相互作用二元論


相互作用二元論、または単に相互作用説といわれるものは、心身問題、特に心的因果の問題において、実体二元論を前提にして、現象的意識クオリアといった心的なものが、脳という物理的なものと相互作用すると考える立場である。

歴史上この考えを最初に主張したのは、ルネ・デカルトであり、著書Meditationsにおいて相互作用二元論の考えを明確にした。彼においては心的現象が物理現象に作用するとする根拠は極めて明快で、「自分の意思で手が動く」というようなものであった。

20世紀以後においては、物理領域の因果的閉包性が主張されているため、また心的なものと物理的な脳との相互作用のメカニズムが解き難いという問題があるため、相互作用二元論を擁護する論者は非常に少ない。しかし有名な論者としてカール・ポパー、ジョン・エックルスなどがおり、物理学的には量子脳理論が脳と心の因果作用の可能性を示唆している。

※ポパーとエックルスについては以下のサイトが詳しい。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1059.html