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のび太「はぁ……ドラえもん……帰ってきてくれよ……」
のび太は空き地の土管に座っていた。
今の季節は冬、朝からずっと土管に居座るのび太の行動は近所でも評判だった。
もちろん悪い意味で……

半年前の事件以来のび太はずっと此処にいる。
『親友のドラえもんが帰ってきてくれる』と信じて
その半年前の事件とは……

半年前
のび太達はジャイアンのあの一言でポケモンの世界に来ていた。
「ポケモンの世界をリアルで体験したいなぁ」
その場に居た僕らはすかさず賛成し、ドラえもんに頼んだのだ。



ドラえもんとのび太は兎に角仲が良く、いつも一緒に行動していた。
だけど…今思うとそのお陰でこんな結果になったんだと思う……
のび太「よし! そろそろ四天王に行こう」
僕達のポケモンは充分にレベルが上がり、四天王にも挑戦できる程になっていた。
ドラえもん「そうだね……でも君のポケモン達じゃ後半が辛くなりそうじゃない?」
のび太「ふっふっふー 僕には秘策があるのさ その名も『ゴヨウ潰し』!」
ドラえもんは少し馬鹿にした様に言った。
ドラえもん「ん? きみ悪タイプもってないよね?」
のび太「いいからついてきな!」
ドラえもんは何が何だか分からないようだった。
ドラえもん「?」
ドラえもんはのび太に連れられてポケモンリーグに来ていた。



リョウの部屋
リョウ「よーこそ……って何やってんの君達」
リョウを他所にのび太とドラえもんは会話を続けた。
ドラえもん「のび太君……扉に向かって何をするんだい?」
のび太「まぁ見てなって……ドククラゲ!なみのり」
ドラえもん「出来るわけ… ってええ!?」
ドラえもんの考えは見事に外れた。
何とのび太のドククラゲは扉に浮いているのだ。
リョウ「ちょwwwwなみのりwwwwwwバグ厨乙wwwww」
またもリョウを無視し、のび太は話を続ける。
のび太「君もこいよ!ダークライを捕まえるぞ」
ドラえもんはのび太の「ダークライ」と言う言葉に少し疑問を持ったがすぐに答えた。
ドラえもん「よし!行ってみようビーダル!」
こうして僕達は真っ暗闇の中に進んでいくのである。

のび太「えーと… 東に200歩 南に127歩…」
のび太は必死にメモを読んでいる。
ドラえもん「真っ暗だね…」
ドラえもんが一言言うと同時にのび太が叫んだ。
のびた「ここで探検セットだ!」
ドラえもん「……え」
のび太「いいから逝くぞ!」
ドラえもん「え!僕まだ逝きたくないぃぃぃぃいいい!
のび太は嫌がるドラえもんを抱き抱えて探検セットを使った。

ひゅうううううん
んうううううゅひ



のび太「よし!ここから左に…ん?…う、動けない…」
ドラえもん「まるで…見えない壁があるようだ…」
のび太達は見えない壁に四方を囲まれ、動けない状態になった。
のび太は舌打ちした後、ドラえもんに手を伸ばした。
のび太「失敗か…じゃあ穴抜けのヒモで…ドラえもん、出して」
ドラえもん「僕もってないよ」
のび太「……………予想GOYだよ……」
こうしてのび太とドラえもんは『四方八方動けぬの術』にはまってしまったのだ。
ちょうどその時だった。
ヒラリ
のび太のポケットから紙切れが落ちた。
【アルセウス入手法!】

ドラえもん「ま……まさか…」
ドラえもんの顔は恐怖そのものに変わっていた。
のび太「ハハハ…そのまさかさ!この間見つけたサイトに載ってたから試してみたかったんだ!
    責めるなら今の内だぞ!」
のび太もこの状況下のため、少しおかしくなっていた。
ドラえもん「……そんな事言っても仕方が無いよ……此処からの脱出法を考えよう」
のび太「……」
のび太の頭じゃ無理な事だった。



