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時はさかのぼってというかほぼ一ヶ月たって……
だがしかし今回のお話は前回のちょっと前の話だったりするわけで。


  コポコポ…… コポコポ……

な……なんだこの音は……
というか、いきなり出番なのね……

《帰ってきたというか別に行っても帰ってもいないけどなという感じな
 ドラえもんサイド》

ふと目がさめたら、僕はなぜか水の中にいた。
たしかにまぁ、僕は機械だから空気はなくても生きてはいけるけど……
こんな生物をいれるっていうことは、おそらく酸素入りの液体だな。
確か今週の世界一受けたい授業でやるらしいけど……ぶっちゃけどうでもいい。

とりあえず、ここから出よう……。

チャチャチャチャン♪ タイトル音楽じゃんこれ。
テッテテー♪だな。
空気ほ……

ぽぽぽぽっけっととととととがななななない!
ありきたりな展開だけどない!



危ない危ない。僕が人間だったら今のショックで死んでるところだったな。
ひとまずここは落ち着いて、あたりでもみようか。
あたりに見えるのは……よくアニメとかでみるありきたりな実験装置器具がたくさんある。
そして、その中にはなんだかよくわかんない塊がういている。
これについて追求しておくのはやめておこう……。

そんなとき、この部屋に誰かがやってきた。
足音的に一人だな……。一応目は閉じておくか。
「オーウ!トゥデイはナイスな収穫ネ!特にこの狸!ベリーグットネ!」
が……我慢我慢。
「それにしてもディス狸イズベリー丸いデース」
がま……がま……
「HAHAHA!何度見てもこれはとても笑えるネ!」
ががががががががががあががまんならなーーーーい!

そんなこんなで僕は、自分が入っていた容器から飛び出たのであった。
「WHYーーーーー?!YOUはどうやってあの容器からでたのデースカ?」
それはですね(全略)というわけですよ。
「なるほど、そういうわけですかー。しかーし、YOUはまたその容器に戻るのデース」
そういうと外人まがいは自分のポケットからよくわからないスイッチ上のものをだした。
「ユーはこれがなんだかアンダスターンド?これはー起爆装置デース。
 ……ユーの後ろにある容器のね!」
そんなことを言われたので後ろを振り返ると、そこには僕と同じ容器に入っているポケモンたちの姿があった。
そして、その中には僕のポケモンもいた。
「HAHAHA!あそこにはユーのポケモンもイマース!
 ソー、ユーはミーに手出しができないのデース。さぁ、おとなしく戻りなさーい」



くっ……僕は何もできないのかっ……
だめだっ、あきらめちゃならない……最善の策を考えなければっ!

「ユー、いったいどうしますかー?」
……僕のポケモンと交渉してみるよ。だからちょっと待ってくれ。
「いいデース、しかし一匹のみですよー?三分間まってやりマース」

そんなこんなで、僕は今作品にて始めてお目にかかるマイポケモンアゲハントと話し合うことにした。
なぜかはしらないけれど、僕にはポケモンの気持ちが分かるんだ。もっとも、そのポケモンに触ったらだけどね。

「HEY!三分経ちましたー!答えを聞こうではありませんかー」
これは賭けだ。もし失敗すれば命はない……だが、やらないわけにはいかない!


《バルス(フラッシュ)》

「NOOOOOOOOO!目が……目がぁ……」 
作戦は成功のようだ。よし、ここはさっさとポケモンたちを救出して逃げ……

 『ドゴオオオオオオン』
な、なんだこの音は?!これはまさか……まさか……
やばいっ!さっきのバルスのせいでこの建物が崩れてしまったのか?!
ありえるのかそんなこと ※前回参照
っていってるうちにおちるうううううううううう



一方そのころ……
「ここは……そう、ポケモンの世界なのね。おにいちゃんったら、一体どこに……
 あら、なにかしらこのポケモン。……人のポケモンみたいね。
 よしよし、飼い主に逃がされたか、飼い主がなくなったのね。
 今日からは、私が主人よ」
話は別の展開で動いていくとかいかないとか。
もしかしたら何も触れないで話が終わってしまうのかもしれない。
「ちょっと、ひどいじゃない」
そういう作者の作品に入ったあなたのうんがわるかったんです。
「ところで……あなたは誰なの?さっきからやけに私に話しかけてくるけど」
天の声です。ちなみに作者の脳内設定ではアナゴさんボイスです。
「放送局が違うけど……そこは大丈夫なの?」
小説で人気がないから大丈夫なのです。
「……いつまで引っ張るきなの、これで」
言われてしまったので、本編開始しまーす。
これもほんぺんだけどね。



