ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

DPその2 その1

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akakami

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9月27日
「買えたー!」ドラえもんがタイムマシンから飛び出してきた。
「うるさいなあ、何が買えたの?」のび太は昼寝を邪魔されて不機嫌だった。
「僕は明日発売のダイパを徹夜でプレイするために昼寝してたんだよ。全く迷惑な・・」
「これだよ!!」ドラえもんはのびたの苦情を無視して小さな機械を見せた。
大きさはパソコンのマウス位で、全体にびっしりと大小の穴が開いている
少し不気味なものだった。
ドラえもんは機械の解説をした。
「これは22世紀のゲーム機で、今までに出た全てのゲームに対応してるんだ。
この穴に入れたゲームをバーチャルで遊べるし、タイムマシン機能で昔の
通信者とも遊べるし・・・・(省略)」
「すごいやドラえもん!これ使って明日からダイパをバーチャルで遊ぼうよ!
もちろん、しずかちゃん達も誘って」のび太は部屋から出て行った。
しかし、ドラえもんはのび太とは対照的な心情だった。
「任天丼のゲームはバグが多いんだよなあ・・だけどまあ、大丈夫だよね・・・」
のび太達の過酷な冒険の始まりだった。



 9月28日
のび太の部屋にいつもの五人が集まった。
ドラ「みんなそろったね。あれ?出来杉君は誘わなかったの?」
のび「うん・・だって出来杉が入ると絶対あいつが一位になるんだもん・・」
ドラ「ふ~ん、さて!」
ドラえもんは床にあの機械を置いた。
ドラ「みんなが買ってきたソフトをこの機械のどれかの穴に入れるんだ。」
5人は学校帰りに買ってきたダイヤモンドかパールを機械の穴に差し込んだ。
ジャ「なあ、俺達が体験するって事は、この機械に入らなきゃいけないのか?」
ドラ「違うよ。」ドラえもんは窓を閉めながら言った。
ドラ「機械がこの部屋に立体映像を広げるんだ。もちろんバラバラにも行動できるよ。」
そしてドラえもんはスイッチに手をかけた。
ドラ「みんな、用意はいい?」
全員が妙に緊張した面持ちでうなずいた。
ドラ「それじゃあ、新たなポケモンの世界に出発!」
ドラえもんがスイッチを押すと同時にあたりが真っ暗になった。



周りを見ると、ダイヤモンドとパールのオープニングアニメーションが
流れていた。
の「きれいな町並みだな~」
ス「僕はポッチャマを選ぼうっと」
各々が自分の冒険姿を想像していると、突如ナナカマド博士が現れた。もちろん立体だ。
ナナ「ようこそ!ポケットモンスターの世界へ!わしの名前は・・」
※長いので省略します
ナナ「では、それぞれの最初のポケモンを決めるぞ。」
(ジ、ス「いよっ!待ってました!」)
ナナ「ここには5人いるので、最初の3匹に進化前のポケモンを
ランダムで2匹加えた5匹の中から選ぶとしよう・・さあ、選べ。」
5人は5つのモンスターボールから慎重にそれぞれ1つずつ手に持った。
ナナ「パートナーは後で見るとして、ここに冒険用のバッグとポケッチがあるから
1人1個取ってゆけ。それともう一つ・・・・」
5人「何ですか?」
ナナ「シンオウ地方は寒いぞ。マフラーも置いておくから必ず首に巻け。お前たちの
服装じゃシンオウの旅は乗り切れん。」
そう言ってナナカマドは消え、5人はマサゴタウンに降り立った。
ここがつまり、旅のスタート地点だった。



それぞれの手持ちポケモン
のび太 エイパム
ドラえもん ビッパ
しずか ナエトル
ジャイアン ヒコザル
スネオ ポッチャマ

の「エ・・エイパム・・・」
ジ「ギャハハハハ!!のびたによく似合ってるぜ!って俺も猿かよ!」
ス「よし、狙い通りポッチャマだ。」
ド「ビッパか・・今月15日から公開されてたね。」
し「ねえドラちゃん、バッグに入ってたポケモン図鑑によると、ビッパは「まるねずみポケモン」ですって。」
ドラえもんはそれを聞いた瞬間、ビッパのボールをバッグの奥深くに詰めた。
ス「バッグに必要なものは全部入れてあるみたい。」
そう言ってスネオは、『たいせつなもの』のポケットからタウンマップを取り出した。
ス「見て。今いるところはマサゴタウンで、道路の形や長さを見ると、旅の行き先はコトブキシティ
みたいだね。」
の「じゃあ、コトブキシティにしゅっぱーつ!」
ド、ス、し「オー!(お前が仕切るなよ)」
かくして5人はそろってコトブキシティに向かった、はずだったがジャイアンだけは
こそこそとフタバ方面へ走っていった。



ジャイアンは201番道路を歩いていた。
「あいつら、気づいてないのかな・・ダイヤモンドとパールの発売前情報によると、旅の始まりはフタバタウンって
ところだったはず・・なのに急にマサゴタウンからスタートって、変だと思わないのかなあ。」
草むらから野生のドードーが飛び出してきた。ジャイアンは早速ヒコザルを使い、ドードーを瞬殺した。
「ま、あいつらが行きたいなら別に止めないけど、俺はまずこっちの道を探検させてもらうぜ」

