※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。


「嘘……でしょ?」
ナタネが俺に視線を合わせる、思わず逸らしてしまった。
「ねぇ…ナナシ君嘘だよね……嘘だって言ってよ!」
のび太の声が、森の中を空しく木霊する。
俺が手から溢したボールから、ラグラージが赤い光を伴って出てくる。

あいつ……
俺に交換させる隙を作って、カクレオンで仮面を剥ぎ取る作戦だったのか。
スネオの奴…そこまで考えて……

「フン……やっぱりお前はそういう奴だったんだよ
 狡賢くて、卑怯で、出会った時からお前のことは気に入らなかったんだよ!」

『黙れぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええ』

この瞬間――俺はなにをやったのか分からない。
ただ目の前に見えたのは、血塗れの右手に氷を纏い、棒立ちしているラグラージ。
呆然と立ち尽くしている、のび太、ナタネ、シロナ――
そして、暗い森の地面で血塗れで横たわっているスネオ。
この光景を見る寸前、森の静寂を切裂かんばかりのスネオの悲鳴が轟いた。



誰だ、誰がやった?
のび太?ナタネ?シロナ? 
全員有り得ない、なぜならラグラージは俺のポケモンだからだ。
俺のポケモンがスネオをやった……
つまり……ヤッタノハオレ?

『うわぁあああああああああああああああああああああああああああ』

この時、俺は自分のやった事を理解した。
俺は……ラグラージに命令してスネオを攻撃したんだ。
この場から……この場から逃げないと……

「戻れラグラージ、出て来いクロバット!」
「ま、待ちなさい!」
「黒い霧だ!」

クロバットが黒い霧を発生させたおかげで
たちまち周囲は黒い霧に覆われる。

「クロバット! トバリビルまで俺を連れて行け!」
クロバットは強く羽ばたいた後、森の空へと上昇していった。



「追いかけるわよ、出てきて――」
「今はスネオを病院に運ぶのが先です、シロナさん!」
「……そうだったわね、のび太君。ナタネ、ハクタイシティの病院に搬送するから連絡をお願い」
シロナの指示で、ナタネはポケッチを使用し近くの病院に連絡する。
「すぐに駆けつけてきてくれるそうです」
ナタネの声を聞き、シロナは「分かった」と相槌を撃つ。

「私も応急処置を取ったし…とりあえず安心と言ったところかしら」
シロナは額の汗を、裾で拭く。
「大丈夫だよね?」
「……大丈夫よ、きっと」
シロナの顔には動揺の色が見えた……

「ナナシ君……」
ナタネは目を瞑り、そう呟いた。



―――トバリビル

「ごくろうだったな、ナナシ……」
俺はハクタイの森からクロバットに乗り逃亡し、トバリビルに帰還した。
最上階の父さんの部屋に行くと、既に他の幹部達も待機していた。
「どうやらハクタイの森でなにかあったみたいだな、血の匂いがするぞ」
やはり全てお見通しか……父さんには隠し事はできない。

「次の作戦を説明する、まずこの地図を見てくれ」
後方のモニターに地図が映し出される、ここは……ミオシティの近くだ。
「そこを少し行くと、小さな島が二つあるだろ?」
ああ確かに……隣同士に合わさった小さな島がある。
「そこの島の名前は、満月島、そして新月島だ」
この名前を聞いたとき、俺の頭にはリュックに閉まった新月の石が頭に浮かぶ。

「そろそろ次の指示を出そう」



「満月の島にはクレセリア、新月の島にはダークライというポケモンが居る
 今回の目的は、この二体のポケモンの捕獲だ
 そして、その二体はそれぞれの石の所持者にだけ姿を現す
 つまり現状だと、ダークライしか入手することができない」
なるほど…だいたい次の指示が読めたぞ。

「満月の島には三人の幹部と数十人の下っ端を送り、満月の石を奪取するのと
 新月の島での出来事を、なるべく目立たせないようにする。
 そしてナナシ……お前は一人新月の島へ乗り込み、ダークライを捕獲して来い」
一人で乗り込むのか……なにかと心細いな。

