ダークチップ

オノレノ ヨクボウガ ウミダシタ アクマノ ダークチップ・・・

【システム名】 ダークチップ
【読み方】 だーくちっぷ
【登場作品】 ゲーム:『4』『5』『6』
アニメ:『AXESS』『Stream』
【関連チップ】 ワクチンチップ(アニメ版)

【詳細】

ダークチップシンジケート「ネビュラ」が流通させている闇のチップ。
ゲーム版とアニメ版で設定とデザインが異なり、ページ上部の画像はアニメ版のもの。

ゲーム版

データ化した人間の悪の心をネビュラグレイの力で増幅し、チップデータに植え付ける事で製造される。

カスタム画面でカーソルを合わせると画面が暗くなり、不気味な効果音が鳴り続けるのが特徴。
また、通常はカスタム画面ではオープン1枚目に初期カーソルが当たっているが、ダークチップが出るとダークチップに初期カーソルが当てられている。
たった1枚でギガクラスチップやP.A並の性能を発揮するが、使用すると多大なデメリットが発生。
心が悪に染まり、強烈なバグに襲われ、最大HPが1(逃げると2)減少してしまう。(減少量は499まで)
これによって減少した最大HPを元に戻す手段はない

以下のような共通点から、モチーフは麻薬等の違法薬物と思われる。
  • 表社会では法規制されており、主に裏社会で取引される
  • 精神に異常をきたす(善悪度が悪に傾く、モブナビのダークチップ中毒)
  • 肉体にも悪影響を及ぼし、治療不可の後遺症すら残す(使用時のバグ、永続の最大HP低下)
  • その症状により人間関係や社会上の立場を失う危険がある(悪状態では善専用チップやソウルユニゾン=仲間との繋がりといった善専用特典を失う)
  • 依存性が強く、脱却が難しい(一度悪堕ちしたロックマンは悪専用チップやダークソウルユニゾン等の悪専用特典を用いた戦闘スタイルに傾倒しがち、かつ完全に悪堕ちして悪状態を維持するにはある程度のダークチップ継続使用が必要)

特に、無法者が集まるウラインターネットでは普通に出回っており、かつウラの住人も平気で乱用するほど。
しかし、そんなウラの住人でも心弱き者がダークチップを使用し続けるとダークソウルに飲み込まれていき、闇の世界で無間地獄を彷徨うことになる。
心をしっかり保てている者でも、デリートの危機になるとダークソウルに一時的に支配されてしまうという現象を起こすほどに危険な代物。

ダークチップ一覧(○:登場する -:登場しない △:名前のみ登場)
チップ名 登場作品
4 5 6
インビジ -
キャノン -
サークル - -
サウンド - -
サンダー -
ステージ - -
スプレッド - -
ソード
ドリル - -
トルネード - -
バルカン - -
プラス -
ボム - -
メテオ - -
ランス -
リカバリー
ワイド - -

『4』

初登場。ロックマンが不安状態になると勝手にカスタム画面に出現する。その為、予めフォルダに組み込んでおく必要がない。
チップコードが存在せず通常のバトルチップと一緒に送信出来ないが、ダークチップ同士は纏めて選択できる。
また、『4』では使用せずとも送信した時点でバグが発生してしまう為、効率よく使うのは意外と難しかったりする。
ダークチップの説明文はどれも同じとなっており、ページ上部の文言がそれ。

CMでもダークチップが強調された内容になっており、

「ダークチップを使いなさい・・・」
「だめーっ!!」
「強くなりたいんだろう・・・使いなさい・・・」
「使わないでえーっ!!」

という印象的なやり取りが記憶に残っている人も多いだろう。

エグゼ4のCM

実写ムービーではあるが、モデルは恐らくDr.リーガル桜井メイルだろうか。目玉要素なのに使うなというのも中々に無茶な話だが
また、「あなたは強いのだから、使わないで・・・」「使えぇ!ハッハッハ!」というパターンも有るのだが、そちらはあまり話題に上がらない。

攻略本『究極攻略DS』に掲載された鷹岬 諒氏による特別漫画では名人がノリノリで使用していた。曰く「破壊力が違うよ♡」
半身が悪魔みたいになった名人の言う通り通信対戦ならダークチップや悪状態ならではの戦術もあるし、最大HP減少のデメリットもないので色々試してみるのもいいだろう。

