ソウルユニゾン

【システム名】 ソウルユニゾン
【読み方】 そうるゆにぞん
【登場作品】 『4』『5』
【英語名】 DublSoul (Double Soul)

【詳細】

『4』と『5』に登場した、スタイルチェンジに変わる新たな戦闘システム。ロックマンとソウルが共鳴したネットナビの力を引き出すことで、ロックマンのプログラムの一部を一時的にそのナビのプログラムへと変容させることができる。

スタイルチェンジのような特殊能力と戦闘力を持つが、最大の違いは戦闘中に任意のソウルユニゾンに切り替えられること。
これにより各ソウルごとに異なる戦法を使い分けられるようになり、エグゼのバトルの戦略性が一段と増した。
ただし、ソウルユニゾンにはチップを1枚「いけにえ」として消費する必要があり、基本的に3ターン経過で強制的に解除される。

ソウルが共鳴したナビの属性と同じチップを選択したあと、旧作のADDコマンドの位置に追加された「UNISON」ボタンを選択すると、選んだチップが生贄となり「ユニゾンチップ」が生成される。
ユニゾンチップを送信することで、ロックマンの姿がユニゾン元のナビを模した姿に変化、同時に各ソウルに応じた固有能力を発揮できる。
生贄にするチップは電気といった既存の属性の他、置物系ソード系のような『4』から追加された系統も含まれる。
ただし、レギュラーチップは生贄チップには指定できない。よって、あえてレギュラーチップを指定しないという選択肢も出てきた。
全てのユニゾンを活用しようとするとチップコードや系統がバラバラになってしまうので、使いたいユニゾンをいくつかに絞り、それに合わせたバトルチップを重点的に積んだ方が良いだろう。

ユニゾン状態ではロックマンの属性が変化。更にそのユニゾンに対応した特殊能力が追加され、チャージショットがチップ並みの性能を持つものに変更される。
特に前者が強力で、受けられる恩恵は非常に大きい。詳しくは各ソウルの項目にて。
また、ソウルユニゾン時にはマヒや混乱が解除される。攻撃時の硬直もキャンセル出来るため、上手く使えば戦況を更に有利に進められるだろう。
ロックマンの属性が変化するという事は、弱点属性の攻撃を受けると2倍のダメージを受けてしまうということでもある。
『4』ではB+左コマンドがそのまま使える(リフレクトに上書きされるブルースソウルを除く)が、『5』では変身中はB+左コマンドがOFFになってしまう。

『4』で一新された新生ロックマンエグゼにおける一番の目玉要素。
一つのソフトにつき6つのソウルユニゾンが存在し、どのソウルも個性的かつ強力な性能を持っているほか、作中ではソウルの共鳴と称してナビ同士の絆を新しい方面から表現している。
ダークチップと対極に位置する存在であり、『4』『5』の敵組織であるネビュラとの戦いを通して描かれた悪の力に立ち向かう「絆の力」、その根幹を成すシステムである。

前提として、ロックマンが平常を保てる状態でないと使用できない。つまり不安状態では使えない。
悪状態でも使えないが、この場合は代わりに「ダークソウルユニゾン」が使用できる。

『5』ではダークチップを生贄とするカオスユニゾンが登場。
また、『4』では固定されていたチャージショットの威力がナビカスによるアタックレベルに依存するようになった。

登場したユニゾンは以下の通り。『4』と『5』両方に登場するものもある。

『4』


レッドサン


ブルームーン


『5』


チームオブブルース


チームオブカーネル


また、ソウルユニゾンとは言えないが『5』では劇場版のDVDに付属する改造カードを使うことでフォルテクロスロックマンへ、『5DS』では『新・ボクらの太陽 ~逆襲のサバタ~』のWスロットでソルクロスロックマンへの変身が可能である。
ソウルユニゾンはターン制限が設けられた一時的な上書き変身である一方、フォルテクロスとソルクロスはベースとなっている通常ロックマンをベースのまま切り替えるという立ち位置として区分されている。
そのため、フォルテクロス・ソルクロスを通常ロックマンとして扱い、ソウルユニゾンは通常通り行えるという形になっている。これは『6』のフォルテクロスとクロスシステムでも同様。


アニメ版

『AXESS』から登場。初登場は第4話「ソウルユニゾン!」のロールソウル。

熱斗&ロックマンが対ダークロイド戦の際に目覚めた設定。
しかし代償は0ではなく、無印で使い慣れていたスタイルチェンジ能力を完全に喪失し、二度と使えなくなる。実質データの書き換え同然といってもいい。
一応、2人の素質から、間も無く使いこなせており特に弊害はなかった。
一度共鳴した後は「ソウルチップ」がPETで生成され、以降はこれをスロット・インすることで自在にソウルユニゾン形態になれる。*1
クロスフュージョンでも使えないことはないのだが、肉体への負担などであまりにも危険なため、裕一郎からはクロスフュージョン時には使用するなと言われていたことが最終話で明らかになった。

このソウルユニゾンも、アニメ版では『Stream』まで活用したが、尺の問題か、ゲーム版の『5』初出のソウルユニゾンはジャイロソウル以外はアニメ化しなかった。

ソウルユニゾンもアニメ版でも永続はせず、『BEAST』以降では登場せず、入れ替わりが獣化能力だった(『6』のクロスシステムは『BEAST+』でアニメ化した)。
ただしこちらの場合はスタイルチェンジの時と異なり、「獣化をするようになったからソウルユニゾンができなくなった」と語られていたわけではない。

ギャグシーンだが、アクセスのバブルマンの友達作戦回では、ロックマンの強さはソウルユニゾンからだと弁論した上で、己もソウルユニゾンチャレンジしようとしたが、モブのダークロイド1人として賛同せず、シェードマンすらバブルマンを避けてしまう始末。
街へ出たバブルマンはナンバーマンにも煙たがれ、ロールちゃんに至ってはもはや『4』のストーカーナビポジとして、ソウルユニゾンどころか完全に恋愛方面だが結局ビンタでフラれた。(メディちゃんストーカーされなくて良かったね。)
一応、アイスマンやアクアマンと友達になれたのは救いだったが、当初の目的のソウルユニゾンは叶わなかった。





【開発中の構想】

ユニゾン成功率

『4』発売直前に無料配布された『ロクマガ(ロックマンマガジン) Vol.01』では、ソウルユニゾンの成功率という設定が存在することが公開されていた。
製品版のような可か不可かではなく、ロックマンとのシンクロ率が高いほど成功率も高くなる仕組みだったようだ。

没ソウル

容量と開発期間が不足していたため実装には至らなかったが、上記の21種の他にも「デューオソウル」や「フォルテソウル」を登場させる構想があったことが後のインタビューで語られている。

それは偶然なのか、『4』発売当時に、不正な外部機器等を用いるチートツールなどで「デューオソウル」「フォルテソウル」になる改造コードというものが流れまわっていた。(当然ながらデータ内部に存在しないので変身できず、デマコードであった)


「ユニゾン」とは本来音楽用語のひとつで、複数の歌手が同じメロディ・高さで歌うこと。日本語で言うと「国歌斉唱」の「斉唱」の部分。
エグゼに限らず、ロックマンシリーズの重要な用語は音楽用語から引用される事が多く、ソウルユニゾンもその例に倣っていると思われる。

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最終更新:2023年09月06日 21:20

*1 『AXESS』ではアドバンスドPETに対応した形状のチップで生成されたが、『Stream』ではプログレスPETに対応した形状に変わっていた。