ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

DPでも書こうか その3

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akakami

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ようやく決心が付いたのは10時を回ったときだった。
さっさと荷物をバッグにしまっていく。
すぐに目の前に在った荷物はバッグの中に入った。
僕は此処を出る前にドラえもんの部屋へと入った。

そこにはまだ昨日の冷めたハンバーグがあった。
………流石にもう食べれないだろう。
僕はハンバーグを捨てた。何故か涙が出た。
僕は友情を捨てたのか……。
置手紙だけはバッグに入れておいた。
またドラえもんに会えると願って―――

ジム戦を終え、僕は次の町へと向かおうとした。
「あら、久しぶりねのび太さん」
「……しずかちゃん」
いつもならハイテンションになる状況。
だけど今は世界が暗く見えた。
「元気無いわね……まぁ経験値稼ぎとして戦うわね」
「!?」
僕はその言葉で目が覚めた。
僕が……経験値?



「何を言っているんだい?」
「何って貴方を経験値稼ぎにするだけよ、さぁ勝負よ」
………本当に変わってしまったのか……今までのしずかちゃんじゃ無かった。
「頑張って!エンペルト!」
しずかちゃんのボールからエンペルトが繰り出される。
僕は仕方なくコダックを出した。

「あら?まだそんなマヌケなポケモンを使ってたの?笑えるわね……」
「何だと……?僕のコダックを馬鹿にしているのか?
コダックとは今まで一緒だった!戦う時も!食事の時も!僕が疲れて歩け無くなった時も!」
僕は怒りが爆発した。
コダックを馬鹿にするなんて許せなかった。
……ドラえもんと別れたあの夜もずっと励ましてくれていた。
そんなコダックを……馬鹿にするなんて!

「コダック!ねんりきだ!」
「エンペルト!……軽く遊んであげなさい」
ねんりきはエスパータイプの技。エンペルトの鋼タイプには効果があまり無かった。
もちろんそんなことは知っていた。
でも今はそんなことを気にしてない。もう怒りしか感じなかった。
少し前までは親友だったしずかちゃんを相手に……



エンペルトに痛ぶられたコダックはなす術も無く倒れてしまった。
ここで僕は我に戻った。
(僕の手持ちじゃ相性が悪すぎるけど……行くしかない!)
「行け!ズガイドス!」
「貴方本当に馬鹿ね?今度はズガイドスだって!」
嘲笑するしずかを他所に僕は命令を出した。
「とっしん!」
ズガイドスはエンペルト目掛けてぶつかって行った。
しかし簡単に弾き飛ばされてしまう。
「ズガイドス!」
もうズガイドスの戦う力は僅かしか無かった。

「ズガイドス……頑張ってくれ!」
僕の声が届いたのか、ズガイドスは咆哮する。
「何この声……嫌な予感がするわ…エンペルト!トドメをさしなさい!」
エンペルトが鋼の翼をズガイドス目掛けて振り落とした。
しかしその攻撃は止められる……進化したズガイドスつまりラムパルドに。

「ズガイドスが進化した……!」
僕は感激した。
あの日雨で寂しそうに僕を見ていた眼とは違う……逞しい紅い眼だった。
「そんな……戦闘中に進化するなんて……でも体力は少ししかないはずよ!
 エンペルト!もう一度攻撃よ!」
「二度も同じ手には掛からないよ!ラムパルド!左に避けてがむしゃらだ!」
HPの少なかったラムパルドのがむしゃらは半端無い威力だった。
エンペルトは後一撃まで削られる。



「よし!ラムパルド!とっしんでトドメだ!」
「エンペルト……!しおみず!」
激突音がなり、辺りはその音しか聞こえなくなる。
砂煙が晴れるとそこには2体同時に倒れていた。
「引き分けか……戻れ、ラムパルド」
僕は瀕死になったラムパルドをボールに戻した。
(ホント……こいつには助けれてばかりだな)
僕が後ろを向いて去ろうとした瞬間だった。

「私のエンペルト……糞…!まだ勝負は着いてないわ」
「何?引き分けで終わりじゃ……」
「次はチリーン!絶対にアイツをぶちのめして!」
しずかちゃんの口調はもういつものじゃ無かった。
もう……勝利にしか目がいってない。
「な…、こっちはポニータだ!応戦しろ!」

「ポニータ!すぐに決着を着ける!とっしん!」
サイコウェーブよ!チリーン!」
今度も引き分けだ……僕の手持ちは後一匹しか居ない。
「ちっ……また負けたか、今度は……ハピナス!」
しずかちゃんはハピナスだ。
僕のエイパムじゃ……勝負は見えていた。



