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第一話「まれびとの谷」

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導入

どこまでも続く大荒野。
草木も水も無く、想像を絶するモンスターが徘徊する死の世界。
その中にぽつんと、オアシスのようにひっそりと青葉谷はあった。

キミは数ヶ月前に「声」の導きによりこの谷に呼び寄せられた。
そして自身の出生の秘密と宿命を知った。

… ペイロアの欠片
死んだ光の神の欠片が自分の身に宿っているのだと言う。

「おーい、巫女姫様が呼んでいる。行くぞ!」

兄弟たちが呼んでいる。
どうやら安息の時は終わりらしい。

世界がキミの力を求めているのだ。

神託

「昨夜、星のお告げがありました。
 我々は北に向かわなくてはなりません。

 荒野を遥か越えた北の地で、何かが起ころうとしています。
 誰かが我々の力を必要としているのです。

 夜明けを待って出発します。
 みなさん、準備はよろしいですね?」

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