心身並行説


心身並行説(英: Psycho-Physical Parallelism)、または単に並行説とは、心と体は存在論的に別の性質としてあるが、お互いがお互いに影響を与えることは出来ないという考え。心的な現象は他の心的な現象と相互作用し、脳で起きた物理的現象は他の脳での現象と相互作用するが、心と物的なものは並行して進んでおり、お互いに影響を与え合っているように見えるのは見かけ上だけであるとする。 この考え方を取った最も有名な人物はスピノザであり、彼は心と体は同一の実体の二つの側面であると考えた。マルブランシュの機会原因論も類似の考えである。

対比される考え方として、心的なものと物的なものがお互いに影響を及ぼしあっているという相互作用二元論、そして心的なものは物的なものに完全に付随して生まれているという随伴現象説がある。

スピノザの心身並行説は、現代の心の哲学においては心的現象と物理的現象とを同じ存在の二つの側面とする「二面説(二重側面説)」として議論の対象になっている。


  • 参考文献
小林道夫『科学の世界と心の哲学』中公新書 2009年
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