「ありがとうね。のび太さん、いい経験値だったわ」
しずかちゃんんはそう吐くと去っていった。
僕は急いでポケモンセンターに向かっていた。
一刻も早く回復させたいがために。
ポケモンを回復させている間、僕はあのソファーに座って考えていた。
(もう……皆が皆じゃ無くなってる)
(スネオも……出来杉も……しずかちゃんも!)
ジャイアンはこの世界に来てからまだ会ってないので知らなかった。
ドラえもんは……この世界でも一番優しかったなぁ―――

のび太さ~ん、もう終わってますよ?」
ジョーイさんの声が不意に聞こえ、僕は立ち上がった。
ポケモンを受け取り僕は次の町へと向かう。
しかし途中でリンチを受けてしまうのはそれから30分後のこと……



みんなのてもち(もう書かないわ、ここの略の部分)
のび太   コダックLv31 ラムパルドLv30 エイパムLv30 ポニータLv30
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   エンペルトLv40 チリーンLv38 ハピナスLv36
出来杉   不明
ドラえもん 不明



ふらふらと歩き続ける僕。
夏の日差しが容赦なく僕を攻撃する。
流石に朝食に続いて昼食も取らなかったのが不味かったのか……
今にも倒れそうな感じだ……も、もう限界……
僕の倒れた先は物凄く運の悪いところだった。
――――地元でも有名な高校生のグループだった。

数分ほどたってボコボコにされた僕は地に横たわっていた。
(……僕ってホントついてないよな……)
僅かに残る意識でそんなことを考えていた。
そして僕の意識はそこから飛ぶ。

気が付くと僕は地面ではなく、豪華なベッドに横たわっていた。
「あれ……?此処は?」
「おや、気が付きましたか」
僕の視界の外から声が聞こえた。
……優しそうなお爺さんの声だ。
「此処はポケモン屋敷、ウラヤマ様の屋敷で御座います」
「……はぁ……そうなんですか」



どうやら僕はリンチを受けた後、この屋敷の執事に拾われたそうだ。
この1~2週間はウラヤマとか言う人が別荘に出掛けてるみたいで、
屋敷には執事と数人のメイドしかいないい。
……医者に見てもらったところ全治1週間だそうだ。
しかし怪我が治るのを待ってちゃ皆とかなりの間が開いてしまう……
そんな事を考えながら、ベッドの上で1日は終わりを告げた。

2日目の朝、僕は執事からモンスターボールを貰った。
僕が倒れていた周りに落ちていたそうだ。
「……ん?これ……コダックのだろ、ラムパルドのだろ、エイパムのだろ、
 ポニ……!」
良く数えてみると、僕のボールは3つしか無かった。
ポニータのが無い………僕はショックを受けた。
執事にもう一度確認してみた所、周りには本当に3つしか無かったそうだ。
もう一度ポニータに会いたいなぁ………もう一度ポニータと一緒に……



3日目、朝食を取った後屋敷の中が急に騒がしくなった。
(…?どうしたんだろう?)
僕は中々上手く動かない体を無理やり動かし、騒がしい方へと向かった。
何故か手にはモンスターボールが握り締められていた。
これから起こる事を予知でもしたのか……今思うと不思議だった。

玄関の辺りに着くともうそこは屋敷の中じゃない……戦場だ。
ポケモンが暴れ回り、屋敷内を壊していく。
「!何なんだこの有様は……」
僕が声を出すと騒ぎの中心に居た人物達は僕に向かって喋り始めた。
「我々はギンガ団、ウラヤマ氏の所有する金を奪いに来た!」
…………ギンガ団?まさか……ロストタワーで聞いたあの……

僕の手は勝手に動いた。今までの僕だったらこの状況では逃げ出しただろう。
だが今は昔の僕じゃない、弱虫ののび太じゃない。
ドラえもんの居なくなったあの日に誓ったことだった。
「行け!ラムパルド!」



僕とギンガ団と名乗る変な格好の奴らと交戦状態になった。
こっちのポケモンは3匹。相手は70……いや、100匹以上はいた。
「コダックは左のズバットにねんりき、ラムパルドは右側にズバット達を蹴散らせ!エイパムは後ろだ!」
僕が戦った中でも一番の奮闘だった。
何しろ……相手が「ギンガ団」だからだ。

戦いは僕の方が優勢に見えた……しかしそれは最初だけである。
今は完全に押され気味だ。コダック達も僕の周りに追い詰められていた。
「糞……どうすれば……!」
僕が舌打ちをした時だった。急にコダックの体が光り始めた。
―――進化だ!

