※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。


暗い暗い闇の中。
僕はずっとその中を泳いでいた。
いや、正確には僕は泳げないから、漂っていたと言った方が正しいかな。まぁそれはどうでもいいけどね。

ところで、僕はどの位の距離を、何時間、何日、いや何ヵ月泳いでいたのだろう。
それは僕には、全く分からなかった。
見当もつかなかった。

ただ、あの忌まわしい記憶は残っている。
シジマさんや海パン野郎達を躊躇無く殺していった事を。

僕は突然、言いようもない感じ(罪悪感って言うのかな)に襲われ身震いした。

何故あんなことをしたんだろう。
心が痛くなった。

その時だった。

突如目の前の闇を突き破り、一筋の光が差しこんだ。
その光は形を変えてゆく。
それは人の形をしている。僕の大好きな人。
僕はそれが誰か知っていた。
「しっ、しずかちゃん!」
僕は叫びをあげ、しずかちゃん元へ無我夢中に泳ぐ。正確にはもがく。
しかし泳げども距離は縮まらない。僕は自分の水泳の才能を呪ったが、そんな事はどうでもいい事だった。
しずかちゃんは言った。

しずか「………たさん……びたさん……のび太さん。」



のび太「しずかちゃぁぁーーーーん!」
彼女の囁きで、僕はもがきのペースを早めた。
いつのまにか涙が溢れ、顔はぐちゃぐちゃになっていた。
しずかちゃんはそんな僕に、一瞬微笑みを浮かべると僕の方へ(まるでタケコプターでもついてる様に)飛んで来た。

のび太「しずか……ちゃん?」
僕は囈の様に言う。
すると、しずかちゃんはもう一度僕に微笑みを投げ掛け、耳元で一言囁いた。
しずか「のび太さん……。
皆を……皆を……助けてあげて……。」
しずかちゃんはそう言うと僕の元から離れ、上の方へ(闇の中で言うのもなんだけど、まぁ僕の頭がある方が上だろ。常識的に。)飛んでゆく。
のび太「しずかちゃぁぁーーん!」
僕は懸命にしずかちゃんを追いかける。
のび太「しずかちゃん!
皆を……皆を救うってどういう事!?
ねぇ!しずかちゃん!
待ってよぉー。ねぇったらぁ!」
僕はかつて無い程の必死さでしずかちゃんを目指す。
涙と鼻水で化粧された顔は、かなり不細工なものになっていたであろう。
しかし僕は泳いだ。
しずかちゃん目指して。

僕の心の一つの輝き、そして光。それを目指して。

僕は光を求め、重いまぶたを開いた。



舞台は戻って自然公園。

のび太「………うーーん……。」

今にも起き上がろうとするのび太にゲンガーは唖然とする。
ゲンガー「な……何故こんなに早く起きれるんだ……。」
ドラえもん「僕は始めから思ってた。
君を捕まえる事は出来ないってことをね。
だから、ボールを囮にして『はっかのみ』をのび太君に投げ与えたんだ
かなりリスキーな作戦だけど成功して良かったよ」

ドラえもんの言葉を聞き、ゲンガーはぎょっとする。
ここでわざわざのび太を起こしたということは、次に来る策はただ一つ。

ゲンガー『俺をボールに回収する気だなッ!』
ヤバイ、これはマジでヤバイ。
奴があの眼鏡猿を起こしたのは、自分の『所有者』であるのび太に自分をボールに回収させる為だろう。
ボールの中に入れば如何に自分のレベルが高かろうと無力な存在。

眼鏡猿の所有権は解除してしまったから、もう一度、あのルールを満たさない限り奴を操る事は出来ない。
故にボールに収められたらもう終り。

絶対絶命のピンチだ。
しかし、まだ希望が潰えた訳では無い。
ノートのルールにより、のび太はここに至るまでの過程の記憶が全く無い。



故に、今すぐこの状況を理解する事は到底不可能だろう。
奴の単純な性格は、タンバまでの追跡、数日間を共にした日々で良く分かっている。
自分の話術なら、『かなしばり』が解ける残り数十秒位なら上手く時間を稼げるだろう。
解けたら即、あぼーんさせれば良い。
ゲンガーは簡単に作戦を立てると、まだ寝起きたばっかりののび太の元へと近づいた。

