白鵺 綾

しろぬえ あや


データ

名前:白鵺 綾(しろぬえ あや)

年齢:18歳

性別:女

身長:147cm

体重:42kg

スリーサイズ:B76/W54/H79

髪:栗色 肌:白雪色 瞳:黒色

誕生日:9月19日

所属クラブ:
元茶道部

クラス:
3-A

1人称:私

システムデータ

 スタイル:◎カゲ・●タタラ・クグツ

 一般技能:デシジオン、売買

容姿に関する設定

 ショートボブでさっぱりしたヘアスタイルにしており、両サイドを小さな三つ編みでまとめている。小さな丸めがねをかけており、普段はどちらかというと無愛想なため、不思議と大人っぽい印象を与えるが、いかんせん背が低いので最終的に大人かわいい感じになっている。なお、笑う時は唇の端を吊り上げるように笑うため、悪だくみをしてるっぽい。

 今日は三年生の防人の中でもちょっと変わりダネ、白鵺 綾先輩を紹介するよー。

 白鵺先輩は超有名人材派遣企業デシジオンの現役エージェント!……と言っても、エージェントとしての専門は防人分野ではなく、古物鑑定や修復をこなす職人的なものみたいなんだけどね。中学の頃にスカウトされたって話だけど……子供の頃から古美術品と親しんでたらしくて、重度の刀剣マニアなのは意見を伺った事もあるんで間違いないかな。

 でも、実習の方でご一緒したことあるんだけど、実戦の方も相当達者なんだよねー。なんでも代々防人をやってきた家系らしくて、術は使えないんだけど体術が相当なレベルで、色んな武器を使って妖魔をばっさばっさやってるのを見た時にはさすがに驚いたな。

 頼りになるし、打ち解ければ結構いい人だとはわかるんだけど……ただ一点、重度のブラコンで、弟にデレデレであらぬ疑いとかかけられちゃったりするのはちょっと玉に瑕かも(新聞部調べ

設定

 白鵺 綾は代々防人を続けてきた白鵺家の長女としてこの世に生を受けた。母は物心がついた頃にはすでにこの世のものではなく、また、父親も綾に対して無関心であったため、結果的に祖父が綾の育ての親となった。

 白鵺は異能の血を受け継ぐ家系であったが、すでに血は薄れ術を扱えるものが産まれて来る事の方がまれになっていた。

 そのために強力な魔術師である久世我門が入り婿したのだが、残念ながら娘の綾には異能は発現しなかった。

 とはいえ、白鵺には失われつつあった異能を補うべく、高度な対妖魔白兵戦闘術が研鑽されており、綾は幼い頃から祖父からそれを受け継ぐために厳しい訓練を課された。

 一方、綾の弟である雷門には強力な異能の才が宿り、生れ落ちると同時にそれを発揮し母親を死に追いやってしまった。既に本家で異能に関して失伝に近く、これほどの強力な異能の才は扱えぬため、父親である我門の進言で傍系ではあるが現役の強力な魔術師に雷門は預けられ、世界中を旅する事になった。

 ある程度長じてからその事実を聞かされた綾は雷門を憎んだ。自分にないものを持ち、見たことのない母親を殺し、自由に世界を飛び回る雷門が許せなかった。

 綾の遊び場といえばせいぜい白鵺家の土蔵であり、そこにある骨董品、刀剣などの美術品や妖刀、魔剣などの対妖魔用実戦武器を眺める事、調べる事だけが綾の楽しみだった。もっとも、このお陰で綾は古美術品に対する目利きや取り扱いに関して相当な腕前となることができたともいえる。

 こうして防人として、古美術の専門家としての実力を、そして弟に対する憎しみを積み上げていった綾だったが、状況が一変したのは中学生になって土蔵にあった、とある呪物を誤って起動してしまった事からだった。

 それはある種のビデオレコーダーであり、それには弟、雷門を身ごもった母、真夜と幼い自分の姿が記録されていた。そこには雷門を身ごもって幸せであること、雷門に対する異能強化施術への不安、それでもそれを強く勧める父我門への不安と信頼、そして母の自分に対する愛情とが残されていた。

 綾がこれまで雷門に対して積み上げてきた憎しみが、施術によって自分から母親を奪い、自分に対してなんら愛情を見せない我門へのものと変じていくのにそう時間はかからなかった。

 そうして我門を殺す機会を伺い、実力を積み上げ続けた綾だったが、その憎しみが晴らされる事は結局なかった。

 15歳になった雷門の力を奪おうとした我門だったが、預かっていた魔術師は殺したものの、雷門に返り討ちにあってしまったのだ。

 事ここに至り、目標というべきものを喪失してしまった綾だったが、雷門と初めて面会するに至り別の目標を見つける事ができた。それは、無念の死を遂げた母親の分も雷門を可愛がり、愛することだった。

 普段は論理的な理屈を好む綾ではあるが、この件に関してはまったく理屈にあっていない、胸の内側から湧き上がる感情に基づくものだった。

 なにぶん15年にわたって離れ離れであった弟であり、ほとんど他人である。故に正常な姉弟という立ち位置がうまく理解できてはいないが、綾は雷門のよき姉であろうと努力している。たとえそれが若干行き過ぎたものであったとしても……ご愛嬌、ですむかは難しいところだが。


最終更新:2012年05月02日 15:53