僕のコダック……いや、ゴルダックは予想以上の強さを発揮した。
ゴルダックを先頭にラムパルド、エイパムも相手を次々に倒していく。
しかしそれもまたすぐに終わってしまう。
むしろさっきより押されている……幹部の登場のためだ。



ギンガ団幹部と名乗る女は僕のポケモン達をじわりじわりと押していく。
(やばい……このままじゃ負ける!)
僕達は遂に壁に追い詰められた。
もう……終わりだ。
「スカタンク!かえんほうしゃ!」
幹部の命令で強力な炎が僕達目掛けて放たれた。
僕の脳裏に微かに浮かんだ。
(し……死ぬ!)
この世界で死ぬとは思わなかった。
僕は手で頭を押さえ、しゃがみこんだ。
一つだけ思った事がある。……ドラえもん、ごめんね。

「イワーク!炎を受け止めろ!」
……僕が目を開けると目の前には巨体で炎を受け止めているイワークだった。
(だ…誰だ?)
「のび太!大丈夫か!?」
僕のもとへと走り寄ってきたのは……ジャイアンだった。

「ジャ……ジャイアン!どうして此処に!?」
「……心の友は放っておけないからな」
ジャイアンがもの凄く格好良く見えた。
「ジャイアン!」
ギンガ団との戦闘にジャイアンが加わってくれた。
これなら……勝てるかもしれない!



みんなのてもち

のび太   ゴルダックLv33 ラムパルドLv32 エイパムLv31 ポニータ(行方不明)
ジャイアン ハヤシガメLv32 ドンカラスLv32 イワークLv31
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん 不明



ジャイアンが戦いに参加してくれたお陰でこっちも押し返せるようになった。
大量のポケモンを次々と倒していく。
最後には屋敷の中に1匹もポケモンが居なくなった。
「お…覚えてろよ!」
良く聞く台詞を吐き、ギンガ団は撤退した。

――僕は壊れた屋敷をどうしようか考えていた。
此処の執事さんにもお世話になったし……
そんな事を考えているとジャイアンが話しかけてきた。
「のび太、お前中々やるな……一緒に行かないか?」
仲間を失った僕には心強い味方だ。
僕は頷いた。
「ジャイアンこそ……僕も付いて行くよ」
「なら決まりだな、早速出発だ」
僕達は半壊しているポケモン屋敷を出て行った。

また雨だ……
この間も雨といいここ数日は雨が多い。
今もジャイアンと一緒に雨の降り続く道をひたすら歩いていた。
「ジャイアン、次のジムは何所だっけ?」
「えーと……確かノモセだ、水タイプのジムらしいな」
「水タイプ?」
僕の手持ちは良く見ると水タイプに強いポケモンがいない。
新しいポケモンをゲットすることになるだろうな……



いつの間にか僕達は大きな水溜りの前に居た。
「此処を抜けたらノモセシティだ、頑張るぞのび太」
「うん……」
水溜りと言うよりもう沼に近かった。
流石に抵抗があるが、此処を抜けるとノモセと聞き思い切って水溜りに飛び込んだ。

ポケモンセンターに着く頃は濡れている場所が無いほど濡れていた。
「ジャイアン……僕はお風呂に行ってくるね」
「俺もだ」
(…え…)
とりあえず体を暖めた後、僕達はジムに行くことにした。

「ジャイアン、実は僕の手持ちじゃ負けそうなんだ……」
「確かにお前の手持ちじゃ即死だな」
ちょっと酷い。
「だから僕はサファリパークに寄ってから行くよ」
「俺もだ」
(…え…)



「500円になりまーす」
僕達は500円(僕のお小遣いと同じ値段だ)を払い、サファリパークに入った。
中は広大な湿原だ……ここなら良いポケモンが手に入るかもしれない。
僕はサファリボールを握り締め、またまた水溜りに飛び込んだ。

「のび太、そろそろ帰るぞ」
かれこれ20分はかかっている。
僕はまだポケモンにすら会ってなかった。
「待ってよ…後10分待ってくれ!」
僕は今までに無いほど集中していた。

「あ!野生の……何だあれ」
僕がようやく見つけたポケモンは緑色で空中に浮いているポケモンだった。
「…仕方ないな……捕まってくれ!」
ボールは上手くポケモンに当たり、地面に落ちた。
しかも一発で捕まえてしまった。
「やったー!」
僕は喜びのあまり、沼に顔から飛び込んでしまった。
もう一度ポケモンセンターに寄ったのは言うまでも無い。

「此処がジムだよね?」
「あぁ……俺が先に行くぜ」
「いってらっしゃーい」
30分ほどするとジャイアンは帰ってきた。
ドダイドスのはっぱカッターで楽勝だったそうだ。
僕は新しいポケモンのタイプが草とあって、自信満々でジムの中に入った。



みんなのてもち
のび太   ゴルダックLv33 ラムパルドLv32 エイパムLv31 マスキッパLv27
ジャイアン ドダイドスLv34 ドンカラスLv32 イワークLv32
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん 不明