ゲンガー「おい、のび太!ヤベエぜ、お前がタンバで人殺したのがバレてんぞ。皆俺達を許さねえって言ってるぜ。どうするよ?」
とりあえず、今の状況を誤魔化す為に嘘の情報を流さなければ。
安い策だが、寝起きのまだ働いてない脳味噌には効果抜群だろう。
それを見たジャイアンはヤバイと思い、のび太に指示を飛ばす。

ジャイアン「おーい!のび太!騙されんな!早くそいつをボールに戻「アーーーーー、アーーーーー。
なんて言ってるのか聞こえないなぁ。アーーーーー。」
ジャイアン「あの野郎……。
ワザと大声を上げて、俺の声をかき消してやがる……」
ジャイアンは唇を噛む。
単純だが、時間を稼ぐには最良の手だ。
成程、最初にのび太に接近したのもこの為か。
ジャイアン「おーい!のび太!聞こえるだろうよぉーッ!のび太ぁぁ!」



ゲンガー「ワーーーーー、ワーーーーー。キシシシシシ。あのデブゴリラ。無駄なのによぉ。」
尚も声を上げるジャイアンを見てゲンガーはあざ笑う。

ゲンガー『さて、そろそろ『かなしばり』が消えるな。
そしたらまず眼鏡を消し去って……。ん?』
そこまで考えて彼は気づいた。目の前の少年の顔に。
涙でぐしゃぐしゃになり、憎しみを込めてこちらを睨んでいることに。
そして、一番ゲンガーの精神を揺さぶった事は、彼の手にモンスターボールが握られていた事だった。
ゲンガー「テメエッ!何を!」
のび太「何をって……?見たら……見たら分かるだろ……
時間犯罪者……お前を……封じ込める!」

有り得ない。この状況で奴がこんな行動をとれるのは有り得ない。
第一、ここに至るまでの記憶は無いし、ジャイアンの指示も全て聞こえなくした。なのに何故……

のび太「僕は……夢を見た。
しずかちゃんの夢を。君が……君がしずかちゃんをッ!だから……君は……僕が封じ込めてやる!」
のび太はモンスターボールをゲンガーの方へと傾ける。
ゲンガー「ガキがぁぁーーーー!調子に乗るんじゃねぇーーーーッ!」
ゲンガーの激昂が天に轟いた瞬間、彼の肩がすぅっと軽くなった。
ドラえもん「ヤバイ!『かなしばり』が解けた!」
ドラえもんも叫ぶ。
ゲンガー「食らえッ!シャドーボールッ!」
のび太「戻れ、ゲンガー!」



凄まじい光が辺りに発生する。
その光に驚き、ゲンガーは目を瞑る。
そして彼は光が消えると、再び目を開いた。
目の前に、あのにっくき眼鏡猿は居ない。
ゲンガー「キシシシシシ。
キシシシシシ!」
ゲンガーの笑いが響く。
彼は辺りを見回すが、回りには最早誰もいない。

ゲンガー「みんな……みんな消し飛びやがったぁッ!
キシシシシシ!雑魚共めッ!」
ゲンガーは笑った。笑う事しか出来なかった。

何故なら……彼は今檻の中の『無力な存在』だから。

あの瞬間……、始めに光弾を放ったのはゲンガーだった。
しかし、それがのび太にぶつかるかぶつからないかの瞬間、『あなをほる』で回りこんだジャイアンのイノムーが、二人の間に割って入ったのだ。
イノムーが吹っ飛ばされた次の瞬間……ゲンガーは無事ボールに回収されたのである。



舞台は戻る。

時間は止まっていた。
誰もすぐには動かなかった。
本当に終わったのか?そんな考えが皆を包んでいた。

しかし、しばらく時が経ち、ゲンガーが飛び出して来ない事を確信すると、スネ夫はヘナヘナとその場に腰をおいた。

スネ夫「……お……終わった……」



スネ夫に釣られたか、皆緊張の糸が解け、その場にヘタリ込む。

ジャイアン「勝ったのか……?
勝ったのか?俺達は?」
ドラえもん「勝ったよ……僕達は……」
ジャイアン「そうか………」
ジャイアンもすっかり骨無しになっている。
するとヘタリ込む三人の前に、目を赤くした少年がやって来た。
そいつは言った。

