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風速と記録の関係

風速の計り方は、陸上競技規則で決まっています。これに基づき、審判員の資格を持った計測者が規定の機械で計測します。この点について、深く議論している記述はほとんどないようです。

短距離では追い風により加速とトップスピードが向上し、一般に追い風1.0m/sで0.05~0.06秒の短縮が可能と言われます。そのため、追い風2.0m/sを超える場合は公式記録とはならず追い風参考記録となります。走り幅跳びも、同様です。

しかし、実際に同じ選手の記録を比較すると、そんなに単純なことではないようです。必ずしも追い風だからといっていい記録が出るとは限りません。(ただし、一般に向かい風の時は、記録は悪い傾向がより強いようです)

100メートルや100mHの場合、ゴール手前50mの地点のトラック内側(2m以内)で、スタートして一定時間の間風速の進行方向線分のみを計測し、平均します。100mはスタートから10秒間、200mの場合は先頭の選手が直線に入ってから10秒間、110mHの場合はスタートから13秒間を計ります。この間の風速の進行方向成分だけを平均するわけですね。

これには2つの問題があります。1つは、すでに走り終わった地点の風速を、しばらくしてから計ることにもなり、実態に即していません。もうひとつは、たとえ斜め後ろから強烈な横風が吹いて走行の邪魔になっていたとしても、ただの追い風と追い風としか記録されないことです。実際は、風が単純な追い風だけであることはありえません。また風が舞い、走りのバランスを崩すこともあり、追い風はかなならずしも、記録をあげることに直結しないことがあります。

予選、準決勝など何段階かの選抜がある大会では、風速は関係なくあくまでも純粋な記録だけで決められた人数だけ選抜され、上位の戦いに挑めるようになります。つまり、公認記録にならない記録であっても、対象になるということです。

理想的には、競技場内でまったくの無風状態を作りだし、記録を計測するのが、もっとも公平と思われます。近年の陸上競技場は、いろいろな工夫によって風があまり吹かないようになっています。近い将来は規則が改正され、風速0のもとで、公認競技が行われるようになる可能性もあります。