ジムの中は水だらけだ……泳げない僕に宣戦布告か
入り口の辺りをぐるぐる回っていると1人のハイテンションな男が話しかけてきた。
「お!迷ってるね?迷っちゃってるね!?」
正直こういうキャラは苦手だ……
「迷ってますけど…」
「そうかそうか……教えてあげてもいいけどなーどうしようかなー」
僕は軽くパンチを入れた。

「乱暴な子供は好きじゃないけど…教えてあげるよ」
「はぁ……」
少しウンザリだ。
「このジムは泳いで渡るんじゃなくて、水の高さを変えて移動するんだ」
(何その水の神殿は……僕がダークリンク戦から進んでないの知っててのことか?)
「難しそうですね……」
「そういえばさっきの少年は無理やり泳いでいたぞ!」
ジャイアンは泳げるけど僕は泳げない。
仕方なく謎解きを頑張った。

「ここのボタンを押すと…駄目だー」
かれこれ30分はかかっている。
何とか1つ目は渡れたものの、その次に悩んでいた。
「あーもーそうすればいいんだ!?」
イライラしていた時に僕はあることに気がついた。
「ゴルダック使えばいいじゃん!」



タイプも有利なため、マスキッパ1匹でジム戦は終わった。
「ムフフ……僕って頭がいいのかな?」
いや、ただ弱点着いただけだから……今思うとこの頃の僕は馬鹿だった。
僕は4つ目のバッジをケースに入れ、ジムを後にした。
「あれ?ジャイアンがいない……ポケモンセンターかな」
「石に1時間近く立てば人は待たなくなるだろう。
多分ジャイアンは5分と待っていられないだろうな……
僕は急ぎ足でポケモンセンターに向かった。

「ジャイアン、ジム戦終わったよ!」
ソファーで寝ているジャイアン(凄く迷惑だ)をたたき起こした。
ちょうどその時だった。
「此処は我々ギンガ団が制圧した!」
「!?」
「糞!またあいつらか!俺が叩きのめしてやる!」
ジャイアンは寝起きにも関わらず、モンスターボールを手に取り、勝負を仕掛けようとした。
「待ってジャイアン!此処は人が多すぎるよ!道路に出よう!」
「…そうだな……おい!ギンガ団とやら!こっちに来い!」
ジャイアンは壊れた窓ガラスから叫んだ。

「我々の目的はあのガキ共を捕まえることだ!殺すなよ!」
隊長と思われる奴が下っ端に命令した。
僕達は町を出て、人気の無い砂浜まで来ていた。
「ここまで来れば……行け!ドダイドス!」
「こっちはラム……!」
僕がポケモンを出そうとしたとき、思い切り殴られた。

……あっちは本気らしい。



大人数十名に僕達は力ずくで地面に押さえられた。
流石のジャイアンも抵抗は出来ない……ここまでの様だ。
「この2匹か?邪魔をしてきたのは?」
「何だと!俺達は動物じゃ…!」
ジャイアンの言葉はギンガ団によって止められた。
顔面に蹴りを受け、鼻から血が出ていた。

「こいつらを連れて行け!」
隊長らしき人物が下っ端達に命令する。
「待て!この眼鏡を掛けた奴は関係ない!俺がやったんだ!」
ジャイアンは僕に手錠を付けようとしている下っ端に向かって叫んだ。

……ここまでの事を整理すると、どうやらポケモン屋敷の一件の事らしい。
多分ボスに命令されて僕達を捕まえに来たんだろう……

「ん?…情報によると2人組みだったようだが……」
「だからこいつは関係無いって言ってるだろ!」
ジャイアンが僕を必死に庇う。
僕は今の状況にどうしたらいいか分からなかった。
本当に…馬鹿だ僕は――――



「情報にミスはつき物だからな…よし!このガキだけ連れてくぞ!」
ギンガ団達はジャイアンを担いで、消えていった。
最後に何か聞こえた。ジャイアンの声だ。
「俺の事は気にするな!早く行け!」
……僕は言われたとおりポケモンセンターに戻った。

僕は部屋に篭った。
考え事をしていた。
(ジャイアンが連れて行かれた……)
(これは僕のせいだよな……馬鹿だよな僕って)
(それにドラえもんにも………)
(全部……僕が生きているから……!)