のび太「皆……皆……ごめん……本当にごめん……
今まで何が起こってたか分かんないけど……
タンバの……タンバのシジマさんを殺したのは……僕なんだ……」
ジャイアン「なんだっ(ry」
思わず叫ぼうとしたジャイアンの口をドラえもんが塞ぐ。
そしてドラえもんは言った。
ドラえもん「それは本当かい?」
ドラえもんの問いに、のび太涙を拭き無言で懐から小さい何かを取り出す。
それは紛れも無く、タンバジムバッジ、ショックバッジだった。
のび太は続ける。

のび太「……誰にも……勝てなくて……僕が……泣いてた時……ノートを拾ったんだ……
そして……僕は……」
ドラえもん「それ以上言わなくていい。」
ドラえもんはそう言い、のび太にハンカチを差し出した。
ドラえもん「大丈夫だよ、のび太君。僕らは……君を許すよ」



のび太「ドラえもぉぉぉん!!」
のび太はドラえもんに抱きつき、体を任せた。
溢れる涙を止める事は出来なかった。拭えど拭えど止まらない。
ジャイアン「泣かせやがる………」
スネ夫「うん……」
二人も貰い泣きしていた。

その時、
?「いやぁ、友情という物は美しい物だねえ」
見知らぬ男がこちらを見て拍手をしていた。
その姿はピッチリとしたスーツに包まれた、さながら戦隊もののヒーローのようだった。
スネ夫「誰だい?君は……?」
男「君に答える義務があるかい?」
スネ夫は素直な疑問を述べたが、男に即打ち消されてしまった。
その言葉にカチンときたのか、ジャイアンが男に詰め寄る。
ジャイアン「オイオイ……
お前が何処の誰だか知らないけどさ、何様のつも……」
ジャイアンの言葉はそこで止まった。
男の拳がジャイアンの体に当て身を食わせたのだ。
のび太「ジャイアン!」
驚きを隠せない一同に、一方男はトランシーバーのような物で誰かと会話する。
男「アー、こちら……。これから容疑者の確保に入る。
作戦開始!」
次の瞬間、
スネ夫「プギー!」
謎の光線に当たり、スネ夫が倒れた。



ドラえもん、のび太「スネ夫ーッ!」
のび太とドラえもんは反射的に光線の出どころを見る。
そこには、男と似たような格好をした女がそこに立っていた。
手には光線銃が握られている。
ドラえもん「一体これは何……」
男「おやすみ。」
男は光線銃を取りだし、その引金を引いた。
その場に二人の人間が倒れた。
男「よし、回収だ。」
男はのび太の元へと歩み寄り、その手から乱暴にモンスターボールを奪い取る。

のび太は薄れゆく意識の中、必死に意識を保ち彼らの話を聞いていた。

男「えー、もしもし?
タイムパトロールですか?たった今容疑者を確保しました。
時代と次元は……」
のび太『タイムパトロールだって!?』
のび太は驚く。
女「待って、この子まだ意識があるわ!」

ヤバイ。

のび太の血の気が引く。

男「じゃあ、もう一発撃って早く眠らしちゃいなよ」

ビビビビビビビ。

それはのび太の聞いた最期の言葉になった。



ボールを回収し終えた二人は、迎えのタイムマシーンに乗り元の時代へと引き返していた。ついでにノートも回収してきた。
女が言う。
女「あの子達はどうしたの?」
計器を確認しながら男は言う。
男「別の班が動いてる。
記憶と時間を少々操作して現実世界に返してやるんだってさ。
多分彼らが次に目覚めるのは彼らの寝床だよ。」
女「そう。」
女は一息つく。

男「それにしても、最後にアイツを封じ込めたあのボールは凄かったな。
23世紀の科学顔負けだよ。
『モンスターボール』って言ったっけ?
同じ名前の秘密道具があった気がするけど」
男はゲンガーの入ったモンスターボールを手に取り、呟く。