  ううう……
   むむむ……

ぬっひょー!死ぬかとおもった!まさか瓦礫の中に埋まるとはおもわなかった。
 あの後、建物が崩れたので、僕は瓦礫の中に埋まってしまったのだ。
それにしても……ひどいありさまだな。
中にはたくさんのギンガ団の団員がいただろうし……

いや、まてよ。
もしかしたら今落ちたときにいろいろあって大事なところが破れている女団員がいるかも
  グヘヘッヘヘヘヘヘヘ

なんてね。さて、こうなったらここにもう用はないし、先に急ぐか……
あれ?あそこにポケモンがいるぞ……誰のだ?
ポケモンの質を見る限りギンガ団のではなさそうだけど。
……あれ?あのでっかい亀、どこかで見たような気もするけど……
そういえば、誰かから聞いたな、「のび太のポケモンはのびただな。亀のポケモンなんかもってるよw」
って。

……のび太君じゃないかもしれないけれど、一様助けようか。
  テッテテー!ポケット一応取り返したんだよな。描写はないけど。
 ムードもりあげ楽団改造var~。
これなら、僕が思ったとおりに楽団が演奏してくれるんだよな。
まったく持って小説の世界は便利だ。

さぁ、楽団よ、あそこに埋まっている人を勇気付けるのだ!

 ということがあって、話はのび太サイドにもどるわけで。



う、う~ん。なんというか、久しぶりの出番だなぁ。
《NO☆BI☆TA サイド》
というわけで、僕はギンガ団ビル跡地から抜け出して、改めてキッサキシティに向かうのであった。

……しかしこの山道、実に厳しい。
厳しすぎる。
吹雪なんて聞いてなかった…… 
                  ガクッ。

そして、ふと目が覚めたら、僕はどこかの家……いや、小屋にいたようだ。
そんなとき、僕の敏感な鼻が何かいいにおいを感じ取った。
なんだろうとあたりを見回したところ、なんと近くにおいしそうなスープがあった。
 ……飲むべきなのだろうか、飲まないべきなのであろうか。
なんてことを考えるわけもなく、すかさずそれを飲み干した。

びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛



こんなうまいスープは初めてだ。
やっぱり雪山で飲むスープは格別だなぁ。
「おやおや、もうおきたのですか。お早いですね。」
どこからか人の声が聞こえてきた。
……どこだ?
「ここですよ、こ こ 。」
のわぁっ!い、いきなり背後から現れても、困ります。
「ふふふっ。影が薄いって、よく言われるんですよ。ふふふっ。」
なんというか、不思議な女性だなぁ。
それになかなかきれいだし。
「私の名前は……そうですね、いきなり見ず知らずの人に名前を言うのもなんですから、
 憂 唯(うれ ゆい)とでもいっておきましょうか。ふふふっ。」
……ふしぎだなぁ。
「ところで、あなたの名前は?」
ああ、言い忘れてたな。
 というわけで、僕は唯さんに僕の名前を教えた。
「へぇ、のび太さんですか。健康そうな名前ですね。
 私の本名なんて、それはそれは不健康そうな名前で…… 
                     まぁ、現実になったんですけど」
え?何か言いましたか?
「いや、なんでもないですよ。ふふっ。」
……うーん。



「そういえば、のび太さんはどうしてテンガン山で倒れていたんですか?」
 ……ああ、そういえば僕、テンガン山で行き倒れになったんだっけなぁ。
「あなたを見かけたとき、びっくりしましたよ。
 君みたいな子でも、こんなところまで来るなんて……ってね。ふふふっ。」
なんか、てれるなぁ。
「ところで、君は一体どこから来たの?」
僕は……うーん。どこだろう。
 とりあえず、ワカバタウンって言っておこう。
「ええ、ワカバタウンですか。はい。」
そういうと、唯さんは貼ってあるタウンマップで何かを調べ始めた。
そして、またこっちに戻ってきた。
「ワカバタウンって……相当遠いんですね。
 驚きましたよ。ふふふっ。」
ほめられるのってなれないなぁ。でれでれだな。