「準備ができたら出発してくれ。ナナシは皆が出発したその十分後に出発しろ」
三人の幹部は「了解」と言い、それぞれ立ち去っていった。
俺もさっさと立ち去るとするか。
「ナナシ、ちょっとこっちに来い――」



「ナナシ、お前にこれを渡しておく」
渡されたのは三つのボール。市販の物とは違い、赤い箇所が紫色になっている。
「それはマスターボール、100%の捕獲率を誇るボールだ。
 空のボールはダークライ捕獲用のもの、
 そして残りの二つには『あるポケモン』が入ってる。いざとなったら使え」
『あるポケモン』どんなポケモンが入っているかは分からないが、
俺には想像もできないほどの、強力なポケモンが入っているのだろう。
俺は三つのマスターボールをリュックに収納し、部屋を出た。

――三十分後

三人の幹部は数十人の部下を連れ、満月島へと向かってから十分。
そろそろ俺も向かうとするか……新月島へ。
……もう…後戻りはできないんだ。

冷たい風が全ての物を襲う中、太陽はゆっくりと黒い雲に隠されていった。


ナナシ
ルカリオLv47、クロバットLv45、ロトムLv43、
ラグラージLv46、?????Lv??、?????Lv??



――新月島

既に空は漆黒に染まり、肌寒い時間帯となってきた。
隣の島は騒がしいようだが、それがこちらの作戦。
俺の任務は誰にも気づかれず、ダークライを捕獲することだ。
ゆっくり、ゆっくりと新月島の奥へと入っていく。
もうすぐだ……もうすぐでダークライが――

『待て!!』

大きな濁声に反応し、思わず振り返る。
そこには、オレンジ色の服を着た少年と、ピンク色の服を着た少女が居た。
その二人は――ジャイアンと静香……

「よくもスネオに大怪我を負わせてくれたな! 
 絶対に許さねーぞ! いま俺たちがボコボコにしてやるぜ」
ジャイアンと静香はボールを構える。
二対一か……面倒な勝負になりそうだな。



「行け、ドタイトス!」「お願い、サーナイト!
敵のポケモンは、草、地面タイプと、エスパータイプ。
ここは地震でダメージを受けないポケモンで行くか。
「行け……クロバット、ロトム」

「ドタイトス、種爆だ……」
「遅い、クロバットはクロスポイズン、ロトムは怪しい光だ。ドタイトスを集中して狙え!」
二体のポケモンは、相手のポケモンよりも素早く動き、それぞれ攻撃を仕掛ける。
クロバットの攻撃が命中した後、ロトムの怪しい光を見てしまい
ドタイトスは混乱してしまった。
「怯まないで! サイコキネシスよ」
サーナイトは右手を突き出し、念力波をクロバットに向けて射出する。
「受け止めろ、ロトム」
クロバットの前に体を出し、サイコキネシスを受け止めるロトム。
「そのまま怪しい風!」
生暖かい風がサーナイトを通り過ぎる。
「ドタイトス、種爆弾だぁ!」
ジャイアンは大声で指示をするが、ドタイトスには届かず、攻撃は失敗してしまった。

「瞑想よ、サーナイト」
サーナイトは体を宙に浮かせ、集中力をあげる。
この状況だからこそ、あえて能力の上昇を命じたのかもしれないが
これは完全にミスだったな。
「ブレイブバードで終わらせてやれ!」
クロバットは物凄いスピードでサーナイトに接近する。
しかし、その瞬間突然サーナイトは姿を消したのであった。



攻撃目標が消滅したことで、動揺を隠せないクロバット。
ブレイブバードは失敗し、地面に叩きつけられてしまった。
「今よ、サーナイト。サイコキネシス!」
何処からとも無く現れたサーナイトは、クロバットにサイコキネシスを放った。
その攻撃に耐えることはできず、クロバットは戦闘不能となった。