僕は近くに在ったナイフを取り出した。
冒険初日に、
「色々あると思うから」
とドラえもんに渡されたナイフだった。

床に紅い液体が広がる。
白いカーペットに紅い……紅い紅い……僕の血が…………



みんなのてもち

のび太   ゴルダックLv33 ラムパルドLv33 エイパムLv32 マスキッパLv29
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん 不明



ナイフは手のひらを掠った。
血は大して出ていない。
……震える手を押さえつけ、今度こそ手首を狙った。
その時だった。

「止めておいた方がいい……君、痛いの好きじゃないだろ?」
「出来杉……!」
僕の後ろには出来杉が立っていた。
「何故此処に…?」
「いや……君に興味があってね……」
気になる言葉だ。
僕は問い詰める事にした。
「何のことだ?」
「おや?死ぬ前にそんなことを聞いてどうするんだい?」
出来杉は両手を横に振り「分からない」というポーズを取る。
「そんなの僕の勝手だろ!」
何故か叫んでしまった。



「そうだね……とりあえず言っておくよ……
 まさか君が此処まで順調に来るとは思わなかった
 ジム戦を次々に終わらせ……遂には此処まで来た
 さらにもっと驚いたのはしずかちゃんとの対戦だ」
出来杉は長々と喋り始める。
僕は聞き入っていた。
「しずかちゃんとあんなに対等に戦えるなんて思っても無かったよ
 もう少し上手な戦い方をしていれば確実に勝てていたしね……
 次にギンガ団との対戦だ
 奴らはああ見えて中々の実力者集団だ
 君と…ジャイアンで勝てたのが不思議だ

 つまり………君は僕を越す存在にもなり得る」
所々意味が分からなかったが1つだけ分かった。
僕が……出来杉を越す……。

今は死ぬことなんて考えてなかった。
ただ出来杉の話に聞き入っていたのだ。
「そして最後に言うことがある……
 君は今のままじゃ弱すぎる」
「?……今まで言ってきた事と違わないか?」
少し疑問に思ったがすぐに出来杉の話し声にかき消される。



「ドラえもんと別れる一部始終を見せてもらったよ
 あれは完全に君が弱いから起きたことだ
 さらにジャイアンとの事件、これも君が弱いからだ
 君が『強かった』らスネオにもギンガ団にも勝てたはずだ

 君自身が強くならなきゃいけないんだ」
ここまで来て1つだけ、1つだけ思った。
出来杉は…何故僕にこんなことを言うのか?
「まぁ……死ぬか強くなってギンガ団からジャイアンを取り戻すか
 どっちかにすることだね」
出来杉はそう吐くと僕の部屋から出て行った。

ポケモンセンターで手を消毒し、絆創膏を張っておいた。
1~2日も経てば直るだろう……そう言われた。
今僕に残された道は1つになった。
『強く』なってギンガ団を潰し、ジャイアンを取り戻すこと……
しかし今の僕は弱い。
あのギンガ団相手に簡単に勝てるはずが無い。
僕はひたすら修行を続けていた。



【ジャイアンサイド】
俺は2日ほど牢に入れられた後、外に出された。
下っ端が言うには、
「ボスと対面する」
らしい。
俺は無理矢理歩かされた。

俺を先導していた下っ端達が急に止まった。
「着いたぞ……顔を上げろ」
今度も無理矢理顔を上げられた。
前には40~50代の男が立っていた。
老けているように見えるだけなのか……良く見ると30代前半だ。

「こいつが…我々ギンガ団の邪魔をしたガキか……ふん、醜い顔だな」
「んだと!…ぐっ」
俺はまたも無理矢理押さえつけられる。
まったく…歯が立たない。
「お前……良く見ると…『トレーナー』の顔をしている…使えるかもな」
「……?」
一瞬意味が分からなかった。
しかしそれはすぐに解ける…つまり俺がギンガ団の一員になるってことだ。



「聞いたことあるか?」
急に喋りだした男。
何所と無く嬉しそうだ。
「最近5人の子供達がジムリーダーを次々に撃破している……こんな事は歴史上初めてだ」
(5人……?)
「更にはその内全員が我々ギンガ団の邪魔をしている!」
男は傍にあったデスクを叩いた。
(スネオ達も……)

「そう……もう1つ聞いておくか……?」
「…?」
また喋り始めた。
しかし内容はさっきのより難しかった。
「君は『ポケットモンスター ダイヤモンド パール』をやったことがあるだろう」
「……は?」
意味が分からない。
こいつらは「ドラえもんの道具の世界の中の住人」だ。
現実世界の事を知っているはずが無い……。



「君…まさかギンガ団に連れ去られるなんてイベント聞いたことがないだろう」
「あぁ……」
「何故君が此処にいるか…それはこの世界が狂い始めてるからだ」
狂い……?
まさか!此処は道具の世界のはず!
まぁドラえもんの道具には故障が多いから……
「我々はいわゆるバグだ…もうゲームの世界通りには進まないだろう
 そう…ギンガ団は遂に…!世界を征服することが可能となるのだ!」
男は高笑いを始めた。
この事を知らせないとまずい……。
早くこの世界から脱出しないと……きっと大変なことになるだろう。

「最後にもう1つ……君達は…この世界に来てから何かおかしいと感じたことがあるだろう
 例えば……性格が急に凶暴になったり…穏やかになったり…
 それらは全て……この世界が狂いだした証拠だ……」
俺はこの言葉で気づいた。

今までの俺は俺じゃなかった。
ポケモン屋敷でのび太は助けるともしてもそれから
のび太と一緒に行動する……?
ありえない……絶対にありえない!