「ああ、そういえば、ここがどこだかは言ってませんでしたね。
 ここはキッサキシティ前のロッジです。主に遭難者をここに招いています。」
どうやら、いつの間にかショートカットしていたようだ。
「どうやら、テンガン山を上っていたところを見ると、キッサキシティに行こうとしてたんですか?
 それなら、しばらくここにいたほうがいいですよ。
 いま外はふぶいているようですし……ふふふっ。」
では、お言葉に甘えて……。



ふと気がついたら、僕はベッドの上にいた。
どうやらいつの間にか寝てしまっていたようだ。
さておきようか……あれ?体が動かない。  金縛りですかそうですか
前までの僕なら恐怖・恐怖・恐怖! 
……なのだったのだが、先日金縛りに関するテレビを見たから怖くはない。
ほっとけばいずれ治るだろうと思ってぼーっとしていると、誰かの話し声が聞こえてきた。

―はい、こ…に…ます、はい。 始…ですか。た…いま……いま…し………―

何の話だろうか。よく聞こえない。
しばらくすると、話し声が聞こえなくなった。
なんなのだろうと思ったのだが、相変わらず金縛りで動けない。
早く治らないかなぁ……
「も し も し」
びゃあ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"
「ああ、驚かれましたか、すいません。てっきりまだ寝ているものかと……」
ああ驚いた……何だ唯さんか。

あれ?
一体どういうことなんだ?さっきまで話し声は向こうから聞こえてたのに、何で唯さんはこっちにいるんだ?
それにもし、他の人が話していたとしても、この人が気づいていないはずはないし……
よし、話してみるとするか。
「あのー。ここに誰かいるんですか?さっき話し声が聞こえたんですけど」
「ふ、ふふ。何を言っているんですか?ここには私とあなたの二人きりですよ。
  それに、おそらくあの時は電話してたんですよ。その話し声が聞こえたんでしょうね」

うーん。どうもあやしい。



ここでいったんこれまで起こったことを整理しておこう。うん。僕でも頑張ればできるはず。

  • ①あの山で行き倒れ→②目が覚めたらここに→③唯さんが助けたそうで
  →④金縛りにあう→⑤人の声がする→⑥その逆の方向から唯さんがきた

ざっとこんなかんじかなぁ。
この状況……あやしむべきは唯さん以外いないだろう。
一体何がどうなってるんだ?

…… …… ……

まさかっ!  ……いや、それはないよなぁ、さすがに……

「どうしました?考え事ですか?」
そんなことを考えているとまたしてもいつの間にか背後から唯さんが現れた。
またしても話しかけられるまで
影が薄いのか、空気なのか。  まぁ、一緒だな。
そんなことを僕の影を見ながら考えていた。

「ところで、そろそろおなかがすいたでしょう。またスープでも作りましょうか?」
あ、はい、じゃあありがたく。
「では、しばらくそこでおとなしくしていてくださいね。
   それにしても、まだ吹雪がおさまりませんねぇ……いつになったらやむのでしょうか」
外は相変わらずの大吹雪。これのせいで今だ僕は旅を続けることができない。
でも、そんなことでもいいかと思いつつある。

    …だいじょうぶかなぁ。




しばらく待っていると、唯さんがスープを持ってきてくれた。
「はい、どうぞ。熱いですから気をつけて」
見るからにおいしそうなスープ。
 威勢よく口にした僕であった。

 マズッ。
「あらあら?どうしたんですか?」
なにって…なんかが…なんかが…
「あ、まさか塩を入れ忘れたからかもしれないわ。ちょっと今塩をもってきます」
そういって唯さんはキッチンにいった。

でも、塩を入れ忘れるなんてあるのか?
塩と砂糖を間違えるくらいならあるんだろうけど、入れ忘れるなんて……
料理やったことないからよく分からないけど。

「塩、もってきました。はい、どうぞ」
……あれ?唯さんが入れるんじゃないの?
「ええ、塩、量を考えないで適当に持ってきちゃったんで……ふふっ。
 だから、好みの量で入れればと思って……」
ああ、そうですか。
では……しょっぱいのは嫌いですからちょっとだけで。

