沢渡 クロード

さわたり くろーど


データ

名前:沢渡 クロード(さわたり くろーど) 本名:クロード・G・ロラン

年齢:16歳

性別:男

身長:187cm

体重:103kg

髪:ダークゴールド 肌:ホワイト 瞳:ダークブルー

誕生日:8月20日

所属クラブ:帰宅部

クラス:1-D

スタイル:◎カタナ・カブトワリ・●カブト

1人称:私

容姿に関する設定

 暗い金色の髪に青い瞳、高い背に長い足と、ちょっと長めの髪を後ろで縛ってまとめている。やさしそうな目元に、温和な表情、といい人そうな感じ。

 見た目は軽そうだが、実際も軽い。留学早々に「日本人の女の子カワイネー」等とぬかしながら女子に囲まれていた姿見ることも出来た。ええい、忌々しい、貴様の様なモテがいるから俺の様な非モテがっ…こほん、まぁともかく、そういう姿も見る事ができたが、今はなりを潜めてるな。

 誰かとつきあってるって話は聞かないが…今度調べてみっかな。(新聞部調べ

設定

 沢渡の苗字を名乗っているが、クロードに日本人の血は流れていない。本名はクロード・ロラン、代々マルタ騎士団でパラディンを務めてきたロラン家の最後の末裔である。

 栴檀は双葉より芳しいと言うが、クロードも幼い頃より既に。一流のパラディンとしての片鱗を見せていた。

 あらゆる武器や法術を使いこなす幼いクロードに周囲は祖の再来かと過大ともいえる期待を抱き、また、クロードもその期待に答えた。

 まるで呼吸でもするかようにたやすく、クロードは妖魔を倒していった。

 それが、どのような外見、どのようないわれのものであろうとも、ひとかけらの躊躇すらなく、神罰を代行した。そんなクロードであったから、父親が、母親が、姉が、兄が、次々と討ち死にしていっても特に悲しむこともなかった。

 クロードがロラン家最後の一人となった時点でクロードはまだ10歳にも満たなかった。

 いかに優れたパラディン候補といえどもクロードはまだ子供である。その存在の特殊性(純粋であるがゆえに妖魔につけこまれやすい)ゆえに保護者が必要であった。

 そこで、当時抜きん出て腕が立つ代行者(キリスト教系最大勢力であるカソリックにおけるセイバー・防人の呼称)であった沢渡 まりん?にクロードは預けられた。

 しかし、”代行者”沢渡は極めて優秀ではあったが、”人間”沢渡は法王庁(バチカン)においては、いささか、その、エキセントリックであった。

 酒を好み、いたずら好きで、男好き。およそ神の使徒らしからぬ人物であったのだ。
(この人事に関しては法王の肝いりであったが、早くも今世紀最大の失策と法王庁では密やかに語られている。)

 いきなりコブつきにされて、迷惑極まりないまりんとしては、クロードをいびってマルタ騎士団に泣いて帰ってもらおうと考えていた。が、純粋ゆえに自分の言う事を頭から信じて何でもやるクロードを騙したりからかったりするのがひどく面白かったので、それはやめる事にした。

 まりんがやらかした中で一番性質が悪かったのはクロードが女であると信じ込ませた事である。妙に説得力のあるものいいで、つらつらと言い聞かせられたクロードは自分を女の子だと思い込んで、しばらくの間女の子として生活していたりした。

 年単位で騙されている事に気づかなかったクロードであったが(その間、代行者として修練を積ませていると言う名目でまりんは仕事をさせなかった)、12歳の時に非常事態で法王庁にまりんと共に召集された。

 その非常事態とは1体の魔王(強力な妖魔の呼称)がヴェスヴィオ山頂に舞い降りたという事であった。

 それは巨大な竜型の魔王であり、かつてローマの1大都市を瞬時に焼失せしめた強力な個体であった。

 法王庁お膝元での非常事態に威信をかけて討伐隊が編成されたというわけだ。

 その戦いでクロードはロランの血統に恥じぬ力を発揮した。次々と代行者が倒されてゆく中であらゆるマタイを使いこなし、魔王をチェスの如く追い詰め、ついには伝来の魔剣デュランダルで止めを刺した。

 クロードはこの業績で正式にパラディンの地位と最強の守護聖人を意味する”G”の称号を与えられた。が、本来は誇らしく語るべきこの出来事もクロードにとっては忌わしき記憶として残っている。

 授与式を目前にして、自分がやはり女ではなく男であるとまりんがばらしたのである。

 息巻いて抗議するクロードをみて、まりんはけらけらと笑った。もとよりまりんのだらしない生活の面倒をみていたクロードは女性に対して大いなる不信感を持つに至った。

 その後は立派な男子として成長していったクロードであるが、なまじ女性に対して幻想をもてない上に、代行者として生きているクロードが出会う女性は、ある意味必然的に年上の女性であり、年上の女性はあらゆる意味でクロードにとってはお腹いっぱいであったため、女性に興味をもてなかった。かといって男を好きになる事もなかった。

 しかも、一時期女の子として育てられた影響か、クロードはかわいい、ファンシーなものが好きである。趣味が手芸だったりするのもその影響だ。

 自分は本当にノーマルだろうか。

 それはパラディンである以前に由緒あるロラン家最後の一人であるクロードにとって、深刻な悩みであった。

 なにしろ、クロードはロラン家当主として、修道士のように神に操をささげて生きていくという選択肢は選ぶ事ができない。本来なら許婚がいるべきなのだが、その手はずを整えるべきクロードの家族はいなくなってしまったし、先日のヴェスヴィオ山頂の戦いで、マルタ騎士団、法王庁ともに相当な消耗を強いられており、婚約が成立するような組み合わせを作るのも困難という状況なのだ。

 ちなみに、この件に関してまりんは忌々しい事に「ソドミーでもなけりゃ自分でさがせるでしょ」とか冒涜的な回答をクロードに返していた。

 そんな日々を送るクロードに法王から勅命が下った。

 極東の最重要地域にある学校、高天原学園に留学生として出向し、その地の守護をせよ、というものであった。

 勅令であるがゆえに断る等という選択はない。ないが、大喜びでクロードは了承した。

 自分よりもさらに幼い歳で竜を討ったという双子も極東にいると聞いていたので、一度あってみたいと思っていた。

 そして何よりも自分と同年代のもの達と交流をもつことで、自分がはっきりするかもしれない。

 かくしてクロードはあらゆる意味で大いなる期待と共に日本へとやってきたのだった。

 一応、任務って事で。


正式な任務:
 高天原の地に呼び寄せられる妖魔の殲滅。また、これと同じく人間外の存在の監視、場合によっては殲滅。

クロードの任務:
 彼女をみつける。


最終更新:2011年06月18日 09:39