「何か気が付くことがあるようだな……
 まぁ今はギンガ団のために働いてもらうよ」
男が指を鳴らすと奥の部屋から大きな機械が出てきた。
「最新の洗脳マシーンだ……さぁ、君もギンガ団の一員だね」
俺は成す術も無く、ヘルメットの様なものを被せられた。
そこから俺の記憶は無い……………

決心してから2日経った。
僕は2日間、ずっと修行を続けていた。
『強く』なるために。
お陰でポケモンのレベルはもちろん、体力も精神も大分鍛えられた気がする。
僕は遂に次の町へと向かった。

長い長いスタートを終え、英雄は遂に走り出す――

みんなのてもち
のび太   ゴルダックLv35 ラムパルドLv34 エテボースLv34 マスキッパLv32
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん 不明



「はぁ……はぁ……」
僕は前を目指した。
しかし前が見当たらない。
その理由は周りが霧に囲まれているからだ。
これじゃあ前も後ろも分からなくなってくる………。
しかし僕はひたすら「前」へと向かった。
こんなことになったのは数時間前のことである。

僕は道端に落ちていた『秘伝の薬』なるものを拾った。
更に、近くにはお守りの様なものも見つけた。
「何だこれ……まぁ拾っておこう」
この2つを拾ったからこそ目的地を変えなければいけない事になる。

僕は拾ったものをソファーの上で眺めながら横になっていた。
ここはホテル。このホテルのロビーで寛いでるのである。
「…お…のび太じゃん!」
「?……君…良く僕の前に姿を現せるな……」
僕の横に立っていたのはスネオだった。
僕はソファーから立ち上がり、モンスターボールを向けた。
「勝負だ」



ボールをつき付けられたスネオは何もしようとしない。
「まぁ…落ち着けよのび太」
「落ち着いてられるか!早く勝負だ!」
この頃怒鳴る機会が多い。
勝負しなかったらお前が持ってる物について喋ってやってもいいけど?」
……僕は『ポケットモンスター ダイヤモンド パール』を遊んだことが無い。
当然だが僕のお小遣いじゃDSもソフトも買えない訳だ。
つまりこのゲームは僕の初プレイとなる。
……という事は僕は今持っている物の価値を知らない。
僕は仕方なくボールを下ろした。

「……ちゃんと聞いておけよ」
スネオは短く言うと同時に喋りだした。
「その『秘伝の薬』と『お守り』…何所で見つけた?…いや、貰ったか?」
「いや…これは拾ったものだけど……」
僕が言った事はおかしかったらしい。
スネオは少し笑っていた。
「ありえねーよwww…あぁ……話を続けるぞ」
スネオの変わり様は何か凄かった。



「『秘伝の薬』と『お守り』は本来シンオウ地方チャンピオンであるシロナから貰うはずだ…
 いや、この事は置いておこう…
 お前がそれを持っている以上イベントを起こさなきゃいけない
 今からカンナギタウンへ向かうんだ
 そこに答えがあるだろ…あ、秘伝の薬は道中使うからな」
スネオの言葉の後僕は走り出した。
これ以上皆と差をつけられたら確実に負ける。
それにその間にジャイアンの身に何が起こってるのか……
僕はタウンマップを開き、カンナギタウンへと向かった。

――――で、今に至るわけだ。
途中、頭を抱えているコダック達に『秘伝の薬』をあげてみたらコダック達は静かに森に帰っていった。
僕はお守りを握り締め、いつの間にか走り出していた。

霧が晴れてきた。
多分カンナギが近い証拠だろう……
しばらくすると前方には町とも言えぬ村の様なものが在った。
もちろんポケモンセンターが在る…寄っていくことにした。



ポケモン達の回復を終えた後、僕は近くの人達から聞き長老の家へ向かった。
僕の手の中のお守りを渡すそうだ。
ガチャ…とドアを開けた。
「こんにちは……長老さんは居ますか?」
奥の方から人が出てきた。
小さい女の子だ。
「おばあちゃんならほこらへいったよ!」
「ほこら?」
「うん!真ん中ら辺にあるの!」
僕は「真ん中ら辺にあるほこら」とやらを目指した。
まったく……この世界のイベントは長い。

祠の中は薄暗く、ロストタワーの中の様だった。
奥から声が聞こえる。
「ここが祠か…何も無いな……引き上げるぞ!」
「あぁ……」
足音は僕の方へ向かってくる。
僕は自然と手にモンスターボールを握っていた。

みんなのてもち
のび太   ゴルダックLv36 ラムパルドLv35 エテボースLv34 マスキッパLv34
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん 不明