だが、201番道路にはめぼしいものはなく、結局ジャイアンはフタバタウンに到着した。
「何だか、絵に描いたような町だな・・こっちはライバルの家、こっちは主人公の家、あとの二つは数合わせか。」
始まりの町にしては何もないな、と結論付けてジャイアンが立ち去ろうとしたそのとき、
「・・・て・・れ・・・」
「誰だ?」
ジャイアンは辺りを見回した。誰もいなかったが、声は続いていた。
「だ・・・・か・・・」
ジャイアンが声の聞こえる方向に歩いてみると、池のそばにある奇妙な石に辿り着いた。拾い上げると、石が
嬉しそうに震えた。
「新しい道具の一種だろうな?あからさまなところに置いてあるし。」そう言ってジャイアンは石をバッグにしまって
フタバを出た。



202番道路
スネ「ポッチャマ、はたく!」ピシッ
スネ「そろそろ頃合かな・・いっけーモンスターボール!」
バシュン!ボールは野生のムックルを吸い込んで数回振れ、ついに止まった。
スネ「やったー!まずは1匹ゲットだ。よろしくムックル!」
しず「スネオさん早いわねー。私はまだ育成の途中なのに。」
スネ「いや、しずかちゃんのナエトルには敵わないよ。なにしろはっぱカッターをもう使えるんだからね。」

スネオとしずかがお互いのポケモンの褒め合いを始めたころ、その少し後ろではドラえもんがのびたを盾にして
草むらをじりじりと進んでいた。
のび「ドラえも~ん、君も戦ってよ~」
ドラ「やだっ!鼠と一緒に戦うなんて・・・ガクガクブルブル」
のびたはため息をつき、出てきたコロボーシにエイパムのひっかくを食らわした。
こんな具合で進んだらコトブキシティに着くのは何時になるかなあ。のびたは天を仰いだ



その天の下ではジャイアンがシンジ湖を覗いて考え事をしていた。
「あーあ、結局ここにも何も無かったな~・・この遅れをどう取り戻すか・・・」
ジャイアンの呟きは水に吸い込まれていった。だが、その瞬間ジャイアンは発売前情報を思い出した。
「そういやあ、主人公とライバルが最初にここに来て・・ムックルに襲われて・・・」
そこまで考えたとき、
ジャイアン に やせいの ムックルが つっこんできた ▼
「うわぁぁぁぁぁ」ジャイアンはヒコザルもろとも湖に落っこちてしまった。しかも、じたばたしてるうちに
血が目的のアメタマも集まってきた。
「ぎゃばあ!!ばぶへて~~~!」ジャイアンは、シナリオどおりなら必ず誰かがここに来るはずだと思い、助けを呼んだ。

そのころ、現実世界ののびたの部屋に、誰かが侵入してきた。
誰かは、部屋の中がマサゴタウンになっていることなど気にも留めず、ナナカマド博士の研究所に忍び込み、
別に用意されていたダンバルとバッグをやすやすと盗み出した。
そして誰かは、ダンバルのステータスを確認し、「こりゃあいい・・」とか言いながらマサゴを後にした。



しずかとスネオはコトブキに着いた。
スネ「どこかコガネシティに似てる街だね。」
しず「のびたさんとドラちゃんを待つ間、あの建物でも見に行かない?」
スネ「いいね。」
しずかとスネオはGTSに行くことにした。

シンジ湖
ジャイアン「お前だけでも助かれ!」
そう言ってジャイアンはヒコザルを入れたボールを岸に投げた。
ジャ「残りは俺か・・うお!」
見ると、なかなか沈まないジャイアンに痺れを切らした野生のゴルダックがジャイアンの足を引っ張っている。
ジャ「くっ・・・南無三・・!」
そのとき、湖の真ん中から妖精のようなポケモンが現れ、まばゆい光を放った。
すると、ポケモンたちは感情を静め、ジャイアンの周りから引き上げていった。
ジャ「今のは・・?」ジャイアンはバッグから図鑑を取り出し、今のポケモンを調べてみた。エムリットというらしい。
ジャ「・・・・・・・」
ジャイアンは不思議な気分になりながら湖から上がった。何故か水位が下がっていたお陰で楽に上がれた。



のび「見て。ドラえもんコトブキシティに着いたよ。」
ドラ「はあ・・・・つかれた~」
結局、ドラえもんは戦闘をのびたに任せっきりだったのでビッパは未だレベル5だった。
のび「スネオとしずかちゃんを捜そうよ。」
ド「待って、誰か走ってくる。」
ナナカマド博士だった。
ナ「ハアハア・・・銀河団ハアハア・・・追いかけてくる・・」
の「なんですか?」
銀「待ちなさい!ナナカマド博士!」
今度は変な服装の男女が走ってきて、ナナカマド博士を捕まえた。
銀「アナタ!ワレワレに研究の成果を寄こしなさい!」
ナ「ぐうううう・・お前らに渡す研究などしていない!オイ!助けてくれ!」
の「は・・・はい!」のびたはエイパムを出した。
の「ドラえもんも早く!」
ド「ええ~・・・ぼくはいいよ・・・」ドラえもんはできるだけビッパと共闘したくなかったのだ。
の「いいよじゃないよ!相手は二人いるんだからこっちも二人・・」
ス「のびたにドラえもん!やっと来たんだな。」GTSに入れなかったスネオとしずかがやって来た。
の「スネオ!!丁度良かった。一緒に戦ってよ!」
ス「え・・あ、うん。」
のびた&スネオVS銀河団×2の戦いが始まった。