『5』

引き続き登場。
新システム「カオスユニゾン」の登場に合わせて大幅に仕様が変更され、各チップにコードと固有の説明文が追加された。ひとつのフォルダに1種類につき1枚、合計3枚まで組み込める。
他のチップと同様にフォルダに組み込み引き当てなければならなくなったが、代わりに通常のバトルチップとの併用が可能になった。
バグの発生タイミングも「使用と同時」に変更され、引き当てさえすればココロウィンドウの状態に関係なく使えるようになり、使用感についてはかなり改善されている。
なお、手に入るのは原則1種類につき1枚のみで、チップトレーダーへの投入も不可能・・・なのだが、
ダークインビジのみ(DS版ではダークリカバリーも)ナンバートレーダーから2枚目の入手が可能。しかもこちらはコード「*」である。「*」の凶悪チップといえば前にも日暮さん絡みでこんな事あった

前作で色々あったにも関わらずすっかり社会に浸透してしまったらしく、今作ではさまざまな形で手に入れることとなる。
クイズの景品になっていたり、レアカラーのバトルチップと称してダークチップを売りつけてくる人物、さらには実際にレアチップだと思って大事にしている少年等も登場し、
中にはダークチップを押し付けた上でウイルスをけしかけてくるタチの悪いナビまで存在するなど、より違法性や危険性が強調されている。少々副作用があるレアカラーのバトルチップです

リベレートミッションにおけるチームナビはダークチップが使用不可能なので、フォルダに組み込んでいる場合はロックマン以外の手数が減る点に気をつけたい。
なお、通信対戦で相手のロックマンにダークチップによる攻撃をヒットさせると、使用したダークチップと同様のバグを発生させる。相手が悪・やや悪・通常の場合のみ発生し、効果は概ね使用者側に発生する物より低くなる。

『6』

ネビュラの壊滅後、オフィシャル科学省の尽力によって根絶されつつあるのか、ゲーム本編では一切登場しない。
ただし、ダークチップやネビュラの残した爪痕は大きかった様で、グリーンのHP掲示板にて、コーエツにいさんが「バグのかけらを消費する代わりにダークチップと同等の威力を発揮するチップ」の存在を示唆している話題の際に、「ダークチップですって!?」「まだ残っていたなんて…」と驚いている趣旨の書き込みがある。

オペレーションバトルでリアルバトルチップをスロットインする事でのみ使用可能で、全部で5種類存在する。どれもアーケードゲーム「バトルチップスタジアム」からのランダム排出でしか入手出来なかった。
使用すると最大HPが減少するという最大のデメリットがなくなっているが、代わりに使用すると所持しているバグのかけらを1個消費し、HPバグが発生する。

アニメ版

製造と流通を行っているのがDr.リーガル及びネビュラである事はゲーム版と同じ。
こちらは通常のバトルチップの暗黒強化版のようなものではなく、「ダークチップ」という単体1種類しか存在しない。
また、シンクロチップと同じく材料として「レアメタル」が必要(AXESS第11話より)。

使用時には不気味なSEと共に顔のような模様の黒い炎が現れる演出が成された。
この黒い炎は『5』でもメディトードマン)がダークブルースダークカーネル)を浄化する際に引き剥がされた闇の力として登場しており、アニメからゲームに逆輸入された要素といえる。

使用されたナビにはダークオーラが宿り、ネットナビの能力を大幅に強化し、通常のネットナビとは比較にならない程の強さが得られるが、あまりにも急激な強化の代償として人格プログラムが破壊されてしまう。
その結果ネットナビは凶暴化してオペレーターの指示を受け付けなくなり、PETが破損してしまう事もある(『AXESS』第10話より)。
しかもダークチップには習慣性があり、効果が切れると激しい禁断症状に襲われ、なりふり構わずダークチップ(ダークオーラ)を求める様になる。
そのうちダークチップ無しでは自身の体となるデータを維持出来なくなり、最後はデータに破綻をきたして全身が紫色に変色し、ダークソウルに飲み込まれてしまう
ゲーム版に輪を掛けて違法薬物じみた描写が成されており、ネット警察の貴船総監は「オペレーターとナビ、その心の絆を断ち切るもの」、名人は「心と引き換えに強さを手に入れるチップで、『強くなりたい』という心の隙を突いて広まる麻薬みたいなものだ」と語った。