「まずは一体よ、早く次のポケモンを出しなさい!」
「なぜだ? なぜ瞑想中に突然姿が消えたんだ?」
「そんなの教えられるわけないじゃない、自分で考えてみなさい」
くそっ……分からない……
俺はクロバットを戻し、新しくルカリオを繰り出した。
「ルカリオは悪の波動、ロトムは怪しい風だ!」
悪の波動が怪しい風と合わさり、サーナイトに襲い掛かる。
「テレポートよ!」
サーナイトはまたしても姿を消し、攻撃を回避した。
そうか…瞑想はフェイク。おそらく元から覚えていないんだ。
瞑想と命じることで、テレポートを繰り出すように最初から指示されていた。そういうわけか。
最初に会った時もテレポートに苦しめられたっけな。

「種が分かれば怖くない、電撃波と波動弾だ!」
この二つは必中技。どちらも目標が見えてさえいれば回避は不可能だ。
俺の読み通り、二つの技はサーナイトのHPしっかりと削り取った。



サーナイトのHPは既に風前の灯、次の攻撃で100%ダウンするだろう。
しかし、ここではあえてとどめは刺さないことにしようか。
「ドタイトス、いい加減に攻撃しろ!」
ジャイアンはドタイトスを怒鳴り散らす。
だがドタイトスにその声は届かない。混乱中にはトレーナーの指示が通り難いのだ。
自分の思い通りにならないせいで、怒りが頂点に達しようとしているジャイアン。
今が最大のチャンスか。
「ドタイトスにとどめを刺してやれ、波動弾だ」

『えぇーい、地震だ! 地震で何もかもぶっ飛ばしてやれ!』

怒りが頂点に達したジャイアン。その気迫は凄まじく。
混乱していたドタイトスは一瞬にして治ったのだ。
そして、指示通り地震を繰り出す
揺れが凄まじく、直立することすら困難であった。

やがて、地震は収まり、フィールドに沈黙が訪れる。
その時立っていたのは二体のポケモン。
ルカリオとロトムだけだった。


ナナシ
ルカリオLv47、クロバットLv45、ロトムLv43、
ラグラージLv46、?????Lv??、?????Lv??
ジャイアン 
ドタイトスLv46 残りの手持ち不明
静香
サーナイトLv43、エンペルトLv48 残りの手持ち不明



「馬鹿な!? なんで俺たちのポケモンが全滅してるんだ」
「当たり前でしょ! 地震は全てのポケモンを巻き込む技なのよ!」
静香はその瞳に涙を浮かべながら、サーナイトをモンスターボールに戻す。
「だ…だとしてもお前のポケモン二体を倒せないのはおかしいじゃんかよ!」
「ロトムの特性は浮遊、大抵の地面タイプの技は受け付けない特性だ。
 そして、ルカリオには『護る』の技を使わせたのだ」
護る――どんな技でも瞬時に防ぐことのできる技。唯一の短所は連続で使用できないこと。
ついでにドタイトスはさっきの波動弾が命中し、戦闘不能になったのだ。

「くそぉ……戻れドタイトス!」
ジャイアンは、悔しそうにドタイトスをボールに戻す。
そして、新たにカイリキーを繰り出してきた。
静香も次のポケモンを繰り出す。そいつは小さな番犬ガーディ――

「静香ちゃん! そんな小さなポケモンで勝てるわけないだろぉ!」
「仕方ないじゃない、この子達は戦闘用のポケモンじゃないのよ」
やはりか……
静香のポケモンは、コンテスト用にコンボ重視に育成されている。
故に実践には不向きのポケモンであるのだ。
対するジャイアンのポケモンは、戦闘に特化して育成されている。
単純に力で押し切り、場を制圧するタイプのポケモン……
この二人の相性は、最悪と言っても過言では無いだろう。
どちらかがサポートにでも周らない限りは、勝機は無い。



「クロスチョップだぁ!」「噛み砕くよ!」
二体のポケモンは、それぞれ弱点の技で責めてこようとする。なら簡単な話だな。
「ロトムはカイリキーに、ルカリオはガーディに当たれ」
ルカリオとロトムは交差しながら進み、相手の攻撃を受ける。
左腕を噛み付かれたルカリオだが、まるで気にしていない。
ロトムの方はダメージは皆無である。