の「エイパム!ひっかくだ。」
ス「ムックル!たいあたり!」
敵のケムッソ(×2)はあっさりと倒れた。
銀「くっそー・・・もっと強いポケモンを支給してくれなきゃ・・・!」
銀河団は「覚えてろ!」も言わずに去っていった。
ス「ふう・・弱いやつらだったな。今回の敵の組織って予告があったからもっと手ごたえがあると思ってたよ。銀河団。」
ナ「ふう・・これで一安心だな。そうだ!お前たち、話してないことがあった。ちょっとこっちに来なさい。」
4人はナナカマド博士に連れられてポケモンセンターに入った。
ナ「よく聞け!たった今私の研究所の職員がポケッチで私に報告したところによると、お前たち5人のほかに誰かが
このゲームに侵入したらしい。そいつは、初心者が持つには危険な「厨ポケ」に分類されるダンバルを盗み、
お前たちと同じようにシンオウ地方に旅立ったらしい。・・・・だから冒険の途中でそいつに会ったら十分注意しろ。
私の用件は以上だ。」
ス「え?他に何か無いの?」
ナ「おおそうだ!渡し忘れてたものもあったんだった。」そういって博士がカバンから取り出したものはポケッチだった。



ナ「これは最近まで名もなかった会社が作ったトレーナーの必需品、ポケモンウォッチ。略してポケッチだ。
これは本当に便利な道具でな、例えば「通信サーチャー」を使うと仲間と連絡が取れる・・「きのみサーチャー」は・・」
ド「長くなりそうだね。」
の「そうだね」

その頃ジャイアンは、フタバタウンの民家で服を乾かし、マサゴタウンを爆走していた。
ジ「くっそおお!絶対あっちには珍しいいポケモンがいると思ったのによおおお!!結局エムリットは探してもいなかった
しよお!201番道路ドラえもんのポケモンしかいねえし、おまけに服はビチョビチョで時間取られるし、
どうなってんだこの糞ゲーがあああ!!」
ジャイアンは202番道路のポケモンも蹴散らし、シンジ湖の一件でジャイアンに大分懐いたヒコザルは進化も目前だった。

手持ち(たまに書きます)
のび太 エイパム
ドラえ ビッパ
しずか ナエトル
スネオ ポッチャマ ムックル
ジャイ ヒコザル かなめいし



のび、ドラ、スネ、しずの4人は、ポケッチの説明を聞き終わり、いよいよ別れのときを迎えようとしていた。
しず「私はミオシティに行くわ。」
スネ「最初のジムはクロガネだよ?僕はシナリオ通りに進ませてもらうからね。」
ドラ「じゃあ、僕とのびた君はソノオタウンだね。」
スネ「しずかちゃんも、のびた達も、ちゃんとストーリーに沿って進む気あるの?」
ナナ「旅のルートは人それぞれだ。シンオウ地方は広い、お前たちが冒険すると決めたからには、ジム制覇を
目指すのも、コンテスト優勝を目指すのも、テンガン山登頂を目指すのも自由だ。自分だけの旅を楽しんで来い!!。」
のび「しずかちゃーん!頑張ってねー!」
ドラ「いって来まーす。」
スネ「のびたー!道に迷うなよー!」
しず「みんな元気でねー」
ナナ「・・・・・達者でな・・・・・」

ナナ「さて!マサゴタウンに戻ろうかな・・」博士はそう言ってくるりと一回転した
その瞬間、アクセサリーの「マント」を羽織った影がナナカマド博士のすぐ横を通り抜け、博士は思わず硬直した。
ナナ「まさか・・今のが・・・・?」
博士はそれからも長い間そこに立ち尽くしていた。



スネオは203番道路を快調に進み、まもなくクロガネゲートに辿り着いた。
スネ「ここには珍しいポケモンがいそうだな・・」
1時間後、失望したスネオがクロガネ側の出口から出てきた。
スネ「はあ・・ジムにでも挑戦するか・・・・」スネオはジムの扉を押し開けた。

ちょうどその頃、しずかもスネオと似た心境でため息をついた。
ミオシティという町の名前の響きが気に入ってこっちに来たのに・・・橋が途中で途切れてるなんて・・・
だけど、あの博士が言っていたように、私も自分だけの旅を楽しめばそれでいいのよ・・そうよ・・それよ!
しず「よし!行くぞナエトル!」
ナエトル「・・・・・・・?」
しずかが一人になったときの豹変ぶりには、すばやさの低いナエトルでは到底追いつけなかった。

204番道路では、のびたが何とかドラえもんをビッパの見える場所まで行かせて、指示を与えさせる練習をしていた。
ドラ「ビビビッパ!たいあたり!」
ビッパ「?」
のび「全然聞こえてないよ。もっと近く!」
ドラ「そんな・・無茶言わないでよ!」
のび「50mも離れといて無茶も何も無いだろ!あとせめて20mくらい近づいてよ。」
どうやら、ビッパが進化するまではのびたの方が立場が上らしい。



ジャイアンはコトブキシティに着いた。
ジャ「でかい町だな。あいつらはもう次の町に進んだんだろうな?」
自転車があればすぐ追い付くんだがな、とジャイアンは自分のバッグを漁ってみた。
すると、自転車の代わりに見たことの無い道具を発見した。ポケトレと探検セットというものだった。
「探検セットって・・穴でも掘れって言うのか?」
ジャイアンは取り合えず使ってみることにした。
すると、いきなり地面に穴が開いた。
ジャ「え?・・うわあぁぁぁ・・・・・」
ジャイアンはあっという間に穴に吸い込まれ、一瞬で穴は塞がった。

