• 暮らしのハンドブックより

住み慣れた日本を離れて外国で生活するときに大切なことは、「衣食住」にかかわるライフサポートの部分と、心の幸せにかかわるメンタルサポートの部分の両方に十分配慮して計画を立てることである。マレーシアの場合ライフサポートの面は極めて優れているので、あまり心配はないが、文化の違う異国ではあるのでメンタルサポートの面は自分でよく考えて計画を立てることが肝要である。日頃仕事で忙しい駐在員の方々はあまり問題ないが、セカンドホ-マーや駐在員家族の場合、これを怠ると、「退屈だ。寂しい。」という海外生活失敗組の典型的なパターンに自分を追い込んでしまう。

セカンドホ-マーの場合、心の幸せはセカンドライフの中で初めて授かる10万時間もの引退後の自由時間を如何に活用して前向きのライフプランを作るかにかかっている。幸いマレーシアでは安い物価のお蔭で、年金などの収入が日本に比べ約3倍の価値を持つので、チャレンジライフの軍資金には余裕がある。自分が現役時代にやりたくてもできなかったことを楽しむことができるのである。

例えば、KL日本人会の様に60近いサークル・クラブ・同好会・教室が揃っていて、機会を豊富に提供してくれる施設があれば、前向きのチャレンジのチャンスに事欠かない。趣味・スポーツ・教養やボランテイア活動など、自分の心に最大の満足を与えるように計画を立てて実行に移すべきである。

海外生活では友人を多く持つことが重要である。日本人の友人は日本人会でサークル活動などを通じていくらでも作れるし、ローカルの友達も努力次第でたくさん出来る。海外生活に失敗しないためのコツは友達作りにあると言っても良い。

大きなトラブルを未然に防ぎ、スムーズなセカンドホーム生活を送るためには、何でもいつでも気軽に相談できる相手を作るのが重要だが、クアラルンプールには世界にも珍しいボランテイア団体、「お助けマンクラブ」が存在する(「お助けマンクラブの章参照」。入会無料で何でもメンバーの経験から解決策を教えてくれる。
最終更新:2007年07月06日 02:13