• 暮らしのハンドブックより

祝祭日
以下2007年のKLの祝祭日を掲載する。全国共通の祝日と各州のみの祝日があるので居住地により祝日は異なる。また中国暦やイスラム暦など月暦に従った祝日は毎年太陽暦では変わっていくことに注意されたい。

1月1日(月)西洋暦 新年
1月20日(土)イスラム暦新年
2月1日(木)首都制定日
2月18-19(日)、(月)中国正月
2月20日(火)振替休日 
3月31日(土)モハマッド生誕祭
5月1日(火)メーデー、釈迦誕生日
5月2日(水)振替休日
6月2日(土)国王誕生記念日
8月31日(金)独立記念日 ナショナルデー
10月13-14日(土)、(日)断食明け大際 ハリラヤプアサ
10月15日(月)振替休日
11月8日(木)ヒンズー灯明祭 ディーパバリ 
11月20日(木)聖地巡礼際
12月25日(火)クリスマス


<マレーシアのお祝いとお祭り>
多民族、多宗教、多文化が共存しているのマレーシアには夫々の民族がその伝統と文化を守り、受け継いで、それらをお互いに尊重しあう特有の国民性がある。
夫々の民族が祝い、祭りとして受け継がれてきた行事の一部を紹介したい。
尚、夫々のお祝いや祭りは夫々の民族が使用している暦によりその日が特定されるので、毎年その祝日は変化する。

1.回教徒

A. ハリラヤ・ハジ(Hari Raya Haji)
回教徒に求められる五つの努めの一つである聖地メッカへの巡礼が成功裡に終わった事を祝う祭りで、国の祭日となっている。

B. ハリラヤ・プアサ(Hari Raya Puasa)
イスラム暦9月に行われる一ヶ月間の断食が終了したことを祝う祭りで、マレー人の最大の行事。通常二日間の国の祝日。
この日には回教徒は新しい衣服を纏い、沢山のご馳走を用意し友人や親戚の家を回りお祝いを述べ合う。又、オープン・ハウスと称する友人、知人、取引先などを自宅に招待しこの日を祝う習慣がある。この行事は国王、首相なども年間の定例行事として行ない、誰でも招待が無くても参加できる。若し、招待を受けたら出来るだけ参加する事が望ましい。

C. マアル・ヒジュラ(Maal Hijrah)
 イスラム暦の正月

D.マウルド・ナビ(Maulud Nabi)
   回教の創始者、預言者ムハマッド誕生日。国の祝日

2.中国系マレーシア人
中国系マレーシア人は仏教徒、キリスト教徒、道教徒などがいるが、祭りやお祝いは中国の伝統に基づいている。

A. ウェサック・デイ(Vesak Day)

  仏陀の誕生日で国の祝日

B. 中国正月(Chinese New Year)
中国系住民の最大の行事で二日間の国の祝日であるが、多くの商店や、商売は七日から十日程度休業するところが多い。正月の前夜(大晦日)には家を離れて遠くに暮らしている家族全員が集まり、年越しの夕食を食べるのが慣わしである。このため正月の数日前よりバレ・カンポンと呼ばれる帰郷が始まりクアラルンプールは人口が半分以下になるといわれている。
中国系住民もマレー系住民に倣って、オープン・ハウスを行う人が多い。


C. 十五夜、小正月(Chap Goh Meh)
中国暦の正月から15日目のお祭りで、軒先にお供えを飾り、天に祈りを捧げる日である。又、この夜に独身女性は自分の名前を書いたオレンジを川や池に投げ入れと、良縁を得られるという言い伝えに基づき、多くの若い女性がオレンジを投げる光景が見られる。

D.墓参りの日(Ching Ming Festival)
日本のお彼岸にあたり中国暦の3月に家族全員で先祖の墓を訪れ墓  地を掃除し、先祖の好きだった食べのもを供え、祈りを捧げ、家族全員で墓の前でお供えものを先祖と一緒に食べて、飲んで先祖を偲ぶ行事である。
E. お化け祭り(Hungry Ghosts Festival)
旧暦7月に地獄の門が開き、多くのお化けがこの世に舞い戻ると信じられ、このときには中国オペラが各地で上演され、お化けを慰め、商店街などには閻魔大王や他の地獄の番人を模した大きな紙人形が飾られ、食べ物が備えられる。これは一見の価値がある。

F. 月見、十五夜(Moon Cake Festival)
 旧暦8月15日、日本でもお馴染みのお月見が行われる。月餅や茹でた里芋、果物、花などを軒先に飾り満月を愛でる祭りである。


3.インド系マレーシア人
A. ディパヴァリ、光の祭り(Deepavali)
ヒンズー教の美と豊穣を司る女神ラクシュミを祝う祭りで家中を灯かりで飾ることから別名光の祭り(Festival of Lighits)とも言われている。この時期には家や商業施設の入り口をコラム(Kolm)と呼ばれる着色した米粒や粉で作ったきれいな模様を床に描き、周りを蝋燭などの光で照らした飾りつけをおこなう。 国の祝日の一つである。

B.タイプーサム(Thaipusam)
ヒンズー教徒のこの祭りはおそらく世界の奇祭の一つであろう。
余りのも危険なため本国インドでは禁止されているとのことである。
ヒンズー暦の10月に行われるこの祭りは参加するものにとっては苦行、見るものにとっては難行である。信者は身体に鉤を刺し、舌に鉄棒を通し、神輿を担ぎバツケーブの272段の石段を登りムルガン神お参りするもので、100万人の人々が集まるそうだ。セランゴール州の休日。

C.ポンゴル(Ponggol)
 基本的には収穫祭だがヒンズー暦の正月でインド系住民は一年の始ま    
りのお祭りである。

上記の外に、シーク教の正月、クリスマス、イースターなどのお祝いやお祭りがある。
最終更新:2007年07月06日 02:07