けが強い気がする。
今まで不満だったんじゃないかと思うくらい京ちゃんは興奮していた。
「にゃ、にゃう~。」
既に人の言葉を使うことすらやめていた。
となるとあとは獣の交わりだった。
ただひたすらに相手を求める。
欲望だけの支配。
動物の交尾を垣間見たような気がした。
Wの刺激にそろそろ耐えられなくなってくる。
「京ちゃん出すよ。」
にゃーんと甲高く鳴き体を仰け反らせる京ちゃんに注ぎ込む。
二度目の射精にも関わらず勢いは衰えていなかった。
「ご主人様~これからもずっとずっと一緒だよね?」
息を整えた頃、急に怯えるかのような弱々しい声で尋ねられた。
そうだよと返す。
「ボクだけを愛してくれるんだよね?」
「どうしたの急に?」
こんな京ちゃんは初めて見る。
「だってだってご主人様が誰かに取られちゃうと思うと怖くて」
ちょっと涙目で胸の内をあける。
「ボクにはご主人様しかないんだよ?」
そっと頭を撫でそれから抱き寄せる。
それが僕の答えだった。

一年後についうっかりまた犬を撫でて京ちゃんに怒られることになるけどそれはまた別のお話。

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最終更新:2007年02月19日 12:35