「波動弾だ」
右腕をガーディに翳し、黄金の球体を発射する。
それが命中したガーディは大きく吹き飛び、戦闘不能となってしまった。
「そ、そんな……」
静香は唖然とした表情でいる。一撃でガーディがやられてしまったからだろう。
ガーディをボールに戻し、最後のポケモン、エンペルトを繰り出した。

「渦潮よ、エンペルト!」
突如、ルカリオの周囲が水に包まれる。
これでしばらくルカリオの行動は、制限されてしまったわけか。
「冷凍ビームで渦をねr……」
『うぉぉぉおお! 今だ、ルカリオをぶっ飛ばしてやれぇ』
カイリキーが渦潮の中に突っ込んでくる。
「ちょ…タケシさん!?」
既に冷凍ビームの指示を受けたエンペルトは、攻撃を静止することができず。
渦に冷凍ビームを放ってしまう。
その攻撃を受けたカイリキーは、渦潮と共に凍結してしまった。



「味方まで氷付けにするとはどういうことだよ! 静香ちゃん!」
「タ…タケシさんが勝手に……」
半分ほど口から出したところで、思わず口を塞ぐ静香。
ジャイアンが般若のような表情をしていたのだ。

『うるせー! 俺様の言うこと聞いてりゃ勝てるんだよ!! 行け、ガブリアス!』
ジャイアンの最後のポケモン、ガブリアスが姿を現す。
「ガブリアース、ドラゴンクローだぁ!」
ガブリアスは咆哮をあげると
爪に炎を纏い、でたらめなスピードで突進してくる。
その姿に一瞬たじろぐが、冷静に見れば単純な直線的攻撃。
回避することなど容易なはずだ。
ルカリオとロトムは、難なくこの攻撃を回避して、攻撃に移る。
「よし、ガブリアスを集中して狙え!」
俺の指示に従い、ルカリオとロトムはガブリアスを集中攻撃し始めた。
「エンペルト、助太刀して!」
エンペルトは塩水を発射するが、素早く動く二体のポケモンには命中せず
的になっているのは、巨体のガブリアスだ。
「なんで俺のポケモンばかり攻撃するんだよ! ギンガ団に寝返ったんじゃないのか!?」
「違うわよ! タケシさんが狙われてるから私……」
「ガブリアスなら二体ともぶっ飛ばせるから、無駄な手出しすんじゃねぇ!」
こちらの狙い通り、二人は喧嘩を始めた。もう勝機は見えたな……

『いい加減にして!!』



殺風景な島に木霊する、静香の声――
その声で一瞬、時が止まったような錯覚に陥った。
「私達は協力して……ギンガ団の悪事を止めなきゃいけないのよ…
 なのに私達が喧嘩しちゃったら……誰が悪事を止めるのよ!?」
今までの思いが爆発し、ジャイアンに襲い掛かる。
その思いで、頭に血が登っていたジャイアンも冷静になり始めた。
「悪かったよ静香ちゃん……俺たちの目的を忘れるところだった……
 で…俺はどうすりゃいいんだ? 教えてくれ、俺の頭じゃ分からねぇんだ……」
ジャイアンに耳打ちする静香。それに納得し、顔を明るくさせる。

「分かったぜ静香ちゃん……ナナシ! この作戦でお前をぶっ潰してやる!!」
「ほぉ……なら見せてみろ、お前らの作戦とやらをな!」
「おお行くぜ! ガブリアス、大文字だ!」
大の字の炎を辺り一面に乱射するガブリアス。
「数撃てば当たる、まさかそんな作戦じゃないよな?」
大文字はPPが五しか無い、そしてガブリアスは既に大文字を五回使用している。
もう大文字を撃つことはできないのだ。
「残念だが、大文字は全て外したようだな。万策尽きたか?」
「いや…これからよ、エンペルト、渦潮!」



俺の目前……ルカリオの周囲に、再び巨大な渦潮が現れる。
「二度も同じ戦法が通じると思ってるのか?」
「思ってないわよ…ちゃんと私達は新しい戦法を考えてあるわ」
「そうだぜ、お前なんかじゃ絶対に思いつかない戦法をな…」
「言っておくけど、ロトムで電撃攻撃なんてしたらルカリオにも感電するわよ」
俺じゃ絶対に思いつかない?そんなはずは無い。
先ほどよりは随分結束力を高めたようだが、所詮は付け焼刃。
即席の戦法に過ぎないのだ。