ドラえもんは一人で悩み続ける。
30分ほどした時ドラえもんは何かに気づいたようだった。
ドラえもん「四次元空間同士なら……いけるかもしれない!」
のび太「ハハハ……もういいさ…僕達は此処で死ぬ運命何だ……」
のび太はすっかり落ち込んでいた。
ドラえもん「此処から出られるかもしれない!」
ドラえもんは右拳(無いけど)を握り締めながら言った。
その途端のび太の顔が明るくなる。
のび太「え?…い…今何て?」
ドラえもん「この場所から出られるよ!」
のび太「や…ったぁ」
のび太は嬉しさのあまり力が抜けたようだ。
ドラえもんはのび太に脱出方法を伝えた。
ドラえもん「さあ……この四次元ポケットに…」
ドラえもんは自分のポケットを広げ、言った。
のび太「分かった…でもちゃんと帰ってきてよ……」
ドラえもん「分かってるさ…僕達親友だろ?約束は絶対守るさ」
のび太はドラえもんのポケットに頭を突っ込んでいった。
それと同時にのび太は覚悟していた。
ドラえもんと2度と会えなくなるかもしれない事を……。



のび太「ポケットの中って…こんなに暗いんだ…所々に道具が落ちてる…」
のび太はドラえもんに言われた通りに動いた
のび太「まず来た道の逆方向にすすむ…」
そしてのび太は歩き始めた。
ふらふらとした足取りだ。
のび太「最後に西に200歩と、ん? 扉だ!此処で波乗りだったな」
のび太はドククラゲを出し波乗りを使った。
前に進んでいくと段々と明るくなっていく。
すぽんっ
変な音と共に僕は明るい部屋に出た。
リョウ「お…生還者発見…だがもう1人はいないようだね……これで341人目か」
のび太「や……やったー出れたぁあ!!」
のび太は外に出れたことがあまりにも嬉しく、リョウの言葉には耳も貸さなかった。
こうしてのび太は無事殿堂入りして、元の世界に戻ったのだった。
しかし―――――



最終回
のび太が殿堂入りし、他のメンバーも無事もとの世界へ帰ってきた。
ジャイアン「まさかのび太が優勝だとはな……」
スネオ「ホント、予想GOYだよね~」
空き地で僕達は話し合っていた。
のび太「うん……でもドラえもんがまだ帰ってこないんだ……」
しずか「きっと…まだむこうで楽しんでるのよ」
しずかちゃんの言葉が何故か安心感をくれた。
のび太「……そうだよね!」
のび太は待ちつづけた
スタート地点の空き地で
ドラえもんが帰ってくるのを待っていた
一週間、二週間、遂には一ヶ月
雨の日も風の日雪の日も雷の日もずっと朝5時に起き空き地の土管に座って待っていた。
こうして半年が過ぎた…
しずか「のび太さん……まだドラちゃん待ってるの?」
しずかは心配するようにのび太に言った。
のび太「帰ってくるさ……きっと…」

ジャイアン「お前、受験勉強しないでいいのか?もうすぐ俺たち中学生だぜ?」
のび太「ドラえもんのほうが大事だから」

スネオ「もうだめだよコイツ ほっとこうぜ」
ジャイアン「そうだな」
ジャイアン達はそれっきり僕の前には姿を現さなくなった。



のび太はそれでも待ち続けた。
もうずっと後悔している。
僕のせいだ…僕があんな馬鹿なことするから…。
のび太「はぁ…今日もだめか…」
もう日が暮れる……カラスが僕の真上を飛んでいった。
のびたが土管に背を向けたその時だった。
「のび太君!」
のび太「!」
背後から懐かしい声が聞こえてきた……このダミ声は……!
のび太「ドラえもん!」
僕は叫びながら振り向いた。
そこに立っていたのは……ちょっと痩せた気もするドラえもんの姿だった。  
ドラえもん「約束はちゃんと守ったから……ドラ焼きでもおごってよ」
ドラえもんはいつも口調で僕に話しかける。
のび太「ドラえもん………残念だけど僕の貯金は今80円さ」
ニッと笑って見せる。
今にも泣きそうな声だった。
ドラえもん「ジョークだよ……今は君と会えた事の幸せでお腹一杯だからね」
ドラえもんはもう食べれない…と言う仕草をした。
しかし……

ぐ~

ドラえもんのお腹が鳴った。
のび太「アハハハハハ!言ってることとまったく違うよドラえもん!」
僕は涙まで流して笑った。
もちろん笑いから来る涙じゃなかった。
のび太「じゃ……家に帰って夕飯食べよう!」
まだ頬には塩水が残っている。
僕は無理に笑う振りをし、涙を流しながらドラえもんと一緒に家に帰った。