女「時間犯罪者の記憶の操作は?」
女は再び疑問をぶつける。
男「『ゲームの記憶』だけ消し去ってるよ。
後、暴れないように力を弱くしておいた。
奴も23世紀に戻れば裁かれるんだろうな
おっと……」
突如、タイムマシーンの機体が揺れ動く。
女「どうしたの?」
男「時間の乱気流にはいっちまったみたいだ。大丈夫、すぐに……おわっ!」
女「きゃあああああ!」



機体が大きく傾き二人は壁に体を叩きつけられた。
しかし一息つくと、また逆に叩きつけられる。
まるで箱の中に入れられて振り回されているようだった。
女「きゃあああああ!」
男「慌てるな!すぐに収まる!」

数分後、男の言う通り機体の揺れは収った。
二人はホッと一息つく。
女「イタタタタ……。
あんな時の乱気流は久しぶりに体験したわ。」
女は肩を押さえながら呟く。
男「そうだな……。くそっ、俺は膝をうっちまった……。ああああッ!」
男は突如すっとんきょうな声を上げた。
女「どうしたの?」
女の問いに、男は無言で計器を指さした。
女はそれを見て真っ青になる。

なんと計器がメチャクチャに壊れていた。
これでは航行不能だろう。
男「畜生!ここまで……ここまで来たのに……!」
女「嫌よ!私死ぬの嫌よ!
ねぇ!どうするのよぉ!」

男「慌てるなッ!
あ…………機体が……崩れてゆく……」
女「きゃあああああ!」
二人の健闘も虚しく、二分後船は時間と次元の波へと飲まれていってしまった。




「うーん……、はっ、ここは?」
明るい陽射しを浴び、『彼』は目を覚ました。
ここが何処かは分からないが、何とか自分が生きている事は分かる。
タイムマシーンが途中航行不能に陥った事は覚えている。
それと、自分が23世紀で犯罪を犯し、逃げてきた事も。
とりあえず、彼は意識をはっきりさせようと、顔を洗いに近くの水場へと足を運んだ。
「ん?やけに体が軽いな」
彼は自分の身の軽さに違和感を感じつつも、顔を洗いに水場へ顔を寄せる。
その瞬間、

「なんじゃこりゃあああああああ!!!!」
水面に映った自らの姿を見て、彼は100デシベルに達するか達しないかの声を張り上げた。
「え?え?どうなっちまってるんだ?」
彼は水面を除き込む。
その姿は幽霊や死神の様な類の姿をしていて、お世辞にも人間と呼べる様な物ではなかった。
「何だよコレマジで。こんなんじゃあまともに外も歩け……イテッ。」
すると、失意に沈む彼の上から何やら冊子の様な物が落ちてきた。
「イタタタタ、なんだよコレ……。」
彼は反射的にそれを見て拾いあげた。
黒いノートだ。
彼はこのノートをパラパラと捲り呟く。



「俺……このノート知ってる……。
使い方も……ルールも……。」
『彼』は呟く。『彼』は知らない事だが、どうやら「ゲームの記憶」を消されても「ノートの記憶」は残っていたらしい。
そして、自分は今『宿主』になる人間を探さなければならない事も何となく知っていた。
?「よーし、ケーシィしか居ないけど頑張るぞー
僕が一番乗りで現実に帰るんだ!」

ヤベッ、誰か来る。
『彼』はノートを掴み、そそくさと物陰に隠れる。
数秒後、『彼』の前を如何にも頭が悪そうな少年が音痴な鼻唄を歌いつつ、通り過ぎていった。

現実?帰る?意味が分からない。

「あのガキは……とりあえず、跡をつけてみよう。
現実に帰るとか気になる事を言ってたし……。
頭悪そうだから……もしかしたら利用出来るかもな!キシシシシシ。」
彼はこっそりとのび太の跡をつける事にした。