スネ「よし、いよいよ次はジムリーダーだ。」
スネオはジムトレーナーを全て倒し終わったところだった。
スネ「クロガネジムリーダーはヒョウタで、予告映像によるとここに立って・・あれ?いない・・」
どうやらジムリーダーは出かけているようだ。スネオはとりあえずジムから出た。



ジャ「いてててて・・ここはどこだ?」
ヒョウタ「ようこそ!シンオウに広がるちかつうろへ!」
ジャ「お前は・・クロガネシティジムリーダーのヒョウタ!」
ヒョ「よく知ってるね。とにかく、君は初心者みたいだから、簡単にここの説明をするよ。」
ヒョウタはジャイアンに簡単に地下通路の説明をした。
ヒョウタ「それじゃあ僕はこれで。父さんが「あいずそうち4」でこっちに来いって言ってるんだ。
そう言ってヒョウタは「いどうトラップ」で暗闇の向こうに飛んでいった。
ジャ「壁を掘ったら宝が出てくるのか・・よーし!」
ジャイアンは珍しい化石を求めて壁を地道に掘り始めた。

204番道路
ドラえもんは血のにじむような努力で何とかビッパとの距離を10mまで縮め、少しずつレベルを上げていた。
のび「そろそろ、ソノオタウンに進もうか。」
ドラ「うん。」
ドラえもんとのびたはいわくだきを無視してあれたぬけみちを抜け、ものの数分でソノオタウンに到着した。
ドラ「そろそろ手持ちが一匹じゃ不安だね。何か捕まえに行こうよ。」
ポケモン捕獲の提案をするドラえもん。不安なのは自分だけだ。
のび「そうだね。」友達思いなのか、ただの馬鹿なのか、のびたはあっさり承知した。
のび「「たにまのはつでんしょ」なんか珍しいやつがいそうだね。」



こうして、のびたとドラえもんは「たにまのはつでんしょ」に向かったが、銀河団が入り口をふさいでいた。
のび「どうしよう?」
ドラ「ちょっと脅してやろうよ。」
のび「エイパム!おどろかす!」
エイパムは飛んでいって銀河団のしたっぱの服にくっついた。
銀「ぎゃああぁぁあぁあぁ!!」下っ端はびっくりしてエイパムをくっつけたまま発電所にこもってしまった。
ドラ「しまった!鍵かけられちゃった・・どうしようのびた君」
のび「・・・・・・・・・」
ドラ「のびた君?」
のび「・・静かにしてて・・・・」
見ると、のびたは草むらで居眠りをしていたカラナクシにモンスターボールの狙いを定めていた。
ドラ(うわ・・のびたくんも自分に良く似たポケモンを選んだな・・がんばれ・・」ドラえもんは無言で応援した。
のび「いっけーーーー!!モンスターボーール!」満を持してのびたがボールを放った。
ボールはカラナクシを吸い込み、一回も振れずに止まった。
のび「やったーーー!!まず一匹ポケモンを捕まえたぞーー!」
ドラ「やったねのびたくん。さあ、銀河団にさらわれたエイパムを助けに行こう!」



発電所で何をしてるかしらないけど、ちかくにきっとほかの見張りがいるはずだ。
そう考えたのびたとドラえもんは、近くの道路を散歩を装って歩いてみた。
のび「ドラえもん、橋の向こうに銀河団がいるよ。」
ドラ「うん、気づいてた。けど、4,5人で群れてるから『発電所の鍵を渡せ』ってけんか吹っかける訳にも行かないよ。」
のび「ドラえもんはもう1匹ポケモンを捕まえたほうがいいよ。ぼくはソノオタウンのほうも探してくる。」
ドラ「分かった。頑張ってね。」
のび「ドラえもんもね。」
こうしてドラえもんとのびたはそれぞれ戦力強化と発電所の鍵捜索に徹することにした。

しずか「おかしいわね~もうすぐ進化すると思うんだけど。」
218番道路で水に行く手を阻まれたしずかは、コトブキを拠点にしてナエトルを育てていた。
しず「たぶん、進化すれば体もおっきくなるし、もともと亀なんだからちょっとぐらいの距離の波乗りなら出来るはず・・
    • きゃあ!」
しずかは悲鳴を上げた。地面から突然ジャイアンが飛び出してきたからだ。
ジャ「いよっしゃー!甲羅の化石を発掘したぜ。これで戦力が大幅アップ・・・あれ?しずかちゃん。」
しず「たけしさん・・・」
一瞬、二人の間に形容しがたい空気が流れた。だが、次の瞬間二人が考えたことは一緒だった。
ジャ「しずかちゃん!勝負だ!」 しず「おう・・じゃなくて望むところよ!」



