序章
それは千年前から予言されていたことだった。
千年前の人間たちは、いつかは訪れるそのときのことを聞いても、大した感情を持たなかったのだろう。
しかし、たとえどんなに長い猶予も、時がたてば必ずそのときはやってくるのだ。当たり前の話だが。
そして、ついにその時がやってきました。世界の終わりまであと一年です。
「王! 滅びの時まであと一年を切りました。例の計画は順調に進んでおられるのですか」
「うむ……その話じゃがの」
終末系ファンタジーコメディ!(何だそれは)
『僕はどうしても拭い去ることができないんだ。どんなことがあっても、自分だけはなんとかなるんじゃないか、って甘い考えをさ……』
最終更新:2006年12月12日 14:22