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序章
その日警察本部は大混乱していた

管制官「…はい、はい。今消防隊が出動してますから!」
TRrrrr・・TRrrrr・・・TRrrrr
管制官「…お願いします!まず落ち着いて。大丈夫ですから!」

イワヤマトンネルが炎上したのである


シンジラレナーイ

フラン「こんなこと今まであったかしら」
感慨深げにフランは言った

キョーコ「フラン警部!落ち着いてる場合じゃありませんよ!!今こうしている間にも市民が危険にさらされてるんですよ!?」

フラン警部は口調は落ち着いていたがその間にも無線で的確に指示を送っていた
フラン「慌てたところで速く現場に着けるわけではありませんよ。警察官たる者こういう時こそ、冷静にね」
キョーコに諭すように言った

普段イワヤマトンネルはシオン警察の管轄なのだが
今回は事が事だけにハナダ、ヤマブキ等各地からも応援部隊が派遣された

(いったいどーいうことなの)

嫌な予感がしながらキョーコは現場へ向かっていた―



(なんてこと…)
キョーコはイワヤマトンネル、いや炎上トンネルを見ながら茫然としていた

イワヤマトンネルは辺り一面炎に包まれていた

燃え盛る炎をすぐに消すのには人の力では限界がある
そのためジムリーダー兼災害対策本部長でもある
カスミと、そのパートナーのスターミーが指揮をとっていた

「頼んだわよ、スターミー!とにかく住民の安全を最優先に考え行動しなさい」

カスミがそう言うとスターミーは災害対策用ポケモンに的確な指示を出し、見る見る内に被害を抑えていった

緊急サポートとしてフラン警部のゴルダックと
(すごく活躍した)

キョーコのコダックも手伝いに加わった
(すご…少し足を引っ張った)

そして火が完全に消えたのは次の日の明け方だった

人とポケモンの協力で、軽傷者はいたものの
これだけの大火事で死者0というポケモン史に名を残す出来事となった―

これでめでたしめでたし


となってしまうと、私のやる事が無くなるのである

話はその数日後・・・



キョーコたちは周辺の聞き込み捜査をしていた―

なぜか。
考えたくない、考えたくはないが
イワヤマトンネル炎上原因の検証の結果

『放火の疑いあり』
と判断されたのである

(嘘よ、嘘に決まってるわ!
そんな人がいるわけないじゃない)
キョーコは信じたくなかったのだ
しかしその期待を裏切るように目撃情報は続々と集まった
イワヤマトンネルは普段人の出入りが少ないため複数でいる場合目立つのである

『あの火事の5分ほど前にキモイ山男が数人を連れてイワヤマトンネルへ入っていった』
『キモイ山男含め数人が火事の時イワヤマトンネルから出てきた』

これでは疑うなと言うほうがムリである

ほどなくその山男が見つかり、重要参考人として話を聞くこととなった

また山男はイワヤマトンネル西に住んでいるため、事情聴取はハナダ警察署で行われた―

そこでキョーコは驚愕の事実を知ることとなる



山男「だーかーらぁあ。何度も言ってるじゃない
僕も被害者なんですよ、ね刑事さん?」

見ただけで吐き気を催すような奇跡の顔である

(通りでおかしいと思ったのよ)
キョーコは考えていた

こんな大事件の参考人の事情聴取を自分がやらせてもらえることになったのだ

初めは手放しで喜んでいたのだが―

キョーコ「こういうことか…嫌な役ばっかり押しつけやがって」
キモ山男「どうかしたんですか、刑事さん?」

思わず声に出ていたらしい
キョーコ「あ、すみません!とりあえず―

あなたが犯人ということでよろしいですね?」

キモ山男「今まで何を聞いてたんですか!?」


(吐き気と戦ってたんだよ)

キョーコ「で、何だって?」

頭を抱えながらキョーコは聞き直した―



キモ男「だから、僕はメガネ君と青狸をシオン方面へ送ってたんです」

(あれ、そんな話してたっけ?)
キモ山キモ男は話を続けた
「そして彼らを送っている時に火事に気付いたんです
僕は彼らの友人も助けた言わば命の恩人ですよ!」

そこまで言ってようやくキョーコは気付いた

あの一味がまたやったのだと―

「その案内してた子たちの事をもっと詳しく!」
キョーコは声を張り上げていた

キモ男「あ、はい。一人はメガネをかけたひょろ男
そしてもう一人は青狸です」

(あんのガキ共ーー!)

キョーコ「その中にタケシという太った少年は!?」
キモ男「い、いや助けた子もスネオと呼ばれた細いリーゼント崩れみたいな少年でしたし」

(タケシだけがいない!?)


キョーコの迷推理が始まった―



あの一味のリーダータケシだけが現場にいない
(それはどういうことか)

キョーコは考えを巡らせていた
そして―
天才キョーコは閃いた!


「口封じね!」

そう、そう考えれば全てが繋がるのだ
なぜ彼らがイワヤマトンネルを燃やしたのか
その中になぜタケシだけがいなかったのか

(なんてこと…利用するだけ利用しといて用済みになったらポイ。ゴミ扱いね)

キョーコは脳内でタケシ一味をゴミ扱いだ

この非情なやり口はまさしく―

「ロケット団…」
核心に迫ったキョーコはそう呟やくと

ダッ
取り調べ室を飛び出した!

キモ男「おーい」

キモ山キモ男をそこに残して―



キョーコ「ハァ…ハァ……ハァ。やっと着いたわ」

息を切らせながらキョーコはイワヤマトンネルへ着いた

仲間の口封じのために市民を危険にさらしたタケシを許すことはできない
キョーコはその一心でここまで走ってきた!
そして気付いたのだ―


(これからどうしよう)
と。

来たはいいけれどこれからの目的地がわからない暴走キョーコは
とりあえず―


ひざを抱えて泣いてみた

やっちゃった
また友達に
笑われる (作オーキドキョーコ)

ぽんっ
とコダックが肩を叩いてくれた

(朝日が眩しいや)


腹いせにスロットをしに行こうとしたオーキドキョーコが、タケシ一味を見つけるのはまた別のお話