―――ちっ―――

……? 何か聞こえたような……



ああ、おなかいっぱいになったら眠くなって……あああああ

《どうだ、奴は死んだか?》
《いえ、それが実は……なんて事がありまして、結果としては、その……》
《失敗、というわけか。まったく……また失敗したら、あなたは……》
《そ、それだけは!勘弁してください!》
《まぁ、どっちにせよ、次が最後のチャンスだと思ってくださいよ》
《は、はい……》


ん?おかしいな……なんでまだ僕寝られてないんだ?
いつもならすぐに寝られるのに……

……? 頭が……頭がっ!痛いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

「ど、どうしましたかっ?!」
あ、頭が……頭があっ!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!
「あの薬が……」

「とりあえず、何とかしないと…っ!」

……なにを……いってるんだ?唯さん……


気づいたら、僕はベッドの上にいた。
唯さんがあの後何とかしてくれたようだ。

……そろそろ、一体何がどうなってるのか解き明かさないとな……。



考えるのも面倒だ、手短に済まそう。
……影……塩……電話……他人の声……猛吹雪……憂 唯……
 びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛……

いや、これは関係ないな。

……………………………………………………………………………………

そういう……ことだったのか。
何か、この世界にきてから頭が冴えてきたような気がするな。

後は……この推理をどうやって証明するか、だな。

……さあて、久しぶりの出番だぞ。お前。
ちゃんと活躍しろよな。
《うむ、当然だ。久々の登場、存分に活躍させてもらうぞ》


しばらくすると、唯さんがやってきた。
「大丈夫、ですか?スープを持ってきたので、どうぞ。」
では、ありがたく……

【あと少し……あと少しだ……そこだ、いけえっ!】

――ズズゥッ――

【終わった……良かった】

「どうしたんですか、こぶしを握りしめて……。ねぇ、
                          唯 さ ん」



種はまいた。あとは……大丈夫だ。きっと、きっと。

「ああ、そうそう。塩の容器に入ってあったもの、よく見たら塩じゃなかったんで、よーく洗って、
 ちゃんと塩に取り替えておきましたよ」
軽く口で笑う僕。
「そ、そんなっ!いつの間に?だってベッドの上から動いてなかったのに……ああっ!」
どんな硬いものでも、少しそれがかければ……それは少しずつ壊れていく。
攻めるなら……いまだっ!

「……おや?どうして僕がベッドの上から動いてたって知ったんですか?
 まるで、ずっと僕を見ていたみたい……」
「あ、いや、それは……ここから出ないために、よ。
 ふ、ふ、ふふっ。だって、今もそうだし、さっきだって外は猛吹雪だし……」
「へぇ、猛吹雪、ですか。」
そういって、僕は外へと通じるドアを開けた。

「あれ?まだ雪は降ってるなあ……でも、おかしいなぁ。
  なんで、ここから見た景色と外から見る景色が違うんでしょうかねぇ?」
「……っ!」



効果あり、っぽいな。
……止めを刺すなら、今っぽいな。 たぶん。
「唯さん……ちょっとそのドレスのようなスカート……ちょっとだけめくってもらえますか?」
「……セクハラはお断りですよ」
「ああ、いやそうじゃなくてね。ちょっと確かめたいことがあるんですよ。
 あの異常が起こる前、スープを作るって僕に言いにきましたよね。
 そのとき、僕は自分の影を見ながらある考え事をしていたんです。」
そして、僕は一息ついた。いよいよ……今までの真相にかなり近付くからだ。
「でもね……なぜか、そのとき、なぜかあなたの影が見えなかったんでね……
  確認、ですよ。あなたの周りに影がないとすれば、そのドレスの下に影があるでしょうからね。」
「そ……そんなこと確認して何になるっていうの!?私はめくらないわ!恥ずかしいっ!」
汗まみれで言ってる……当たってるようだな。
「じゃあ、僕がめくりますね。」
そういって、僕はスカートを手首にスナップをかけてきれいにめくった。


