彼女に剣を-phase05


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  • ENISI
「ちょっと待て。それじゃ時計以外は全員男なのか!?」

大問題だ。俺が登校時に見ていた制服越しのブラは男がつけてるということになるのだ。
もし、そうならばさっきとは違ったベクトルで俺の心が崩壊してしまう。

気が気でない俺をよそに、時計は呆れて返事をした。

  • hasetti
「何わけのわからないことを言ってるのよ。やっぱりミジンコ程度の脳みそね。」

病院坂は吐き捨てるよう言った、相変わらず冷たいやつだ。

「ちょっとまってくれ・・・また分けがわからなくなってきた・・・」

「う~ん。いろいろ分からない事を一度に言われて体験してもそりゃあ混乱しちゃうわね。いいわ、坊や。私がもう一度教えてア・ゲ・ル。」

織田さんの言葉には変な意味もこめられてそうなので怖かったが俺は詳しく話を聞くことにした。

…数分後…

「はぁ・・・。なんとなくは理解はできました。ただひとつ疑問が・・・」

俺は明智光秀のあの言葉を思い出した。


-君の世界を壊しにきたんだ-


「明智もこの閉じられた世界を壊すみたいなことを言っていましたが・・・。」

俺は織田さんに問いかけた。

「そう、目的は同じ。『この閉じられた世界を壊す』という意味ではね。」

目的が同じなら明智光と協力すれば良いんじゃないか?そう思った矢先・・・

「だけど、そのための手段がねぇ。」

病院坂が続けた。

「貴方に言ってた実験がその手段なのよ。犠牲を出してまでこの世界を壊すことを私たちは望んでいない。」

明智光秀の言葉の意味はそういうことだったのか。

「私たちは犠牲を出さずにこの世界を壊す方法を探している。」

「そこで私たちは坊やの記憶に目をつけたの。この世界を壊す手がかりがあるんじゃないかって。実際、坊やが創造主ですものね。」

確かに。俺がこの世界を作ったのなら壊すこともできるという理由は考えられる。


「じゃあ俺はこれからどうすればいいんだ?」

俺は病院坂と織田さんに問いかけた。

  • issen
「まずあなたには睾丸の正しい使い方を覚えてもらうわ。
 さっきは織田さんの力で強制的にパスを繋いだけど、あなたの睾丸には何らかのブロックが施されていたの。」

「ブロック?」

「ええ、あなたの記憶を封印した誰かが施したんものでしょうね。
 あれ以上は織田さんの力でも深く潜ることができなかったわ。」

「そうなのか・・・。」

「ただ、あなたが織田さんと直接繋がればもっと記憶のカケラを集めることが出来るのだけど。」

織田さんが不気味に微笑む。

「具体的には兜合わせからのトコロテンね。」

「おい、やめろ!単語の意味はさっぱり分からないけど、凄く怖いからマジで!」

「一気に真相にたどり着く可能性が4%くらいはあったのに残念だわ・・・。」

想像以上に低い!低すぎる!!

「まあ無理矢理あなたの睾丸が爆発でもしたら大変なことになるから、その案はちょっと保留ね。」

「保留っていうのが怖いんですが!」

「ふふふ、だから代わりに坊やにはこれを渡しておくわ。」

  • shu
郁人の手のひらにそっと手渡した。
ビー玉サイズの黄色で透き通った水晶で作られたような球体。
少し熱を帯びている。

「コレって…?」

「明智の睾丸よ。」
「……?
 おい!なんてもん乗せてんだ!!!」

「黙りなさい!貴重なタマなのよ。」
時計は腕をふろうとした郁人の手首をつかみ抑止する。

「な、なんでこんなもん…。」
「これは織田さんが自分の睾丸と引き換えに奪ったものよ。」
「そうじゃなくてっ!」

「落ち着いて坊や。此処から先は賭けになるんだけど…
坊やにすべて委ねることになるわ。」
「委ねるって…?」

時計が口をはさむ。
「さっきも言ったように貴方は創造主。
貴方はこの世界で、この世界は貴方でもある。」

何言ってんだコイツ…もういい加減ついてけねーぞ。
「だからこの世界の住人の記憶でさえ貴方のもの。」
「はぁ……んで、この睾丸で何をしろと…」

「ここからは憶測なのだけど、明智の話では貴方と10年前に出会っているらしいわね。
だから明智の睾丸、いえ明智の記憶に貴方が触れることによって
10年前の記憶への足掛かりになるんじゃないかと思うの。」
「憶測って…そんな適当な。」

時計はまくし立てる。
「貴方が不甲斐ないせいでこんな手段しか残されてないのよ!」
「す、すいません…」

織田さんが手を握ってくる。
「ごめんね坊や、時計ちゃんも今の状況に焦ってるのよ。
私からもお願いするわ。」

「でも俺記憶を探るなんてしたこと……。」
「大丈夫。きっと坊やはこの世の男が持つすべての能力を備えているわ。
なにしろ原初なんだもの。」

織田さんは時計には絶対できないような優しくて温かい表情を見せてくれる。
女性だったらどんなに良かったことか……。

俺はそんな顔に応えるしかなかった。

「……わかりました。」

織田さんに睾丸の探り方を軽く聞き。
不本意ながら明智の睾丸を右手のひらにのせ、念じる。

織田さんが俺の睾丸をそうさせたように
俺の手も明智の睾丸を光包み、更に熱くなる。
「やっぱりすごいわ、坊や。こんなに早く。」

どんどん光は膨らみ、それと同時に周りの景色も変化していった。

  • ooi

「これが明智の世界か…」

思わず口走ってしまった。
あたりは木々に覆われている。森の中のようだ。

  • ho-senka

「何それ、変な事言ってないで明智を探すわよ。」
そう言われると急に気恥ずかしくなってきた。
「おのれ時計…」
辺りを見渡す、木々に囲まれた森の中。薄暗いが日がさしているところから見ると、まだ昼だろう。

「だけど妙じゃないか?」
「?何がよ」
「だって・・・」

そう何の変哲のない森の中。その変哲のなさが問題なのだ。
「坊やの記憶では10年前、世界はあんな様子だったのに、記憶が噛み合わない…ってことじゃない?」

「ああ、そのこと。」
「どういうことだよ、時計。何か知ってるのか?」

時計は当たり前だという顔をして
「言ったでしょ?私は外から来たって。貴方の見た世界は…」

突如大きな地鳴りが響き渡る。
とてつもなく大きな地震、はれるやで管理された世界では有り得ない、生まれて初めての地震体験だった。
「おお!?おおおおお、すげえ!地面が揺れてるぞ!」
「檻の中では地震なんてあり得ないものねぇ。でも坊や、これは地震じゃないわ。」

時計は山のてっぺんを指さして、言った。
「貴方の見た世界は、あの生き物の中よ。」


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