「分からねーだろ? 静香ちゃんはお前なんかよりも数倍凄い戦法を思いつくんだぜ」
「フン、既に読めたぜ、お前らの脆い戦法をな!」
簡単だ……相手は間違いなく上から攻撃してくる。
ならば、その時波動弾で狙い撃ちすれば……

『ルカリオ! 上に波動弾だ!』

ルカリオは上に手を翳す。
その瞬間、ルカリオの居る地面が盛り上がり、ガブリアスが出現する。
この攻撃を受け、空中へ跳ね上げられるルカリオ。
『今よ! 渦潮を解いて!』
渦潮が突然消滅する。すると勢いよくガブリアスが飛び出てくる。
『くらえ! 噛み砕く!!』
渦潮から飛び出してきたガブリアスは、その勢いを利用しロトムを攻撃する。
弱点の攻撃を受けた二体のポケモンは、一気に戦闘不能となってしまった。



「な……ば、馬鹿な!?」
この状況が理解できない。だが俺の目に飛び込んでくるのは全て事実だけだ。
「まさに不意を突かれたって表情だな……教えてやるよ
 まずはさっきの大文字、あれはルカリオをお前の目の前に追い詰めるのが目的だったんだ」
「そして、あの渦潮には二つの目的があったわ。
 一つ目はルカリオの動きを封じること、二つ目はあなたの視界を塞ぐことよ」
なぜ俺の視界を塞ぐ必要が……まさかっ!?
「気づいたみたいだな。穴を掘るの技を使ったのを気づかせないため
 気づいてたら下を警戒するからな、あそこでずっと喋ってたのも時間稼ぎだ」

「そ…そんな即席の戦法に……俺のポケモン達が……」
「前にもあなたと私の即席の戦法で勝利したじゃない
 前のあなただったら、この戦法を見破れたかもしれないわね」
まずい……俺の手持ちのポケモンはもうラグラージ一体……
リュックを探ると、ラグラージのボール以外の二つのボールを発見する。
そのボールは、赤い箇所が紫色になっているボール、マスターボール――
今が……使用する時だ。
「クククク………」
「な、何がおかしい!?」
「行け、マスターボール!」
俺の投げた二つのボールからは、螺旋状の光に包まれ、二体のポケモンが姿を現す。
一体目は美しい青い翼を羽ばたかせ、冷気を発する鳥ポケモン。
二体目は灼熱の翼を掲げ、紅蓮の炎を吹く鳥ポケモン。
そいつらの名前は……フリーザー、ファイヤーと言う。



ジャイアンと静香は、その二体のポケモンを見て硬直する。
「こいつらはまさか……あの伝説のポケモンなのか?」
「嘘…でしょ? こんな相手に勝てるわけがないじゃない…」
「う、うろたえるな! 伝説だろうとなんだろうと
 俺様のガブリアスには勝てねぇんだよ! ドラゴンクローだ!」
「し、塩水よ!」
二体のポケモンは、強大な力に立ち向かう。
「フリーザーは冷凍ビーム、ファイヤーは火炎放射だ……」
勢いよく突進してきたガブリアスは、冷気の塊が命中し、一瞬にして瀕死になる。
塩水は灼熱の炎に包まれ蒸発し、そのままエンペルトをも包み込んだ。

「全……滅?」「そ…そんな……」
あまりに無力な攻撃……それほどまでに伝説のポケモンの力は強大なのだ。
二人は脱力し、その場に座り込んだ。
「クク……クク……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
笑いが止まらない。小手先の戦法など無意味……力こそが全て…
「戻れ、フリーザー、ファイヤー……」
二体のポケモンをボールに戻す。
そのまま俺は新月島の奥へ進んでいった。


ナナシ
ルカリオLv47、クロバットLv45、ロトムLv44、
ラグラージLv46、フリーザーLv60、ファイヤーLv60
ジャイアン 
ドタイトスLv46、カイリキーLv45、ガブリアスLv48
静香
サーナイトLv46、ガーディLv45、エンペルトLv48