予想通り。彼女は影を持っていない……実体を持っていなかったのだ。



「影……ありませんね。」
僕がスカートをめくった後から、唯さんは唖然としていたが、ようやく話しかけた。
「こ、こ、この光は影を作らない、そういう仕様なんですよ。ふふふふふふふふふふふふふふ……」
なんという無茶な……仕方ない、もう出番だぞ。
ギラティナ。
《うおーーーーっ久々にでれたーーーっ!うれしいっ!感動したっ!》
……早く説明しなさい。
《あ、う、うむ、すまぬ。そうだな……おぬしは、霊ナンバー5784651289657458245875番のものだな。
 ワシもよーく覚えとる。なんせ、逃げ出した数少ない例…いや、霊なのだからな。》
「あ、あなたは……ギラティナ!なぜこのしょうね……いや、のび太さんのところに?」
《はっはっは、あえなくつかまっちゃってのお。今はこいつの子分……いや、親分役だ。》
よくいうなぁ。
「……そんなことじゃなくて!影がないことが霊だってことの証明にはならない!
 そうでしょ!」

「いや、そうじゃないような気が…
   ……でも、これはどうですか。」
そういって、僕は指パッチンするような気持ちで変な感じの音を出した。
 ……これは合図だ。

 パシイィッ

「これが……これが、その証明です。」
今、僕の腕にはつるのムチが巻かれている。このムチは……僕のドダイトスのだ。
僕は、隙を見てドダイトスを出しておいたんだ。
……こんな風に。
 土台―――唯―――僕
    ↑つるのむち
そう、つるのむちは……唯さんを貫通したのだ。



「……もう、隠しきれませんね。そうです……私は、霊です。
 といっても、もはや自縛霊ですけどね。」

唯さんは観念したのか、ため息をついたあと、すべてを話してくれた。
唯さんが裕福な家の一人娘だったこと、その家が破産し、自分が養子にだされたこと、
その家で乱暴な行為を受けて逃げ出したこと、そして力尽きたこと……

「そして……しばらく、私はここにいたんです。そうしたら、封印だとか言われて、
 ここから動けなくなったんです。絶望した!ここから出られない私の第二の人生に絶望した!
 でも、そんな時、ゲマと名乗る人がここに来て、私と交渉したんです。」

ゲマ……その言葉を聴いた瞬間、僕の顔は引き締まった。

「ここにある少年が来る。そいつを殺せば……お前をここから解放すると。
 ごめんなさい、のび太さん。こんなことして……ごめんなさい」
涙を流しながら話す唯さん。
  ……かわいい……
じゃなくて、どうしようか。
このまま放置するわけにもいかないし、かといって、ここからどうやってだすのかもわからないし……

《ご苦労でしたね、そこの幽霊》
「!!」
唯さんが恐怖の表情を浮かべている……。
それにこの声……まさか……まさか……
「ゲマあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ようやく……ようやくまた会えた……今度こそ……決着をつけてやる!

《そこの眼鏡さん。どうせ復讐するとか思っているのでしょうが、今の私は幻影です。
  つまり、あなたは私に何もできないということですよ。ひーひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ》
僕の精神を見透かしたかのような発言。
なんというか、今までに感じたことのあるような気持ちだった。



《さて、こんな人はさておき……
 そこの、幽霊さん? こんなことして……許されるとでも思っているんですかねぇ?》
ゲマに名指しされた唯さん。
見ると彼女はぶるぶると震えている。
「お願いします……許してください……おねがい …します …」
僕が……僕が唯さんの助けになれたら……
でも相手は幻影、僕には何もできない……

《さて、さっさとあなたを始末して帰りますか……》
そういうと、ゲマは指ぱっちんした。僕できないんだよなぁあれ。
なんていってる場合じゃなく。

ゲマが指をならしたら、どこからか機械が動く音がした。
どこから……なってるんだ?

《さぁ、It's a show time!》

そして、ゲマの高らかな声と共に、風切音が聞こえた。
その音は……ゲマの背後から聞こえ、唯さんのほうへ向かっていった。
《これは特注の聖なる矢、ゴーストに良く効く弓矢ですよ。
 これを食らったら、その幽霊は永遠に地獄でもなく天国でもないところをずっとさまようことになるんですよ》
しまった!唯さんが……唯さんがっ!
僕はとっさに唯さんのほうに駆けていった。

ドスッ … …

そして、 僕の視界からは 唯さんは きえていた … …