ジャ「ヒコザル!ひっかく!」 しず「ナエトル!たいあたり!」
ガチン!と二つの技がぶつかり合った。
しず「こっちのほうが力は上よ。」 ジャ「ちっ!ひのこ!」
間合いを取ったヒコザルのひのこはナエトルの体力を半分ほど削った。
ジャ「おせおせおせー!」 しず「ナエトル!のろいで体力を蓄えるのよ!」
ナエトルは体力を節約して動き、攻守の力が体の中に蓄えられていった。
ジャ「(能力を上げる戦法で来たか・・)ヒコザル!ちょうはつしろ!」
ナエトルはいらだち、行動に無駄が出てきた。
ジャ「(これで決める!)ヒコザル!ひのこ!」 しず「(これで最後よ!)ナエトル!たいあたり!」
ボオン!突っ込んできたナエトルにひのこが直撃した。・・しかしナエトルはまだ走っている―――
ジャ「受け止めろーーー!!ヒコザ・・?」
二匹のポケモンはもう初期形態ではなかった。極限まで戦い、同時に進化したのだ。
ジャ、しず「・・・・・・」
二人の考えることはここでも同じだった。自分のポケモンをそれぞれボールに戻したのだ。
しず「これ以上戦っても無駄ね。」 
ジャ「決着は次に持ち越しだな。」
そして二人は、203番道路と218番道路にそれぞれ走っていった。




218番道路
しずかは『亀だから』という強引な理由をつけてハヤシガメで川を渡っていた。
しず「ここは本来なら波乗りを手に入れてから行くところだから、きっと強いトレーナーが沢山いるわ。
頑張らなきゃ。」
だが、しずかの決意も虚しく、ハヤシガメは水上で出てきたギャラドスにリンチされた。
仕方なくハヤシガメの育成を始めるしずか。
しず「野生のニャルマーが飛び出してきた・・ってこんなポケモン見たこと無いわ。捕獲しときましょ。」
しずかの手持ちが増えた。

丁度その頃、スネオはヒョウタに挑戦をしていた。
スネ「いけ!ポッチャマ!ジムを空けるリーダーなんかに負けるな!」
ヒョ「体格のいい少年に地下通路の説明をしてたんだよ!ノズパス!」
スネ「(ホウエンのツツジと同じだ・・)ポッチャマ!あわ!(っていうか体格のいい少年ってジャイアン!?)」
ノズパスは一撃で倒れた。
ヒョ「強いな・・イワーク!」
スネ「すごい威圧感だ・・・だけど相性では負けないぞ。もう一発あわ!」
イワークも一撃だった。
ヒョ「・・・完敗だよ。さあ、受け取ってくれ、コールバッジだ。」
スネオは誰よりも早くバッジをゲットしたのだった。



意気揚々とジムを出たスネオ。だがその瞬間、ジャイアンがスネオの前を猛スピードでかけていった。
スネ「危ないなあ。ぼくに気づかずに走って行ったよ。お~い!ジャイァ~ン!」
そこにはもうジャイアンの姿は無かった。
スネ「ちっ!バッジを自慢しようと思ったのに。まあいいや、ぼくはさらに先へ進むだけだもんね。」
207番道路に向かったスネオ。砂の坂があるとも知らずに・・・

こちらは炭鉱博物館。ジャイアンはここで化石が復元できるとヒョウタに聞き、コトブキから走ってきたのだ。
博物館の職員「ちょっと時間かかるけど、いいかな?」
ジャ「は~い、お願いしま~す」
ジャイアンは化石を復元する間にクロガネのジムバッジをゲットしようと考えていた。
ジャ「たのも~(俺かっこいい)」
ヒョ「君は、たしか地下であったね。」
ジャ「あ!あんたジムリーダーだったんだ!そういえばコロコロにそんなこと書いてあったなあ・・」
ヒョ「早速始めようか!」
ジャ「おう!!」
ヒョウタ対ジャイアン!勝つのはどっちだ!?



ジャイアンだった。
ヒョウタはタテトプスとズガイドスを繰り出したが、モウカザルのマッハパンチに手も足も出ず、スネオに続いて
屈辱の2連敗だった。
地面に突っ伏して悔しがるヒョウタ。決して噛ませキャラではない。
ジャ「じゃあな!また地下で会おうぜ。」
ヒョ「ああ・・・気をつけてな」
その後、ジャイアンは炭鉱博物館でカブトを受け取るが、職員に「おそいねー」といわれ、
「もっと早くヒョウタを倒せるようにならなきゃな」とまた強さへの飢えが出てきたのだった。

一方こちらはのび太。
のび「さっき花畑の入り口に銀河団がいたのを見たような気がするなあ。よし!行ってみるか。」
のびたはソノオの花畑には入ることにした。
のび「うわー・・花がトンネルになってる。・・ん?あれは銀河団!」
のびたの行く手には、気弱そうなおじさんを脅している銀河団がいた。
のび「おい!銀河団!(怖いけど、この世界じゃポケモン持ってれば安全だもんね)」
銀「やばい、ガキに見つかった!ずらかろう・・・」銀河団も気弱だった。
のび「逃がさないぞ!カラナクシ!どろかけだ!」
ズルッ!「ぎゃあ!」銀河団は転んだ。



銀「くそっ!コイルきんぞくおんだ!」
寒気がするような音が響き渡った。
のび「ひいいいい!!カラナクシやめさせろおおおおお!」
カラナクシは水の波動を放った。コイルは吹き飛ばされた。
銀「俺のコイル~!!!」
銀河団はコイルを追いかけて何処かへ走っていった。
のび「ふう・・銀河団ってもしかしてすごく弱い組織なのかな?」
気弱な親父「君ありがとう。危うく銀河団に折角集めたあまいみつを取られちゃうところだったよ。」
のび「あまいみつ!?」
気弱な親父「うん。そうだ!君、助けてくれたお礼にこのあまいみつを持っていってくれ。」
親父はあまいみつがたくさん入った特大の箱をくれた。
のび「あ・・ありがとうございます・・」
のびたは何とか箱をバッグに押し込んでたにまのはつでんしょに向かった。
のび「さっきの銀河団、たにまのはつでんしょに行ってないよね・・ドラえもん大丈夫かな・・・・?」