彼がタンバでのび太少年にノートを与えるのはまだ未来の話。

そして、彼が今までこのシチュエーションを何度体験してきたかは、最早誰も知らない事であった。

そして彼は知らない。自分は今、無限の時の中で同じ事を無限に繰り返している事を。



そして舞台は現実世界に戻る。


ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ。
のび太「うーん。」
今日もけたたましく鳴るアラームの音。
のび太はそれを止めるべく、手を伸ばした。
カチッ。
スイッチを押された目覚まし時計は急におとなしくなる。

のび太「おやすみ……」
のび太は再び夢の中へとGO BACKする。

のび太は気づいていないが、今は8時。小学校ではとっくに遅刻の時間だ。

そして彼はまた気づいていない。目の前の鬼に。
「のぉびぃたぁ……!」
鬼が怒りを浮かべた声を上げるが、のび太は
のび太「うーん、行けっ、ケーシィ……
ああ、テレポートばっかしないで戦ってくれよぉ。」
ママ「のび太ぁぁ!!!!」
のび太「うあああああああああ!」
ママの雷が落ち、のび太はトーストをくわえ家から飛び出した。

ドラえもん「やれやれ……のび太君は……」
ドラえもんは小さくため息をついた。



のび太はすすきヶ原町を学校目指し、爆走する。
のび太『最高速度で……この角度を……曲がるッ!
のび太、いっきまーす!』
しかし残念ながらアムロ・のび太は角を曲がりきることは出来なかった。
突如、横から来た誰かにぶつかったからである。
「オフッ!」「スップリングッ!」
のび太はその衝撃で吹き飛ばされた。
のび太「イタタタタ……。誰だよ……。
ん?ジャイアン?」
のび太の顔が青ざめる。
ジャイアン「のび太ぁぁ!」
のび太「ひいいいいッ!」
のび太は死を覚悟した。
その時、
出木杉「やぁ、野比君に、タケシ君じゃないか。」
ジャイアン「出木杉ィ。」
ジャイアンは思わずのび太への攻撃を止めた。
ジャイアン「出木杉が遅刻なんて珍しいな。」
出木杉「今日は起きるのが遅くてね。
変な夢も見たし。」
ジャイアン、のび太「変な夢?」
のび太とジャイアンは気になり、訊く。
出木杉「いやぁね、皆でポケモンの世界に行くって夢さ。
余り覚えてないんだけど。」



ジャイアン「なんだぁ、その夢w」
ジャイアンは笑い出す。
出木杉「まぁいいよ、笑ってくれても、所詮夢だし。ああ、それと野比君」
出木杉はのび太の方を向く。
出木杉「僕の後ろからやす夫君とはる夫が来るんだ。どうせ遅刻するんだし、もう少し待ってようよ!」
スネ夫「まさか、優等生の出木杉がそんなことを言うとはね。」
嫌味な言葉と共に現れるスネ夫。
のび太「スネ夫!」
スネ夫は続ける。
スネ夫「ちなみに僕の後ろからはしずかちゃんが来るよ」
ジャイアン「なあんだ、皆遅刻してんじゃねえか。」
ジャイアンの言葉に、今度は皆が笑った。

そして数分後。
ジャイアン「よーし、皆揃ったな。じゃあ、学校目指してしゅっぱーつ。」
総勢七名の遅刻者は学校を目指し歩き始める。
誰もゲームの事を覚えていない。
学校には遅刻しているが、皆はこのふとした日常に幸せを感じていた。
のび太も、そんな日常がいつまでも続けばいいなと思った。

『キシシシシシ。』

のび太「ん?」
のび太は何か聞こえた気がして立ち止まった。
ジャイアン「おーい、のび太、何してんだよ置いてくぞ~」
スネ夫「全くのび太はノロマだな。」
のび太「待って、今行く~」
のび太は走り出した。
のび太『気のせい……かな?』
こうして青い空の下、彼らの日常はまた静かに過ぎてゆくのであった。

―ポケモンとのび太とノートと完―


あとがき

605 名前:ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 [sage] 投稿日:2007/06/01(金) 22:12:05 ID:???
これでポケモンとのび太とノートは終了です。
たびたびの猿さんには焦りましたが、最後まで投下出来て良かったです。
この作品を書き終えれたのも、単に初心者である自分を助けてくれた皆さんのお陰だと思います。

本当に今までありがとうございました。