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*シナリオレポート-“悪魔”アリッサ・マルキオン いつもの通りの書庫、いつもの時間に起床し、いつもの時間に食事、そしていつもの執務…。 繰り返される私の時間。 それが唯一、断ち切られるのは…あの扉が開くこと…。 そして、マンデインと繋がる唯一の扉…図書館の扉が134日ぶりに開かれました。 私はアリッサ・マルキオン。 呪われたマルキオン家に生まれました。 父は天使を汚した罪で断罪され、また母も汚された罪と汚れた子を生んだ罪で浄化されました。 私は幸い、聖母様の御慈悲をかけていただき、矛盾存在に加えていただいたのです。 また、私の汚れた血で他の方々を汚さないようにとご配慮で、聖母殿の地下の一画の部屋を与えていただき、マンデインとの交流を断ち、この汚れた血の力が聖母様のお力になる時をこの図書館で待たせていただいております。 そして、また聖母様のお役に立てる機会を与えていただきました。 渇きの杯。 聖母殿に眠る太古の遺品。 あらゆる望みを叶えるが、代償として血を要求する…。 それを魔物…竜の騎士…に奪われてしまった…とのこと。 私の任務はそれを奪い返してこい…と、ソフィア・クリスティー枢機卿猊下はおっしゃいました。 …?私が?…呪殺やサポートは得意ですが、聖遺物の奪回の経験はありません。 どうやって…? しかし、それを果たす事が私の存在する価値です。 全身全霊を持って、務めを果たさなければ。 そうすれば、私の罪も償える事ができるかもしれません。 聖母殿を襲った竜の騎士はかつては高潔な騎士だったそうですが、竜退治で返り討ちにあい、現在は竜の魔王の手下になっているということがわかりました。 竜の魔王、サンダーヘッドは遥か東の大地、カムイST☆Rに居を構えているため、私はST☆Rに行く事にしました。 移動中の機内では、搭乗員の方々がいろいろと話をしておりました。 ST☆Rには魔物たちが跳梁跋扈していること。 そして、私以外にも渇きの杯の奪回を命ぜられた者…贖罪の騎士アルノーラ様が、N◎VAに行かれたそうです。 贖罪の騎士…私と同じように贖罪のために聖母殿に所属しているということですが、汚れた私と違って、非常に高潔な方のようです。 一目、お逢いしたいですが、まあ、それは我儘というものですね。 そして、私の役割も理解しました。おそらく私はダミーなのでしょう。 聖母殿の敵を私に引きつければ、アルノーラ様が支障なく探索行ができます。 成程…やっと、自分のすべき事が理解できました。 喜んで、敵を引きつけましょう。 シャトルのタラップを降りると、そこは異国の地、カムイST☆R。不謹慎な事ですが、見知らぬ土地にドキドキしていた気持ちは否定出来ません。 ただ、その気持ちはすぐに緊張に変わりました。 アヤカシの大群が私を待ち構えていたのです。 アルノーラ様の身代わりですから、これこそが私の使命。 このようなアヤカシを撃退する術を持っていませんから、聖母様に最後の祈りを捧げていた時に奇跡が起こりました。 突如、一陣の風と共に現れたのは一人の剣士と、一人の術者。 術者は私をあらゆる災厄から守護してくれました。 あなたは…夢…、いえ、アストラルでお逢いしたシロさん…? そして、剣士は…瞬く間にすべての魔物を切り伏せました。 彼の名は朧…さん、あとで教えていただいたのですが、かの有名な退魔の家系、伊達家の方だと聞いたので、そのあまりにも素晴らしい剣の腕前に納得したのでした。 それにしても、シロさんに逢えるなんて夢のよう。 ただ、お互いの顔や魂の色まで知っていたハズなのに、素姓は知りませんでした。 彼は凄腕の術者で、カブトだとのこと。 確かに彼が憑衣すれば、あらゆる災厄を退けることが出来るでしょう。 彼らは幸いな事に私と同じ目的で行動していました。 ST☆Rの魔会に所属していた、3魔王が離反し、渇きの杯を奪い、人を滅ぼすために新たなる魔災を引き起こそうとしているそうなのです。 朧さんは3魔王を狩るため、シロさんは魔災を止めるために調査をしていたところ、襲われていた私を見掛け、助けてくれたのでした。 そして、私たちは共に行動する事になりました。 なんという心強い仲間でしょう。 聖母様、このような素晴らしい方々に巡り逢わせていただき、心から感謝致します。 しかし、魔王を狩り、杯を取り返すと言っても、居場所を調べなければなりません。 また、私たちの手の届かない所に行かれないようにしなければなりません。 こういう時こそ、私の呪われた技、呪殺の力が役に立ちます。彼らはアヤカシですから、一度は肉体を霧散させて魂を護るでしょうが、呪の力に怒りや恐れを感じて必ず私たちの前に現れるでしょう。 まずは、まだST☆Rにいると言われている魔王の1柱、ジュディア・ラーヴァナに儀式を行いました。 普段なら呪の反動が私を襲うのですが、とてもありがたいことに今日はシロさんが反動を防いでくれます。 おかげで術に集中することができ、魔王の魂の核を砕く事ができました。 もちろん魔王ですから、それだけで浄化されるわけでもなく、こちらの思惑どおり、数百の鬼の手下を連れて私たちの許へとやって来ました。 しかし、私たちには名門伊達の朧さんがいます。N◎VA風に言うなら2秒で片が着きました。 また、この時にシロさんが私を護ってくれました。 シロさんの事は話だけは聞いていましたが、実際に実感してみるのはとっても不思議でした。 