スネオは207番道路で詰まっていた。
スネ「おかしいな・・ぼくはストーリーに沿って進んでただけなのに、こんなところに砂の坂があったら
先に進めないじゃないか。」
ジャ「オウ、スネオ!久しぶりだな・・・・!」
スネ「うっ!・・ジャイアン・・マサゴタウン以来だね。」
ジャ「そうだスネオ!この世界で偶然出会ったからにはポケモンバトルってのが常識だよな?」
スネ「うん!そうだね。(ポケモンバトルで勝負なら勝てるぞ)」
ジャ「早速・・・モウカザル!にらみつけろ!」
スネ「ムックル、なきごえだ!」
スネ(これでダメージ計算は最初と変わらない・・ムックルを生贄にして攻撃の下がったモウカザルにポッタイシで
止めを刺す!頭数の多いぼくの勝利だ!)
ジャ「何考えてやがんだ?マッハパンチ!」ムックルは倒れた。
スネ「(よし行ける!)ポッタイシ、あわであの猿を倒せ!」ポッチャマは進化していたのだ。
ジャ「ポッタイシだと・・くそ!モウカザル頑張れ!」
スネ「無駄だよ。アニメに感化されたみたいだけど、こんなデータばっかりの世界でポケモン個人の頑張りなんて
効かない・・・・何!!」
何と、モウカザルはジャイアンへの感謝の思いだけで再び立ち上がりポッタイシに襲い掛かったのだ。
スネ「な・・・このモウカザル、極限までなついているのか!」
そのとき、ジャイアンはシンジ湖で溺れたとき、ヒコザルだけ岸に投げてやった事を思い出した。



スネ「くっそおお!!ポッタイシ!がまんして弾き飛ばせ!」
ジャ「耐えるんだ!モウカザル!」
両者とも一歩も引かず、激しい力のぶつかり合いが終わったとき、ポッタイシとモウカザルは地面に横たわっていた。
ジャ「また引き分けか・・・でもまあ勝負は俺の勝ちだな。お疲れ、モウカザル。」
スネ「何言ってるんだよ、お互い戦えるポケモンが一匹もいないからここは引き・・」
ジャイアンはスネオにカブトの入ったモンスターボールを突きつけた。
ジャ「俺はもう一匹手持ちがいるんだよ。もしポッタイシが勝ってても、このカブトのすいとるであっという間に
やられてただろうな。」
スネオは愕然とした。手持ちが1匹なんて思い込みが行けなかったのか・・いや、むしろジャイアンの
余力が残ってても全力で戦える精神が人間離れしているのだ。スネオは目の前が真っ暗になった。
 手持ち
のびた エイパム(銀河団に取られた) カラナクシ
ドラえ ビッパ ????
しずか ハヤシガメ ニャルマー
スネオ ポッタイシ ムックル
ジャイ モウカザル カブト かなめいし



スネオはジャイアンに負けた後、クロガネから追い出された。
203番道路
スネ(くそ!ジャイアンめ!自分が遅れるのが嫌だからって「もう付いて来るな」って・・最初にクロガネに行ったのは
ぼくなんだぞ!)
地面を蹴って悔しがるスネオ。この怒りは当分おさまりそうに無い。

一方、ジャイアンは砂の坂に単身挑んでいた。
ジャ「はぁ・・・はぁ・・・・何で登れねえんだよ・・・」
お互いに詰まってしまったスネオとジャイアン。この時点でシナリオに忠実なプレイヤーは1人もいなかった。

そのころ、のびたは。
のび「ドラえもん、どこにいるんだろ・・・?まさか、たにまのはつでんしょに1人で乗り込んで行ったのかな?」
のびたは試しにたにまのはつでんしょの扉の取っ手を回してみた。
ガチャリ!ギィ・・・・扉は開いた。
のび「ドラえもん・・・居るのー?返事してよー!」
発電所の廊下の暗闇からは何の気配もしなかった。
のび「ドラえもん・・・ドラ焼きがあるよ・・?ミーちゃんがいるよ?あっ!そこに鼠が!」
のびたはドラえもんの反応しそうな言葉を並べていった。やはり反応は無かった。
そして、のびたが廊下を曲がったとき、突き当たりの部屋の明かりがついていることに気づいた



のび「ここにドラえもんが居るのかな・・・?」のびたはドアの窓をのぞいてみた。
思ったとおり、そこにはドラえもんと銀河団の服装の女が居た。
ドラ「そのエイパムを返せ!それはぼくの友達のポケモンなんだ。」
マーズ「そんなら人質に、いや、ポケ質にし甲斐があるってもんじゃない。」
ドラ「ブイゼル!水鉄砲だ!」
ドラえもんはブイゼルを捕まえていたのだ。
マー「おっと!」
ブイゼルの水鉄砲をマーズのルナトーンはあっさりとかわした。
ドラ「銀河団にルナトーン・・・宇宙にちなんだポケモンを使っているのか・・」
マー「そうよ。それも幹部になるほどより宇宙に近いポケモンを使わせてもらえるの。」
マーズは後ろに居た1人の下っ端を振り返った。
のび「あいつは、花畑で戦った奴だ。」
下っ端は不甲斐無い顔ををしていた。実は、彼がのびたに負けたことをマーズに告げ口しに行ったときに発電所の
扉が開いたので、ドラえもんが発電所に侵入してしまったのだ。
のび「あいつ、コイルを使ってたな・・下っ端中の下っ端って事か・・・」