奥から出てきたのは2人組のギンガ団だった。
「…何だお前……邪魔だ、退け」
「……待て相棒…こいつどっかで…!そうだ!あの時のガキだ!
 ポケモン屋敷の時に邪魔しやがった奴だ!」
ギンガ団の1人が急に喚きだした。
「ジャイアンは……ジャイアンは何所だ?」
怒鳴る下っ端を無視して僕は聞いた。
「ジャイアン?……まさか隊長のことか?」

その言葉の後奥からまた人が来た。
なんとその人物は……
「ジャイアン!何で此処に!?」
僕はジャイアンに駆け寄った。
しかしその反応はあまりにも冷たかった。
「…邪魔だ退け……」
「何言ってんだ…?」
ジャイアンの言ったことの意味が一瞬分からなかった。
「退けって言ってるんだ………退かないか…お前ら、殺れ」
ジャイアンの命令と共に下っ端2人が僕に襲い掛かってきた。

「糞…、まずはお前らを倒す!行け!ゴルダック!」
モンスターボールから僕のポケモンが現れる。
「こっちはゴルバットとドーミラーだ!」
ギンガ団の下っ端達は2体のポケモンを出してくる。
……もちろん僕の方が不利だった。
完全に押されてる……。



「君……馬鹿だね…これはダブルバトルだよ?…行け!ロゼリア!」
後ろから僕に声を掛けた奴はポケモンを繰り出してきた。
「…!出来杉!」
ロゼリアを出した者は出来杉だった。
何故こんな所にいるのか…?
今はそんなことを考えている暇は無い……目の前の敵に集中した。

「ドーミラー!さいみんじゅつでゴルダックを止めろ!」
ドーミラーの目から怪しい光線の様なものがゴルダックに当たりそうになった。
「ロゼリア、しびれごな」
急にドーミラーの攻撃が止まった。
出来杉のロゼリアがしびれごなを使ったからだ。
「ゴルダック!みずのはどうでトドメだ!」
ドーミラーは勢い良く後ろに倒れこむ。
そのまま起き上がることは無かった…戦闘不能だ。

「余所見してると死ぬぜ……ゴルバット!エアカッター!」
ゴルバットの攻撃はロゼリア目掛けて飛んでいった。
運悪く急所に当たってしまったロゼリアは一撃で倒れてしまった。
「……次はルカリオ、お前だ!」
2つ目のボールからはルカリオが繰り出される。
「出来杉!お前の出番は無いよ……ゴルダック!ねんりきでトドメだ!」
「遅いんだよ君の攻撃は……ルカリオ!あくのはどう!」
後から出したはずのルカリオは僕のゴルダックのスピードを遥かに超していた。
もちろんゴルバットは一撃で沈んでしまう。



「……ジャイアン!」
下っ端が負けたことによって僕はジャイアンの下に近づけた。
「……邪魔なんだよ……どいつもこいつも!」
ジャイアンは僕の顔を思い切り殴った。
僕は2m程吹っ飛ばされる。
「ぐぅ……どうしたんだよ…ジャイアン?」
辛うじて立ち上がった僕はジャイアンに聞いた。
その答えは思いもしなかった言葉だった。
「俺はギンガ団に入ったんだ…お前らとはもう関係ない」

ジャイアンがその言葉を吐いた後、祠を走り去った。
中に残っているのは出来杉と僕だけだ。
「…出来杉……さっきはありがとう」
僕は出来杉の方を向いてお辞儀した。
まだ殴られた頬はジンジンと痛む。
「……君、僕が手助けをしたと思っているのかい?」
「は?」
出来杉の言葉には意味が分からなかった。
僕を助けてくれたんじゃ無かったのか?

「僕は気まぐれで君に加勢しただけだ…勘違いしないでくれ……
 それと……少し眠ってもらおうか」
出来杉は皮肉に僕に言った後、ルカリオを繰り出した。
「ボーンラッシュ」
ポケモンの技を受けて普通でいられるはずがない。
僕は口から込上げるものを感じた後、地面に転がった。
「……ふん……やっぱり邪魔なだけかな…」
出来杉の最後の言葉は良く聞こえなかった……。



みんなのてもち
のび太   ゴルダックLv36 ラムパルドLv35 エテボースLv35 マスキッパLv34
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   ルカリオLv36 ぺリッパーLv33 スコルピLv34 ロゼリアLv35
ドラえもん 不明



「う……」
目を開けると在るのは天井だった。
「気がついたかい?」
僕の横に座っていたのは青色の髪をしたおじさんだった。
(……確か僕は出来杉に…?)
「キミが倒れてたときはびっくりしたよ」
どうやら僕を助けてくれた人はこの人らしい。

この人の名前はアカギと言うらしい。
偶然通りかかったところで僕を見つけたらしい。
幸い僕の怪我は大したことじゃ無いそうだ。
2日もすれば僕は完全に回復していた。
その間アカギさんは僕に「夢」を話してくれた。

