予定調和説


予定調和説とは、ライプニッツが主張した神学的な理論である。この宇宙にあるもの全ては「モナド」からなり、各モナドは最善の状態になるよう神によって予め定められていると考える。ライプニッツからすれば心と体というものは、あらかじめ良く調整された二つの時計のように、ぴったりと調子を合わせて進行するように、神が事前に調整してくれているのである。

ライプニッツは、この宇宙には究極的な実体であるモナドだけが存在すると考える点では一元論者であり、そのモナドには一つとして同じものが無く、それぞれパースペクティブを異にする存在であるとした点では多元論者である。彼は世界の全てはモナドに還元できると考えていたが、原子論とは異なり、モナド同士が相互に影響を及ぼすことはなく、モナドは他のモナドに影響を及ぼしているように見えるような方法で神によって作成されたと考えた。これを「予定調和 (pre-established harmony)」の原理という。ライプニッツによれば、宇宙全体はその内にある神によって最善の状態で作成された予定調和である。これを「最善説(optimism)」という。