ドラ「そんなことはどうでも良い!エイパムを返せ!」
ドラえもんのブイゼルは次々とルナトーンに攻撃したが、ことごとく避けられていた。
そのとき、マーズに掴まれていたエイパムがのびたに気づいた。
のび「エイパム!あ・お・ん・あ・っ・い!」
のびたはなんとかエイパムに指示を送ろうとしていたがガラス越しでは口の形しか伝わらない。
マー「ルナトーン、いわおとし。」
ドラ「ブイゼル!・・うう・・・ビッパ!」
ドラえもんは泣く泣くビッパを出した。ドラえもんは即座にビッパから距離をとった。
のび「ああ~・・ドラえもん・・・・敵との戦いのときぐらいねずみって事を忘れれば良いのに・・・エイパム!
”あおんあっい“だよ、”アオンアッイ“」
エイパム「!!」
エイパムはようやくのびたの指示の意味を理解した。
マー「ルナトーンにビッパとは勝負は見えて・・きゃあ!!」
マーズは急に悲鳴を上げた。今までエイパムの尻尾を掴んでいた手に急にカラナクシが現れたのだ。
のび「ナイスバトンタッチだよ、エイパム!」
のびたは手元に戻ってきたエイパムにそう声をかけて部屋に入った。
ドラ「のびたくん!」
のび「カラナクシ!どろあそびだ!」



カラナクシはマーズの手の中で泥を撒き散らし始めた。
マー「ああもう・・折角お化粧したのに・・・」
マーズは自分の顔に付いた泥を気にして化粧室にこもってしまった。
のび「トレーナーが居なくなった今かチャンスだ!みずのはどう!」
ルナトーンは壁にたたきつけられた。
ドラ「ビッパ!こっちも攻撃・・ビッパ!?」
ビッパは溜まった経験値を放出してまばゆく光っていた。進化だ。
ドラ「これで・・これでやっと近づける・・・・」
のび「よかったね。ドラえもん。」
そして進化が終わった。ふざけた外見だったがドラえもんは狂喜していた。
ドラ「図鑑によると、『ビーダル ビーバーポケモン』だって!早速みずでっぽう!」
ビーダルは口から水を噴射した。気持ちが悪・・・とにかくルナトーンを倒した。
ドラ「やったーー!!ビーダル強い!」
のび「はやくここから出よう。あの女がトイレから出てこないうちに。」
ドラ「わかった。」
ドラえもんとのびたはたにまのはつでんしょのイベントをクリアした。



しずかはハヤシガメとニャルマーのレベルを上げ、ミオシティ入りした。
しず「港町ね・・きれいなとこ・・・・」
しずかは純粋な感動に浸っていたが、しばらくして運河の反対側の図書館が目に止まった。
しず「図書館・・・・今までのポケモンシリーズにあんな施設なかったわね・・」
しずかの足は自然に図書館に向かっていた。

スネ「ラルトス!ねんりきで攻撃だ!」
スネオは未だに203番道路にいた。
スネ「はあ・・・はあ・・・ポケモントレーサーっていう道具で捕まえたこのラルトスもだいぶ育ったぞ。
さあ早く来いよジャイアン・・・」
砂の坂を越える手段が無ければクロガネからはどこにも行けない。やむを得ずコトブキに戻ってくるはずだ。
そう思ったスネオはジャイアンを待ち伏せしていたのだ。
スネ「ラルトスも育ったし、ジャイアンの手持ちはもう分かってんだ・・ぼくが負ける要素はないよ・・・」
その時、スネオのポケッチが振動し始めた。
スネ「な、なんだ?故障か!?」
画面をタッチするとドラえもんの声が聞こえた。
ドラ「スネオー!聞こえる?スネオーーー!!」
スネ「聞こえてるよドラえもん。これがナナカマド博士の言ってたポケッチの通信サーチャーだね。」
ドラ「そうだよ。今回電話したのはね、こっちの世界(ゲーム)と現実の世界の時間の関係についてだけど・・・」



スネ「もしかして、ゲームしてる間は時間が止まってるの?」
ドラ「いや、そんなことはないけど、入りびたりになる人がいるから時間の流れは現実の世界の半分ぐらいに遅くしてあるんだ。」
スネ「ってことは、現実の世界ではもう夜か・・・」
ドラ「そういうことだよ。ちなみにぼくたちはもう現実世界に帰るけど、帰るときはぼうけんノートにレポートを書けば良いからね。」
スネ「わかった、じゃあね。」
ドラ「バイバイ、スネオ」
ガチャ!
スネ「・・現実世界に帰るにはまだ早いな。他の人が帰ってる間にレベルを上げれば差がつくしね。」
そう言ってスネオはまたポケモン育成に励むのだった。

 手持ち
のびた エイパム カラナクシ
ドラえ ビーダル ブイゼル
しずか ハヤシガメ ニャルマー
スネオ ポッタイシ ムックル ラルトス
ジャイ モウカザル カブト かなめいし



