100メートル

短距離走に分類され、最も人気が高い花形競技のひとつです。競技では、力の差がはっきりとつきやすい種目でもあり、参加希望者も多いため、中学では学年別に行われます。(以前は全国大会も学年別でしたが、現在は共通種目となっています。)

一般に、前傾して急加速するスタートダッシュ、最高速度まで加速する中間疾走、失速をなるべく減らす残りのフィニッシュの3つの局面に分かれます。実は人間がもっとも力を出せる筋肉である速筋は、7~8秒しかもたないため、最初から最後まで全力で走りきることができる選手は、生理学上存在しません。最後の局面で他の選手が大きく失速するなか、失速の最も少ない選手がよく言われる「伸び」のある選手です。逆に後半の「伸び」を期待して、スタート時などに余力を残すと、加速がうまくいかず最高速度に達するの遅れ、失敗することがあります。そのため、100mの間で、自分の持つ力を効率的に使用する必要がありますが、超一流選手でも必ずしもうまくコントロールできません。瞬発力や筋力が必要で、長身には向かないとされますが、一方で天性のセンスが必要ともいわれています。実際の競技会では、メンタルな面が非常に影響しやすい面があり、強靭な精神力も必要です。

最初から最後までセパレートゾーンを走りますが、端側のレーンは走りずらく、他の競技者も見えずらくなります。そのため、大会では、上位成績者が決勝に進みやすいようにレーンが決められます。 3-6 レーンが上位グループ、それ以外のレーンが下位グループと定められおり、その中で抽選が行われて走行レーンが決まります。競技者はそれぞれのレーンを走り、他者のレーンに踏み込むと走行妨害とみなされ失格となります。追い風2.0m/sを超える場合は公式記録とはならず、追い風参考記録となります。
最終更新:2009年09月09日 12:01