シロさんの護り方というのは、護る対象に憑衣するというものですが、もちろんこんな護衛の仕方をするカブトは私の知る限り、教会にいませんし、また後で調べてみても、世界でもシロさんしか該当しませんでした。 それにしても、憑衣されるというのは、とっても不思議です。 自分の意志で身体が動けるのですが、また別の人…シロさんですが…にも、身体を動かされるのです。 この感覚はなんて言えばいいのでしょう…幼子を親が手足を取ってあげているような…心の奥が温かく、そして優しく包みこまれるような…そして、すべてこの身を任せてしまいたくなるような感覚でした。 夢見心地の私を現実に引き戻したのは、魔王ジュディア・ラーヴァナの声でした。 彼女は朧さんに恐れを抱き、魔会に怒りを覚えながらも、自暴自棄にならずに撤退してくれました。 助かります。貴女をここで浄化してしまったら、渇きの杯への手掛かりは消えてしまいますから。 魔王ジュディア・ラーヴァナの痕跡を追うと、魔王たちはオーサカM○●Nに移動した事がわかりましたので、早速、私たちもシロさんに手配していただいたシャトルで移動しました。 本当は私も睨下に頼んで、シャトルを用意していただこうと思ったのですが…連絡する場所を間違ってしまったらしく、睨下のご機嫌を損ねてしまいました…ショックです。 まあ、しかし、無事にオーサカM○●Nに着く事ができました。 しかし、この街はすでに襲われ、死者が闊歩する街になっていました。 そして、ビルの上には魔王の1人、ゴッフェル・ネクロポリスが辺りを睥睨していました。 1人でいるのはとても意外です。サンダーヘッドと竜の騎士、ジュディア・ラーヴァナはどこに?そして、渇きの杯は…? しかし、そんな疑問をゆっくりと考えている暇もなく、ゴッフェル・ネクロポリス率いる死者の軍勢が襲ってきました。 しかし、私には朧さんとシロさんが着いてくれています。特に問題もなく、魔王ゴッフェル・ネクロポリスを撃退しました。 ただ、朧さんは魔王の手応えのなさに首をかしげていました。 ま、まあ、こういう時もありますよ…たぶん。 あまり悩んでいても仕方がないので、残りの魔王と竜の騎士の居場所を調べると、彼らはN◎VAに行ってしまった事がわかりました。 私たちも急がないと! すると、またシロさんがシャトルを手配してくれました。本当にありがとうございます。 なんだか…私はまったく、お役に立てていない気がします。 お詫びに竜の騎士とサンダーヘッドのそれぞれに呪を行い、力を弱めてみました。 これが少しは役に立つといいのだけれど…。 あまり悩んでいても仕方がないので、残りの魔王と竜の騎士の居場所を調べると、彼らはN◎VAに行ってしまった事がわかりました。 私たちも急がないと! すると、またシロさんがシャトルを手配してくれました。本当にありがとうございます。 なんだか…私はまったく、お役に立てていない気がします。 お詫びに竜の騎士とサンダーヘッドのそれぞれに呪を行い、力を弱めてみました。 これが少しは役に立つといいのだけれど…。 それにしても、とうとうN◎VAに移動です。 あの街には私の数少ない友人の刹那さんがいます。不謹慎な事ですが、運が良かったら会えるかなあ…。 しかし、移動してみると、そこはまた半異界化していました。 ああ…刹那さんは無事でしょうか…。 あの方は一流の退魔士ですから問題はないと思いますが…やっぱり心配です。 私の不安を確認する暇もないまま、目の前に魔王たちが現れました。 ジュディア・ラーヴァナ、サンダーヘッド、そしてその手下である竜の騎士。 彼らの目的は渇きの杯を使い、N◎VAを異界に飲み込む事。 もちろん、聖母様の名にかけて、そんな事は許せません! また、シロさんに憑衣してもらって戦闘態勢!…と、思ったら、瞬く間に朧さんの刀によって、魔王たちは浄化されていました。 私も多少、母から頂いた力でお役に立てた…かも知れませんが、そんな必要もないぐらいです。 これが…あの伊達家の力なのでしょう…。 残されたのは渇きの杯。 私が渇きの杯を手に取ろうとしたところ、突然、闇の中から干からびた手が出てきて、杯を奪おうとしました。 あれは…倒したハズのゴッフェル・ネクロポリス? 危うく奪われるところでしたが、また突然、ゴッフェル・ネクロポリスの腕が消滅していきました。 なぜ? ……ああ……もしかしたら…アルノーラ様が浄化してくれたのかもしれません。 いえ、きっとそうなのでしょう。 本当に助かりました。 おかげで杯を持ち帰ることができます。 帰還するまで時間がありそうだったので、N◎VAの街並みを見物し、刹那さんに会いたいなあ…。 なんて、不遜なことを考えていたら、畏れ多いことにクリスティー枢機卿猊下が迎えにきて下さいました。 さようなら、N◎VA。 さようなら、シロさん、朧さん。 みなさんのおかげで、苦しくも楽しいお仕事をさせていただきました。 本当にありがとうございます。 主は彼らに巡り合わせてくれただけでなく、もう一つの贈り物をしていただきました。 それは刹那さんに会ったこと。 ドゥームドモスクのいつもの図書室に彼が来ました。 元気そうで何よりです。 またの再会を約束し、別れましたが楽しいひと時を過ごすことができました。 主よ、感謝いたします。 ---- [[戻る>“悪魔”アリッサ・マルキオン]]

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