9月29日
この日も5人はのびたの部屋に集合した。
スネ「昨日はひどい目にあったよ。ポケモンを育ててたらいつの間にか夜の12時だったもんなあ。」
ジャ「でも今日は違うぜ!明日休みだから夜遅くまでやるつもりだ。」
ドラ「じゃあ、早速スイッチを入れるよ。」
スネ「ちょっと待った!このソフトも入れさせてくれよ」
スネオは少し大きい穴にエメラルドを差し込んだ。
のび「えっ!?それを入れたら何か起こるの?」
スネ「あのなぁのびた、発売前情報でアドバンスのソフトからでもポケモンを送れるっていってたろ。」
のび「そっか・・じゃあぼくのファイアレッドも入れさせてよ。」
のびたも便乗することにした。
ドラ「それじゃあ・・いくよ・・・ポチッとな」



5人はそれぞれレポートを書いた場所に降り立った。
ソノオタウン
のび「ドラえもん、タウンマップによると、次に行くのは『ハクタイシティ』だね。」
ドラ「うん、だけどその前に君が貰ったあまいみつをいろんな所の木に塗りに行こうよ。
ずっと持ち歩いてたら嵩張るし。」
のび「そうだね」
2人はソノオの花畑の木に蜜を塗り、たにまのはつでんしょにも木があったはずだと、そこにも足を運んだ。
のび「昨日の銀河団はもういないよね?」
ドラ「うん。でも・・何か風船みたいなポケモンがいるよ。」
のび「ほんと?捕まえようよ!」
ドラえもんはこっそりと看板の前にいるフワンテに近づいた。
ドラ「最初っから草むらじゃなくてその辺をフワフワしてるって事は、もしかしてゲーム中1匹しか手に入らないのかも。」
そのとき、のびたは草むらにエレキッドがいることに気がついた。
のび「(エレキッドだ!そういえば、エレブーにエレキブルっていう進化系が出来たんだよなあ。)エイパム!エレキッドを捕まえろ!」
のびたはエイパムを繰り出し、エレキッドを捕らえた。
だが、のびたがむやみに大声を出したせいでフワンテは逃げてしまった。
ドラ「ああーーーっ!!のびたくん!何てことしてくれたんだ!」
のびたは聞いていなかった。エレキッドにボールを投げていたのだ。
のび「やった!エレキッドを捕まえた!絶対エレキブルまで育てるぞーー!」



ドラえもんは震えていた。
ドラ「のびたくん・・・・君って奴は・・・・!!」
のび「あ!ごめんドラえもん。・・・怒ってるの?」
ドラ「もう知らん!」
ドラえもんは1人でハクタイの森に向かって行ってしまった。
のび「何怒ってるんだよ・・たかがポケモン1匹ぐらいで・・」
のびたはエレキッドのステータスを見た。変なものを持っていたのでその辺に捨て、ドラえもんを追いかけた。

しずかはミオシティの図書館から出てきた。
しず「変な本ばっかりだったわ・・でも、『シンオウ地方の神話』は読み応えがあったし、
シナリオにも関わって来そうね。次はどこへ行こうかしら。」
その辺をぶらぶらしながら行く場所を考えていると、『船乗りナミキの家』という表札の家を見つけた。
しず「住んでる人の名前まで書いてるなんて珍しいわね。もしかして何か貰えるのかも。」
しずかが家に入ると、男の子が1人うなされていて、お母さんらしき人が必死でその子の看病をしていた。
男の子「だー・・・だーく・・がこっちを見て・・・・」
お母さん「いらっしゃい・・・ああ・・この子・・この子はね、三日前からこんな感じなのよ・・ミオシティには
昔っから悪夢を見せるポケモンの言い伝えがあってね・・・そのポケモンと対を成すポケモンの力が宿っている
道具があれば良いとかいうねえ・・・」



しず「おばさん、私がその道具を見つけてみせます。」
お母さん「本当かい!?じゃあ、その道具がある場所までは私の夫が案内してくれると思うよ。」
しず「(場所が分かってるんなら自分で取りにいけよ!自分の子供だろ!)」
しずかは心の中で毒づいた。

207番道路では、ジャイアンが自転車無しで砂の坂を登るという快挙を成し遂げていた。
ジャ「ふ―――・・疲れたな・・しばらく休むか・・スネオも追っかけて来ないはずだし。」
ジャイアンはその辺に生えていた木の実を食べ、土の上に横になった。完全に野生児だ。
ジャ「(ああーーー・・このまま寝てえなー・・)」
スネ「ジャイアン!!」
ジャイアンは驚いて跳ね起きた。見ると、スネオががけの下で叫んでいた。
スネ「ジャイアン!どうやって登ったのさ!自転車なんかもってないだろ!」
ジャ「根性で登ったんだよ。なにせおーれはじゃいあー・・」
スネ「くそう・・待ってても来ないと思ったら強引に登ってたのか・・降りて来い!!」
もう二度と負けないと確信したスネオはジャイアンに対して強気になっていた。何せこの時点でスネオのムックルは
進化していたのだから。
ジャ「何だと!お前が来れば良いだろうがよ。」
ジャイアンはリサイタルを邪魔されたので機嫌が悪くなってきた。
スネ「いいから降りて来い!」
ジャ「だからお前が来れば・・はは~ん、お前さては登れないな?」
スネ「(ぎくっ)・・ぼくはここで待っててやるからさっさと降りろ!ジャンボオコリザル!」
ジャ「そんなこと言っても降りないね。これでも食らえ!」
ジャイアンはがけの上から大きな岩を次々と落とし始めた。
スネ「うわあぁぁぁぁぁ・・・・・・」
スネオは怖気付いて逃げ出した。
ジャ「もう来るなよキツネ!」
スネオを追い払ったジャイアンは安心して昼寝を始めた。

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