AXESS

第4話で初登場し、フラッシュマンが最初に使用した。
ネビュラが製造し、ダークロイド達が人間達に戦慄と恐怖を与える見返りとして一定量彼らに供給するという契約の下でやり取りが行われていた他、巷にも流通するようになる。

中盤以降、亜種としてダークロイド因子や学習機能を搭載した自律型や、シンクロチップにダークチップの効果を与えた「ダークシンクロチップ」が登場している。

電脳世界から自然発生した電脳生命体であるダークロイドはネットナビとはデータ形式が違い、ダークチップを使用してもデメリットを受けない・・・と思われていたが、実際はネットナビより進行が遅いだけで着実に汚染されていた上、ディメンショナルエリアでの実体化もそれを後押ししていた事が判明。

ネビュラのボス・リーガルがダークロイド達にダークチップを与えていた理由は、オペレーター不在ながらも高い戦闘能力を持つダークロイド達をダークチップで懐柔・汚染し、自らの配下に置く為だった。(本人曰く「うれしい誤算」。)
この狙いは見事に成功し、最終的にほぼ全てのダークロイドが重度の中毒症状に陥る*1か、ダークチップ欲しさにネビュラに寝返る事態となり、最後までシェードマンに付き従ったのはバブルマン*2だけとなってしまった。

熱斗達ネットセイバーがダークチップ中毒に陥ったネットナビ達を回収し、科学省で保護を行っていた。
第49話でワクチンチップが完成した*3ため、保護されていたネットナビ達も皆元に戻れたと思われる。

Stream

第14話でかつてDr.リーガルが使用していた製造工場が登場。
前作『AXESS』第32話でガウス・マグネッツがネビュラと接触した関係もあってか、その技術を引き継いだネオWWWによってPET3(プログレスPET)対応型に更新され、第17話で復活し本格的に巷で再流通し始めた。
こちらでは「世界に恐怖と混乱を齎す」目的で密造・密売されており、ネビュラと違い自分達が使用する事はない。

第17話では主に通勤電車の車掌ナビ((最初、ロックマンはカンケツセンブリザードのコンボ攻撃で車掌ナビを氷漬けにしてその間に運転席のコアブロックを元に戻そうとしたが脱出されてしまい失敗。
その後、車掌ナビは乗客の命を守るためデリートはやむなしと判断したライカの指示でサーチマンに銃殺されてしまった。))やゲームセンターのネットバトルコーナーで対戦していた一般ナビ、建設現場のクレーン、遊園地のアトラクションの制御コンピューター、ロボット犬のバオンやその製造工場が被害を受けており、特にバオンには街中にダークチップを蔓延させる為に製造段階でダークチップが体内に組み込まれていた。
その上、世間に流通していた物はホログラム処理で通常のバトルチップに偽装されており、特定の角度から見なければ全くと言っていい程見分けがつかない。

作中ではリカバリー系チップに偽装した物は回復量が65や84、315といった中途半端な数値になっていたが、偽物と知らずに騙されて使用してしまったオペレーターも多数いた。
また、第38話「恋の流星占い」ではダークチップの影響を受けたナビたちがインターネットシティで暴動を起こしていたが、ロックマンとメディの活躍で鎮圧された。

原作のダークチップもダークロックマンが使用する形で登場。ダークソードダークワイドダークメテオダークドリルの4種が使われている。

第40話でネオWWWが壊滅し、その施設を奪ったダークロックマンや黒幕のDr.リーガルも本作最終話までで倒れた為か、次作『BEAST』以降は登場する事はなかった。

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最終更新:2024年04月16日 22:58

*1 ビーストマンデザートマン、フラッシュマンがそうなった。

*2 第24話では6枚のダークチップを所有していたが、本人は使用せずに貯め込んでいた。不幸にも雑兵達に見つかり全部横領される羽目になったが、そのおかげで中毒症状に陥らずに済んでいる。

*3 ワクチンチップ自体に確かな効果はあるのだが、ダークブルースに埋め込まれたダークチップは学習機能を備えた特別版であるため、ワクチンチップの作用を克服したうえで即座にダークチップが復活してしまったので通用しなかった。