「私の夢はね……
 くだらない争いを無くし理想の世界を創ろうと思うんだ」
昨日アカギさんが僕に嬉しそうに話してくれたことだ。
……まったく、凄い人だ…僕だってこんなこと考えたこと無い。
その後アカギさんは僕にこう言った。
「何か伝説に纏わる力があったら教えて欲しい……
 それが新しい世界を創るのに必要だからね」



僕はアカギさんと別れ、ジムに向かっていた。
「次はゴーストタイプか……」
僕の手持ちにゴーストタイプに強いポケモンは居ない。
しかし何だか勝てる気がした。

途中、僕達は休むことにした。
(ふぅ~…いつも思うんだけどゲームとは距離が違うんだよなぁ~)
確かにのび太はもう2kmは歩いている。
それでもまだズイタウンに着かないほどだ。
その時ボールから勝手にポケモン達が出てきた。
「……あぁ…お昼時かぁ」

僕はバッグの中からこの間買ったばかりでCMにも出ているブランド品
『ポケモンヌードル』を取り出した。
この『ポケモンヌードル』はポケモンも食べられるカップラーメンらしい。
お湯を沸かして注ごうと思ったときにエテボースがバッグの中から何かを取り出した。
こいつはよく勝手に木の実等を取り出して食べてるのだ。
僕はエテボースの『ポケモンヌードル』に水を入れてやった。



ジムの前に着き、僕は自動ドアを抜けリフトに乗った。
「何々?………………3+7+5?
 ……僕を殺す気なのか?」
僕は計算…いや、勉強が物凄く苦手だ。
繰り上がりのある足し算何て難しすぎて分からない。
僕は適当に「14」と書かれたドアを開けた。
「うわーっ!お前足し算もできないのか!?」
ドアを開けるとトレーナーが僕に突っ掛かってきた。
「……僕をバカにしたなー!
 足し算は確かに出来ないけどムカつくんだよぁ!
 行け!ゴルダック!」
その後、全ての問題を適当に(1回だけ正解だった)ドアを開けて進んだ。
気がつくと広い部屋に出た……ジムリーダーの部屋だ。

「新しいチャレンジャー?」
僕に話しかけてきた人がジムリーダーだろう。
にしても派手な姿だ。
「はぁ……」
「アタシ退屈でした……でも久しぶりに骨のありそーなトレーナー来ました
 アタシ勝って見せます、それがジムリーダー!」
(……テンション高いなぁ)



「行け!ラムパルド!」
「こっちはフワライドでーす!」
相手はフワライドだ……
どんな戦術を使ってくるか分からない…僕はフワライドが攻撃してくるのを待った。
「あやしいかぜ!」
フワライドの攻撃は見たことも無い技だった。
紫色の強風がラムパルドを襲う。
「ラムパルド!げんしのちからだ!」
げんしのちからは岩タイプ…フワライドには効果抜群だった。

「おーう…中々やりまーすね……このままだと負けてしまいまーす
 だから………だいばくはつ!」
強烈な爆発音が部屋の中に響く。
「ラムパルド!大丈夫か!?」
もちろん大丈夫じゃない、ラムパルドは瀕死状態だった。
しかし此方だけがやられたわけじゃない。相手のフワライドも瀕死だ。
「2体目でーす……行け!ムウマージ!」
「…頼むぞ!ゴルダック!」

エースゴルダックは何と一撃で倒れてしまった。
マジカルリーフのお陰だ。
「次のポケモンは何でーすか?」
「糞……今度はマスキッパ!お前だ!」
今度のマスキッパは中々の戦いをしてくれたが最後には倒されてしまった。



「……最後に残ったのはお前だ!行け!エテボース!」
最後のモンスターボールからはエテボースが繰り出される。
「最後のポケモンですか?……それでもアタシの勝ちです!」
(確かにエテボースの覚えている技はノーマルタイプのが多い……どうすれば…!)
「トドメです!サイコキネシス!」
僕が考えている内に次の攻撃だ……。
(……!そうだ!確かエテボースは……!)
「エテボース!いやなおとだ!」
耳が『いやなおと』で支配される。

サイコキネシスをまともに受けたエテボースは倒れそうだった。
「エテボース!回復だ!」
僕は咄嗟に叫んだ。
(頼む!何か起こってくれ……!)
するとエテボースは懐から木の実を取り出して口に入れた。
(あれは……さっき漁ってた木の実!)
「!まさか持ち物を持たせてるですか?
 仕方ありませんね……マジカルリーフで今度こそトドメでーす!」
何所からか出てきた鋭い葉がエテボース目掛けて飛んできた。

みんなのてもち

のび太   ゴルダックLv36 ラムパルドLv35 エテボースLv35 マスキッパLv35
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん 不明

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